稲荷神様に出会ってTS転生したは良いけど、ここは本当に未来の日本!?   作:エリム

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舞い上がって続きました。
それと誤字報告ありがとうございました!<(__)>
一応チェックはしましたが、今回も自信のない作者です。
では、勢い作品の続き、どうぞ


一歳誕生日 朝

 転生してから今日でちょうど1年。

 つまり今日はボクの1歳の誕生日だ。

 あれから色々あったけど、何とか馴染むことができた。・・・ボクの元々薄かった羞恥心と初心な心と引き換えに。おもらしはまだいいんだけど、おねしょを優しく慰められるのはさすがにきつかった。ついでに生おっぱいは童貞には刺激が強かったよ・・・

 え?自分にもあるだろって?

 1歳児だぞ、服装と股間以外男子と違いなんてねーよ!・・・だれに言ってるんだろ?

 そんな感じで生まれてしばらくは色々と驚いたり恥ずかしかったりしたけれど、人間慣れるもので1か月ぐらいしたら普通に赤ちゃんライフを満喫できるようになった。ちなみにある程度喋れるようになって、「おれ」って言ったら「お父さんの真似?つむちゃんは賢いね~。けど、つむちゃんは女の子だから俺はあんまり似合わないかな~?」とお母さん━香織お母さんと呼ぶのは失礼な気がするので普通にお母さん呼び。お父さんに関してもお父さん呼び。っていうかお父さんの名前がまだわからない。いい加減聞こう━が苦笑していたので、前世のことは「俺」、今世のことは「ボク」って呼ぶことにした。

 で、落ち着いてきた後に状況整理のためにまずはカレンダーを確認したら確かに俺が死んでから79年後、2099年だったし文字も相変わらず平仮名、カタカナ、漢字、アルファベットと日本らしかった。さらに、流れてくるテレビから聞こえる地名なんかも残っている記憶に合致することから、偶然文字や言語が似通った異世界ではなくきちんと未来の日本なんだと思う。

 ただ、どうしても俺が死んでからボクとして生まれ変わった今が地続きの世界だと思いきれない。それはー

 

 ガチャ

 

 「つむちゃ~ん、おはよ~」

 「おかーさ、おはよ!」

 「つむちゃんは今日も元気ねえ」

 

 っと、物思いにふけっていたらお母さんが起こしに来た。

 お母さんは大体7時ぐらいにはボクを起こしに来る。

 ボク自身、一度6帖15分くらいには起きるんんだけど、体がやっぱり付いてこないのかほとんど軽く二度寝してしまう。

 ボクも寝ているこの寝室は直敷きの(多分ツインの)マットレスにお父さんとお母さんが寝て、その真ん中にボクが寝る要は川の字だ。問題は寝室のドアノブがボクには高く、朝お父さんとお母さんが起きた時に一緒に行かなければお母さんが起こしに来るまではリビングに行けないのだ。

 そのため、二度寝から起きた時にはぬいぐるみを抱いて物思いにふけっている。ちなみにぬいぐるみは俺のころから好きだったりする。

 

 「尻尾もふさふさだし、あーもう!なんでこんなにかわいいの!ぎゅー!」

 「ちょ、おかーさ、くるしい!」

 

 興奮のあまり思いっきり抱きしめてきたお母さんに手をばたつかせて抗議をしつつ、ボクは自分のお尻ー尾てい骨の方に意識を向ける。

 そこにはお母さんの言うようにふさふさの、それも妙に見覚えのある()()()()()が手と連動してブンブン揺れている感覚があった。

 そう。ボクがまだこの世界を未来だと思いきれない理由、それは多くの人に角や尻尾、翼があり挙句にはこないだテレビで「今人気にアイドル!」という触れ込みで、白い翼にどうやって浮かんでるのかもわからない頭上のわっか(エンジェルハイロゥ)がある女の子が出ていたことだった。

 まだ百歩譲って角、尻尾、翼は許容できる。だけど、頭上のわっか(エンジェルハイロゥ)は無理があるよ。

 確かに俺の後輩のドルオタで「○○ちゃんは天使なんスよ!」と語っている奴はいた。けど、それは比喩でリアル天使では断じてなかったはずだ。

 しかし現実に存在しているわけで自分にも付いてる以上、死ぬ前は試作段階ぐらいだった立体映像っていう可能性は消え去った。

 

 「あっごめんね、つむちゃん!お母さんつい・・・」

 「いーよ。ご飯、たべよ?」

 「そうね。お父さんもそろそろ着替えてるだろうし、テレビのお部屋行こっか」

 「うん!」

 

 「ハイどーぞ」とお母さんが開けてくれた扉を「ありがとう」と跨ぎ洗面台に向かう。そこでボク用の踏み台を押してセッチングした後、歯磨きと洗顔をする。

 

 「プハァ」

 

 俺のころはめんどくさがっておざなりに済ませていたけど、今は可愛い女の子なのだ。洗顔は将来のためにキチンと。歯磨きは・・・その・・・歯医者で怒られたくないです。ハイ。ちなみに、お母さんはそんなボクを微笑ましそうに後ろから見守っていたりする。うぅ・・・むずがゆい・・・

 そんな朝の身支度を終え、リビングに向かうとお父さんがコーヒーを片手にタブレットを見ていた。

 お父さんはお母さんのように角も僕のように尻尾も、当然翼もない見た目普通の人間だ。

 遺伝を考えるならお父さんには狐の尻尾があってもいいと思うんだけど・・・

 今までは止めといたけど、1歳になったし今日の夜にでも聞いてみよう。

 

 「おとーさ、おはよ!」

 「ん?ああ、おはよう、紡」

 

 少し反応が遅れるお父さん。

 どうやら今日は何か気になるニュースでもあったらしい。

 そんなお父さんの隣に「よいしょ」と座りつつテレビのニュースをつける。

 

 「わらし!にゅーす!」

 

 ボクのその言葉の一瞬あと、壁の画面に電源が入りニュース番組が流れ出す。

 わらしー正式な名前は聞いたことがないけど多分座敷童からつけられた愛称だと思う。機能は俺のころにあったアレ○サーの発展版。一応各種手動操作もできるけど、基本音声認識で各家電の操作に防犯セキュリティー、ボクみたいな小さい子の見守り機能におしゃべり機能まで備わっている。現に

 

 『ツムギは本当にニュースが好きね。わんにゃん大冒険とかやってるけど見ないの?』

 「にゅーすのほーがいいもん!」

 『変わってるわねー』

 

 と話しかけてきた。俺のころと違って機械っ気を全く感じないから、最初に声を聴いたときマジで幽霊かと思った。よく考えたらボクも似たようなものだから、本当に幽霊がいても不思議じゃない、隊内でその手の話はだいぶ抜け落ちた記憶にも残るぐらいにはよく聞いたものだし。けどー

 

 『-3日前、神奈川県足柄自然公園区にて発生、殲滅されたB級丙種の魔獣に関してですが、昨夜、浄化作業が完了し運休となっていた箱根観光区~厚木ホームタウン間のリニアが運航を再開しました。今回、リニアを運休した理由について関東交通局はー』

 

 魔獣は聞いた覚えがないんだよなぁ。

 こういうちょくちょく日常会話に紛れ込んでくる、明らかにファンタジックな単語もここが未来だと思いきれない理由なんだよね。もう。

 

 「はい。二人とも。ご飯を食べましょう?」

 

 そんな感じでニュースを見ること5分ほど。お母さんが声をかけてきた。

 

 「はい」

 「そうだね」

 

 もっとも、リビングに来た時点でテーブルの上には準備がされており、お母さんの炊事場待ちではあったんだけど。

 

 「それじゃあ手を合わせて」

 

 お母さんのこの言葉に、抜け落ちたどころかほとんど消え去った俺の幼少期の記憶の残滓がくすぶる。

 (多分、いつの時代でもこれは変わらないんだろうな)

 そんな気持ちは抱きながらその言葉を口にする。

 

 「「「いただきます」」」

 

 

 

 

 

 「おとーさ、さっきボクに気付かないくらい何みてたの?」

 

 ある程度朝ごはんを食べた後、ボクはお父さんにそう聞いてみた。

 実際、ボクが入ってくるのにお父さんが気づかないなんてかなり珍しい。

 

 「ん~?紡にはちょっと難しいかな~」

 

 お父さんは少し考えるような顔をしてそう答えた。

 勿論、そんな返しは想定済。

 ここは1歳児の特権「ごねる」を使う時!

 

 「え~おしえておしえて~」

 

 少しふくれっ面からの上目使い!

 俺の時ならキモさしかないけど、ボクは現在1歳児、ついでに女の子!

 これに耐えられる男親は(多分)いない!

 どうだ!

 

 「んーえーっとね?昨日海におっきなタコさんがいたんだって。けど、そこにもうすぐお友達のお船が来るからちょっとしんぱいだなーって思ってたんだよ」

 

 ん?それだけ?もっと深刻な何かかとと思ったけど。

 

 「お友達が来るって言ったらインドの練習艦隊が来る東シナ海?」

 「ああ、昨日長崎の巡視船が確認したらしいんだが、クラーケンクラスが二匹いたらしい。」

 「あら!九州漁連が張り切りそうね」

 「まあね。だが、もしもそのうちの一匹でもインドの方に行って襲い掛かると面倒だよ。いくら練習艦隊と言え一国の艦隊だ。壊滅はしないだろうけど,2隻は沈みかねない。それにやりあうと中国が言いがかりをかけるかもしれないし」

 

 全然それだけじゃなかった!

 え?艦艇沈めるタコってなに?

 ついでにそんなの相手に張り切る漁連はもっと何?

 テレビで「密着!漁師24時!}みたいなの見ないなーって思ってたけどそれが理由!?

 

 「まあ、漁連に早期に狩るように懸賞金付きで要請して練習艦隊の航路を徹底的に哨戒するしか日本(俺たち)にできることはないけどね」

 「じゃあ、今日は遅くなりそう?」

 「まさか}

 

 もしかしてって感じで心配そうな顔を浮かべたお母さんに対して、お父さんはハハッと笑うと立ち上がってひょいっとボクを抱き上げってひゃ!

 

 「今日は紡の大事な誕生日だぞ?意地でも定時に上がって帰ってくるさ。なー紡?」

 「うん・・・」

 

 「どうした~?」とウリウリしてくるお父さんだけど、こっちは急に抱き上げられてびっくりしたんじゃい!

 まあ、嫌ではないからされるがままに徹するんだけど。

 

 「さて、それじゃあそろそろ出るか」

 

 されるがままになっていたボクを下ろしてそう呟くお父さん。

 

 「行くの?」

 「ああ。時間もちょうどいいしね」

 

 お母さんとのその一言のやり取りで、さっきまでと雰囲気が全然別のものにお父さん。

 実のところ、お父さんの仕事もお母さんの仕事もボクはまだ知らない。

 お母さんに関してはよくメガネをかけて机をタイピングするように叩いているから、あのメガネが』ノーパソの進化系だと仮定すれば在宅のデスクワークなんだと思う。

 けど、お父さんに関してはほとんどわからない。

 唯一の手掛かりはこのオンオフ切り替わった時のこの少し怖いような雰囲気だけ。

 素直に「お父さんとお母さんの仕事って何?」と聞けばいいんだろうけど、二人とも家庭に仕事は持ち込まない主義なのか少なくともボクの前では仕事の話を一切しない。

 だから、なんとなく二人の仕事に関して聞くのは気が進まないのだ。

 もっとも、この雰囲気には俺のころに覚えがある。問題はそれをどこで感じたのかがわからないことなんだけど。

 単に思い出せないのか、抜け落ちた記憶の中なのか。それすらはっきりしない。けれど、確かに覚えている。

 ということは、単純に俺の経験した二つの職。料理人か自衛隊に絞られるし朝の話も含めれば恐らく後者。自衛隊かそれにに関係する職ではあるんだろう。あ、今は自衛隊じゃなくて国防軍だったっけ?

 そんなことを考えつつ、玄関までお見送りに出たボクは靴を履き終わって家を出ようとするお父さんに対して思いっきり

 

 「いってらっしゃい!」

 

 と声をかける。

 もしボクの予想が違ってお父さんが普通の会社員だとしても、家庭を持つ人にとって最大の応援だろうから。

 

 「うん。行ってきます」

 

 その言葉受けたお父さんはにっこりと微笑んで家を出ていく。

 その後ろ姿をボクとお母さんは玄関が締まりきるまで見送っていた。

 

 

 




朝起きてなんとなく開いてみたらお気に入りが10件もあった!?
もう一つの方はなろうでは1件、こっちではゼロ、更新時UA100未満という寒々しい状態なのに…
やっぱりTSか!?皆TSがすきなのか!?
・・・はい。こんなもの書いてる時点で自分もTSが大好きです。特に18禁とかだと親友とかにいちゃらぶメス堕ちする系の奴が大好物です。
もっとも、この作品ではメス堕ちの予定は今のところないですし、するとしても大分先の話ですが・・・
なんかー完!-みたいな引きしてますが、最低でも1歳誕生日 夜までは書きます。
その後はまた状況次第です。
まあ、UAが明後日までに300もあればまた舞い上がって書くと思います。
人気作者どころか中堅作者からみても、恐らく単純で志の低い作者なんです。
ですので感想、誤字報告など気軽にしていってください。
それでは
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