「どうなってるんだ、これ。」
会場までやってきた。
が、どういうことだろう・・・目の前には"閉鎖"の張り紙が。
おかしい・・・確かに試合会場はここであっているはず。俺達はともかく、監督や夏未が間違えるとは到底思えない。
「皆聞いて!」
夏未が注目を集める。
何やら先程電話をしていて、その内容のようだ。
どうやら、この直前で試合会場が変更になったそうだ。その変更先の会場というのが・・・
「あれ・・・なのか?」
突如、姿を現したスタジアム・・・空から。
信じられないが、そのままの意味である。空からスタジアムが降りてきたのだ。スタジアムの周囲には古代文明を思わせる装飾が施されており、神聖な雰囲気を感じさせる。
そのスタジアムの名を・・・ゼウススタジアム。
ゼウススタジアムが着地し、それに従い俺らも中へ入る。
中も外見と同じく神聖な雰囲気を醸し出しており、先程までいた世界とは別の世界に来てしまったのではないかと錯覚させられる。
急な会場変更・・・そしてこんな会場を用意した。こんなことが出来るのは影山しかいない。
大会運営に影山の圧力が掛けられたと見て間違いないだろう。
理由は・・・自分の力を知らしめるために、と言ったところか。
「円堂、話がある。」
スタジアムの雰囲気に皆が気圧されている中、響木監督が急に守を呼びつける。
そして、その口から飛び出した言葉は・・・今ここで言うべき内容とは思えなかった。
「お前の祖父・・・大介さんの死には、影山が関係しているかもしれない・・・」
「影山が────ッ!?」
なぜ監督が今そんなことを言ったのか分からない。
試合前に選手の不安を煽るようなことをわざわざだ。何か狙いがあるのだろうが・・・その狙いが俺には分からない。きっとみんなにも。
守は激しく肩を震わせながら息を切らす。その顔は見たことないような怒り、焦りに染まっていた。
こうなることは予測できていたはず・・・一体何故。
今の俺に出来るのは・・・これくらいだ。
「・・・柊弥。」
「大丈夫だ。」
守の肩に手を置く。
そうだ、1人で抱え込むな。俺達は仲間だろ?
俺に続き修也も、鬼道も守へ近付く。それを見て皆が守に声をかける。
「監督・・・皆・・・」
守が深呼吸して言葉を紡ぐ。
「こんなに俺を想ってくれる仲間、皆と会えたのはサッカーのおかげなんだ。影山は憎い!けど、そんな気持ちでサッカーをしたくはない・・・サッカーは楽しくて、面白いんだ。1つのボールに皆の思いをぶつけ合っていく・・・最高のスポーツなんだ!!だから、この試合も俺はいつもの・・・俺達のサッカーをする!皆で優勝を目指す!サッカーが好きだから!!」
流石は守だな。
真っ直ぐで、純粋で、馬鹿みたいに素直にサッカーと向き合う。
それでこそ、俺達のキャプテン・・・円堂守だ。
「着いていくぜ・・・キャプテン。」
「円堂!!」
「キャプテン!!」
「さあ、試合の準備だ!!」
「「「はい!!」」」
もう心配ないな。
そうだ、俺達はいつも通りのサッカーをすればいい。
ロッカールームへ向かい、ユニフォームに着替える。
皆全身痣だらけで、どれだけ練習を重ねてきたかがよく分かる。
この努力も、想いも全てぶつけよう。
相手がどんな陰謀を抱いていようとも、俺は俺のサッカーを楽しんでみせる。そう誓ったんだ。
着替えを終え、再びグラウンドへ。
観客席は人で満ち溢れ、これまでにない盛り上がりを見せている。
「いよいよ始まるんだな、決勝が!」
ベンチにて守を中心に集まる。
「皆とこの場所に立てて、信じられないくらい嬉しいよ!!俺、このメンバーでサッカーをしてこれて良かった!皆が俺の力なんだ!!」
そう語る守の眼はいつにないほど闘志に燃えていた。
「よし、まずはアップだ!!」
「「「おう!!」」」
全員でアップに入ろうとしたその瞬間だった。
一瞬風が吹き荒れ、その風の方向に目を向けると先程まではいなかった世宇子イレブンがいた。
何か異質なものを感じる。
そんな何かを拭えぬままアップに入る。
いつまでも引き摺る訳には行かない。無理やりに思考を切替える。
ベストパフォーマンスを発揮する為にも、十分に身体を暖めておかなければならない。
『さあ間もなく試合開始です!!』
アップの時間も過ぎ、試合開始を目前にベンチで円陣を組む。
「いいか皆!全力でぶつかれば何とかなる!!」
「俺達は俺達のサッカーを、思い切り楽しもう!!」
守の言葉に続き、目線を送る。
「・・・勝とうぜ!!」
「「おう!!!」」
気合いに満ちた声を発する。
全員で容器に入った水分を摂取している世宇子中を横目に俺達はピッチの中へ。それぞれが中央に整列する。
キャプテン同士である守とアフロディが握手を交わす。その際に何か言葉を交わしたように見えたがその内容は聞き取れなかった。
「よし、行くか・・・!」
スタメンは
FW 俺、修也、染岡
MF 鬼道 一之瀬 少林
DF 風丸 壁山 栗松 土門
GK 守
ベンチは半田、松野、影野、宍戸、目金だ。
そしてとうとう・・・
『試合開始だ!!キックオフは世宇子中から!!』
始まった。
ボールはすぐさま後ろのアフロディへと渡る。
それを奪わんと俺ら前陣組は襲い掛かる。先手必勝だ。
「君達の力はわかっている・・・僕には通用しないということがね!ヘブンズタイム!!」
アフロディが指を鳴らした、その瞬間だった。
気づいた時にはアフロディの姿は俺達の前に無く、俺達の背後にアフロディは立っていた。
「・・・え?」
そんな声を漏らした瞬間、突風が巻き起こり高く打ち上げれる。そのまま地面に叩き付けられるが、何とか受け身を取る。
何だあの技は・・・!?
後ろの皆もその技の前に手も足も出ず、全員抜かれてしまった。
アフロディは余裕綽々といった様子でゆっくりと歩きながらゴールへと迫っていった。
そしてシュート体勢へ。
「───あいつにシュートを撃たせるなッッ!!」
「ふふ・・・天使の羽ばたきを聞いたことはあるかい?」
そう叫びながらアフロディへと向かっていった。
が、遅すぎた。
アフロディの背中からは左右3枚ずつの天使の様な翼が生え、アフロディは光と共に空へ舞う。
腕を開くモーションと共に、ボールには凄まじいエネルギーが集約する。
ダメだ、あんなシュートは───
「ゴッドノウズ!!。これが神の力!!」
守はゴッドハンドで迫るボールを押さえ込もうと試みる。
が、その抵抗も虚しく神の手は一瞬で砕け散る。
俺達は、1度もボールに触れることなく失点を許したことになる。
「ゴッドハンドが・・・!」
「やはり、通じないのか・・・!?」
マジン・ザ・ハンドは完成せず。つまり、今の守には単体であのシュートを止める手段は無いという事だ。
守の手は震えている。たった一度でこれ程までのダメージが・・・
「点を取られたのなら、取り返そうぜ!」
一之瀬と風丸の呼び掛けに俺達は意気込む。
そうだ、取られたなら取り返す・・・そしてそれは俺達の仕事だ。
やってやるさ・・・!
「行くぞ、修也、染岡!!」
3人でキックオフと同時に攻め上がる。
が、世宇子は誰1人もして俺たちの行く手を阻もうとしない。
余裕で止められるってことか?面白い・・・その余裕、後悔させてやるよ・・・!!
ゴールを前に、染岡へボールを渡す。
染岡と修也のドラゴントルネード、それに俺の轟一閃を上乗せして───
「──雷龍一閃・焔!!」
雷を得た炎龍が相手の大柄なキーパーへと襲い掛かる。
「ツナミウォール!!」
キーパーが両手を地面に叩きつけると、巨大な津波が地面から吹き出して来た。その津波に包まれた龍はその姿を消し、ボールはキーパーに鷲掴みにされていた。
「俺達3人の連携シュートが・・・!?」
そしてキーパーは俺達にボールを投げ渡してくる。
・・・何度でも撃ってこいってことかよ。
いいぜ、やってやろう・・・!
「行け!」
「おう!!皇帝ペンギン!!」
「「2号!!」」
鬼道、修也、一之瀬によって帝国の皇帝ペンギン2号が放たれる。だが、同じように止められる。
またボールをこちらに投げ渡してる。なら次は──
「「「ザ・フェニックス!!!」」」
「ギガントウォール!!」
上がってきた守、土門と共に一之瀬がザ・フェニックスを放つ。
が、巨大化したキーパーが拳をボールに叩き付けると、フェニックスはいとも簡単に潰されてしまった。
これが意味する事は1つ。俺達のシュートは何一つ、こいつには通用しない・・・つまり、点を取れない。
まさかここまでとは・・・
キーパーの豪快なスローでボールは一気に前線。
駆け上がる世宇子の行く手を風丸、壁山、少林が塞ぐ。
「ダッシュストーム!!」
走行と共に暴風が3人は襲い掛かる。
風に巻かれた3人は高く打ち上げられ、地面へと落ちる。
「リフレクトバスター!!」
そのままシュートを放つ。
気合いを発すると共に、岩の塊が現れる。
ボールをそれに向かって蹴ると、何回も岩の塊の間を反射し威力が何倍にもなったボールがゴールへと襲い掛かる。
「ゴッドハンド!!」
再び神の手が顕現するも、いとも簡単に打ち破られる。
これで2点の失点を許してしまったことになる。
開始早々、これはまずすぎる。しかもこちらのシュートは何一つ通じなかった・・・絶体絶命もいいところだ。
しかも、少林が負傷。続行は不可能とみてマックスと選手交代。
こちらボールから試合再開。が、すぐさまボールは奪われ先程と同じくFWへ渡る。
「好き勝手させるかよ!」
「全員サッカー・・・」
「それが雷門でやんス!!」
土門、マックス、栗松が同時にボールを奪いにかかる。
「ダッシュストーム!!」
が、先程と同じ技で抜かれる。
ボールはまた別のFWへ。
「ディバインアロー!」
ボールに向かってムーンサルト。そこから連続蹴りでエネルギーを注ぎ込み、最後に思い切り蹴り抜いた。
凄まじい速さで迫るボールに守は爆裂パンチで応戦。
何度も、何度も何度も拳を叩き込むが、無情にもそのままゴールに押し込まれる。
これで、3点の失点。
何か、何か手立てはないのか・・・!?
「う・・・ぐッ・・・!?」
交代したばかりのマックス、そして栗松が負傷。半田、影野と交代する。
交代こそしていないが、さっきこの技を食らった風丸や土門もかなりボロボロだ。相手に技を撃たせないようにしなければならない。
が、それは至難を窮めた。
「メガクエイク!!」
こちらボールから攻め上がる。何とか突破口を切り開かなければ・・・!
が、ボールを持ち共に上がって行った染岡と半田は相手のディフェンス技によって傷を負わされる。
3度目の選手交代・・・目金と宍戸が入る。
もう、これ以上の交代は出来ない・・・
「クソッ・・・!」
「柊弥、俺達で何とかするぞ・・・!」
再びこちらから再開。修也と共に駆け上がるがコースを全て潰され、止むを得ず後ろの目金へ。
しかし、目金の背後には先程のDF。しまった───
「目金ェェ!!避けろォォォ!!!」
「え──」
「メガクエイク!!」
無情。
そんな言葉が今の状況にはピッタリだろう。
先程と同じように目金は地面に打ち付けられ、ベンチへ下がる。
もう交代出来るやつはいない。つまり、俺達は10人で戦わなければならない。
自身の中に、ドス黒い感情が渦巻くのが分かった。
怒りだ。何も出来ない自分と、仲間を傷つけられたことへの。
このまま、何も出来ずに終わっていいのか?皆と勝つって約束したんじゃないのか?
そうだ、このままじゃダメだろ。
「──こんな結末、認められるかァァァァァ!!」
「柊弥!!」
これ以上奴らの好きにはさせちゃダメだ。
そう思いボールを奪うべく、修也の静止を振り払って駆け出す。
「ふっ・・・ダッシュストーム!!」
「ぐァァァ!!!」
高く身体を浮かされ、為す術なく地面に叩きつけられる。
が、立ち上がる。
再び地面に叩きつけられる。それでも立ち上がる。
「・・・しつこい!!」
鋭いチャージで数メートル吹き飛ばされる。
その内に世宇子は皆を必殺技で徹底的に痛めつけ始める。
やがてボールは雷門ゴール前にまで進む。全員、地面に蹲っている。
軋む身体を奮い起こす。
痛みが何だ、このまま黙って仲間を傷付けさせるか。
「ぐッ!?」
ゴール前では守がアフロディによって何度も打ち込まれていた。
あのキック力で放たれるボールを何度も受け、既に満身創痍。
俺は何とか守へ放たれたボールを胸で受け止め、自分のものにする。
「ほう・・・まだそんな余力があるとはね。驚いたよ・・・だが。」
「うぐッ!?」
目にも止まらぬタックルでボールを奪われる。吹き飛ばされたところに守が寄ってきて声を掛けてくる。
「柊弥ッ!!お前、こんなボロボロに・・・」
「お前が人の事言えるかよ・・・!俺はこのチームの副キャプテンだぞ?こんな所で・・・這いつくばってられないんだよ!!」
立ち上がる。
身体を支える脚は既に悲鳴を上げているし、その他の部位だって動くことを拒否しているようにすら思える。
そんな身体の静止をも無視し、俺はアフロディを睨みつける。
「キャプテンである君が決めたまえ、円堂君。棄権するか、棄権しないのか。これ以上仲間を傷付いても良いのかい?」
アフロディはそう守に問い掛ける。
守はボロボロになった皆を見て言葉を失う。
「このままじゃ皆が・・・」
守がそう言葉を零す。
皆の危険を最大限考慮しているんだろう。
だが、違うぞ。
俺達のことを思っているなら、お前がとるべき行動はそれじゃない。
「守、諦めんのかよ・・・!?」
「そうだぞ、円堂・・・!!」
守にそう問い掛けると修也が前からやってくる。
「俺は戦う・・・そう誓ったんだ!」
「豪炎寺の言う通りだ・・・まさか、俺達のためと思っているなら・・・大間違いだ!!」
風丸がふらつきながらも立ち上がり、守にそう声を掛ける。
「最後まで諦めないことを教えてくれたのはお前だろう!?」
「俺が好きになったお前のサッカーを見せてくれ!」
「円堂!!」
「キャプテン!!」
皆が後に続く。
「立てよ守・・・俺達は、まだまだ戦えるぞッ!!」
守に手を伸ばす。すると守は力強くその手を握り、立ち上がる。
「俺は・・・俺達は、諦めない!!」
よく言った、守。
それを聞いてアフロディは自陣へと戻っていく。
俺達のスローインからの試合再開だ・・・まだまだ前半。
「修也!!」
修也へボールを投げる。それを受けて修也と数人が駆け上がる。
「ディフェンス陣は攻撃陣を徹底的に狙え!!」
その指示でDFがメガクエイクで上がっていったヤツらに揺さぶりをかける。オフェンスは守備陣を、キーパーは重点的に痛めつけるようにアフロディが全体に指示を出す。
それを受けて容赦の無い暴力が吹き荒れる。
先程以上に全員ボロボロに。
守はマジン・ザ・ハンドを狙うもやはり未完成のまま。
ボールがアフロディに渡り、このままでは・・・と思ったらだ。アフロディがボールをラインの外に出し、試合を止めた。
何が狙いだ・・・?
ベンチに戻って行ったゼウスは全員同時に水分補給を始める。
・・・何か妙だ。さっきも同じような感じで水分をとっていた。
相手がボールを出したため、こちらからのスローインで試合再開。
ボールを出した瞬間、容赦の無いタックルでボールを奪われる。先程よりも、その力が強くなっている気がする。
それは気の所為ではなかった。
俺達に向けられる必殺技の威力も、確実に先程より強くなっている。
俺達は更にボロボロになっていく。
これは・・・最初の帝国の時よりもボロボロかもな。
「限界だね・・・主審。」
「試合続行不可能の為、この試合世宇子中の───」
「「──まだだ。」」
主審が試合終了の合図を出そうとした瞬間、それを遮る。守と同時に。
身体を起こし、よろめきながらも主審の方へと歩いていく。
「まだ試合は終わっていない・・・!」
「そうだ、誰が棄権するなんて言った・・・!!」
「しかし、君達だけでは。」
「そいつらだけじゃない・・・」
その一言を皮切りに、地に伏せていた雷門イレブンは全員立ち上がる。
身体がどれだけ痛めつけられようとも、その目に宿る闘志は未だ燃やし続けながら立ち上がる。
「俺らは、何度でも立ち上がる・・・倒れる度に、強くなる。お前らなんかに・・・負けるかよ!!」
「では試してみよう・・・」
そうアフロディに声を荒らげると、アフロディは翼を展開し空高く舞い上がる。
ゴッドノウズだ。
来いよ・・・どれだけ無様晒しても、俺と守で止めてやる・・・!
「ゴッドノウズ!!」
文字通り必殺のシュートをアフロディが撃とうとした瞬間、ホイッスルが鳴り響く。
ボールに込められたエネルギーは消えてなくなり、アフロディと共に着地する。
「命拾いしたね。」
そう言ってアフロディはベンチへ戻っていく。
・・・実際その通りだ。命拾いした。
あんな心の中で啖呵をきったものの、無策であんなシュート止められるはずがなかった。
救われたのは・・・俺達の方だ。
「守、立てるか?」
「ああ、悪い・・・」
守に肩を貸しながらベンチへ下がる。
全員がベンチに下がってもおかしくないほどの傷を負っていた。
何とか戻ってきて座り込むと、夏未が全員に話を始める。
「神のアクア?」
「ええ。神のアクアが世宇子の力の源よ。」
「・・・ドーピング剤、というわけか。」
腸が煮えくり返りそうになる。
影山・・・どこまでサッカーを侮辱すれば気が済む。
「絶対に、俺達はそんなものに負けはしない・・・!」
そう呟くと、後ろから手を握られる。
春奈だ。
「もう、柊弥先輩が、皆が傷付く所を見ていられないです・・・!」
「春奈・・・」
春奈が泣く泣く訴えてくる。
「・・・それでも俺らはこんな所で止まってられないんだ。何としてでも勝って、アイツらが間違ってることを証明してやらなければならない。何より・・・優勝することが俺達の悲願だから。」
「・・・でも、でも!」
「大丈夫だ。俺らは必ず勝つから。」
強く、それでいて傷つけないよう春奈の手を握り返す。
涙を流しながらこちらを覗き込む春奈。その不安を少しでも取り除こうと笑みを浮かべる。
「俺達を・・・信じて待っててくれ。」
「・・・・・・はい。待ってますから。」
そう言って手を離してくれる。
全員の視線が集まっていた。それを良いことに、俺は腹の底から声を絞り出す。
「皆ァ!!絶対に・・・諦めねぇぞォォ!!」
「「「・・・・・・おォォ!!」」」
その心からの叫びに皆が答えてくれる。
俺は、俺の大好きなサッカーを最後までやり遂げてみせる。
決めたんだ、誰よりもサッカーを楽しむんだって。
その為にも・・・この試合には絶対に勝つ。
勝ってアイツらに教えてやる・・・サッカーはこんなスポーツじゃなくて、楽しいものなんだと。
絶対に証明してやる・・・!
【原作との相違点】
特に無し
世宇子戦前半終了です。
次回後半・・・そして最終回です。明日の6時に投稿します。
お見逃し無く。