研究者の異世界での日々   作:排他的

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女騎士の変化

誘拐された。咲人が捕らえられた。咲人が私のために代償を払ってでも護ってくれた。本来は私が守らないといけないのに。本来は私が咲人に降りかかる火の粉を払わないといけないのに。咲人のために、推薦してくれた偉大な騎士である父のために。降りかかる火の粉を全て、己の力で、咲人に何も無いように、咲人の全てを守らないといけない。

 

実際はどうだ?咲人は異空間にずっといた。たまに話し相手になるだけだった。思えば魔人族による襲撃もそうだった。咲人からもらったレイダーを使って、咲人が魔法で援護して。そしてあの魔人族を捕まえた。

 

真なる神の使徒による襲撃の時も結局全滅させる前に気絶してしまった。自分のせいで咲人を捕まえさせてしまった。

 

自分が弱いからだ。自分が甘いからだ。自分が慢心していたからだ。自分は偉大な騎士である父の娘で、その才能を色濃く受け継いだから、絶対に強いのだ。そう慢心していたから、咲人を捕まえさせてしまった。

 

私がもっと強くなっていれば。もっと修練すればよかった。剣士として、多彩な武装を使える私の天職の力で。もっと色々な武器を使えば、使えるようになっていたら結果は違うかもしれなかった。

 

力が欲しい。絶対的な力が、あの真なる神の使徒に、それも一体だけでなく1000体以上の真なる神の使徒を屠れる、そんな絶対的な力が欲しい。もう大切な存在を傷つけられることが無いように、咲人を、大切な、失いたくない、いつの間にか大切に、大好きになっていた、いつの間にか愛していたあの人を、佐野 咲人を護れる、咲人の力を借りずに咲人を助けれる力が欲しい。

 

その瞬間、そう願った瞬間、キリア・ブレイズの心の中に黒い、どす黒い泥が入ってきた。そしてキリアの身体に神の使徒に付けられていた白い翼を黒くしたものが4枚付けられ、真なる神の使徒がつけていた鎧ではなく、アルトリア・ペンドラゴン・オルターセイバー・オルタの黒鎧を纏い、キリアの持っている鉄剣が黒く侵食され、レイドライザーが塵になり、キリアの身体に染み込む。

 

咲人を守りたい。咲人の庇護、咲人に与えられる力無しで咲人を守りたい。全てを滅せる力が欲しい。咲人を二度と傷つけられないようにと。そう願った瞬間、キリアの身体が新しく作り変わったのだ。

 

「上手く行くものだな!ハハハ!」

 

どこからか咲人では無い、少し前に自分を閉じ込めた男の声が聞こえる。その時、自分の咲人のために強くなりたい、咲人を守れるくらい強くなりたい、そして全てを滅せる力が欲しいという想いを利用されたことを知った。

 

 

 

 

そこで、キリア・ブレイズの意識は途絶えた。

 

題名変えた方がいいですかね?明らかに物語がリメイク前と違うし……

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