幽波紋の奇妙な幻想 《Drifted Destiny》 作:右利き
前回の後書きで戦闘シーンがくる、と言いましたが、グダグダでそんなに盛り込まれていないので、
そこは「すみませんでした」……
それしか 言う言葉が見つからない……
「"舌切り蟲"?」
ハイエロファントが聞き返す。
霊夢の神社から戻って数日、上昇してきた気温が寝首に手を掛け始めてきた頃にハイエロファントは朝食に"シチュー"を作っていた。こんな夏日にシチューかよ。
「そーそー。今、人里で話題になってるらしぃぜ〜」
カウンターに頬杖をつき、完全に脱力しきった魔理沙が答える。
"舌切り蟲"…魔理沙が今言ったように、最近人間たちの間で話題になっている恐るべき
「怖いよな。舌だぜ? 舌。ひぃ〜怖。まぁ、野良の妖怪なら
(怖いって……全然そんな風に見えないのだが…… しかし、"舌を切る蟲"か……)
幻想郷にはたくさんの妖怪が住んでいる。人と助け合う心優しきものもいれば、欲望、本能のままに喰らいつくものもいる。人里のルールとして、里の
舌を切る蟲……ハイエロファントには少し心当たりがあった。
かつて、DIOに操られていた花京院典明は日本にてジョースター家の末裔である空条承太郎を襲撃。まんまと返り討ちに遭い、正気を取り戻すと、打倒DIOを目指して承太郎ら3名と共にエジプトへ向かうことになるのだが、日本を出た飛行機にてスタンド攻撃を受けてしまう。
このスタンドこそ、人間の舌を引きちぎる凶悪なスタンド、
(ま まさかとは思うが……奴も来ているのか……?この地に!)
スタンドは本体の影響を色濃く受ける。例のスタンドの本体は、スタンドでの攻撃の通りに、かなりおぞましい人間であった。狙っている承太郎たちだけでなく、乗り合わせた一般の無実の人々さえも虐殺した、まさに
「……魔理沙。もしかしたら、その妖怪だが、僕は知っているかもしれない……」
「えっ。本当か?」
ハイエロファントの言葉を聞き、不意にうなじに氷を当てたように跳ね上がる。
「そうか。お前知って……待てよ?お前が知ってるってことは…もしかして……」
「ああ。その舌切り蟲というのは、
「なッ……だとしたら、そいつは人間の魂が宿りながら殺人をしてるってのかッ!?」
魔理沙の言葉に少しの怒気が含まれる。立ち上がって、湧き上がった少々の怒りをカウンターにぶつけているようで、ついている右腕に力が入っている。
「落ち着いてくれ。まだスタンドだと決まったわけじゃあないし、何より、仮にスタンドだったとしても僕のように人格があるとは限らないだろう?」
「確かにその通りだけどよっ。とにかくだッ!たとえ人格があろうが、なかろうが、スタンドだろうが、何だろうが、まずは調査だッ!本当にスタンドで、いるってんならぶっ飛ばしてやるぜッ!」
先程とは打って変わってやる気に満ちた魔理沙は、ポールハンガーに掛かられた帽子を手に取ると、近くに立てかけられた箒を掴み、店を出て行こうとするが、ハイエロファントがまわり込んでそれを阻止する。
「魔理沙ッ!まさか、何の情報もなしに行くつもりか?危険だぞっ」
「危険は百も承知だっ。みすみす見逃すわけにはいかねぇッ!それに情報なんてどうするんだ。見たやつは全員殺されるか、失血死でもういねぇんだぞ!」
「それならば、
ハイエロファントが落ち着いた声で魔理沙に言いきかせる。息が上がっていた魔理沙も彼の言葉が刺さったようで、肩の動きがだんだん小さくなっていった。
「……ああ。その通りだな…… ごめん。焦ってたぜ」
「しかし、早くどうにかする、ということに関しては賛成だ。そうしなければ……暴走してしまうだろう。悪とはそういうものだ。討伐を実行するならば、今日!今からだ」
そうして、2人は人里へ飛び立った。この地に舞い降りた"残虐の化身"を討伐するために……
シチューを食してから。
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魔法店を出発してからしばらくし、2人は魔法の森を抜け、人里の近くに降りた。しかしここで、ハイエロファントはあることに気付く。
「魔理沙。1つ気になったのだが、僕は
ハイエロファントが抱いた不安。それは、人里の人間たちが自身の姿に恐怖し、まともな聞き込みができるのか、ということ。すると、魔理沙はハイエロファントを振り返り、「う〜〜ん……」と首を傾ける。
「…まぁ、いきなりは怖がるとは思うぜ。ということで思いついたのが、私の知り合いのところに行くんだ。直接の聞き込みは私がやるから、お前にはそいつにいろいろ聞いといてほしいんだ。あいつに会うまでは、このシーツでも被って姿を隠しとくといいぜ」
そう言って魔理沙は脇に挟んだベッドのシーツをハイエロファントに手渡す。ハイエロファントはかなり戸惑ったが、仕方ないと、全身が見えないように被ると、2人は人里へと足を踏み入れた。
人里に入ると、目の前では多くの人々が道の端に寄り集まって何かを見ていた。瓦版か何かか?否、新聞である。ハイエロファントは花京院の記憶から、幻想郷は全体的に外の世界よりも文明の発展が数百年単位で遅れているものだと勝手に思っていたが、案外そうでもないのだろうか。
と、2人は人々の脇を通り過ぎようとしたとき、魔理沙が彼らの中に何かを見つけた。
「おっ。いたぞ。目的のやつだ。おーいッ、
慧音と呼ばれた女性は人々の中でかなり前の方にいたが、魔理沙の声が聴こえたであろうタイミングと同時にこちらを振り返る。青いメッシュの入った長髪に、赤いリボンの付いた青い帽子と、かなり特徴的な容姿をしている。彼女はこちらの存在に気付くと、自身よりも後ろの人々を「すまんっ」と声を掛けながらかき分けて、2人に歩み寄ってきた。
「ふうぅっ……魔理沙か。今日はどうしたんだ?」
この暑い中、人々にも囲まれていたせいか、かなりの発汗量だ。全身びしょびしょに濡れている。暑さから解放され、体内の熱気を放出するように勢いよく息を吐く。
「いやな。今話題になってるだろ? 舌切り蟲のことについてさ、いろいろ聞きたいことがあるんだ。ここは何だし、家に連れてってくれよ。」
「……あぁ、いいぞ。それより、そちらの方は……?」
と、慧音はハイエロファントを右手で示す。気のせいか、その目には警戒の色が見える。
「こいつは私のツレさ。
「よろしくお願いします」
ハイエロファントがシーツが落ちないように軽く会釈しながら言うと、彗音も「ああ…よろしくお願いします」と挨拶を返す。彼女はこの時には警戒の色を消しており、その後「ついて来い」と2人を自身の家へと連れて行った。
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しばらく歩く3人だが、慧音が"特別な者"だと何となく分かったハイエロファントは中々変わらない周りの風景に驚く。どれもほぼ同じ建築物。地位的には彼女も他の人々と大差ないのだろうか。歩き続けてようやく「ここだ」と慧音の足が止まった。他と比べても目立った個性は感じられない、木造の質素な家であった。
彼女の家に着くと、慧音は魔理沙とハイエロファントに客間で待つようにと言って席を外した。2人は言われた通り、客間の畳に腰を下ろす。その後、魔理沙はハイエロファントのシーツを指差して言った。
「ハイエロファント、それもう取っていいぞ。慧音はわかってくれたからな。」
「何だって?」
「あいつも
そう言われてハイエロファントも不安な気持ちを取り払い、シーツを取ると、丁寧に畳んで自身の左側に置いた。
しばらくすると、再び彼女が現れた。どうやら着替えていたようで、先程の服とは違う、質素な小袖を纏っている。客間に入る襖を開けて入ると、ハイエロファントに軽くお辞儀をする。
「すみません。客人殿。本当はもっと清楚な格好でお相手したいところなのですが、待たせてはいけないと思い、湯を浴びてはおりません。お
頭を下げられ、そう言われたハイエロファントも頭を下げて礼を返す。
「いえ。慧音さん。そう堅くしないでください。僕たちはこの里の脅威を取り払いに来たんです。そのためにはあなたの力が必要だ。頭を下げるのは僕もです。短い間だとは思いますが、よろしくお願いします。」
「おう。慧音。大丈夫だって。ハイエロファントは怒らねぇからさ。私と同じように接すればいいぜ」
「いや、お前がいいとしても……はいえろふぁんと……殿が……」
魔理沙に軽く促されるが、慧音は礼節をわきまえた態度を崩そうとしない。
「大丈夫ですよ。僕もそちらの方が取り付きやすいですしね」
「そ そうか……? では……そういうことで……」
彗音は最後まで遠慮したが、本人に言われたため、ついに折れる。そして「オホン」と咳払いすると、胸元から1本、円筒状にまるめられた紙を取り出し、ハイエロファントたちとの間にそれを広げた。
「これは被害に遭った方々の、遺体の発見場所に関する地図だ。中央のこの楕円は人里だ」
彗音の広げた紙には、中央にぽつんと縦に長めの楕円があり、その周りには赤い点がポツポツと不規則に散りばめられていた。また、その点の上にはバラバラの日付が。
「周りにあるこの赤い点は遺体の発見場所ですか?」
「あぁ。そうだ。何かわかるかもしれないと一応書き留めておいたのだが、見ての通り、バラバラだ。何の規則性もない」
「住処の目安がつくかと思ったんですが、これではわかりませんね……」
ハイエロファントはがっかりしたように言う。ここで、魔理沙が「そういえば」と慧音に質問をした。
「そういやよ、慧音。さっき集まって新聞見てたけど、何か書いてあったのか?」
「あぁ。実は先日文屋が来てな」
「文屋?」
「あぁ。新聞を書くやつな。ハイエロファントの世界にもいたんじゃないか?」
「……文屋とは言わなかったな……」
「そうなのか。」
質問を仕掛けた魔理沙から話題が逸れかけてきたところで、慧音が再び咳払いをして本題に戻す。
「オホン。まぁ、取材だ。舌切り蟲のことでな。こっちが大した収穫ができてないと知るやいなや帰っていったがな」
「へぇー」
新聞関連でも舌切り蟲の正体は掴めそうになかった。今手元にある情報だけでは埒があかないと悟った魔理沙は2人に切り出した。
「このままじゃあ、何も進まないな……しょーがないっ。慧音。私たち2人でもっと詳しく聞き込みア〜ンド外で調査だ。ハイエロファント、お前はここで待っといてくれ」
「あぁ、わかった。任せたよ。2人とも」
「他に何かわかったら、後で教えてくれっ」
慧音と魔理沙はそう言うと、家を出ていった。彼女らを見送った後、ハイエロファントは広げた地図を再び見つめる。
(一見、何も規則性がないように見えるが、よく見たら何かわかるかもしれない…… 里の入り口付近でばかり殺されているわけではないのか…… では、待ち伏せされて一瞬で……という手口ではない…… 山への道の近く……も多いわけじゃあないのか……)
「一体、どこに潜んでいるんだ……?」
考えに考えるも、一向にそれらしい答えが出ない。手を後ろにつき、ため息をつくと、客間の外から男の声が響いた。
「アンタぁ、何に悩んでんだい?」
その声を聞いたハイエロファントは、まさか近くに人がいると思わず、置いたシーツを再び被ると、声を返した。
「いえっ。大丈夫です。こちらの問題なので。ご迷惑をおかけしました!」
いつの間に吐いていた独り言がうるさかったのだろうと考えたハイエロファントは姿の見えない男に謝罪する。すると、再び男から声が掛かった。
「いやぁ、大丈夫さ。それより、一体何を調べてんだい?」
その問いに対し、ハイエロファントは「よく調べものだと気付いたな」と不思議に思う。ハイエロファントは客間から身を乗り出し、家の奥を覗きながら返事をした。
「……最近、人里でも話題になっている"舌切り蟲"についてです。何とか捕まえてやろうと思っているのですが……ッ!?」
(何か……おかしいぞっ!声は確かに響いている。だというのに!家の中に僕以外の人の気配が全くしない!)
「舌切り蟲ぃ?聞いたことねぇ〜なぁ〜」
「既に死人も出ているんですよっ。知らないわけないでしょう!」
思わず声に力が入るが、声の主は全く反応を変えない。実に読めない男だ。
「舌切り蟲ねぇ……そりゃあ、ひょっとして……」
ハイエロファントの背が凍りついた。次に聴こえた声の位置は
「こんな顔かい?」
背後!!!
ズバゥッ!
「ぐ あああぁぁぁぁッ!!」
ハイエロファントは声を聞いた瞬間後ろを振り向いた。既に後ろを取られていながらこの反応、戦いならば遅すぎた。
しかし、今回、この行動が功を成したのだ。ハイエロファントの頬が抉られ、鮮血が飛び散っている。この行動が一瞬早ければ、彼もこれまでの
「おぉ〜っと。惜しいな。ファハハハハ」
「ぐっ」
ハイエロファントを傷付けた張本人、それは空中でホバリングするクワガタムシ。しかし、このクワガタ、かなり大きい。人の頭と同じような、それ以上の大きさをしている。しかも、その甲殻には何か魔的なものを感じさせる異様な紋様が刻まれていた。
彼は、
「やはり…お前だったか!
「正解だぁ〜ッ!!」
そう言うとタワーオブグレーは再びハイエロファントに突進する。このとき、彼らの距離はそれなりに開いていたため、ハイエロファントは何とか反応し、攻撃を躱す。
しかし、攻撃を躱されたタワーオブグレーはその勢いを殺さぬまま、開いた窓から外へ飛び出した。
「何ッ!?外へ行っただと!」
ハイエロファントはタワーオブグレーを追いかけるため、思わずシーツを脱ぎ去って屋外へと飛び出した。すると、彼が懸念していたことが、ついに起きてしまった。
「きゃあああぁぁ!妖怪よっ!彗音さんの家から妖怪が!!」
「うわッ!何だあの異様な体はッ!!」
「寄るんじゃあねぇっ!この化け物め!」
人里の人間は妖怪を受け入れ辛い。それは以前に魔理沙から聞いていた。彼の本体である花京院典明は孤独
「ッ!…………」
何となく予想はしていたが、実際にこの仕打ちを受けると、かなり心にくる。しかし、ハイエロファントは2秒もかけずにタワーオブグレーに意識を切り替え、再び追い始める。しかし、この最中でも、彼の体には畏怖、恐怖といった視線が突き刺さり続けた。いや、もしかしたら、そう
周りにある何よりも速く飛行するタワーオブグレーをハイエロファントが何とか追っていると、いた。彼女らが。魔理沙と慧音だ。
「! 魔理沙ッ! 慧音さんッ! 見つけました! やつですッ!!」
2人はその声に反応すると同時に、道の真ん中へ躍り出る。慧音は周囲に目を向け、魔理沙は服や帽子の中へ手を突っ込んで何かをあさり出す。
「ど どこだ!? どこにいる!」
「!! 慧音さんッ! そこから離れるんだっ! やつは既に…あなたの後ろだあああぁぁッ!!」
その刹那、慧音の耳に今まで聞いたことのないような不気味な羽音が刻まれる。
「ビンゴォ!」
タワーオブグレーは「
「魔符.スターダストレヴァリエ……!」
慧音の首の後ろを
「ちぇっ。手応えなし……か」
「……い、今のは……」
攻撃を繰り出したのは魔理沙だ。ハイエロファントは思った。あの反応速度……流石のタワーオブグレーを仕留め切れたのではないか? と。しかし、羽音は耳に留まり続ける。
「お〜っと。危ねぇな。嬢ちゃん。この姿が見えるとは……もしやお前もスタンド使いか?」
タワーオブグレーはいつの間にか2人と1人の間に移動していた。ドデカいクワガタムシはアゴをカチカチと鳴らしながらホバリングし、魔理沙に問いかける。
「いんや。私はただの……普通の魔法使いさ。で、お前も
魔理沙が怒りを込めた口調でタワーオブグレーに問い返した。
「……あぁ、そうさ。俺は「塔のカード」のスタンドッ!
魔理沙と慧音の口から「ギリッ」と音が鳴る。ついに見つけた。里の人間たちの仇を!
「さて。まぁ、お前ら3人を相手にしちゃ、俺もかなり危なそうなんでな。逃げながら……今までの倍以上殺してやろうかッ!!」
「何だとっ!」
「させるかッ!!」
魔理沙は箒を魔法によって手繰り寄せ、勢いを殺すことなく乗っかった。臨戦態勢だ。それに合わせて慧音も身構える。
「わざわざ正面から相手にするかっ! それではな!」
彼女らの様子を見たタワーオブグレーは反対方向を向く。そこにはハイエロファントがいる。2人の相手より、1人をすり抜けて行く方がはるかに翻弄しやすいと考えてのことだった。しかし、彼は振り向いて一瞬戸惑った。「ハイエロファントはどこへ消えた?」
「みすみす逃すと、思わないでもらおう」
「!」
何とハイエロファント、既にタワーオブグレーの上を取っていた。そして、その両手からは
「くらえッ! エメラルドスプラッシュ!!!」
バ シ ア ア ア ア ン
ハイエロファントは両手をそのまま重ねると、上下に開いた。次の瞬間、緑色の水晶の塊のようなものが無数に飛び出した!
タワーオブグレーはそれらを軽々と避け切ると、3人を振り向いて、虫では有り得ない、縦に開く口で煽った。
「スピードがちがうんだよ! スピードが! もっと速くなってから掛かって来な!!」
「野郎ッ……!」
怒りが頂点に達した魔理沙はタワーオブグレーを追跡し始めた。もちろん、やつ自身も既に逃走中だ。
「慧音さん、里の人々をできるだけ一箇所に固めて、できるだけ屋内に避難させてください! 頼みますよっ!」
慧音の返事を聞く間も生まず、ハイエロファントはそう言い残して魔理沙たちを追跡した。
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「くそっ!どこに行った!」
追跡から1分もかからぬ内に魔理沙はタワーオブグレーを見失ってしまった。そしてハイエロファントが彼女にようやく追いついた。
「魔理沙、やつは?」
「悪い……逃げられた」
しかし、ハイエロファントはあまり焦っていなかった。彼の下半身は今、
「……大丈夫だ。まだ付近にいるはずだ。離れずに動こう」
ハイエロファントはそう言うと、魔理沙の後ろを警戒しながら周りを見張る。魔理沙も同様にしてタワーオブグレーを見つけようとする。そのとき、
ガタタッ
「!」
「そこか……ッ!くらえッ!」
不意に近くの木箱が音を立てる。聴こえた瞬間、間髪入れずにハイエロファントは攻撃を加える。
ドス ドズッ ドズゥッ!
辺りに張っていた、ハイエロファントの触脚。それが槍のように音を立てたモノを捕らえた!
「ぐ げ えええぇぇやああぁ!!」
「よしッ!」
ハイエロファントはついに捕らえた!
と思った、次の瞬間__________!
ズバァウッ!
触脚が捕らえたモノが突如2つに割れ、その中…いや、その後ろから、タワーオブグレーが飛び出した!!
「!! 危ねぇッ!!」
それを見た魔理沙は全力でハイエロファントを押し倒す。タワーオブグレーはその空を飛び抜け、2人を振り返った。
「……中々やるな。今のを避けるとはなぁ〜」
「っ!」
「…………」
(これは……もしや……)
ハイエロファントが突き刺していたのは、ボロボロのぬいぐるみだった。タワーオブグレーはそれを身代わりにしたのだ。魔理沙は自身の前でホバリングする
(……
「おおっと、怖い。怖い。怖いから……逃げるとするかあーーーっ!」
そう言うと、タワーオブグレーは、ハイエロファントたちが来た方向、すなわち、里の人々がいる方へと飛んで行ってしまった。
「まずいっ!ハイエロファント!追うぞ!」
「……ちょっと待つんだ」
魔理沙は跳ね起きるとほぼ同時に箒に乗ると、急ぎ飛び出そうとするが、ハイエロファントは「待った」をかける。
「何だよ!?あの方向には里のみんなの避難所があるのはわかってるだろッ!?」
「ああ。わかってる。だから、今思いついた作戦を行いたい。こんなときこそ冷静にならなければ、やつに一杯喰わされて、人々を殺されてしまう。今から言うことを……他でもない、魔理沙。君にやってもらいたい。できるな?」
ついに始まったスタンドバトル!
ハイエロファントグリーンが思い付いた
タワーオブグレーはなぜ殺人を犯し続けるのか?
次回、いよいよ判明!
お楽しみに!
to be continued⇒
あくまで参考までに、ということで。
-
東方をよく知っている
-
ジョジョをよく知っている
-
東方もジョジョもよく知っている
-
どちらもよく知らない