〈艦これ×FGO〉神機残響海戦 七大洋 ~天地人の狭間~ 作:やみなべ
「
「レーベさん、マックスさん。おはようございます」
「早速だけど、案の定日本政府から抗議文と新司令の返還要請が来ているよ。どうす……」
「ダストボックスはそちらですよ、レーベさん」
「……いや、でも」
「問題ありません、破棄してください」
(Admiral 怒ってるね)
(ええ。表情こそにこやかだけど、未だかつて見たことないくらいに)
「……………マックス」
「はぁ……Admiralの心情は察するけど、そうもいかないわ。正規ルートを通した文書ですもの、こちらもそれ相応の対応が必要でしょう?」
「……先に無法を働いたのは日本政府です」
「だからと言って、こちらがそれに合わせることはないと思うよ」
「そうね。新司令の身柄の確保は正規の手続きの上でのことだし、こっちには例の査問会とやらと偽証の証拠がある。詳細が表沙汰になって困るのはあちらよ。強気の態度は良いとして、そのあたりを仄めかした方が口を塞ぐには丁度いいと思うわ」
「……そう、ですね。申し訳ありません、冷静ではありませんでした」
「それは……仕方のないことだと思うよ。親しい人、大切な人が無実の罪を着せられそうになって、もう少し遅かったら秘密裏に処理されたかもしれないんだ。冷静でいろ、という方が無理な話だよ」
「ええ。
「きっと、
「……そういえば、第一艦隊の皆さんのことは何と言ってきているのでしょう?」
「ええっと……“艦娘たちの暴走”、そういう扱いみたいだ」
「ふーん、そう。そうなの? ふーん……」
「あくまでも、自分たちには一切非はないって言うスタンスみたいだ。まぁ、わざわざ不利になるような情報を肯定したりはしないだろうね」
「………………」
「「Admiral?」」
「……………あ、いえ。知らないというのは、ある意味凄いことだなと思って」
「知らない?」
「例の“英霊”……サーヴァントのこと?」
「はい。今回は第一艦隊の皆さんの影に隠れる形で助力してくださいましたが、召喚に応じてくださった方によってはもっと大変なことになっていたかもしれません。それこそ、もっと直接的な行動に出ていた可能性も……」
「…………あの娘たちが基地一つ半壊させただけでも十分大事じゃない? 違うの?」
「いえ。例えば神霊系のサーヴァントであれば、それこそ基地そのものを消滅させていた可能性があります」
「それは…色々と不味いんじゃないかな?」
「もちろんそうです。ですが、神霊の視点や価値観は私たちのそれとは大きく異なります。皆さんの怒りに触れれば、それ位は十分に起こりえます」
「……もしかして、第一艦隊が新司令を奪還したのは不幸中の幸いだった?」
「はい。私にはそう思えます」
「ふーん……神様って、随分物騒なのね」
「……」
「Admiral?」
「どうしたの、そんな思い切り目を逸らして」
「それが……消滅させるだけならトップサーヴァントと呼ばれる方々なら結構いけると思います。そうでなくても、対軍宝具があれば時間はかかっても不可能ではありません。神霊の皆さん以外にも、実行しそうな心当たりは、その……少なくないといいますか」
((やだ、なにそれ怖いっ!?))
・
・
・
「あれは…アレだね」
「ええ。もちろん怒ってはいるけれども、それ以上に安堵が勝っているっていう感じだったわ」
「それはあの…新司令とやらが無事だったからか?」
「もちろんそれが一番だとは思うよ。でも……」
「被害が大きくなり過ぎなかったことに対するものも、多少はあると思うわ」
「提督、そんな時まで優しいなんて……」
「流石、
「えへへへ~、提督の優しさでお酒が進みます~」
「ポーラさん、その辺にしておかないとあとでまたザラさんに叱られますよ」
「サラが黙っててくれれば大丈夫~」
「もう……でも、提督も新司令と再会できて嬉しそうでよかったです。皆さんもそうでしょう?」
「Of course! MeもAdmiralの笑顔が大好きよ。とってもCuteで、思いっきりHugしたくなっちゃう♪」
「ちょっと、そこのヤンキー」
「誰がヤンキーよ」
「抜け駆けは厳禁ってこと、忘れてないでしょうね。いい、規律はしっかり守りなさい」
「Oh……こんな時までRuleに厳しいなんて。これだからドイツは……」
「規律は大事でしょ! 規律失くして社会も軍隊も成り立たないわ!」
「素敵です、お姉さま! あぁ、私は提督とお姉さまのどちらを選べば……」
「いや、お前は何の間で揺れているんだ?」
「ふふっ、無理もないわグラーフさん。だって、ユージンは二人のことが大好きですから。グラーフさんは違うの?」
「……ビスマルクのことは嫌いではない、尊敬もしている。提督は……わ、私は提督の求めに応えるまでだ。たとえそれが、ひどく個人的なものであったとしても」
「あの~、そういえば提督と司令って昔コンビを組んでたって話でしたよね~」
「それがどうしたの、ポーラ?」
「い~え~。ただ、異性としてはどうなのかな~って思っただけなんですけどぉ~」
「「「っ!?」」」
「男女の間で友情は成立しないって話も聞きますし~。ポーラはお酒を飲む手が止まりそうです~」
「言われてみれば」
「確かに……」
「……そういえば、以前提督が“先輩”という方と会えないことを寂しいと……」
「ど、どうなのレーベ! あなた初期艦でしょ!」
「それはMeも聞きたいわ。だって、これから一緒に戦うわけだし、大切でしょそういうの」
「悪いけど僕も知らないよ。多分マックスも」
「そうね。指揮官として信頼も尊敬もしているけど、プライベートを漁る趣味はないもの」
「Shit! 最古参の二人が知らないとなると……」
「他所の連中みたいにAdmiralに色目を使ってきたりはしないから警戒していなかったけど、あの親密さは確かにかつてない脅威だわ」
「でも、まさか提督ご本人に聞くわけにもいきませんし……」
「っ! プリンツ、あなた確か第一艦隊に知り合いがいたわよね」
「えっ!? いえ、確かにいることはいますけど、知り合いというか……」
「ユージン、無理しないで。あなたたちにとってあの実験は辛い記憶なんだから」
“ギュッ”
「モガッ!?」
「サラ、抱きしめるのは良いけど……プリンツが胸で窒息しそうだよ」
「ええっ!? Sorry…ユージン、大丈夫?」
「な、なんとか……あ、でも提督に包まれるのはぜひともお願いしたというか。エヘヘ~」
「……とりあえず、サラ達は
「はい。サラ達に任せてください。よろしくお願いね、頼りにしてるわユージン」
「が、頑張ります!」
~鎮守府裏日誌~
なんやかんやと色々あって、すったもんだの末に提督たちと旗下の艦隊が合流することになったわけだけど、まだまだ一波乱ありそうだね。
合流に伴って艦隊も再編が行われることになって、男性提督が司令官兼第一艦隊提督、女性提督が副司令兼第二艦隊提督ということになったんだ。まぁ、男性提督の方は固辞しようとしたんだけど、女性提督の強い意向もあって押し切られちゃったのさ。彼女も強かになったものだよ。
艦娘たちの反応? 第一艦隊は純粋に感謝、第二艦隊は「あ? うちの提督の厚意を無碍にするのか? いい度胸しとるやないか、ワレェ!!」って感じに提督の後ろからガン飛ばしてたらしいよ。アレにはヤクザも裸足で逃げ出すね! 名よりも提督の思いを優先するなんて、麗しい絆だと思わないかい(愉悦)。
とはいえ、再編と言っても艦隊の顔ぶれに変化はないんだけどね。元々それぞれの提督が指揮していた艦娘が、そのまま双方の艦隊に配属されたから当然だけど。
ちなみに、そこからいくつかの「分艦隊」に分かれて、さらに「第〇水雷戦隊」とか「第〇航空戦隊」とかに振り分けてられるんだ。まぁ、それらにしたってあくまでも一つの目安でしかないから、状況に応じて部隊の臨時編成なんかも行われるけれども。
ネタバレ上等の設定集、いる?
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いる
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いらない
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そんなことより続きはよっ
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全部晒してしまえwww