〈艦これ×FGO〉神機残響海戦 七大洋 ~天地人の狭間~ 作:やみなべ
「!すでのな」
「
「あ、それは部屋の隅にお願い」
「はい」
「さて、お次はこの額をっと……う~ん、こいつとも長い付き合いになって来たなぁ。改めてじっくり眺めると、こう…感慨深いものが。俺たちも随分遠いところまできた……そうは思わない、電?」
「まったく思わないのです。というか、
「まだそんなこと言ってるの?」
「あったりまえなのです! 有名な画家さんとか歴史上の偉人のと並べられるだけでも肩身が狭いのに、司令官の真正面とか最早拷問なのですよ!?」
「だって、俺の真後ろはヤダって言うから……」
「……むしろどうして嫌がらないと思うのです。執務室で一番目立つ場所なのですよ? ゴッホの油絵とか、北斎の掛け軸とか、始皇帝の書とかを差し置いて電の『すでのな』をそんなところに飾るとか……」
「前からしょっちゅう見てるじゃないか」
「知らなかったから『高そうな絵なのです』って半ばスルー出来ただけなのです!?」
「その点に関しては大和も電と同意見です。文化的にも芸術的にも途方もない代物ばかりじゃないですか。そんなものを手袋もつけずに触ってたとか……知った時は血の気が引きました」
「秋雲さんがものすっごく怪訝そうに眺めてたり首を傾げてた理由が、ようやくわかった瞬間なのです」
「そんなに難しく考えなくてもいいと思うよ。墨とか絵の具の経過年数、キャンパスが新しいとかで絶対に“ホンモノ”とは鑑定されないし。だから、芸術家してる友人からの親愛の顕れ、くらいの気持ちで大事に眺めて楽しむくらいでちょうどいいと思う」
「いえ、そういう問題ではないと思うのですが……」
「どうしてこう……うちの司令官は妙なところで図太いのです」
「エッヘン!」
「褒めてないのです!!」
「(´・ω・`)」
「さあ、早くそれを渡すのです」
「やだ」
「
「やだったらやだ」
「う~…こうなったら、“例のソネット”を大音量で音読してやるのです」
「ほわっ!? それはやめてっ! 超恥ずかしいからっ!!」
「だったら諦めて引っ込めるのです!」
「い―――――――や―――――――で―――――――す――――――っ!」
「なんでこんな時ばっかり強情になるのです!?」
(これは、しばらく決着はつきそうにありませんね。大和だけでも作業を進めないと、今日寝る場所もないですし……放っておいてさっさと進めましょう)
~鎮守府裏日誌~
提督は身の周りに置くものについては価値とか価格とかあんまり気にしないよ。気に入ったもの、思い入れのあるものを置く傾向にあるから、電がどれだけ「釣り合いが取れない」と訴えても右から左。偶に部屋の模様替えはするけど、平然と名画なんかと並べるから電は変なプレッシャーを感じているみたいだね。
ちなみに、大抵の場合最終的に根負けするのは電の方だよ。日頃の苦労が偲ばれるね。
ネタバレ上等の設定集、いる?
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いる
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いらない
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そんなことより続きはよっ
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全部晒してしまえwww