ボクっ娘幼馴染に配信チャンネル乗っ取られたらバズり倒した 作:世嗣
ボクっ娘幼馴染、前回起きた三つの出来事!
一つ! スリーピングナイツは隠しクエの季節外れの贈り物に挑んだ!
二つ! だがクエストの最後にクエストボス『背教者ニコラス』が出現!
そして三つ! 敗れかけるスリーピングナイツの前に《閃光》アスナが助けに入った!
サンタさんの討伐配信が終わり、そのままの足で近くのファミレスにやってきた。
今日は紺野のおじさんが仕事で夕飯はいらないらしく、ついでに夕飯も食べていこうって話になったわけだ。
「あんみつ……わらび餅……」
「もー、姉ちゃん今日は夕飯食べにきたんだよ? いつまでデザートのページ見てるのさ」
「わかってるけど……ああ、なんで動いた後の甘いものってこうも美味しそうに見えるんだろう」
「そんなに食べたいならデザートに食えばいいじゃん」
「それは、カロリーが……」
「別にお前太ってないじゃん」
「男の子にはわからない悩みなのっ!」
「でも今日は結構動いたし少しくらいご褒美があっても良いんじゃねえの? な、ユウキ?」
「うんうん。確かにボクらよく動いたよね」
「そ、そうかな……じゃあ、頼んじゃおっかな……」
藍子、甘いものに弱いよな。
心が揺らいだ藍子が甘言に乗って(甘いものだけに)注文を仕掛ける。
だが急にびーっと低い音を立てて目の前に半透明のウインドウが現れた。
ええと、なになに……。
「カロリー摂取量超過?」
「あー、これ姉ちゃんが入れてたカロリーサポートのやつ」
ああ、つまり甘いものは流石に食い過ぎと……?
「えーと」
藍子?
「……はい、我慢します」
「そ、そうか」
明日にでも藍子が好きなわらび餅でも買ってきてあげとこう。
コンビニスイーツのカロリーどうなってるか知らないけど。
ということで注文が終わりひと段落した。
「スリーピングナイツ反省会〜〜〜!」
「いえーい!」
「おー」
木綿季が片手を突き上げ、藍子がぱちぱちと拍手をして続いてくれる。
ありがとよ、合わせてくれて。
座席の端と端、俺を挟むように座る二人に心の中で礼を言う。
この席順も慣れたもんだ。バスとかいつもこんな感じだからな。
「まずはなんであのサンタさんに勝てなかったのかについて話し合っていこうと思う」
「私たち今回手も足も出なかったもんね」
「もし勝ってたら祝勝会だったのになー」
「『おばあちゃんが言っていた……自分に溺れる者はいずれ闇に落ちる』バイ、天道総司」
「それいつも思うけどどっちが何言ってるかわかんなくない? あと何言いたいかもよくわかんないし」
「ちゃんと反省して次に活かそうってことだと思うよ。まあ、なんとなくそんな感じがするだけだけど」
「まあまあよくやった。65点と言ったとこだな」
「おお、姉ちゃんが今までテストで一度も取ったことのないような点数をくらってる」
「なにっ、名護さんの名言に不満があるってのか!」
「不満があるのは私の話を真面目に聞かないヒロかな。はやく反省会始めちゃおう?」
「あのー……そういうことなら私ってここにいていいの?」
机を挟んだ対面でそろりと手があがる。
栗色の髪に美人のお手本みたいな顔立ちの俺たちより歳上のお姉さん。
《閃光》アスナ。全滅しかけた俺たちを助けてくれた張本人。
「私部外者だし、それにあなたたちのクエストに割り込んじゃったし……」
「でも別にシステムで禁止されてることやったわけじゃないじゃないっすか」
SA:Oのボスバトルの時にできるエリア制限によるシステムの壁は、内から外へ行くことはできないが、その逆はできるのだ。
つまりアスナさんのやった俺たちのクエストに乱入してボスを倒すってのは別にSA:O運営会社『カムラ』が禁じてることでもなんでもない。
「でも、あなたたちの立てたクエストフラグだったし……それに私かなりドロップ品もらっちゃったよ?」
それは……まあ、そうなんだけど。
ううん、なんと言ったものか。
「気にしないでくださいアスナさん!」
考え込んだ俺の横でにぱーっと木綿季が頬を緩めた。
「ボクらあのままじゃ全滅するしかなかったんです! だからドロップ品のことで文句いう人なんてスリーピングナイツにはいません!」
「そうだね。もともと勝ててなかった敵だもん」
「ね、ヒロ?」
……そうだな。お前には勝てねえよ。
まあそれに俺たちにとってはありがてえことが多いんだよな。
「アスナさん、ちょっといいですか?」
アスナさんがこっちを見たので、さっきから待機させておいた切り抜き動画を全員に見えるようにする。
閃光きてて笑っちゃう
ランちゃんよいぶし銀な活躍好き
弓でヨーやるわ
この姉妹かわええ。天使や
地獄兄弟にあやかり天国姉妹と名付けよう
閃光ってあのKoBの????
血盟騎士団の公式チャンネルで見たのと同じだから間違いない
へーKobオリジンでもやってんだ
さすがアスナくんだな
↑どのポジで見下ろしてんだよ
これほんとにリニアー? 見えないんだが
いくらSAOからコンバートできるからって大した腕だヨ
リアルでこんな早くできるもんなのか?
要は慣れだからなぁ。それでもかなり運動神経いいけど
スリーピングナイツってなに?
概要欄にあるリンクから元動画に行ってもろて
やっぱこの本能寺「持ってる」
「あー、すごいね……こんなになってるんだ……」
「まあ、はい。はっきりいうとめちゃくちゃバズってます」
俺たちのチャンネルにもかなり流れてるし。
「なので、気にせずどーんといてください! なんならごはん代だって払います!」
「あなたたちの気持ちは嬉しいけど遠慮させてもらうね。私、お姉さんだし。あと……」
アスナさんが自分の座席に目を向けて、そのあと机を挟んで対面に座る俺たちを見て困ったように眉を寄せる。
「こうやって席をわざわざ広くしてもらうのはやりすぎっていうか……そっちに三人座られてるとやっぱり落ち着かないし、一人くらいはこっちに来ない?」
「あ、それは気にしないでください。私は注文とかで通路側にいた方が都合が良いだけなので」
「木綿季は注文ボタン押したいだけだもんな。小学生の頃から変わらん」
「そ、そんなことないもんっ! べ、別に押したいならヒロにゆずるもん!」
はっはっは、無理すんな無理すんな。お前が注文が決まるといつもソワソワしてるのはお見通しなんだよ。
でもそうだな、いつもの癖でつい並んで座っちゃったけど片側に三人は少し多いよな。
じゃあ俺がアスナさんの方に移るのもアリか?
「言っておくけどヒロはこっちだからね」
「まだ何も言ってないんだが」
「アスナさんの顔をじろじろ見てるデリカシーのない人は私たちの間でいいんです」
「当たり厳しくない?」
そりゃアスナさん美人だなとか胸が大変大きいなとか思ったりはしたが……バレてないはずだし……バレてんのか?
……もう見るのはやめとこう。
「ま、そういうわけで遠慮とか気遣いとか無用で頼みます。俺らは感謝しかしてないんで」
うんうん、と横で頷く木綿季と「はい」と小さな声で肯定する藍子。
うーん、でもまだイマイチ釈然としてないって顔だな、アスナさん。
クジゴジ堂で一緒に住むことになったウォズを見るゲイツみたいな顔だ。
「あー、ならアスナさんも反省会手伝ってくれませんか?」
「反省会?」
「あの血盟騎士団の
「もう、おだててもあなたが思うほどすごいことは言えないと思うよ?」
「ふっ、数多の視聴者にカスゴミ配信やめろガキと言われてきた俺より役に立たない意見を言える奴なんてこの世にはいませんよ」
「自己肯定感が低すぎない?」
「事実なので仕方ないですね」
「もう、あんまり卑下しすぎるのよくないと思うけどな。あなた、自分が思うよりちゃんとしてると思うよ」
「そりゃ光栄ですね。あの閃光にそんな風に言ってもらえるなんて」
まあアスナさんのは百パーお世辞だがそんなふうに言われると悪い気はしないな。
と、なんか袖を引っ張られてる気がする。
木綿季どした、ほっぺた膨らませて。なんか、拗ねてる?
「ヒロはボクらの幼馴染だからね」
「お前何急に当たり前のこと言ってんだ?」
「ばーかっ!」
「もうユウ、そういじけないの。ヒロはヒロなんだから仕方ないでしょ」
「そうだね、ヒロだもんね……」
「うん。ヒロだもん」
「おう、なんだその姉妹だけで交わされる俺への謎の罵倒」
俺にもわかるように話してくれませんかね。
「ふふっ、仲良いんだね、あなたたち」
「幼馴染ですからね。嫌でもこうなります」
「あら、嫌なの?」
「それは」
アスナさんが机に腕をついて下から俺を覗き込んでる。
揶揄われてる……あ、顔近いしなんかいい匂いする。まつげも長い。見れば見るほど美人だこの人。
アバターも割と綺麗めだったけどこの人はそれに負けず、いやアバターよりリアルの方が美人なまであるかもしれない。確か今大学生って言ってたっけ、オトナって感じのイテテテテぇっ!
「なに鼻の下伸ばしてるの」
藍子に脇腹を少し強めにぐりぐり突かれた。
あのな藍子相手が美人だと仕方ないというか俺は悪くないというかアイテテっ!
「ふーんだ」
今度は木綿季にまで足を踏まれてしまった。
俺が何したんだよ……。
俺がげんなりと肩を落とすと対面でアスナさんはくすくすと笑って肩を揺らす。
なんとなく居心地悪く座り直していると、隣の藍子が「あ」と声を漏らした。
その声に全員の視線が集まる。
どうかしたのか?
「話の腰を折っちゃうんだけど、そのさっきから話に上がる血盟騎士団ってなんなのかなって。私、そういうゲームのことには詳しくなくって」
「それボクも気になってた! さっきサンタさんとの戦いの時とかも言ってたけど、せんこーってなんなの?」
「お前ら血盟騎士団のこと知らねえのか?!」
「そういうヒロは知ってるの?」
「俺に質問するな!!!」
「えっ、ヒロくんが聞いたのに?」
「ええい、いいかよく聞けユウキ! 血盟騎士団っていうのはな」
「えっ、質問して欲しくないのに教えてはくれるの?」
「ごめんなさいアスナさん。ヒロの言うことは真面目に聞かないでください……」
なんかアスナさんが俺らの顔を見比べたりしてるがそんなことはなんだっていい。
「血盟騎士団ってのはSAOの最強ギルド! そして《閃光》っていやあ、その中で第一分隊長やってた人だ! つまりそれはあの《神聖剣》《黒の剣士》に肩を並べる超実力者ってことなんだよ。特にさっき俺たちを助けにきてくれた時にも着てたあの赤と白の団服と閃光の名前の由来にもなってる流星と見紛う神速のリニアーはアスナさんの代名詞なんだぜ。SAOサービス3年目にあった血盟騎士団主催のPvP大会での手に汗握るバトルは今でも語り草だ」
「ヒロできれば私たちにも分かりやすいように教えて欲しいかも」
「肝心な時以外にも頼りになる橘朔也」
「うん、余計わかんなくなっちゃった」
なんでだ。ちょうどアスナさんもサクヤさんも同じ赤なのに。
「まあとにかくアスナさんはすげー人なんだよ。PSも高くて何より人格者。ログイン時間が少ないにも関わらず血盟騎士団の一番隊長を任されてたあたりそれも良くわかるぜ。本当は副団長にも推されてたけど辞退したとかいう話だ。俺にとっては
ぴくっと右隣で何か動いた。
「副団長の件は団長が冗談まじりに言っただけだよ」
「でもPvP大会3位はすごいですって! 俺あの《黒の剣士》とのバトルはとにかくヤバいくらい再生してましたから! アスナさんほんと
ぴくっと右隣でまた何か動く。
「あははー、あれは相手がね……」
「そんな謙遜……木綿季?」
くいくいと袖を引っ張られてる。
「ボクも強いよ!」
「お、おお?」
「それにヒロの役に立つし! さっき……はちょっと負けちゃったけどもう負けないから! 団員のみんなもボクは強くなるって言ってくれてるし!」
「おう、いつも頼りにしてるけど……」
「そりゃあ確かにアスナさんみたいに美人じゃないし、身長も高くないけど……ヒロが一緒に戦うならボクがいいと思う! あ、あと身長はこれから伸びるし!」
「それは厳しいんじゃねえか?」
「のびるもん!」
でもお前のお母さんあんまり身長高くなかったらしいし……。
頬を膨らませた木綿季は俺の腕に抱きつくとアスナさんにじとーっとした目を向ける。
「あのー、ユウキちゃん?」
「ヒロはボクらの幼馴染ですから!」
「なにまた当たり前のこと言ってんだお前は」
「アスナさんが強くてもあげませんから!」
「俺をもらうとかどんな罰ゲームだってんだよ」
「あいてっ」
どむ、と軽く木綿季の頭に手刀を入れた。
あと離れろ。いろいろあたってるので。
「すみませんアスナさん、ユウも悪気はないんですけど……その、やっぱり幼馴染なので」
「あはは、気にしないで。私は幼馴染はいないけど兄はいたから。少し気持ちはわかるよ」
そう言って笑うアスナさん。大人だ。
けど、そのあとなにかをぽそりと付け足した。
「この遠慮ない感じリズと和人くんといた時の頃を思い出すなあ」
「へ? アスナさんなんか言いました?」
「ううんなんでもない。それで反省会の手伝い、今からでいいのかな?」
「あ、ウッス! とりあえず気づいたことを遠慮ない感じで頼みます!」
「といっても、私あなたたちの戦い最初から見てたわけじゃないからなー」
「それでしたらさっきアーカイブに残した奴が見れますよ」
ついつい、と藍子が虚空で指を滑らせてアスナさんの目の前に俺たちの配信画面を表示させた。
アスナさんはそれを飛ばし飛ばしに見つつしばらくして、なるほど、とだけ小さく呟く。
「どうでしょうか、私たち」
「そうだね……んー」
アスナさんが唇に指を当て、しばらく考え込む。
「ごめんね。逆に聞くけど、ヒロくんたちはスリーピングナイツの問題点、なんだと思う?」
俺たちの問題点?
「今私があなた達に答えに近いものを出すことはできるけど、それじゃあんまりあなた達の成長につながらないと思うんだ」
「なら、私たちが自分で気づいたことをアスナさんが評価する、っていう形がいいんでしょうか」
「評価っていうと少し偉そうだけど、大体はそうかな。気づいたこととかあれば補足していくよ」
「おお、なんか授業っぽい」
「アスナ先生か……俺にとってアスナさんは先生じゃなくて看護師なんだが、まあいいでしょう」
「あ、出たヒロの万能フレーズ『まあいいでしょう』。マスターロゴスのこと橘さんと同じくらい好きだよね」
「勘違いされてますが、どうぞご勝手に! 私は全てを知る少女の力を借りさせてもらいます」
「もうヒロ、話進まないからちょっと黙ってて」
「いやしかしこれは俺のアイデンティティでな……」
「ヒロくん、あんまりランちゃんを困らせてあげちゃダメでしょ? あなたはパーティーリーダーなんだから」
「うっ」
それは、確かにそうだ。
「すみません。話を戻します」
「……なんか私の時と態度が違う」
コホン、気のせいだっての。だからそうじとっとした目で見ないでくれ。
それで俺たちの欠点、いや問題点だったか?
ううん、そうだな。一応考えてたことはあるんだが……。
「取り敢えず言えるのは実践経験の少なさ……っすかね。たぶん、俺たちはこれが極端に少ない」
「え、でもボクら初心者にしては結構の頻度でクエストやってる気がするよ? ね、姉ちゃん」
「そうだね。団員のみなさんもスリーピングナイツは結構の頻度でオリジンをやってる、と言ってような」
「それは確かにそうなんだが」
アスナさんを見ると、にこっと微笑まれた。
まずは自分で考えてみようってことか。
「なんつーか、足りないのは格上との戦いなんじゃないかと思う」
「格上?」
木綿季がこてんと首を傾げた。
だが藍子は今の俺の一言でなんとなく察するものがあったらしい。
「そっか、私たち基本お使いクエストとか、フィールドの探索をメインにしてたもんね。つまり足りないのは……」
「あ、わかった! 強敵! 確かにボクらボスとほとんど戦ったことないよ!」
「ああ。加えて言うなら相手の行動パターンを覚えて対応する、って言うボス戦での基本が俺たちはわかってなかった」
……と、思うんですけどどうでしょう。
「うん、そうだね。私もそこは気になってたかも。あとは、たぶん相手のサイズの問題かな」
アスナさんがアイスティーの中の氷をストローでかき混ぜつつ、俺たち一人一人に目を向けていく。
「きみたち、自分より明確に大きな相手と戦ったのははじめてだったでしょう?」
「それは、そうですね。さっきまで私とユウキはボスネームの条件も知りませんでしたし……」
「じゃあ基本は知ってるものとして話すけど、the付きのボスたちって私達より大きいことが多いんだ。
SAO、もちろん
「……知らなかったです」
くそ、めちゃくちゃ悔しい。
こういう知識のことは絶対に俺が身につけていなきゃいけなかったことなのに。
「あとはクエストの進め方なんかも、まだまだ工夫できることはあったかもしれないよ」
「でもボクらいちおー、クエストの指示通りに落とし物集めていきましたよ? ね、ヒロ」
「まあ、そうだな」
クエストには落とし物を拾い集めていこうという旨の言葉があった。
なら俺たちはその通りにクエストを進められたはずだが。
「ほんとうにそう? 何か見落としがあるかもしれないよ」
「見落とし……ねえ、ユウ、クエストのフレーバーテキストって今出せる?」
「? 出せるよー?」
木綿季が左手の人差し指と中指を揃えて滑らせてメニュー画面を開くと、『季節外れの贈り物』のフレーバーテキストを全員に見えるところに表示した。
「『高らかにそれは鳴る。
音はその存在を知らしめるように、だけれども些か早く。
落とされたのは贈り物。拾い集めて届けてあげよう』。
ユウキが読んだものと同じだな。何か忘れてることあるか?」
「ううん、そう言われると答えに困るけど……」
「むむむ、アスナさん! ヒントお願いします!」
「仕方ないなぁ。じゃあヒント、あなた達の拾ったもの、拾った後どうした?」
「サンタの落とし物だったやつっすね。それはまあ、ストレージに入れておきましたけど」
「基本ヒロに渡してたしね。あ、でもあのでーっかい方位磁石! あれはどうしたものか分からなかったよね」
「重かったしな。あんなのストレージに入れたら重量オーバーになっちまうよ」
「うんうん。あのサンタさんのおっきな体でも持つのは結構大変そうだったもんね」
「……じゃあもしかしてサンタさんに返してれば弱体化したりした?」
「「 あ 」」
あー、そうか!
拾い集めて届けてあげようなのに俺たちは、結局届けてない。
アスナさんが藍子の言葉に頷く。
「いい推論だと思う。
ボスモンスターだから戦いは避けられなかったかもしれないけど、でもソードアートシリーズは理不尽なゲームじゃない。
あなたたちみたいにたまたまクエストを受けてしまった
聞けば聞くほど自分の力不足を痛感する。
俺がもっとうまくやってりゃ、苦戦することもなかったかもしれなかったのか。
「……リーダーになりたてだとやっぱり抱え込んじゃうか」
いま、なにかアスナさんが言ったような。
「じゃあここまでの反省を踏まえて、次はどうしたらさらに成長できるかについて話そうか」
っと、もう話が次にいってしまった。
いまなんて言ったんだろう。
「じゃあまずは二人に聞こうかな。ユウキちゃん、ランちゃん、二人はどうしたらいいと思う?」
問われて、木綿季と藍子が少し驚いたように体を揺らす。
「えっ、と……他の配信者の方を見て勉強する……とかでしょうか」
「あとはー、純粋に強くなる! モンスターを倒して、武器強化して、ヒロの頼みにバッチリ応えられるように!」
「うん。二人とも努力の方向性は正しいと思うよ。やっぱり私も始めたばっかの頃はそういう地道なことコツコツしたしね」
じゃあ今度は、とアスナさんが俺を見る。
「ヒロくん、あなたはパーティーリーダーとしてなにができると思う?」
パーティーリーダーとして、か……。
俺たちの問題点、大型ボスとの戦闘経験の少なさ。
そもそもオリジンでのゲームとしての熟練度の低さ。
木綿季や藍子のプレイヤースキル頼りの半ばゴリ押し気味のプレイスタイル。
これを是正するための手段として手っ取り早いのは。
「アスナさん」
「なにかな?」
居住まいを正す。
今の親切にも俺たちを指導してくれてるお姉さんに対してではなく、血盟騎士団の第一分隊長として。
「俺たちを、血盟騎士団に参加させてもらうことってできませんか?」
あ、アスナさんがぽかんとした顔してる。
うん、まあめちゃくちゃ突拍子もないこと頼んでるよな。
「参加って、そんなことできるの?!」
「無理な話じゃないはずだ。現にSAOからそのまま存続してるアインクラッド解放軍のリーダーも副リーダーは配信者もやってる。他にも配信者オリジン系の配信者でギルドに入ってる人もよく見る」
「でも、それって……」
最善でないのはわかってる。
だがもしアスナさんが許可してくれれば。
「申しわけ無いけど、それはあんまりおすすめできないかな」
アスナさんは俺の頼みをまゆをハの字にしてやんわりと断った。
まあ、そうだよな。
「そっすよね……俺らみたいなペーペーが血盟騎士団に入ろうなんて烏滸がましいっすよね……」
「あー! 勘違いしないで! 私自身あなたたちのこと嫌いじゃ無いけど、ちょーっといまの血盟騎士団は良く無いっていうか……新人さんは入れてないっていうか……そもそもそれを許可する人がいないっていうか……」
「どういうことでしょう?」
「あまり大きな声では言いたく無いことなんだけど……」
アスナさんが周囲を確認すると、声のトーンを落とした。
「いま、血盟騎士団の団長と連絡が取れなくなってるの」
「団長って《神聖剣》っすよね」
「知ってるんだね」
まあそりゃ神聖剣有名ですし。
へえ、あの人今連絡取れないのか。
「それって大丈夫なんですか? なにか事故とかに巻き込まれてたり……」
「あ、そんなに心配しないで。SAOの頃から団長は時々音信不通になったりしてたから」
「よくあることだった!?」
「ふふ、実はそうなの。だから今回もあんまり心配はしてないんだけど、ただ、どうしてもそういう時期は色々滞ちゃって」
だから、とアスナさんは続ける。
「あなたたちを血盟騎士団に入れることはできないんだ」
「そっすか……名案だと思ったんだけどな」
「……ヒロくん、考えが詰まると後先考えなくなっちゃうタイプでしょー」
「え、な、なぜそれを」
「んーん。ただ、こういう人が隣にいると大変だなーって思って。ね、ランちゃん?」
「……私は、関係ないと思います」
「そう? なら余計なお節介だったみたいだね」
「? 木綿季、アスナさんと藍……ランはなんの話してんだ?」
「わかんないけど……たぶんヒロが悪いと思う!」
断言するな、断言を。俺もなんとなくそんな気がするけど。
「私からあなた達に戦う場所を提供することはできない。だから、あなた達には自分たちでなんとか解決方法を探して欲しいと思います」
じゃあ、それはどうしたら……と、料理がきたな。
「とりあえず食べちゃいましょうか。ヒロくんの答えはその間の宿題ってことで」
「う、ウッス!」
「なんかアスナさんには素直だよねー、ヒロ」
「アスナさん、綺麗だもんね」
「別に普通だろ」
「ふーん。私の時と態度が違うんだからもう」
ジトーっと藍子に睨まれる。
き、気のせいだって……。
店員さんから近くに置いてもらった料理を藍子がそれぞれに配っていく。
「あー、ボクもうおなかぺこぺこだよ〜」
「ユウはカレードリアで、カルボナーラは私。ヒロは……また鯖味噌? ほんと好きだよね」
「ふっ、鯖味噌は仮面ライダーカブトの代名詞だからな」
あとパリに買いに行く豆腐。
「アスナさんはハンバーグですか?」
「私の家あんまりこういうの出なくって。なんか物珍しくて頼んじゃった。おかしい……かな?」
「いやおかしくはないっすけどなんか意外でした。《閃光》がハンバーグって。もっとこう、毎日夜は焼肉を決めてそうというか」
「もう、ヒロくんは私をなんだと思ってるの」
「そりゃ、SAOの……」
「それはゲームの『
そうなのだろうか。
あの閃光が? 普通?
いやないわー、マジないわ。
ラーメンに紅生姜入れるくらいマジないわ。まあ無駄なことこそが美しいんですけどね(デザ蓮感)。
「んー、おいし」
でも、食べてる。ハンバーグ。
なんだか不思議な感じがする。
「ヒロ、どいてどいて、ボク喉乾いた」
隣の木綿季がぎゅうぎゅうと押してくる。
片手にドリンクバー用のコップを持ってるあたり新しくつぎに行くんだろう。
まったくだから三人で座るとめんどくさいと言ったのに……。
藍子と俺が一度立って木綿季を通すのをアスナさんも立ち上がる。
「ねえユウキちゃん、ドリンクバー私もついていっていいかな」
「ボク? いいですけど」
「ふふ、ありがとう。こういうところ久しぶりに来るから使い方少し不安で」
「へー、大学生ってドリンクバー頼みまくりのリッチな人ばっかだと思ってました」
「そういう人もいるかもしれないけど私はあんまりね。でも、ユウキちゃんはいい子だね」
「?」
「さっきまで警戒してた私のお願いは断らないんだもん」
「はっ! ヒロは渡しません!」
何をやっとるんだあいつは。
なんだかんだ言いつつ二人でドリンクバーに行く姿を見送る。
「これからの方針、かぁ」
今回のニコラス戦を見ながら、アスナさんに出された宿題を考える。
鯖味噌うめえ。
いま俺たちは盾役の俺、ダメージディーラーのユウキ、援護のランの三人パーティ。
バランスとしては悪くないはずだ。
あえて足りないものを挙げるとしたら、木綿季と同じくらいのPSのあるアタッカーと、視界が狭くなりがちな俺のフォローをできるバランサーとかか。
いや、でも今のところメンバーを増やす利点もないしここはそのままでいいな。
なら、経験の方か。
うーーーーん、わからん。
鯖味噌うめえ。これは天道総司も信頼の味だ。
そうだ、せっかくだし藍子に……おろ、藍子がなんかアスナさん見てるな。
なんだかぼーっとしたようで、顔も心なしか赤い気がする。
「アスナさん、すごいな、大学生だなぁ……」
「藍子?」
「ヒロは気づいた? アスナさんの指」
「ウィザードリングでもハマってたか?」
「なんであの人がそんなものつけてるの。そうじゃなくて、日焼けあとだよ」
日焼けあと?
首を傾げると、藍子がちらっと何か木綿季と話しながらドリンクバーを操作するアスナさんを見て、こしょこしょと俺の耳に口を寄せた。
「右手の薬指だけ、日焼けしてないの」
「それって……」
「きっと恋人さんとのペアリングなんだよ。しかも日焼けあとがつくくらいの付き合いの」
それは、すごいな。
閃光アスナに恋人か。そんな人がいたのか。
俺がそう言うと藍子は「ねー」と目を細めた。
「すごいなぁ。オトナだなぁ。やっぱり大学生の恋愛ってああいうものなのかなあ」
「そんなに憧れるモンか?」
「憧れるよー。アクセサリ、きれいだもん。高校だと校則のせいでつけれないし、やっぱり好きな人とおそろいのリングは夢だよね」
ふうん。俺にとっての変身ベルトみたいなもんかな。
……女の子の憧れ、か。
「やっぱり藍子も憧れるのか、リング」
一瞬、藍子が目を丸くしたが、すぐにそれも消えて、べっと小さく舌を見せた。
「アスナさんにデレデレするヒロには教えませんよーだ」
はっきりいうと木綿季はアスナに嫉妬していた。
木綿季はこのゲームが始まっていつだってヒロに頼りにされてきた。
姉は冷静だが、武器は遠距離のものだ。
近距離で戦うには木綿季しかいないし、自身のバトルセンスは彼の指示通りに戦闘を進めてきた。
(でも、なんかヒロはアスナさんばっかり褒める)
むう、とアスナに見えないよう頬を膨らませる。
普段はあんなに頼りにしてくるのに、アスナさんが強い強いとキラキラした目で言うのだ。
それは、なんだか面白くない。
「配信者って、どんな感じ?」
不意にアイスティーをグラスに注ぎながら、隣にいるアスナがこちらを向いた。
彼女をドリンクバーに案内していた木綿季が首を傾げる。
「どういう意味ですか?」
「だってあなたたち、勝てそうもないニコラスに向かっていってたじゃない? あれ、なんでなのかなーって」
「なんでって……アスナさんの方こそなんであんなところにいたんですか? あそこ、近くに住んでるボクらでもなかなか行かないような町はずれですよ?」
なんだか素直に答えるのもモヤモヤして、思わずらしくなく問い返すと、アスナが少し答えに詰まる。
まるで「答えはあるのにそれをそのまま言うわけにもいかない」かのように。
「あー、んー、ちょっと人探し、してて」
「人探し?」
「ちょーっと、いつまで経っても帰ってこない忘れん坊さんをね。その人、SA:Oやってるかもしれないから。はあ、和人くんってばほんとに」
首を傾げる木綿季に、アスナは頷きつつ「さて」と前置き。
「私は答えたけど、今度はあなたの話を聞かせて欲しいな」
「それは……」
少し、考えてすぐに答えは出た。
「ボクにとってはSA:Oはもう一つの現実だから」
ほんの少し、アスナが目を見開く。まるでその言葉に何か聞き覚えがあったように。
だけど木綿季はそれに気づかない。
「ボク、色々あってあんまりちっちゃい頃外で遊んだことなかったんです。
だからボクと姉ちゃんにとって世界はすごく狭くて、小さくて」
覚えている。周りに誰もいなかったあの頃を。
信じられる人も、一緒に歩いてくれる人もいなかった。
「けどヒロは教えてくれたんです、世界は一つじゃないって。たくさんあるって」
アスナがじっと木綿季の横顔を見つめてる。
木綿季もまた、じっとどこかを見つめてる。
目線の先ではなく、その向こうに見える
「配信者もそうです。
ヒロがボクに見せてくれた新しいもので、それをヒロは一緒にやろうっていってくれた」
最初は姉があまり乗り気じゃなかったけど、それでもいつのまにかヒロは藍子と話をつけてくれていた。
想いを伝えたら、それに応えてくれた。
「だから、ボクにとって配信者も、SA:Oも現実なんです」
木綿季が耳にかけてあるオーグマーに触れる。
今でも忘れていない。
ヒロが風呂上がりにぶっきらぼうに「買ったからやる」と渡してくれた日のことを。
アバターの『ユウキ』を作ってくれたことを。
ネペントの群れに襲われて逃げ回ったこと。
そして、はじめての報酬で母と娘の想いの剣、アニールブレードを受け取ったことを。
全部、木綿季にとっては大切な本物なのだ。
「だからアスナさん、ボクたちを助けてくれてありがとうございました」
ぺこりと木綿季が頭を下げる。
ほんの少し、アスナが意外そうに目を丸くした。
「ユウキちゃんは私のこと苦手なのかと思ってた」
くすり、と笑うアスナに木綿季は口を尖らせる。
「別に苦手なんかじゃないです。ただヒロは渡したくないだけで」
「ふふっ、別に取らないよ?」
「アスナさんにその気がなくてもヒロなら転がりかねないんですよ! ただでさえSAOのことになると目がないのにアスナさんったらかっこよく助けちゃったんだからもう」
「あははー……そういうつもりじゃなかったんだけど」
肩を揺らすアスナを見て、木綿季はなんでこんなに色々話してしまったのかの理由をなんとなく察する。
(アスナさん、なんか姉ちゃんに似てるんだ。顔とか話し方じゃなくて、表情の作り方とか、言葉のチョイスが近い気がする)
そんなことを考えてると、いつのまにかアスナの顔が目の前にあった。
「うわっ、な、なんですかアスナさん!」
「んーん。ただ、ユウキちゃんたちのこと結構好きだなーって思っただけ」
「へ?」
「ふふっ、取り敢えず席戻りましょ? きみたちにとっていいこと、教えてあげられるかもよ?」
そういってアスナはドリンクバーから、とっくに満たされていたアイスティーのグラスを手に取った。
アスナさんが席に戻って来るとなんか上機嫌だった。
うきうき、いやルンルンって感じだろうか。
「木綿季、なんか明らかにアスナさんが上機嫌だけどお前何かした?」
「ちょっと質問に答えただけだと思うけど……」
「ええ、答えただけって」
いったい木綿季はなんて言ったんだ。
まあいい、とりあえずはアスナさんに俺の考えを言おう。
「アスナさん俺」
「あ、ちょっと待って。きみの答えを聞く前に、私からいい?」
そりゃ、いいですけど? なんだっていうんだ。
「ヒロくんはいまどんなモンスターとでも戦えるとしたら、なにと戦うのが一番きみたち『スリーピングナイツ』のためになると思う?」
「どんなモンスターとでも、っすか」
「ええ。パイプがないとか、どこで戦えるかわからないとか置いておいて」
現実的な思考を外せってことか。そんなの答えは一つだろう。
「アインクラッドを参考にするなら……フロアボスっすかね。それもなるべく俺たちでもなんとかなる。レイドであると好ましいっすね」
「うん、それがわかってるなら、ファーストステップは合格だね」
「「「 ファーストステップ? 」」」
三人揃って首を傾げると、アスナさんが自分の耳にかけてあるオーグマーを起動する。
その後虚空をついついと操作して、俺たちの目の前に一つのウインドウを提示した。
えっとなになに……。
「第3回、ファーストフィールドボス攻略会議開催のお知らせ」
「募集メンバー一パーティ5〜7人。ただし推薦のみに限る」
「一緒にイルファング・ザ・コボルドロードを倒しましょう?」
……ってこれ。
「オリジンフィールドボスの攻略会議の案内じゃないっすか!」
なんでこんなもの俺たちに見せてきたんだよ?!
「それ、きみたちの今の問題を解決するのに最適じゃないかなって。もし行きたいなら私から血盟騎士団の推薦枠使ってきみたちを推薦するよ」
「ま、マジっすか!?」
思わず立ち上がりかけた俺を、藍子が手で制する。
「待ってよヒロ。さっきアスナさんは私たちには戦う場所は提供できないって言ってたんだよ?」
「あー、確かに」
「それに団長さんもいないのに私たちを推薦するなんて、お願いしていいのかな?」
藍子はこんな時にも冷静だ。
俺はついついハザードレベル2.0の頃の万丈が戦兎のベルトに飛びついたようにアスナさんの提案に飛び付いちまったが、なんだか俺たちに都合が良すぎる気がする。
「そこは気にしなくていいよ。私も一応血盟騎士団の古株だし、そもそも今は推薦する相手もいないし、きみたちに使わなかったらこのまま使われないだろうし」
それなら……いいんだろうか?
「あの、なんでボクらにそんなに良くしてくれるんですか、アスナさん」
木綿季がじっと見つめて問いかける。
それに対してアスナさんは薄く笑んだ。
「そんなに大したことじゃないよ。ただなんとなーく、ユウキちゃんが知り合いに似たことを言うものだから、助けてあげたいなーって思っただけ」
「知り合い?」
「うん。知り合い。私の大切なね」
そしてまたアスナさんは笑う。
「じゃあ、あのマジで俺たちボス攻略会議に──」
「あ、でもね、流石に血盟騎士団の枠だから、私の一存では決められないんだ」
え、じゃあどうしたらいいんだよ。
俺は藍子に止められてから話が続いたせいで座るとも立つとも言えないタトバキックの前動作みたいな体勢から動くに動けないんだけど。
「じゃあ、その、私たちはどうしたらいいんでしょう?」
「簡単だよ。すごーくかんたん」
アスナさんの視線が藍子から俺、そして一番端の木綿季へと滑っていく。
「ねえ、ユウキちゃん」
「はい?」
「私とPvPしよっか。本気で」
「え?」
「ハァ?」
「ふぇ?」
PvP。プレイヤーVSプレイヤーのこと。
…………え? 戦うの? 木綿季とアスナさんが?
「な、なんでまた」
「だって流石に実力もない人は薦められないもの。でも、その相手が私に勝てるくらい強いならまた別」
木綿季がごくり、と唾を飲んだのが隣にいても伝わった。
「だから、戦いましょう? きっとぶつからなきゃわからないこともあるもの。自分がどのくらい本気か、とかね?」
それに、とアスナさんが前置く。
「きみたちの実力、見せて欲しいな」
アスナさんはそう言って極上の笑顔で微笑んだ。
『アスナ』
大学2年生。19歳。
SAO時代からの仲間と今も時折『血盟騎士団』として活動している。
家が厳しくゲームをする時間はあまり取れなかったため副団長になる話を断っている。
探し人をしてオリジンをプレイしていたところ、ユウキたちを見つけ助けに入った。
ヒロくんは男の子だなあ。
『ユウキ』
ヒロはボクを一番に頼るべきだと思う。
アスナさんの胸をチラチラ見てるのバレてないと思ってるんだろうなあ。
『ラン』
私の時と叱られた時の反応が違う気がする。
アスナさんの胸をチラチラ見てるのバレてないと思ってるんだろうなあ。
『ヒロ』
年上のお姉さんに弱い。しののんパイセンはパイセンなので大丈夫。