(女性関係)さっぱりさせようぜぇ!!   作:胡椒こしょこしょ

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閃ハサ見に行きたいので初投稿です。


妹だからって...姉以下ってことはないんだよ!!

「というわけで、ISも人間の意識と似たような物を持っています。ですのでISは道具として扱うのではなく、パートナーとして認識することが大事なのです。」

 

二日目。

教壇で山田先生が教鞭を振るっている。

この前、どっかの馬鹿に授業内容3分で要約されたことがよっぽど響いたのか普段以上にやる気に満ちている。

そして、俺は俺でまた一夏辺りに質問振って俺がまた醜態晒す羽目になるのではないかと戦々恐々としていた。

頼む山田先生....一夏に質問を振るのは...やめてくれ....!

それか一夏ちゃんと答えてくれ.....!

 

「ところで織斑....。」

 

必死に俺が祈っていると、織斑先生が一夏を見て口を開く。

まさか....貴方だったとは....!

貴方、授業中は山田先生の指導を見守るだけだったでしょ!?

ちゃんとして!!!

 

「ヴァルキリーかい!!!」

 

そう思った瞬間、口が勝手に動いて急に大きな声を上げていた。

その瞬間、教室の空気が凍る。

周りの皆の目線が刺さるし、山田先生はまた教壇でおろおろ。

そして前の席のオルコットは前日に腐るほど体験した俺の奇行にこいつ授業中までやるんかと呆れた視線を向けていた。

俺も、俺自身にそんな目線を送りたいよ....。

 

お前なにやってるの?

いや、確かにそれに近しい事は思ったけど流石にこのタイミングでその言葉はまずいでしょ。

脈絡ねぇもん、控え目に言って頭おかしいもん。

織斑先生はファンだって多く居るんだぞ!?

織斑先生の話を邪魔したとなれば、なんかみんなにリンチされそう。

それくらいこのIS学園における彼女の求心力はやばいのだ。

 

「...私が話すと何か問題があるのか?アッカネン。」

 

こちらに視線を向ける織斑先生。

ふえぇ....視線が鋭いよぉ...怖いよぉ.....。

なんでもないって伝えないと.....

 

「別に、なんの問題もありませんよ。織斑教諭。」

 

てめぇ、また角の立つ言い方しやがって.....。

なんだコイツ、人に喧嘩売らないと気が済まないのか...?

被害喰らうのは俺なんですよ!?!?

 

「そうか。授業中に発言する場合はちゃんと許可を取ってから発言するように。...話を戻すが、織斑。お前のISだが準備までに時間がかかる。」

 

しかも別に一夏に質問させようとしたわけじゃないじゃん。

滅茶苦茶恥の掻き損じゃん俺。

まさかただの早とちりでこうなるなんて....。

そう言えばこんな会話あったな、忘れてたわ。

 

「へ....?」

 

そして、いまいち実の姉の言葉が理解できていない一夏。

そんな弟を見て、付け加えるように言葉を紡ぐ世界最強。

 

「予備機がないんだ。だから学園の方で専用機を用意する。」

 

「専用機.....?」

 

首を傾げる一夏。

....嫌な予感してきた。

た、確かこの時は織斑先生は自分で一夏に教科書の該当箇所を読ませてたから....。

俺に飛び火することはあり得ないから.....。

そう自分に言い聞かせて安心するしかない、それが3分ゾルタンが俺に与える精神的苦痛を物語っていた。

 

「....貴様、予習したのではなかったのか?」

 

織斑先生は目を細めて、弟を睨みつける。

およそ血族に向けるタイプの目線じゃない。

ラオウかよ。

恐ろしいわ....。

あっ、まずいこんなこと考えていたら....。

 

「おぉ、怖いねぇ....。」

 

俺はにやつきながらもそう呟く。

よかったぁ~~!偶に空気も読めるじゃん!

もういつもそんな感じでしろとは言わない。

でも、もっとそういうデレの頻度を増やしてくれや....。

 

「ち...お、織斑先生....、あ、あー..えーと...なんか聞いたような.....確か昨日箒とやったような....。」

 

目をグルグル回すような有様で思い出そうとしている一夏。

そんな様子を熱心に見つめるモッピー。

その眼差しは鬼気迫っている。

おおよそ、昨日自分と復習したところを一夏が思い出せるように祈っているのだろう。

今の状況、下手したら待っているのは織斑先生の出席簿アタックかもしれないからね。

 

「あー、確か....なんだっけ....ISの全てのコアはなんか束さんが作ってるもので....」

 

おぉっ!凄いぞ、あの一夏が近しい答えを見出そうとしている!

原作では頭べこべこなるんじゃないかと思う程に織斑先生に叩かれるのにっ!

これも、俺がここに居ることで与えた影響か?

そうか....君がちゃんとすることで、俺が暴走することによるクラスの雰囲気の崩壊を防ごうっていうのか。

尊敬するよ...君を。

 

「中々やるじゃないか....。」

 

...うーん、まぁ及第点で。

どうやら今日は翻訳君が優しい日のようだ。

なんだろう....優しくされた時のDV彼氏の彼女みたいに見直してしまいそうになるからやめてくんない?

 

「あ、アッカネンさん....へへっ。」

 

一夏が一瞬こちらに目線を向けた後に、照れたようにそう笑う。

なんだお前褒められて喜んでるのかよ、やっぱ好きなんすねぇ~。

やっぱ一夏は褒めたら伸びるってはっきり分かんだね。

じゃけんそのまま俺が説明する必要もないくらいに博識になってくれよなぁ~。

 

すると、呆れたように織斑先生が溜息を吐く。

 

「少し言葉が出ただけでクラスメイトから感心されるとは何事だ織斑。ちゃんと予習はしてきたようだが、お前が思い出すのを待っている時間はない。教科書6頁を音読しろ。」

 

そう言われて一夏は慌ててそのページを開く。

そして持って読み上げた。

 

「現在世界中にあるIS467機、その全てのコアは篠ノ之博士が作成したものであり、その所持数は国ごとによって決められ.....」

 

淡々と読み上げられていく文章。

そうだ、このような兵器にも転用されているようなIS。

その心臓部であるISコア。

それを作ることができるのは世界中でただ一人モッピーの姉だけなのだ。

流石にそれは世界のパワーバランス偏り過ぎじゃないと思いもするが、この世界ではそうなのだ。

そもそも女尊男卑とかもろもろで人々の結束壊れちゃ^~うな世界なので残当だろう。

 

そして、俺にとって篠ノ之束という存在は色んな意味で忌避すべき存在だ。

そもそもあの人は、身内以外の他者にはまるでツンドラの大地のごとく冷たい。

箒ちゃんをくっつけるにあたっては助けにはなるが、万が一他のヒロインとくっつきそうになったら全力で邪魔してきそうだしなぁ....。

そして身内以外にはツンドラ並みに冷たく、千冬さんの劣化コピー未満でしかない俺相手に仲良くしてくれるかもわからない。

そして素のスペックが織斑先生に並んで作品最強なので確実にワイは敵対すると死ぬと考えられる。

もうさ、束...お前この作品から降りろ。

 

「本来なら専用機は国家代表及びに代表候補生にしか与えられない。しかしお前にはデータ集めという目的の上で専用機が用意されることになった。理解は出来たな?」

 

織斑先生が一夏に聞く。

データ集め。

そういう所を見ると、俺と一夏は似ているのかもしれない。

まぁ、一夏の場合はバックに世界最強と天災が付いているんですけどね!?

どっかの改造人間とはわけが違う、強化人間なんてダセェよなぁ!?

泣きそう。

 

しかし、それにしても結局一夏が読み上げてたし杞憂だったか。

最近は色々な事が起きすぎて、気が休まらないなぁ。

正直、あの状況で俺に飛び火することを怯えるような状況が異常なんだよなぁ....。

 

「ちょ、ちょっと待ってくれよ千冬姉!俺がもらえるのは分かったけど、そのアッカネンさんはどうなるんだ!?」

 

え、なんで僕ですか?

思わず一夏の方を見てしまう。

凄く真剣な顔で織斑先生に聞いている。

すると、織斑先生が一瞬こちらに視線を向ける。

そして言い難そうに言葉を紡いだ。

 

「あー、なんだ...現状アッカネンには専用機が用意されることはないな...現状はな。」

 

現状はと強調する織斑先生。

彼女が言う通り、“現状は”用意されてないだけなのだ。

まぁ、多分俺は国連に捻じ込まれた生徒であることを織斑先生は知っているだろうし、となれば国連が今後捻じ込もうと思えば俺の専用機が用意されるということも理解しているということだろう。

つまりは、国連がヅダみたいな産廃用意しても俺は乗らざるを得ないと言う事ですね分かります。

まぁ、俺の背後には色々思惑が蠢いているっぽいし、言いにくいのも当然と言った所か。

まっ、当の本人は貴方の弟を誰かとくっつけることにしか興味ないんですけどねっ!

 

「そんな.....。」

 

「これが普通なんだ、一夏。それに、アッカネンには所属元から臨時に機体が貸与されると通告があった。」

 

表情を暗くする一夏に対して一瞬慮る様な表情を見せるも、すぐにいつもの毅然とした表情に戻る織斑先生。

呼び方が一夏に戻ってんよ~、やっぱ(弟のこと)好きなんすねぇ~。

それにしても、機体が出せないから戦えないのでクラス代表決定戦は無理という言い訳は聞かないというわけだ。

まぁ、イギリス代表候補生と男性操縦者との戦闘データは国連側も欲しいだろうからな。

 

「そ...そうなのか?」

 

一夏が俺に目線を向ける。

...え、今答えないとダメ?

お姉ちゃんがそう言っているから納得してくれませんかね....。

俺、正直さっきやらかしたから授業中に話したくないんですけど....。

 

そう思いながらも、一応手を挙げる。

ほら....発言するなら許可をもらえって言われてたし....一応ね。

心配しなくてもいいって伝えないとな。

 

「余計なお世話なんだよねぇ....?自分の心配をした方が良いんじゃないのぉ!?」

 

なんでそんな風に言うの?

口が悪いんですけどそれは....。

なんで心配いらないってだけでそこまで意訳できるんですかね....。

これもう悪意あるだろ....だから話したくなかったんだよなぁ....。

 

「そっか....なら、良かった。」

 

なんか一夏がイケメンスマイルを浮かべながら座る。

心配してくれたんだろうか....?

それなら、その心配に報いないとな。

絶対、ヒロインとくっつけてやるからなぁ~見とけ見とけよ~。

 

決意を新たにしていると、女子の一人が恐る恐る手を挙げた。

織斑先生が当てると、その子は立ち上がって質問する。

 

「その...織斑先生、篠ノ之さんってその...篠ノ之博士の関係者なんでしょうか?」

 

そりゃ疑問に思うのも無理はない。

だって苗字同じだもん。

正直珍しい苗字だし。

 

モッピーの様子を窺う。

びくりと一瞬肩が動いていた。

あっ.....(察し)

まずいですよ!!

 

「..はぁ、そうだ。確かに篠ノ之はアイツの妹に当たる。」

 

その瞬間、静まり返る教室。

それは、先を知る俺にとっては嵐の前兆のように思えた。

あーあ、やっちゃった。

お姉ちゃんの話題は現在のモッピーにとってみれば地雷なのである。

そりゃ、一夏と離れ離れになった原因だしよくよく考えると一家離散しているしね。

それに才能ある姉と比べられることがストレスなのもあるだろう。

 

だが、ここでヘラってもらうのは困る。

君には、正統派ヒロインとして生まれ変わってもらう。

だからこそ、ここでフォローするんだ。

考えろ...考えろ、俺。

まずこの後にクラスメイトが騒ぐ。

そこで箒ちゃんが声を荒げるのが流れだ。

 

ならばここでお姉ちゃんとか関係なくね~的なこと言うぞ。

そうすればほら...箒ちゃんもせやなってなってくれるでしょ!

....多分。

 

「し、しししし、篠ノ之博士の妹ォ!?このクラス凄いよォ!?流石千冬様の担当クラス!!」

 

「篠ノ之博士ってどんな人!?やっぱり、日頃からジーニアスなの!?ヤベーの!?」

 

「見せてもらおうか、天才の妹の技術とやらを....!」

 

ざわざわと盛り上がるクラス。

ヤバいな....このままじゃ....。

箒ちゃんは既に顔を伏せて肩を震わせている。

ヤバい、あれは確実に爆発寸前だ。

このままじゃ....!

あぁっ!もうなるようになれ!!

 

「どいつもこいつも...関係ねぇんだよぉ!!」

 

「ぴぃぇっ!!?!?」

 

響き渡る俺の声。

対照に静まり返る教室の中で、ビビったオルコットの変な声だけが響いていた。

あざといなお前、可愛いかよ。

....いやそんなことより、声を荒げる箒ちゃんをなんとかしろというだけで俺が叫んでどうするんだよ。

ミイラ取りがミイラになってるじゃないか....。

もっとこうさ、みんな宥める感じで本人とお姉ちゃんは関係ないんじゃない?みたいなスタンスで良いじゃん。

やべーよ、関係のない話題でキレ散らかしているヤバい人みたいになってるよ。

 

「アッカネン...!?」

 

さっきまでワナワナしていた箒ちゃんまで呆気にとられた顔でこちらを見ているぞ。

そうだよね、自分が声を荒げようとしていたのに昨日会ったばかりの関係のない女の子がキレたら意味不明だもんねっ!!

と、とにかく....取り繕わないと....!

この空気には耐えられない!

頼むぞ翻訳!俺を今度こそ導いてくれ!!

 

「おいおい諸君、本人が目の前に居るんだぞ?分かるだろ?」

 

う~~~~ん、微妙!

分かるだろって何が?ってなりそうだし!

さっきはっきり叫んだのなら、今回もはっきり言えや!

腹から声出せやオォン!!?

 

「アッカネン.....そうか...。」(まさか、私の様子を案じて....!?確かにあの時アッカネンが声を出していなければ感情に任せて声を上げていたのは私だったかもしれない。それに、私が目の前に居る...か。もしかしたら、アイツも...私と同じ思いをしたことが、あるのかもしれないな....。)

 

なんか呟いたかと思ったら、急に箒ちゃんが立ち上がる。

な...なんですか....?

身構えていると、彼女は胸に手を当てると周りを見回す。

 

「...アッカネンの言った通りだ。私は、私が今ここに居る。私と博士は確かに姉妹だが、長らくもう交流もない。みんなと同じくISについては素人だ。それだけは分かって欲しい。」

 

な、なんか分からんが良い感じに纏まりそうだぞ.....。

やるじゃん翻訳。

最初どうなるか滅茶苦茶ハラハラしたけどよぉ、お前やれば結構出来るじゃないか!!

...ん?アレ待って。

これさ、俺....急に関係のないことで叫んだやべー奴には変わりなくない?

ちょっと今度こそクラスで浮くかもしれませんね.....。(絶望)

 

 

 

 

 

 

休み時間。

皆が話している中、机に突っ伏しているボッチが居るらしいよ~。

え~ここは乙女の花園、エリート女史集まるIS学園ですよぉ~?

そぉ~んなザコザコ女の子居るなら顔が見てみた~い!横髪すっかすか~ww

俺だ。(迫真)

やっちまった...やっちまったぁ~~!!

なんかすげぇ教室中から視線を感じるし....明らかにアレはやらかしだろう。

 

「聞いてまして!?あなたのせいで私、恥を掻いてしまいましたのよ!」

 

なんかビビり散らかした子が怒ってる。

顔赤いし、セシリアも恥ずかしかったんだろうな。

いいな、セシリアは....この程度で恥ずかしがれて。

俺は今、その更に深淵の領域で打ちひしがれているよ。

 

「あーあ、やっちゃったぁ。」

 

思っていた言葉が口に出ていた。

訳入ってる癖に心情にドンピシャな言葉で笑えるね。

今じゃねぇだろ今じゃ。

それならさっきもっとマシな感じで言ってよ。

 

「やっちゃったって...貴方のせいですわ!!!」

 

目の前のオルコットも怒ってるよ。

もう....何もしたくない。

そう思っていると、視界の隅から誰かがこちらに歩み寄ってくる。

誰だい?こんな哀れな人間を見て近づくなんて死体蹴りでもするのかな?

 

「アッカネン、ちょっといいか。」

 

凜として澄み渡る声。

顔を上げると、そこには箒が居た。

 

「なんですの!?今、アッカネンさんとは私がお話していますのよ!!」

 

「オルコット、悪いが少し黙っていてくれ。」

 

「な”っ”!!!!」

 

すげぇさらっと酷いこと言ったよねこの子。

あのセシリアが面喰ってるもん。

そして、面喰っているセシリアを他所に箒はこちらに視線を向ける。

 

「あの時は、有難うアッカネン。お前があの時言葉を発してくれなかったら、きっと私は自分を見失っていた。....本当に感謝している。」

 

な、なんだろう....ただ大声を上げただけなんですがそれは。

ただ、あの時の言葉をそういう風に解釈してお礼を言いに来てくれたなら素直に嬉しい。

まぁ、彼女のフォローだし、彼女が助かったならそれでいいか...。

俺はもう、救われたよ....だからもうゴールしてもいいよね....。

 

「嬉しいねぇ、俺みたいな奴にも礼を言ってくれるんだろぉ!?」

 

なんだろうね、もう礼に対する返しとしては零点だよね。

目とかガン開きだし、ガンつけてるようにしか思えないよね。

 

「一夏が言っていたことが分かった気がするよ。」

 

ん?なんの話だろうか?

アレかな?あのアッカネンとかいう子、急に叫び出したり睨みつけたりする子だよとかか?

いや、でも割と一夏とはこれでも仲良くやれてる方だと思うんだけど....。

あれかな?友達だと思っていたのは自分だけだったみたいな?

めっちゃ悲しい奴やん。

 

「わ、私も!貴方のお姉さんのことなんか気にしていませんわよ!どんなに貴方のお姉さんが権威あるお方だとしても、そこに居るのは貴方自身!私がエリートであることには微塵も変わりありませんわ!!」

 

なんとなく彼女も加わりたかったのか胸を張ってそう言いだすセシリア。

そうだね...セッシーも自分は違うよ感出していきたいよね....エリートだもんね。

 

「なんだお前は、お前はなんだ。」

 

それに対してまるでチベットスナギツネのような細い目を向ける箒。

そんな冷たい応対に少し傷ついたのか一瞬愕然とするも、気を取り直す。

 

「な、なんだとは一体なんですの!!流石に応対がひどすぎますわ!!私はイギリス代表候補生セシリア・オルコットですのよ!!そのような対応は不適ではなくって!?」

 

「知らないな。私は相手に相応しい対応をしたまでだ。」

 

「~~~~~っ!!!!」

 

うわぁ...怒りで震えているよ....。

しかもそれに箒ちゃん全然動じないし....。

あの~、俺居るんですよ~?

喧嘩するなら他所でやってくれませんか?

居辛いんですけど....。

 

「おっ!アッカネンさん!さっきはすごかったな!!アレ、痺れたぜ!!」

 

今度は一夏が笑顔でこちらに近寄ってくる。

この野郎...箒ちゃんに何か言ったの知ってるんだぞ!!

こちとらお前のラブコメの為に頑張ってるっていうのに.....!!

 

「お前まで、俺を見捨てるのかぁぁ!!!」

 

「なっ、何が!?!?」

 

どうやら心中の悲壮感から言葉が漏れていた。

でも、もうどうでもいいや....。

もうなるようになるさ....。

ほら....もうすぐ飯なのに、布仏さんたちが誘ってくれない....。

涙がで、出ますよ.....。

 

そう思っていると、まるで地獄に差し込む蜘蛛の糸のように俺の耳にその人の声が入ってきた。

この、声は!!

 

「ゾルた~ん!一緒にご飯たべよ~!」

 

「布仏かいッ!!」

 

「おわっ!急に大きな声を上げるからびっくりしちゃったよ!」

 

相川さんがびっくりしてるじゃないか。

俺はいつもこんな....。

誰も俺を愛さない.....。

 

「おっ、それなら俺達も一緒して良いか?なっ?箒?」

 

「..うむ、そうだな。」

 

「いいよ~!みんなで食べたらおいしいもん!セッシーも一緒に行こ!」

 

なんだお前ら、急に俺を囲み始めたぞ....。

あと変わらず布仏さんは天使ですね....。

もう今度から翻訳布仏さんにしてもらいたいもん。

布仏さんならその時々にあった言葉を.....そもそもゾルタン訳とか意味不明過ぎてダメか。

 

「なっ!わ、私....そ、そこまで言うなら良いですわよ!エリートとして頼まれたからには付き合って差し上げましょう!!」

 

誰もそこまで言ってないんだよなぁ...。

まぁでも彼女もボッチはちょっと辛いものがあるのか嬉しそうだ。

セッシー、ホントは悪い子じゃないもんね!

家族のこととか遺産のこととかあって今は尖ってるだけだもんね!!

だからそんなほっそい目でセシリアを見るのは辞めろ箒と一夏ァ!!

この子もヒロインなんだよっ!?

 

それにしてもそうか昼食の時間か。

皆が続々と教室から出るわけだ。

....ん?昼食?

ちょっと嫌な予感が....。

 

「それじゃ、“食堂”にレッツゴー♪」

 

あっ、これヤバいかも。

い、いや考えすぎだよな!

授業の時の杞憂と同じだよ!だって一日目だけだし、そんな長続きするわけないっしょ!!

そもそも俺は男性操縦者でもない一年生。

そんなムーブメントを作れるはずが.....

 

 

 

 

「「「「「さっぱりさせ(ようよ/させましょうかぁ/ますわ/るわねっ/るじょ~~)!!!!!」」」」」

 

食堂を震わせるほどの大合唱。

目の前に広がる惨状。

俺の嫌な予感は最悪な形で的中していた。

これは...地獄か?

 

「不死鳥の巣かぁ?」

 

地獄は不死鳥の巣じゃないだろ。

あの中立サイトの住人泣くぞ。

いや、ゾルタンのせいで地獄さながらにはなったけどね!!

 

目の前では何故か今日もあるすだちうどんをみんながボタンを押しながら狂ったかのように叫んでいる頭が痛く成るような光景が広がっていた。

これあれじゃん、なんか見たことあると思ったら8月10日の野獣邸じゃん。

こ↑こ↓と同じテンションじゃん。

 

そして、食堂のおばちゃんに詰め寄る生徒複数名。

 

「お願いします!すだちうどんの食券をあと数枚入れてください!なんでもしますから!!」

 

「ごめんねぇ~、あれは人気だからもう売り切れでアレが最後なのよ~。」

 

「このブームに乗らないといけないんです!!お願いします!!乗るしかないんですよこのビッグウェーブに!!貴方なら分かるでしょっ!!?」

 

そんなビッグウェーブ捨てちまえっ!!

彼らは滅茶苦茶鬼気迫る表情ですだちうどんの食券を求めている。

そんな有様では、そのブームに殺されるぞ。

そんなイカれた生徒たちにおばちゃんは顔色も変えずに返答する。

 

「ごめんねぇ~、ない物はないのよぉ~。」

 

「そんな....こんなことって....。」

 

「(食券買ってブームに)乗れませぇぇーん!!!」

 

悲痛な顔で叫ぶ少女達、やかましいわ。

なんだこれは....何が彼女達を動かして.....。

い、いや...これは少数派が悪目立ちして多数派に見えているだけだ!

誰が何と言おうとそうなのだ!!

ほら、見ろあそこではしゃがみ込んでいる女の子に先輩であろう女の子が声をかけようとしているぞ!

そうだよ、これだよこれ!

これが女の花園だよ!!

こんなNT公開後のゾルタンスレみたいな様相は呈していないんだ....。

 

「うわぁ、すだちうどんの食券落としちゃった!どうか行かないで....ウァァァァ↑マァァアア↑落としたァー!すだちうどんの食券落としちゃった!!」

 

「どうか...したの?」

 

「すだちうどんの食券落としてしまったのですが....」

 

「そうなんだ...じゃあ後で探しとくから、今は列の邪魔になってるし、大人しくしててくれる?」

 

「アッ....ハイ.....。」

 

あれは駄目だな。

うん、あれはもうこれ関係なく手遅れだわ。

なんだこれは...一体何が起きているというのか....。

あの時の翻訳による奇行でこんなことになるなんて....。

 

「へー、食堂すごい賑わっているなぁ。」

 

「流石IS学園って感じだよね~。」

 

感心する一夏に、相川さんが同意していた。

違う、違うのだ!

本来のIS学園の食堂は....食事シーンはこんなガンギマリじゃないだろ!!

まともだった頃のお前は、もっと輝いていたぞ!!

クソッ、こんなこと...一体誰のせいだ!!

俺だわ。

わりぃ....やっぱつれぇわ.....。




なんだこれは!?どうすればいいのだ!!?
メスガキ口調書いていた時、ほぼイキかけました。(野球選手)
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