幽波紋の奇妙な幻想 《Drifted Destiny》 作:右利き
スケジュールやこの時期特有の体調不良だったりで、推敲が滞ってしまいました……
トニオさんの料理食べたい。
ハイエロファントの作戦を聞き、彼と別行動をとりだした魔理沙は箒を操縦してタワーオブグレーの追跡を再開していた。
「逃がさねえぞ、この野郎ッ!」
「ハハハハハ。お前にできるかな?」
タワーオブグレーは里内のあらゆる家屋の隙間や路地を縫うようにして、縦横無尽に飛び回る。魔理沙は自身の体が入らない道に逃げられた際は、上に飛び屋根と同じ高さからやつを追う。
「お前っ! なんで人を襲うんだ! お前もハイエロファントみたいに以前は人だったんだろーがっ!」
追跡する魔理沙がタワーオブグレーの背後から問いかける。タワーオブグレーは振り返らずに「ん〜?」と挟んでから返答した。
「お前……ハイエロファントのやつは俺の本体を知っている。本人から聞けばいいと思うが、まぁ、いい。"本能"みたいなものさ。もう聞いているだろう?スタンドは本体の影響を色濃く受けると…… つまり、
「…………本体から腐ってたってことか……」
魔理沙は彼の本体、グレーフライを心から軽蔑するが、タワーオブグレーはそれを気にも留めていない。当人ではなく、スタンドだから?いや、ここにグレーフライ本人がいても同じ反応だっただろう。彼はDIOに金で雇われ、承太郎一行を殺すのに多くの犠牲者を出した。これだけに留まらず、それ以前にも同様の事件を何度も起こしている。彼もまた、ドス黒い邪悪の1人だったのだ……
2名は大通りに再び出ると、通りに沿って直進し続ける。しかし、そんな彼らの前に右から何かの影が現れた。
「なっ……子供!? まだ全員逃げてなかったのか!」
建物の影から出てきたのは7〜8才程の男の子。1人で遊んでいたかで、避難が遅れしてしまったのだろうか。その
「……え? クワガタ虫?」
「しまった」と魔理沙は思った。彼女から男の子までの距離より、男の子とタワーオブグレーとの距離の方が短い。そしてもちろん、タワーオブグレーが彼に危害を
「逃げ遅れたガキか! 丁度いい! その舌をもらうぞおおーーーーッ! お前が必死になって守ろうとしている
「え……え!?」
「やめろおおおーーーーッ!!!」
「もう間に合わない!」そう思ったときだった。タワーオブグレーのその顎が男の子の頬を抉ろうとした刹那、突如その子の姿が消えてしまった。タワーオブグレーは勢いをそのままに空を切り裂く。
「次から次へと……全く、退屈させない世界だな…………これで2対1……いや、3対1か」
「やれやれ。間一髪ね」
「おまっ……霊夢!」
なんと紅白の服を着た巫女、博麗霊夢が男の子をギリギリのところで救出していたのだった。霊夢は助け出した男の子を抱いたまま魔理沙の横に降りると、タワーオブグレーをにらみつけた。
「さ、て……どうしてくれようかしら? このお邪魔虫。散々好き勝手やってくれたわね。」
「悪い。霊夢。私がいながら……」
「大丈夫よ。かなり手応えのある敵なのね。まあ、私からしたら何の問題もないけど?」
そう応えた霊夢はお
「待ってくれ。霊夢。こいつは私とハイエロファントに任せてくれないか? 今ハイエロファントが策を
「!」
「策を? 今? だめよ。待てないわ。こうやって焦らしている間にやつが何をしでかすかわからないじゃない」
「だが! ハイエロファントは一度こいつに勝ってるんだッ! だから対抗策はできるはずなんだ! 頼む。信じて、任せてくれ!」
「……いい?魔理沙。知ってると思うけど、私の仕事の内の1つにね、妖怪退治もあるのよ。幻想郷の存在に危害を加えるやつらを退治することよ。今がそのときなの! 一度勝ったからって何?ここは私の! 私たちの幻想郷! 相手がどれだけ恐ろしかろうと、変わった存在だろうと、私が戦わない理由にはならないわッ! あんたたちが2人だけで動こうっていうなら私も
そう魔理沙を叱り終わった瞬間、霊夢はタワーオブグレーに向けてカラフルな光弾、弾幕を撃ち出した。不意打ちのつもりではあったが、
「おいおい。共闘の始まりかと思いきや、仲間割れか? ……それも怪しいな。何をたくらんでいるんだ!?」
「さあ? 何でしょうね。とにかく、今からあなたを退治するのよ。……それで、魔理沙。アイツを
「お、お前……本当はし……」
「はい、シーー。
魔理沙が言葉を完全に口に出す前に霊夢が人差し指で口を塞ぐ。
「私が子供への接近を防ぐから、あなたがやつを
霊夢が小声で伝えると、「わかったぜ」と声を消して笑い、タワーオブグレーを追撃し始めた。タワーオブグレーも逃走を再開する。
タワーオブグレーは霊夢と会う前のと同じように狭く、入り組んだ小道を飛び回るが、大通りに近づく度に霊夢が加勢して攻撃する。それを何度か繰り返した後、じれったくなったようで、大通りとは反対方向へ逃走し、魔理沙はそれを追跡した。
「いい加減鬱陶しいぞ!」
「それは結構だ! お前を追うのが私の役目だからなっ」
と、そのとき。何とか魔理沙を撒こうとタワーオブグレーが前方と右側へと道の続くT字路を右折した瞬間、緑色の発光体が姿を現した。
「待っていたよ。だが、ここはもう満員だ。
エメラルドスプラッシュ!!」
ドバァア〜〜ーーッ!
「何ッ!?」
既に待機していたハイエロファントグリーンが勢いよくエメラルドスプラッシュを放つ。その威力、消防車のホースから出される水を連想させるほどである。タワーオブグレーは放たれた緑色の結晶を避けるが、内1つが顎を撃ち抜き、凶悪に曲がった鋭利な
ボギャア!
「ぐ ぎゃあああーーーーッ!!! 貴様ッ、よくも俺の顎を〜ッ!」
悲鳴を上げ、のけぞりながら憎しみの言葉を述べる。折れた顎の付け根からはドス黒い血が溢れ、流れ出ている。
「……痛いだろう? 君に殺された人たちは皆、その痛みを味わったんだ。……もしくはそれ以上のね。しかし、君の場合、全然カワイソーとは思わないな。自業自得というやつだ。」
「っ!……」
ハイエロファントの威圧に気圧され、もと来た道を戻ろうとするがそこは既に魔理沙にマークされ通れない。残りの道はは魔理沙のいる道とは反対側のみ。
「もう諦めるんだな。見てわかると思うが、たったそれひとつだけだ。お前が行くべき道は。……往生際悪く逃げるというのならの話だが……」
「っ〜〜〜……クソっ。また殺されてたまるかあああーーーッ!」
タワーオブグレーはやけくそに空いた道へ飛び込み、そのまま直進した。それを見たハイエロファントと魔理沙は後を追う。彼らは逃げるタワーオブグレーの背後から幾度も弾幕やエメラルドスプラッシュを浴びせるが、今度も中々当たらない。
別れた道に遭遇する度、エメラルドスプラッシュが片方の道を
何度も曲がり、その度に直進と攻撃を繰り返し、やって来た別のT字路で、ハイエロファントの思惑通りにタワーオブグレーは誘導されて左折する。
「!」
タワーオブグレーはそこで初めて、自身が誘導されていたことに気付いた。なんとその先には一軒の店があり、道の上には屋根があったのだ。完全な行き止まり。空へも逃げられない。
「よしっ。追い込んだ! やれ! ハイエロファント!」
「ああ! とどめくらえ、エメラルドスプラッシュ!」
ハイエロファントの掌から緑色の液体が流れ出し、そこから結晶が炸裂する。やつはもう袋のネズミ。確実に捕らえた_____!2人してそう思った。
しかし、タワーオブグレーは出血しながらも未だ体力は有り余っていた。その力を振り絞り、放たれたエメラルドスプラッシュを全て避け切った!
「!! 野郎……避けられた! それに、奥の壁に穴が空いちまったぁ!!」
避けられたエメラルドスプラッシュは、奥の店の壁を突き抜けて風穴を空けたのだ。タワーオブグレーは上下に開く口を不気味に歪ませると、その穴を通り、店内へと侵入した。
「どおーすんだっ。ハイエロファント! 店に入られちまった! 隠れられたら面倒だぞ! 隙を突かれて逃げられちまうッ!」
「………入ったか……店の中に。」
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「ファハハハハ!! 入ったぞ! 建物の中に! このまま隠れながらやつらの隙を突いて逃げ、人間どもを〜〜〜…………ッ!?」
店内に入り込み、焦りを落ち着かせてきたタワーオブグレー。しかし、彼は再び追い込まれてしまった。なぜなら、突如体が動かなくなったのだ。しかも、金縛りなどではない。何かに絡まっているような……
「な……何だこれはぁ〜〜……何かに縛りつけられているのか!?」
「引っかかったな?僕の"巣に"……」
タワーオブグレーが侵入した穴をさらに破壊し、広げてハイエロファントが店の中に入ってくる。いや、ハイエロファント
「これはっ……貴様の触手か!!」
「な、何でだ!?」
「ご名答。これが本命の作戦さ。魔理沙には悪いが、嘘を吐かせてもらった。僕の登場が遅れたのは、僕を君の意識から外し、不意打ちを成功させるためではない。この罠を張るためだったのだ。」
なんと、タワーオブグレーに絡みついていたのはハイエロファントの触手だった。この店内に彼の触手が目まぐるしく張り巡らされていた。その光景はまるで蜘蛛の巣のようだ。
「スペシャリストは身近にいるものだな。君のように飛び回るやつを捕まえるスペシャリストが。僕は
「あっ。蜘蛛か!」
魔理沙は手をポンと叩いて声を上げる。
「そう。実は、君がタワーオブグレーの攻撃から僕を守るために押し倒してきたときに見つけたんだ。置かれた箱や
魔理沙が納得したように声を上げる。それもそのはずである。彼女はこんな作戦は聞いていなかったのだから。
「貴様ッ……小癪な真似を!」
「君には負けるよ。それに、これに似たことを以前したことがあってね。そのときは簡単に破られてしまった。死んでしまう要因にもなったことさ。しかし、これとは違う。なんせ、あのときは「相手の能力」を解明することが目的なのに対し、今回は「君を倒す」ことが目的だ。蜘蛛の件もあって、改良するのは当然のことだ。」
「……ッ……!」
「魔理沙、少し離れているんだ。この建物から。」
「え? あ……ああ。」
魔理沙はわけが分からなかったが、彼に言われた通りに店から離れる。それを確認したハイエロファントはエメラルドスプラッシュを撃つ態勢に入った。
「や…やめろ! これ以上里の人間に手は出さない! 約束してやる!」
「里の人間…であることに僕は全く関心はないが、僕も一介の
「お おおぉお……!!」
「くらえッ! 半径0m一斉放火ッ!エメラルドスプラッシュをッ!!」
その瞬間、タワーオブグレーに絡みついた触手は緑色に発光。そしてその中から、周りの触手から、ハイエロファントグリーンから、無数のエメラルドスプラッシュが放たれた!
「ぐわああああーーーーーーッ!!!」
ドバァアン ドバァアン
バシャァア〜〜ン
ドバァア〜〜ッ!
ドォォオオオォォン!!
無数のエメラルドスプラッシュが放たれた家屋は轟音を立てて盛大に爆発する。T字路の交差地点まで戻っていた魔理沙はその様子を愕然として見ていた。そんな彼女のそばに爆発によってハイエロファントが吹っ飛んできた。
「ハ ハイエロファント! 大丈夫か!……え……お前、その脚……!?」
なんと吹っ飛んだハイエロファントの脚は…両足とも膝から下が消滅していた。
「うぅ………魔理沙……安心してくれ。出血もすごいし、痛みは……かなりあるが……大丈夫のはずだ……以前言っていただろう……? 僕を発見したとき、腹に穴が空いていたと。それでも生きているし…彗音さんの家で襲撃されたとき、やつに攻撃されたのだが、既にその傷も治っている。……おそらくだが、即死するほどのダメージなどを受けない限りは……僕の命は大丈夫のはずだ」
魔理沙がハイエロファントを助け起こし、肩を貸して立ち上がろうとしたとき、ハイエロファントの膝辺りに黒色の何かがカサカサと転がってきた。
「おい……これって……」
「ああ。
転がってきたのは、タワーオブグレーの
「……あいつもある意味被害者だったのかな」
「…………なぜ、そう思うんだい?」
「スタンドは、というより
「……残酷なことを言うようだが、魔理沙。スタンドは精神のエネルギーがヴィジョンをもったもの。魂から生み出される分身といっても過言ではない。……あんな本体のスタンドとなってしまった時点で、というよりかはあんな人格になってしまった時点でスタンド、本体共々こうなる運命だったんだ。やつこそがグレーフライ、と言っても遜色ない」
「……そういうもんなのか?」
「……そういうものさ。多分ね。さて、霊夢や彗音さんのところへ戻ろう。きっと心配しているよ」
「ああ。……ってお前! やっぱり霊夢と会ってたのか!?」
「すまない。言うタイミングがなかったんだ」
「何を〜〜っ! 謝れ! 私に! な〜にが「味方となるような人物がいても作戦があること、その内容を話すな」だ! アレのせいで霊夢に説教されたし! そもそもその作戦まで嘘だったし!!」
「……君を信じてなかったってわけじゃあないんだが、どうにも心配でね。作戦をタワーオブグレーの目の前で喋っちゃわないかと。それに、君に言っていた嘘が無かったら本命も成し得なかった。回りくどいけど、一応本当のことさ。それに、いいじゃあないか。巫女の説教だなんて。"釈迦の説法"だろう?」
「"釈迦に説法"だ! わかりきってるぜ! あんなこと!」
魔理沙はプンスカという擬音が背後にありそうな感じでハイエロファントを怒った。それでも、彼女は彼の無事とタワーオブグレーの討伐を心から喜んでいた。魔理沙はハイエロファントを箒に乗せると、彗音たちの元へ、里の大通りの果てへ飛び立った。
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タワーオブグレーが討たれたとき、里で最も広い建物、集会所と呼ばれる場所に人々は避難していた。広いといっても全員が入りきれるわけでなく、女子供を優先して屋内へ、入りきれなかった大人の男は外で待機していた。しかし、たった3人だけ、女性で屋内にいない者たちがいた。
1人は慧音。ハイエロファントと別れた後、住人をここに避難させて見張り番をしていたのだ。
もう1人は霊夢。発見した男の子を集会所に連れてきたのだ。
残る1人、彼女の容姿
「……射命丸、ハイエロファントが必ず来るとは限らないぞ」
「大丈夫ですよ。勝っても負けても私は取材するので!」
「本当にやれやれって感じだわ。その取材魂」
この黒髪の、射命丸と呼ばれた女性の名前は
「おっ。噂をすれば、やって来ましたねーっ」
空を眺めていた射命丸が嬉々として声を上げる。昼を過ぎ、西へ傾いた太陽をバックに魔理沙とハイエロファントが箒に乗って3人の元へ降りて来た。
「よっ。みんなお揃いだな。って射命丸……お前もいるのかよ。」
「何で残念そうな顔するんですか、あなたは……」
「それで!? どうだった? やつは倒したのかっ」
「安心してください。慧音さん。タワーオブグレーは倒しました。消滅もこの目でしっかりと確認しましたよ。」
「そうか……良かった……本当に」
慧音は安堵して、緊張しきっていた顔が思わず
「良かったわ。中々やるじゃあないの」
「それほどでもない。君と魔理沙のおかげさ」
「そう! それですよ! 私が聞きたいのは!」
霊夢とハイエロファントの話を射命丸が割って入り込む。その手にはペンと手帳があった。
「え〜っと、ハイエロファントさん……ですっけ。私はこの幻想郷で新聞を書いている射命丸文という者です。以後お見知りおきを」
ペコリと丁寧に頭を下げられ、ハイエロファントも思わず礼を返す。
「実はですね。此度の戦い! ぜひ記事にしたいと思っているんですよ! それでですね、あなたと魔理沙さんに取材をと思いましてねっ」
「……やめとけ! やめとけ! そいつは面倒くさいんだ。しっかり書けよって頼んでんのに、聞いてるんだか聞いていないんだか。射命丸文、妖怪の山の鴉天狗。そこでの職務はそつなくこなすが、趣味でやってる新聞業はいま一つな出来な女。ハイエロファント。相手にすることはないぜ」
「む! あることないこと言って〜……業務妨害ですよ!」
「それはお前だろ!」
「いや、魔理沙。これは良い機会だと思わないか? スタンドとは何か……幻想郷の住人たちに理解してもらえるチャンスだ。それは
ハイエロファントは何かを思案しているような、小さく落ち着いたトーンで言った。
「えぇ〜〜っ……そうかもしれないけどよ〜〜」
「というわけで、だ。射命丸。君の丁寧さと物腰の柔らかさを見込んで、君の取材を受けよう」
「ふふふ。話のわかる方ですねっ。それじゃあ、どこか、落ち着ける場所へ行きましょう。魔理沙さんの取材はできなくても、ハイエロファントさんで十分でしょうしねっ」
射命丸がペロッと舌を出して魔理沙に向かって言う。それを見た魔理沙はムッとした顔をし、箒に
「それじゃーなっ、文。ハイエロファント、終わったらすぐ帰ってくるんだぞ!」
魔理沙はそう言い残して青色が強くなってきている空へと飛び去ってしまった。
「それじゃあ、里をちょっと出たところに丁度いいところがあるので、そこで行いましょうか。ついてきてください!」
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射命丸についていったハイエロファントは、人が3人ほど座れそうな切り株に座らされ、取材を受けた。想像はしていたが、その質問数、十数はあっただろう。自身の存在について、魔理沙との出会い、スタンドとは何か、タワーオブグレーのこと……
「おおっ。ありがとうございます!これだけネタがあれば、久々に満足する記事が出来上がるかも!ご協力ありがとうございます。」
「それは良かった。……終わりのようですし、そろそろ帰らせていただきますね。日もかなり傾いている」
ハイエロファントが立ち上がり、宙に浮いて魔法店へ帰ろうとしたとき、後ろから「待った」がかかった。
「そういえば、ハイエロファントさん。知ってますか?舌切り蟲とは別の噂」
「別の噂?」
ハイエロファントが喰らい付き、射命丸は心の底で「やった」とほくそ笑む。にやけを我慢しながら話を続ける。
「ええ。なんでも、ここから妖怪の山方面へ歩いていくと、巨大な湖が途中にあるんですけど、そこの噂でですね、深い霧が出る日、それも朝か夕方に
「出る?出るって……何がだい?」
「……幽霊船です。その湖は霧に包まれることが多く、通称"霧の湖"、と呼ばれているんです。それになぞって、この噂の名前は……
曰く"霧の湖の幽霊船"」
「ままだね。だが、幽霊船か」
ハイエロファントにはまたも心当たりのある話題だった。
「まぁ、所詮噂なので、取るに足らないことかもしれないですけど…それもスタンドが関連しているかも? 調査してみてはどうでしょうか?」
「…そうだな。しかし、すぐにでもなくていいかもしれない。僕が知っているものであるならね」
それを聞いて少し残念そうにする射命丸だが、「そうですか」と言うと、別れのあいさつを告げて妖怪の山へと飛び去った。
ハイエロファントは思った。ここには過去に死んだスタンドも流れつく。どんな本体であってもだ。もしかしたら、典明のかつての仲間……
ついに
射命丸が言う"霧の湖の幽霊船"とは?果たしてスタンドなのか?それとも別の何か?
今回の事件が新たな戦いを、出会いを呼び起こす!次回、ハイエロファントは紅い館へ!
お楽しみに!
to be continued⇒
あくまで参考までに、ということで。
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東方をよく知っている
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ジョジョをよく知っている
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東方もジョジョもよく知っている
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どちらもよく知らない