原作では一つの山場となる帝国戦が今回より始まります。
これからもどうぞよろしくお願いします。
次の第13話と同時に予約投稿を設定しておきました。ぜひ2話通しでご覧下さい。
「いよいよ地区大会決勝だ!またあの帝国と戦えるんだ、特訓の成果見せてやろうぜ!!」
「おお!!!」
「みんな張りきってるね、私も頑張らなきゃ!」
「雷々軒のおっちゃん!・・・じゃなくて、響木監督!!」
列車による移動中、俺達はかつてないほどの熱気に包まれていた。
激戦を勝ち抜き、フットボールフロンティア決勝戦に進出、最初にボコボコにされた帝国と再戦できる機会が回ってきたのだ。それは燃えてくるというもの。
勿論、俺も先程から心が昂って仕方ない。
「俺からはたった1つ、全てを出し切るんだ・・・後悔しないために!」
守に呼ばれ、立ち上がって俺達にエールを送る響木監督。
この人が監督を引き受けてくれなければ、今こうして帝国学園に向かうこともなかったんだな・・・感謝してもしきれない。
「あれ、夏未さんは・・・」
「電車は嫌いなんですって。」
春奈の疑問に秋が苦笑いしながら答える。お嬢様だねえ・・・
「お、帝国学園が見えてきたぞ。」
「な、なんスかアレ・・・」
「まるで要塞じゃねぇか・・・」
練習試合に来た時も戦争にでも行くのかって聞きたくなるような装甲車で来たからなあ・・・
何処と無く軍隊のような雰囲気を感じさせられたな、あの時は。
そのまま電車に揺られ、目的の駅へ着く。
そこから少し歩くと、先程電車の中から見えた帝国学園の校門に辿り着く。
近くで見るとこれまた壮観だ・・・
「くうううっ・・・燃えてきたぜ!!」
「ああ・・・速く試合したい。」
守の熱意に同調する。
守のことを散々サッカーバカだなんて呼んだが、俺も大概だな。
「気をつけろ!バスに細工してきたヤツらだ、落とし穴があるかもしれない!壁が迫ってくるかもしれない!!」
響木監督のその一言に、1年組が壁や床に警戒を向ける。
ジョークも言えるんだな、この監督・・・雷々軒の時から気さくな人だとは思っていたが。
響木監督のジョークで少しリラックスした俺は、改めて周囲を伺う。
・・・ジョーク、とは言ったが、帝国・・・というより影山ならなにか仕掛けて来る可能性もあるからな。警戒するに越したことはない。
が、俺の目に飛び込んできたのは帝国の罠などでは無く、イマイチ浮かない顔をしている春奈だった。
「・・・鬼道のことか?」
「はい・・・やっぱり、まだ。」
「無理もない。だけど顔を合わせる以上、話す機会があるかもしれから準備はしておくんだぞ。」
そっと近づき、前の皆に聞こえない程度の声で話しかける。
余計なお世話かもしれないが、見て見ぬふりは出来なかった。
「ここが俺達のロッカールームか。」
守がドアを開けようとしたその時、内側からドアが開かれる。
中から出てきたのは鬼道。
「無事に着いたみたいだな。」
「何だと?事故にでもあえば良かったみたいな言い方じゃねぇか。」
「よせ染岡・・・鬼道はそんなヤツじゃない。」
「・・・安心しろ、この部屋には何も無い。・・・勝手に入ってすまなかったな。」
この部屋には、か。
まるで他にはあるかもしれない、みたいな言い方だな。
・・・遠回しに忠告しているのかもしれないな。鬼道のことなら。
去りゆく鬼道の背中を見送り、中に入る。
すると皆揃いも揃って中の点検を始める。疑り深いねぇ。
「そんなことしなくても大丈夫だって。鬼道はそんな事しないさ。」
「ああ!俺には分かる!」
それでも納得出来ない、と言った表情を浮かべる。
「さあ!この話はおしまい!決勝なのよ、試合に集中しましょう!!」
「・・・そうだな。連中がどんな手を使おうが勝ちゃ良いんだ!」
「そうッス!」
秋の一言で皆の意識が切り替わる。やるなあ秋。
着替えを終え、軽く身体を解しながら帝国内を歩き回る。
「加賀美、準備は万端か?」
「はい監督。何時でも行けます!」
そうか、と笑いながら背中を叩いてくる響木監督。
内に秘める緊張を解いてやろうという細かな気遣いだろう、ありがたい。
そのまま話をしながら2人で歩く。
曲がり角に差し掛かったその時だった。
「影山・・・!」
守と影山が何か話をしていた。
こちらに気が付くと影山は守の肩に手を置き、何か呟いたと思ったらこちらに歩いてくる。
「雷門中副キャプテン、加賀美君だね。」
「・・・どうも。今日はよろしくお願いします。」
「はは・・・噂は聞いている。期待しているよ。」
と言って去っていく。
噂は聞いている、ねえ。散々映像で見てきただろうに。
「守・・・影山と何を?」
「それは・・・その、試合をお互いに頑張ろうって。」
拳を震わせながら俯く守。
その瞬間響木監督と目が合い、言葉無しで会話が出来たような気がした。
何かされたな、と。
グラウンドに入ってのウォーミングアップが始まる。
スタジアムの雰囲気に呑まれ、何処と無く全員動きが硬いように感じる。
豪炎寺と組んでアップをしていると、ふと豪炎寺が近づいてきて訊ねてくる。
「なあ加賀美、円堂は何があったんだ?」
「アップが始まる前、影山と接触していた。恐らく何か吹き込んだんだろう。」
「・・・何処までもあの男は!」
「俺達がムキになっても仕方ないさ。出来る限りのサポートをしてやろう。」
そんなやり取りを交わしつつ、段々と身体が温まるのを感じてアップの強度を上げていく。
が、そんな中守は顔を洗ってくる、と抜け出す。それとほぼ同じタイミングで春奈もグラウンドを出る。
そんな2人を秋は追いかけていく。
・・・俺は俺に出来ることをやるか。
「皆!硬くなるなよ!俺達は俺達のサッカーを楽しめばいい!楽しんで勝つことが大事なんだからな!」
「・・・加賀美さん。」
「ああ、加賀美の言う通りだな!」
「よーし、やってやるでやんスよ!」
僅かばかりに空気が和らいだような気がする。
うんうん、これでいい。サッカーは楽しまなきゃな。
次第にスタジアムには観客が増えていく。決勝戦ともなるともはや満席だな。
そんな観客の中に両親の姿を見つけ、軽く手を振る。
直接見に来てくれるのは小学生以来だな。
増えた観客を見てまた壁山は体が強ばる。
それを見兼ねた宍戸がくすぐりにかかり、無理やり壁山の緊張を解こうと試みる。
それに耐えかねた壁山は勢いのままボールを高く蹴り上げる。随分高くまで蹴ったな、屋根まで届いてるぞあれ。
「ギャァァァァァ!?」
「!?」
突如宍戸の悲鳴が響き渡る。
何事かと思って近付くと、倒れた宍戸の身体を上手く避けるようにボルトが芝生に突き刺さっていた。危ないなオイ。
全く、帝国はちゃんと整備を──
「待てよ?」
ふと疑問に思う。あの帝国だぞ?ましてや強豪であるサッカー部が使う設備の点検を怠るなんてことは想像出来ない。
いくら考えても疑問は晴れないまま、試合開始前の整列の指示が出た。
帝国のメンバーと正面から向かい合う。
こうしてまた戦える日が来るとは思わなかったな。
不安要素が晴れたわけではないが、考えても一向に答えは浮かんでこない。なら、切り替えて試合に集中するべきだろう。
順番に全員と握手を交わす。全員が闘志に満ち溢れており、握手の度に腕を通してそれが伝わってくる。なんて心地良いんだ。
鬼道と握手を交わしたその時だった。
「加賀美、そのまま聞け・・・試合が始まったらすぐ全員を真ん中から下げるんだ。良いな。」
「・・・分かった、お前を信じよう。」
鬼道が小さな声でそう言ってくる。
何かに気付いたような表情だ。信じて間違いないだろう。
そのまま鬼道は守にも同じことを言ったようだ。
「守。」
「ああ・・・皆聞いてくれ!!」
ポジションに着く前に皆を集めて説明する。
「何でそんなことをするんだ?それじゃ帝国に好きにされるだけじゃねぇか。」
「頼む、聞き入れてくれ・・・このままじゃ俺達は危険かもしれないんだ。」
「かもしれないって・・・ああもう分かったよ、お前らが嘘着いたことなんてねえもんな。」
最初は反発されたが、何とか説き伏せる。
さて、一体何が起こるというんだ?
『さあ、フットボールフロンティア地区大会、決勝戦の開始です!!』
試合開始のホイッスルが鳴る、今だ!!
「全員引けェ!!」
「!?」
帝国の面々が驚きの表情を浮かべる・・・鬼道以外。
その瞬間だった。
轟音と共にはるか高くから鉄骨が降り注ぐ。何本も、何本も。
あれに触れれば、一溜りもなかっただろうな。
「全員無事か!?」
後ろを振り返り確認する。
俺を除き10人、全員の顔が見えた。良かった、無事なようだ・・・
「何だよ、これ!?」
「鬼道の言うことを信じて良かったな・・・」
目の前の惨状にそう呟かずにはいられなかった。
鉄骨はグラウンドに突き刺さり、生えているようにすら見える。
砂塵が晴れると、鬼道は血相を変えてグラウンドを飛び出していく。その後ろに響木監督、守、帝国のメンバーが続く。
俺もその後を追う。
「総帥!これが貴方のやり方ですか!!」
鬼道が影山に詰め寄る。
「言っている意味が分からんな。私が細工したという証拠はあるのかね?」
「あるぜェ!!」
「・・・貴方は?」
「俺は鬼瓦、こういうもんだ。」
と言ってて警察手帳を見せてくる。刑事さんか、この人。
影山のテーブルに投げ出されたのは、先程宍戸に降り注いだボルト。
鬼瓦さん曰く、影山は業者に依頼し意図的に鉄骨のボルトを緩めたそうだ。
「俺はもうあなたの指示では従いません!」
「俺達も同じ意見です!」
「お前達・・・!」
源田が鬼道の後に続く。
「勝手にするといい、私にももはやお前達など必要ない。」
そう言って影山は鬼瓦さんに連れていかれる。
「響木監督、円堂、加賀美。本当にすみませんでした。」
鬼道が頭を下げて謝罪する。後ろの源田と寺門もそれに続く。
お前達は悪くないだろうに。
「総帥がこんなことをしたんです。試合をする資格はありません。責任は取らなければいけない。」
「・・・円堂、加賀美。お前達に判断は任せる。提案を受け入れるも試合をするも、お前達の自由だ。」
響木監督が俺達にそう告げる。
俺達の答えは・・・既に決まっている。
「やるに決まってるだろ!」
「その通りだ。俺達はサッカーをしに来たんだ、お前達帝国学園とな。」
「・・・感謝する!」
グラウンドの整備が終わり、試合は再開となる。
「見せるぞ!生まれ変わった帝国のサッカー!」
「俺たちの熱い雷門魂、全力でぶつけてやるんだ!!」
両チームのキャプテンがそう声高らかに宣言する。
そして試合開始のホイッスル・・・さあ、サッカーやろうぜ!!
『試合開始!さあ、初めに攻め込むのは雷門だ!!』
染岡のキックオフから試合開始。すぐさまボールは豪炎寺に。そのまま豪炎寺は染岡と共に駆け上がる。
大野と成神がダブルスライディングでボールを奪おうとするが、豪炎寺はそれを跳んで回避。
「染岡!!」
「おう!!ドラゴォオン!!」
「トルネェェェド!!」
先手必勝。
染岡と豪炎寺によって放たれたドラゴントルネード。
灼熱の龍が帝国ゴールへと襲い掛かる。
「パワーシールド!!」
源田が拳を叩き付けると、地面から衝撃波の盾が展開される。
衝撃波の盾に真っ向から突っ込む灼熱の龍。
やがてその力は衰えていき、ボールは盾に弾かれる。
「「何!?」」
依然のパワーシールドならドラゴントルネードで確実に破れたはず。・・・帝国もまた、俺達同様に進化しているというわけだ。
いいね、益々燃えてきた。
弾かれたボールをすぐさま鬼道が受け取り、前線へ上がっていく。
そんな簡単にはやらせないがな!
「ここは通さないぞ鬼道!!」
「ふっ・・・止めてみろ、加賀美!!」
あの時のように一対一で激しく攻め合う。
鬼道はボールは目まぐるしく転がし、俺はそれを必死に追いかける。
「ふっ!」
「しまった!?」
鬼道に抜かれてしまう。クソっ、やられた!
そのまま雷門のディフェンスを掻い潜り、鬼道は単身ゴールへと向かっていく。
「行くぞ!!円堂!!」
鬼道がボールを高く蹴りあげ、跳躍と共に指笛を鳴らす。
それと同時に地面から顔を出した何頭かのペンギンがボールに嘴を突き刺し、ドリルのように回転を始める。
次第にボールは薄紫色の輝きを放つ。それを鬼道はオーバーヘッドキック。
「オーバーヘッドペンギン!!」
蹴り出されたボールにペンギンが追従する。
あいつ、あんな凄いシュートを・・・!
頼むぞ、守!!
「熱血パンチ!!」
守の拳がボールに触れる。・・・何だ、何か違和感を感じる。
拳とボールはせめぎ合うかと思いきや、あっさりと拳が弾かれて──
『ゴォォル!!帝国キャプテン鬼道!!颯爽と先制点をもぎ取ったァァァ!!』
「嘘、だろ!?」
「守・・・」
今の熱血パンチ、何時もより威力が無かった。
やはり、迷いが・・・!
「取られたものは仕方ない。俺達で取り返すぞ!!」
「ああ!」
こちらのキックオフから試合再開。
先程鬼道がやって見せたように、今度は俺が帝国を抜き去ってゴールへと上がる。
「ライトニングブラスタァァァァ!!」
雷鳴が轟き、万物を打ち砕く稲妻が源田待ち構えるゴールへと迫る。
源田は先程以上に力を込め、地面を叩きつける。
地面から現れたのはパワーシールドよりも広範囲かつ巨大な衝撃波。
これは───
「フルパワーシールドォォ!!」
強大な衝撃波と強大な稲妻とが火花を散らしながらぶつかり合う。
「うオオオオオ!!!」
「はアアアアア!!!」
雄叫びと共に稲妻より強く。雄叫びと共に衝撃波はより強くなる。
数十秒にも渡り、周囲を力の奔流が襲う。
遂には、俺の稲妻は守護を打ち破ることは無かった。
「ふ・・・流石だな、加賀美!」
「クソッ、次は決める・・・!」
源田のロングパス。
ボールは再び雷門ゴールまで運ばれる。
全力と全力がぶつかり合い、一進一退の攻防が繰り広げられる。
寺門のシュート、守は上手く弾けずボールはラインの外へ。
佐久間のヘディング。守はファンブル、ボールを一瞬取り損ねるが何とか胸に抱え込む。
・・・目も当てられないな。まんまと何かに気を取られている。
守からのパスで再び試合は動く。少林へ出されたそのパスを、鬼道が空中でカット。
そのまま上がる鬼道。立ち塞がる壁山をヒールリフトで華麗に抜き去る。
「円堂ォォ!!」
雄叫びと共に足を振りかぶる鬼道。
その脚がボールを捉えた瞬間、豪炎寺が両足で滑り込むようにしてボールを抑える。
暫しの拮抗の後、ボールは洞面まで弾かれる。
「ぐッ・・・!?」
座り込む鬼道。今ので脚を痛めたか!
それを見た洞面はボールを外に出し、試合を止める。
グラウンド外に出て靴を脱ぐ鬼道。
そこに春奈が氷袋を持っていく。そのまま手当てをする。
手当てを終えると、鬼道は立ち上がり春奈に背を向ける。
ピッチに戻り際、何か言葉を交わしたようだ。春奈の顔に笑みが戻る。
春奈は、もう問題なさそうだな。
鬼道が入ってきたことで試合再開。
すぐさまスローインから攻め上がる。
「ドラゴンクラッシュ!!」
染岡のシュート。だが蒼き龍は衝撃波の盾の前簡単に弾かれる。
弾かれたボールに直接豪炎寺がシュート。
「ファイアトルネード!!」
しかし、ファイアトルネードもパワーシールドに弾かれてしまう。
あの技、連発が効くようだ。何とか打ち破る術を考えなければ・・・だが源田にはフルパワーシールドもある。
いや、大丈夫だ。俺達にはまだとっておきが残っている。
ボールは鬼道へ。脚を痛めてもそのプレイのキレは衰えず。
一瞬のアイコンタクトで佐久間と寺門を引き連れて鬼道が攻め上がる。
3人で同時に・・・デスゾーンか!?
いや違う、あれは!?
「皇帝ペンギン!!」
「「2号!!」」
鬼道は指笛で先程と同じようにペンギンを呼び出し、ボールを前に蹴る。それを佐久間と寺門が同時にキック。
先程の鬼道のシュート以上の力を秘めた必殺技が守へ迫る。
不味いな、今の守では・・・
「止める・・・!ゴットハンド!!」
顕現した神の手とペンギン達がぶつかり合う。
それぞれの指にペンギンが襲い掛かり、ゴッドハントを喰い破らんとする。
次第に、守が押されていき───
「うわッ!?」
ゴッドハンドは砕け散り、シュートは守諸共ゴールへ突き刺さる。
・・・2点差、かなりまずいぞ。
しかもここで前半終了のホイッスル。
完全劣勢のまま、ハーフタイムを迎えることになった。
「おい守・・・大丈夫なのか。」
「ああ・・・すまない。守りきれなかった・・・」
「一体どうしたんだよ・・・」
「俺にも分からないんだ・・・」
ベンチは暗く落ち込んだ空気に包まれている。
2点の先制を許し、こちらのシュートは尽く源田に止められた。
「今の貴方には、私をサッカーに惹き付けたあの輝きが無くってよ。」
「・・・影山に何か言われたか。」
「・・・いえ。」
頑なに否定する守。
何なんだ、お前は何を抱え込んでいるんだ・・・?
風丸がDF陣と目配せをする。不調の守のカバーに入るつもりなのだろう。
「守。1つだけ言っておくぞ・・・俺は真剣にサッカーと向き合わないヤツはキャプテンとは認めない。絶対にだ。」
「・・・」
そう守に声をかけてドリンクを取りに行く。
「柊弥先輩・・・」
「・・・この試合、何としてでも俺達が勝つ。それが帝国に・・・鬼道に対する礼儀だと信じてな。」
「・・・はい!柊弥先輩なら、雷門ならやれますよ!」
心配してくれたのか春奈が駆け寄ってくる。
鬼道とのやり取りを経て、完全に暗さが払拭されたのを確認してそっと胸を撫で下ろす。
「加賀美、後半の事だが・・・」
「ああ。あのシュートを使う。・・・正攻法で源田を破るには、あれしかない。」
「そうだな・・・だが1つ、分かったことがある。あの技の弱点は薄さだ。シュートとぶつかり合っているその瞬間を狙えば・・・」
「・・・なるはど、そういう事か!」
染岡も呼んで情報を共有する。
雷門が勝つには、俺達が点を取るしか無いんだ。
後ろは・・・任せるしかない。
後半がまだ残っている。こんな所で、諦める訳にはいくかよ。
鬼道に無印に無い技であるオーバーヘッドペンギンを習得させました。アレス、オリオンの灰崎が使う技ですね。オリオンにて鬼道も習得します。
とまあこんな感じで、柊弥の存在によるシナリオ改変だけでなく、キャラの能力面でも少し手を加えることがこの先もあるかと思います。
それについてアンケートを実施させていただきます、ぜひご協力ください。