幽波紋の奇妙な幻想 《Drifted Destiny》 作:右利き
と吉良吉影に褒められたい、"右利き"です。
以前からジョジョ×東方がかなり好きで、ついに"やって"しまいました。
タグに既にありますが、かなり遅い更新となるのはご容赦ください……。
1.エメラルド・スター
「くらえッ! DIOッ!
半径20m エメラルドスプラッシュをッ!」
「マヌケが…… 知るがいい……………
「
「
ドォウゥン
ド ッゴォアァーーーーッ!
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わ……わかった……ぞ…
な…なんてことだ………… やつは…………
メ…ッセージ……で…す… これが…せい…いっぱい…です
ジョースターさん 受け取って…ください…伝わって………ください……
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ここは……暗い…
身体が…動かない…
それに……異様に冷たい…… 僕は違うが……冷え性の人々はいつも…こんな感じなのだろうか……
最後の…"エメラルドスプラッシュ"………
ジョースターさんは…メッセージを受け取ってくれただろうか……
ジョースターさん達はやつに……DIOに勝てたのだろうか……
…生き延びたのだろうか……
ホリィさんは…… 承太郎は…… ポルナレフ……
典明と
典明の、17年の孤独を埋めてくれた…みんなには…
数十日の間だったが…苦楽を過ごした唯一の"仲間"である、彼らには…
_____僕は…何を言って……?
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時は、新しいパンツをはいたばかりの正月元旦の朝のように、爽やかな午前6時35分。
場所、それは人体に影響を及ぼす特殊なキノコの胞子が舞う、
黒い服、黒い三角帽子、白いエプロンで身を包んだ、ハロウィーンでの魔女の仮装を連想させる容姿をした金髪の少女が、箒を木に立てかけ、籠を片手にキノコを採取していた。
「ん〜……こっちかなぁ〜」
少女は赤や青の入り混じった、明らかに普通ではないキノコ2本を見比べ、大きいと判断したものを籠に入れる。それから更に4本ほど、別種のキノコをもぎって籠にヒョイッと放り込む。
「……ぃよっと。さ〜て、そろそろ帰りますかぁ〜」
少女は両腕を上に、そのまま背筋をぐっと伸ばすと、腰を叩きながら箒を手に取る。そして箒に
この動作、他所から見ればかなりシュールであり、多くの人は正気を疑うだろう。おいおい、冗談は格好だけにしておけ、と。しかし、彼女に於いては、これは冗談などでは断じてない。
何と、少女を乗せた箒は"ひとりで"に浮遊し始めたのだ。決して速くなく、加速し切る前のエレベーター程度のスピードで上昇し、2mを超えた辺りで、急発進する。上昇はあまり速くなかったが、前に飛ぶ速度は自動車のように時速40kmは出ているだろうか。
しかし、ここは森の中。木々は無作為に突っ立っている。そんなにスピードを出して危なくないのか?否、ここは彼女の庭。ホームグラウンドのようなもの。降りしきる雨を避ける羽虫の如く、軽々と、難なく衝突を回避していく。
いつもと何ら変わらぬ森の景色。少女は周りの風景にほとんど目も暮れず、ほぼ感覚のみで箒を操作する。
(最近な〜んにも面白いことないな…このまま帰っても、
自分がやりたいと思ったことではあるが、昨日、一昨日と何にも変わらない作業……)
「何かでっかいこと起きてくんねぇーかなぁーーー」
ハァ…と息を漏らす少女は、帰る先に待っている退屈にうんざりしながらも箒の運転をやめずに前に進む。
しばらくすると、一軒の建物がうっすらと見えてきた。あれは"霧雨魔法店"。彼女が経営する店(様々なものを売っており、何か象徴的な品物はない)であると同時に、自宅なのだ。この家のある森自体、あまり明るいイメージではないものの、この建物だけは決して暗いイメージを思い起こさない、目につくデザインをしている。
(おっ。見えた見えた)
少女は箒のスピードをほんの少しだけ落とす。そして不意に、何も意図せず、何を思った訳でもなく下を見てみた。すると、そこには…
「!!」
減速したとはいえ、かなり通り過ぎてしまった少女は箒に乗ったまま後退する。先程見えた、普段の景色にはない、異様な
ゆっくりと後退し、少女は一瞬だけ見えた
「…なっ!なんだこれ!?」
そこには人型の、まるで光ったメロンのような
少女はその物体の頭部と思われる部分から、足と思われる部分の先までを撫でるように目で観察する。
「……こんな
もう死んでるのか?」
そう言って物体の胴体を叩き、揺らす。しかし、反応はない。少女は観察のために曲げた背を伸ばすと、家を見ながら呟いた。
「ま、死んでたら実験にでも使うかっ。
いや、その前に…
そう言うと、謎の物体を箒の、自身の座る部分よりも少し後ろにくくりつける。そして再び浮遊し、家へと飛び出したのだった。
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エメラルドスプラッシュ!!
ひきちぎるとくるいもだえるのだ 喜びでな!
僕は自分を知っている バカではありません
死をもってつぐなわせてやる
お仕置きの時間だよ ベイビー
勉強不足だな
ニ度とあの時のみじめな花京院には戻らないッ!
パン ツー まる 見え
「魂」を! 賭けよう!
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「ハッ」
彼は目覚めた。彼自身、今後目覚めるハズはない、と思っていた。しかし、
(夢だったのか…)
彼は上半身を起こし、あることに気付く。
「これは……ベッド……?そして……建物の中か?」
彼は身の周りを見渡す。色々な道具や植物、薬物なのか、よくわからない液体の入った瓶などが散乱している。家主は
「……何にせよ……状況を確認しなければ……」
彼はベッドからのそのそと鈍臭く出ると、フラつきながら部屋のドアを開ける。一階ではなかったようで、扉の目の前には下りの階段があった。彼は手すりに掴まりながら下った。下り切り、フロアの床に足をつくと、再び周りを見渡した。上の階よりかは整っており、物品が棚のなかにしっかりと収納されている。
「ここは……店……なのか?」
彼はフラフラになりながらも、階段近くのカウンターの端に手をつきながら歩を進めると、カウンターの後ろにロッキングチェアに揺られながら眠りこける少女を見つける。
彼はカウンターに両腕をついて体重を支えながら少女に声を掛けた。
「……そこの君っ。悪いのだが、僕の質問に
答えちゃあくれないか……」
一気に声を絞り込み、文を吐き出すも、少女は起きない。
「すまないがッ……起きてくれ……」
やはり起きない。すると、彼はカウンターについていた右腕を少女へ伸ばす。カウンターから少女まで、それなりに距離があり、普通の人間の腕では到底届かない。そう。
すると、伸ばされた彼の腕は突如、無数の糸、もしくは触手のように枝分かれし、少女の椅子へとぐんぐん伸びていった。そして背もたれを掴むと、この時の全力をもって後ろへ引き倒した。
ガタン!!
ロッキングチェアは後ろに引かれた反動に耐えきれず、スリップし、少女もろとも後ろへ倒れてしまった。
「……
倒れた少女は勢いよく起き上がり、引かれた方に目をやる。
「一体誰がこんな……ッ !?」
椅子の背もたれを後ろに引いた人物を叱り飛ばそうと思っていたが、そんな気持ちは一瞬で消えた。さっき拾ったこいつ。生きていたのか!
「お前ッ!生きてたのか〜ッ!」
「……まぁね」
少女はカウンターを飛び越えると、緑のこの生物をまじまじと見る。
「お前…すごいな。さっきお前を家の近くで
拾ったんだけどさ。その時に腹にこんなバカでっかい穴が空いてたんだぜ!」
そう言って彼女は手で中学生用のサッカーボールくらいの大きさの円を宙に描いた。それを彼は"ほぼ"何も見えていない状態で話を聞いていた。しかし、限界は早くも訪れ、床に勢いよく倒れ込んでしまった。
「おいッ!お前まだ完全に治ってねぇんじゃあねぇか!」
「ハァッ、ハァッ、ハァッ……」
「よっこいせっと。まだ寝とくんだぞ。お前には聞きたいこと色々あるし。」
少女は彼の肩を支えると、二階への階段を上り始めた。ここで、少女、あることを思い出した。この者、非常に軽いのだ。自身よりも身長が20cm近く高いというのに、運んで来る時や持ち上げる時に思っていたほどの負担を感じなかったのだ。
「お前、えらい軽いんだな」
「見ての通り……あまりガッシリとした体型では
ないからね。それに……」
言い終わるよりも先にベッドに降ろされる。しかし、優しく、ではなくドサッと雑に落とされた。
「………ありがとう。君が助けてくれたんだな……」
「まあな。ホントは実験に使おうと思ってたんだけど。」
「……そう……なのか……」
少し引き気味に彼は答えた。そして寝かされたまま、彼は少女に問う。
「ここは……どこなんだ?」
「ここか?ここは私の……じゃあないか。お前が聞きたいのは」
そう言いながら少女はベッドの近くに椅子を引っ張ってくる。あまり使われていなかったらしく、かなりホコリを被っている。彼女はそれを手で軽く
「ここは幻想郷。外から隔離された、
忘れられたモノが流れつく……ま、世界って感じかな」
その言葉を聞いた時、彼の頭に衝撃が走る。
「何っ?
かなりのショック。今までで体感したことのないほどだ。彼はかつて数人の仲間たちと旅をしていた
「何だ……?えらい神妙だけど……」
「……」
「まぁ、落ち着けって。ここに来る理由は、何もそれだけじゃあないからさ。」
「!」
「例えば……
そうだなぁ〜っ。以前死んじゃった、とか?」
それだ。それも心当たりがある。自身、というより自身の本体はかつて、強敵DIOとの戦いによって死んでいった。おそらくそれが原因だ。間違いない。いや、
彼の胸は今、存在はしないが、心臓が胴体を破って出てきそうなほど、緊張している。
「まぁでも、
忘れられて来る、だなんて
アンタは違うと思うよ」
「だと良いが……」
力なく、無気力な返事を聞いた少女は椅子から立ち上がると、俯く彼に手を出した。
「気に病んでても何にもならないからさっ!
ウチの助手をやらないか? 悪いようにはしないぞ」
「助手?」
「ああとも。一目見たときから気に入ったんだよ。
お前のことをな。そして、私は色々やってるぞ。薬の調合、
道具の開発、魔法の研究。絶対楽しくなるッ!」
彼は目を輝かせながら話す彼女を見つめる。ああ、似ている。典明にもこんな仲間が…特にはっちゃけているポルナレフに似ている。少し気になる単語があったが、今はそれを
彼は
「……楽しそうだ。ものすごく。
それじゃあ………これからよろしく頼む、としようかな。」
「おお!よろしくな!私の名前は霧雨魔理沙!
お前の名前は?」
「僕の名は
記念すべき第一話、どうだったでしょうか……
なぜ、ハイエロファントが喋れるのか……
これから彼はどうなるのか……
それは次話!明らかになるでしょう!
to be continued⇒
あくまで参考までに、ということで。
-
東方をよく知っている
-
ジョジョをよく知っている
-
東方もジョジョもよく知っている
-
どちらもよく知らない