〈艦これ×FGO〉神機残響海戦 七大洋 ~天地人の狭間~   作:やみなべ

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キャスト:長門、陸奥、よつ、松、????


「なかなかやるな」「テメェもな」

「それでね、提督ったらなんて言ったと思う? “いや、それは陸奥が悪い。陸奥に思わせぶりなことを言われたら、そりゃ大抵の男は勘違いするって”よ。それじゃまるで私が人を弄ぶ悪女みたいじゃない、失礼しちゃうと思わない?」

 

「ああ」

 

「そりゃあね、私のことを心配して言ってくれてるのはわかるのよ。

変な男に引っかかったりとか、勘違いした男に付きまとわれたりしないかって……ほ~んと、バカな人。普通の人間に私をどうこうできるわけないってわかってるくせに。真顔で“大丈夫だってわかってるのと、心配するかどうかは別の問題でしょ”なんて言うんだから」

 

「ああ」

 

「だいたい、あのくらいのことで勘違いするような頭お花畑になんか興味ないし、思い通りにならないからって腕づくで何とかしようとするような野蛮な人はもっと論外。

 ちょっとやそっとのことじゃ動じない胆力があって、誘惑されても笑って受け止められるくらいに理性的で、そんな中にもユーモアのある人じゃないと。あと、やっぱり包容力よね。どんな時でも、自分を丸ごと包み込んでくれるような大人の男性って素敵だと思わない?」

 

「ああ」

 

「まぁ、流石に提督レベルを求めるのは酷っていうのはわかるんだけどね……」

 

「ああ」

 

「……………ねぇ、長門。私の話、聞いてる?」

 

「ああ」

 

「…………………………………………あなたの秘蔵コレクション、今度青葉に渡していい?」

 

「あ…いや待て! ひ、秘蔵コレクション? いや、ななな何のことかわからんな!」

 

「ほら、あなたの端末の外付けハードディスクに入ってるアレよ、ア・レ♡ パスワードは確か……」

 

「待て待て待て待て! いったい何を言っているのかさっぱりわからんが……何か欲しいものはあるか?」

 

「あらそう? なんだか悪いわね、催促しちゃったみたいで」

 

「くっ、今月は懐が寂しいというのに……お前は悪魔か」

 

「人の話に生返事ばっかり返しているからでしょ、もう。

あなたの“日課”について今更とやかく言う気はないけど、くれぐれも節度は守ってよね。仮にもかつての連合艦隊旗艦が未成年者略取とか…妹として情けないったらないんだから」

 

「失敬な。誰がそのような恥知らずな真似をするものか」

 

「……ならいいのだけど。あ、もうこんな時間。それじゃ、私そろそろ行くわね」

 

「ああ、せっかくの非番だ、楽しんでこい」

 

「基地内待機とはいえ、適当に肩の力抜いておきなさいね。お土産、期待しててちょうだい」

 

「……まったく、釘を刺されてしまったな。まぁいいさ、そういうことなら心置きなく()()()()()()()()としよう」

 

 ・

 ・

 ・

 

「ふっ、随分と遠いところまできたものだが……住めば都とはよく言ったものだ。

 燦々と降り注ぐ日の光、煌めき揺れる水面、清々しい乾いた風……変哲のない茶が、不思議と旨い。なにより……」

 

―――ほら、いくよー!

 

―――わっ、待っておいてかないでー!?

 

「……潮騒に交じって届く無邪気にはしゃぐ幼子たちの声、躍動する未成熟な肢体、溢れる笑顔、これだけでもご飯三杯…いや、十杯はいける。どれ、もう少し近くから……」

 

「デュフフフフフ…良いですぞ良いですぞ。やはりロリっ子は世界の宝ですなぁ。だらしのない駄肉とかノーセンキュー、時代はツルペタこそ至高! マスター氏も隅に置けぬでござるよ、こ~んなこの世の楽園を築いていたのなら、ぜひとも拙者に一声かけてくださらねば……」

 

(なんだ、この締まりのない顔をした髭面の大男は……)

 

(視線! って、なんでござるこのBBA? まさか、あの純真無垢なちびっ子たちを見ていた?)

 

((…………怪しい奴! あの子らは【私/拙者】が守護らねば!!))

 

「松のあねご、あれ、なにしてるんですぅ?」

 

「シッ、見ちゃダメ! ほら、こっち来なさい」

 

「お、お~?」

 

「……一つ聞きたい」

 

「おう、拙者も丁度聞きたいことがあったところだ」

 

「……海防艦と駆逐艦は?」

 

「愛でるもの!」

 

(この男、なんという澄んだ目をしているのか……)

 

「今度はこっちから行くぜ……イエス、ロリータ」

 

「ノー、タッチ!」

 

「「おさわりは?」」

 

「「ゆるしまへんでぇ!!」」

 

「「………………」」

 

「ふっ、どうやら私は貴様を誤解していたらしい。貴様はどうやら見た目に反した紳士らしい、なかなかやるな」

 

「テメェこそ。だらしがねぇのは身体だけで、見所のあるBBAじゃねぇか」

 

“ガッ!”

 

「どうだ、一杯奢るぜ」

 

「すまんが、私は下戸でな。だが、貴様とは一晩中でも語り明かせそうだ」

 

「あ、もしもしポリスメン(あきつ丸)? 埠頭前のカフェに不審者がいるから今すぐしょっぴいてください、大至急」




~鎮守府裏日誌~

この日以降、基地内では「不審者出没中」「発見し次第、責任者へ連絡を」っていう立て看板と張り紙がされるようになったよ。
いやぁ、髭の方はともかく彼女、普段は真面目ですごくしっかりした良い娘なんだけどさぁ。趣味のせいで仲間内からは「残念美人」の烙印を押されていることを知らないのは当人ばかりなりってね。

ちなみに、帰ってきた陸奥は「肩の力を抜けとは言ったけどハメを外せとは言ってないわよ」と、長門を正座させて3時間にわたって説教したらしいぞ。
え、髭の方? とりあえず樽に詰めてコンクリで固めてから海に流したけど?

ネタバレ上等の設定集、いる?

  • いる
  • いらない
  • そんなことより続きはよっ
  • 全部晒してしまえwww
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