白海染まれ   作:ねをんゆう

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96.fire type

突然の乱入者によって周囲の空気が一変し、それまでのシリアスな会話が一瞬で恋話に変わった感覚を、ユキは感じていた。

自分の口走った"大好きな人"という単語にそれほどの魔力があったと言うのか。何より後ろで両手を縛られて縄で繋がれながらも、身を乗り出してキラキラと目を輝かせているアリーゼが逆に怖い。

問答無用で自分のファミリアの団長に縄を繋ぐ2人も2人なのだが……

 

「ねえ!ユキってば好きな人がいるの!?付き合ってるの!?恋人なの!?お姉さんに教えてちょうだい!」

 

「え、や、あの……!」

 

「いや、アリーゼよりこいつの方が年上だがな。……まあ私もそれついては気になるが」

 

「つってもそれ、7年後の未来の話なんだろ?今のこの街に居んのか?」

 

「い、居ますよ?今日もこの後に一度顔を見せに行く予定ですし……」

 

「誰!誰なの!?7年後とかよく分かんないけど、それもどういう事なのかしら!?」

 

「こいつ7年後の未来から来たんだとよ、誰にも言うなよ?」

 

「うん?……な、なるほど!?そういうことなのね!取り敢えずその恋人さんを教えなさーい!」

 

「おい思考放棄したぞこいつ」

 

「本当に大丈夫なのか……」

 

なんだかんだと言っても、彼女達は皆10代の少女。恋愛というものに興味があるのは当然で、そういう話が大好きなのも年相応だ。

一族の英雄たるフィンに対して想いを持つライラは当然に、そういった話に何故か一切縁のないアリーゼも興味津々で、現実主義者である輝夜でさえも、自分の恋愛話ならまだしも、他人の話となれば聞くのは大好きだ。

故にこの話に彼等は齧り付く。

まさかそれが何より大きな地雷に繋がっているとも知らずに。

 

「それで?誰なんだよ、お前の恋人ってのは」

 

「そ、それは……」

 

「さっさと言え。どうせ話す事になるのだから、隠しても仕方なかろう」

 

「う、うぅ……わかりました」

 

観念したユキに3人は更に迫る。

まるでその様子は年頃の少女達の様だ。

未だ未成年でありながらも多くの厄介事に巻き込まれている彼女達が本当に珍しく見せる年相応の顔。

端的に言えば微笑ましい事この上ない。

 

「リ、リヴェリアさん、です……」

 

「…………?」

 

「なぜエルフの女王の名前がここで?」

 

「リヴェリアって、フィンと同じ幹部のあの女だろ?エルフがめっちゃ敬ってるあの……あん?あの女の息子とかと恋仲なのか?息子とか居たっけか?」

 

「これから生まれるのかしら?」

 

「それはそれで問題だろう、どう見繕っても7年後には7歳だぞ」

 

「い、いえ、そうではなくて……!リ、リヴェリアさんなんです!私がお慕いしてる人は……!」

 

「「「………?」」」

 

「あ、あの……」

 

「「「………………はっ!?」」」

 

「ひえっ!?」

 

ただまあ、それがあまりにも想定外な話だったからか、3人の驚愕具合は目の前で見ていたユキが思わず身体を後ろに逸らしてしまうくらいには凄まじいものだった。

だって当然だ。

そんな答えなど、天地がひっくり返っても有り得ない様にしか思えないのだから。

 

「ほ、本当に……?本当にユキの好きな人って、あのリヴェリアさんなの……?」

 

「は、はい……」

 

「ま、待て、まだ慌てる様な時間じゃねぇ。たとえこいつの趣味がそうだったとしても、これはそれだけの話だ。せいぜい片想いで、恋人ってのは何かの間違え……」

 

「そ、そうなんでしょうか……?でも、最初に好きって言ってくれたのはリヴェリアなんですよ……?」

 

「ま、またまたぁ!それもきっと親愛の好きとかね!せめて2人っきりで甘〜い雰囲気でキスしたとか!そういうのがないと!」

 

「そ、それくらいなら何度かありますけど……」

 

「「「………………まじか」」」

 

信じられない。

本当に信じられない。

けれど、目の前の少女が嘘を吐く人間だとも思えない。

だが、どうしても想像できないのだ。

その相手がフィンであるならばまだ分かる。

一族の英雄として同族としか婚姻しないと誓っている彼だが、それでも彼には恋愛をする気がある。罷り間違って小人族以外の女性を好きになってしまって……なんて事も、考えられなくは無いだろう。

 

……しかし、どうやったってリヴェリアは考えられない。

あのエルフの女王が、こんな子供と?

しかも少女と?

まさかリヴェリアの方から?

 

こうして話していて分かることがある。

目の前の少女は間違いなく奥手だ。

自分から行動を起こす所は考え難いし、仮に気持ちが昂って行動を起こしたとしても、それはもう涙目になってカタカタと震えながら必死になる様な愛らしいものだろう。

どう足掻いたところで彼女は受け側だ。

つまりあのエルフの女王が攻め?

しかしそれは一度想像してみればあらゆるエルフがぶっ倒れそうな程に素敵な光景で……

 

「えっと、ちなみに2人はどこまで?」

 

「馬鹿めが!!」「馬鹿野郎!!」

 

「痛いっ!?どうして叩くのよ2人共!?」

 

「おっまえはいきなり何聞いてやがんだ!他人の情事に何の迷いもなしに踏み込むな!」

 

「いくら怖いもの無しにも限度があるだろう!聞くにしても流れを作れ!」

 

「し、仕方ないじゃない!だって気になるんだもの!キスをしたなら次は何をしたのかなって……痛い!?」

 

座っている両側から輝夜とライラに頭をしばかれるアリーゼ。

この場に居る4人ともその顔は赤い。

いくら輝夜とライラがそういった大人の事情について理解し聞いていたとしても、それを年の近い知り合いの体験談として聞くのはまた違った生々しさを孕んで聞こえてしまうというもの。

しかも当の本人が迫って聞けば恥ずかしがりながらも答えてしまうのだから、アリーゼももう歯止めが効かなくて。

 

「ど、どこまでと言われましても……い、一緒に寝たりとか……」

 

「最後までしたの!?」

 

「「おまえぇえ!!」」

 

「最後……?」

 

「おいぃぃい!!しかもアストレア様こいつに性教育し忘れてんじゃねぇかぁぁあ!!」

 

「うーん、私も同性同士の営みはよく分からないのだけど、聞いた話ではこう2人で全裸になって……」

 

「アリーゼぇぇええ!!やめんかこのぶぁぁあかもんがぁぁあ!!」

 

「がふっ!?」

 

そう言いつつも何故か隣にいた輝夜の膝の間に自分の膝を入れ始めようとしたアリーゼを、輝夜は珍しくかなり取り乱して叩き飛ばす。

頭から床に向けて突っ込んだアリーゼはピクリとも動かなくなるが、それも自業自得であるとしか今の輝夜とライラには思えない。

アリーゼのしようとした事を理解したユキが顔を真っ赤にさせながら両手で頭を抱えているが、そこまで理解出来ているだけまだマシなのだろうか。

恐らく彼女の母親は両方ともまともな性教育を施していない様なので、そこが理解出来るだけ救いがあるというか、そういった行為に付随する快楽について既に彼女が理解しているという事実から目を背ければいいのかは分からないが。

取り敢えず、2人は今後リヴェリアを見る目が変わりそうだった。

この時代のリヴェリアは衣服と装飾物を与えた以外に本当に何もしておらず、完全なる冤罪というものだろうが……

 

「あ、あの……ちなみに異性とのそういった行為というものは、普通はその、どんな感じに、なるんで、しょう……?」

 

「あ、あぁ……?異性って、お前もう彼女が居るんだろ?だったらそんな知識を得た所で使い道なんざ無いだろうが」

 

「え?あ、あれ?………っ!あ、あの!もしかして私、ライラさんと輝夜さんにはまだ伝えてませんでした!?」

 

「はぁ、何の事だ?」

 

「うわぁ、うわぁ!ま、またやっちゃったぁ!元の時代ではずっと隠してたから言うの忘れちゃってたぁ!」

 

突然頭を抱えてそんなよく分からない事を言い出したユキに、ライラと輝夜は不審な目を向ける。

しかしユキにしてみればこのミスは言い訳の出来ないとんでもないやらかしだろう。

いくら前の時代ではロキに忠告されていた通りに自分の性別を隠していたとは言え、こちらの世界ではこの事について誰からも伏せろとは言われていないのだから。

せめて身近な人物には公開しておくべきだったろう。

少なくとも、アストレア・ファミリアのメンバーくらいには。

 

「あ、あの!」

 

「うおっ……なんだ、どうしたいきなり」

 

「わ、私!今まで隠していたことがあります!……というか、言い忘れてしまっていた事があるんです!」

 

「あ、ああ。取り敢えず落ち着け馬鹿者、それではまともに話も出来ん」

 

「じ、実は私……!」

 

「聞いちゃいねぇな……それで?なんだ?」

 

「私……!」

 

 

 

 

「実は私、男なんです!!」

 

 

 

「えっ」

 

「「は?……んぁ?」」

 

「へ?」

 

「…………え?」

 

何故だろう。

そのカミングアウトに対して、最も早く言葉の返答が返って来たのが目の前の2人の女性からではなく、ユキの背後にある扉からだったのは。

どうしてだろう。

その背後の扉から何やら不穏な雰囲気がユキの背中を撃ち貫いて来ているのを感じてしまうのは。

 

「おとこ……だったのですか、ユキ……?」

 

「リ、リューさん……?」

 

「ユキ……?」

 

「え、えっと、はい……私、これでも実は男なんです」

 

「嘘、ですよね……?」

 

「ほ、ほら!私、胸とか無いじゃないですか?これは別に育ちが悪いとかでは無くて、元々育つ物では無いという訳でして……」

 

「嘘なんですよね?」

 

「あ、あの、いつも誰にも信じて貰えないんですけど、私ほんとに男なんです……こんな変な嘘なんか付きませんし、何より大切な事なので伝えておかないとって思って……」

 

「嘘だ……」

 

「い、いえ、嘘ではなくて……」

 

「嘘だ……!」

 

「リ、リューさん……?」

 

「嘘だぁぁぁあ!!」

 

「リューさん!?」

 

リューがレベル3の速度を存分に使って階段を駆け上っていく。

ユキが男だったという事実は、目の前のライラでも輝夜でも意識だけは微妙にあったアリーゼにではなく、何故だかリューに対して最も衝撃が大きかったらしい。

性別の衝撃もそのままに、あまりにも取り乱した様子のリューを見てライラは思う。

 

(……そこまでショック受けるほど関わりあったか?)

 

リューが秘めているユキへの想いなど、誰も知らない。

ただその様子に呆れている様なライラと、何やら瞳を閉じて考え込み始める輝夜の姿だけがやたらと印象的だった。




それは、闇派閥との闘争の後に開かれたささやかな宴会の後の事だった。
各ファミリアが解散し、アストレア・ファミリアのメンバーも各々に汗を流し、寝床に付いたり等と少しばかりの気の緩みを見せ始めた頃合い。
それでももしもの事があるのでは無いかと、そして自分自身も何故だか素直に眠る事の出来る気がせず、リューはホームの屋根の上で1人座り込んで空を見上げていた。

「……正義の答えは、今はまだ分からない。ただその答えを見つける為に、進み続けなければならない」

反芻する。
仲間達に教えられた言葉を。
アリーゼに伝えられた言葉を。
そして自分自身で納得した言葉を。
何度も何度も口に出して、心に刻む。

エレボスに迫られ、言葉に詰まり、心を折られかけ……そんな自分の為に身体を張ってくれていたアスフィや、その時までずっと探し続けてくれていた団員達が自分を救ってくれた。
きっとこの言葉をリューは忘れる事はないだろう、それこそ自分自身が正義を取りこぼさない限りは。
忘れる事など出来るはずがないと、今はまだそう思っている。

「今日のお月様はまた一段と綺麗に見えますね、リューさん」

「!……まだ起きていたのですか、ユキ」

「ええ、まあ。少し眠れなくて」

リューがそうして屋根の上に寝転び空を見上げていると、同じ様に屋根に上って来たユキが話しかけて来る。
その瞳に星空を全面に映し出しているリューの視界にひょっこりと顔を出して、前に見た時よりもずっと愛らしい笑みを浮かべて見下ろしてくる彼女。
少し驚きながらもリューが身体を起こすと、ユキは当然のようにリューの横に腰掛け、同じ様にして空を見上げた。
まるでそんな些細な行動ですらも慣れているかの様に、変わらぬ綺麗な笑顔をそのままに、ユキはリューの直ぐ側に座っている。

「……実は私、少し前まではこうしてお月様を見てからでないと眠れなかったんですよ。気絶する様に眠る事は度々ありましたが」

「月、ですか……?星空ではなく?」

「ええ、月です。私は月になりたかったんです。……正確には、あの月くらいに真っ白な存在になりたいと、心の底からそう願っていたんですよね」

「……正義を司る、アストレア様の影響ですか?それとも、正義に憧れを抱いていたとか」

「うーん、憧れていた事は否定しませんが、やっぱりそれとは少し違いますね。正義の色を考えれば白色に行き着くのは当然ですが、白色から正義という概念に行き着くのは普通の人にとっては不自然ですし。私はきっと正義ではなく、真っ白になりたかっただけなんですよ。……エレボス様には、その辺りに気付けていなかった事を利用されてしまっていた様ですが」

「ユキも神エレボスと話を?」

「ええ、2度ともリューさんの後に」

「それは……また災難だったと言いますか……」

「まあ、私は悩む時間だけなら沢山ありましたから。リューさんよりかは優しめだったと思いますよ?大変でしたでしょう、正義についての問答だなんて」

「……はい、それはとても」

隣に座るユキの顔をチラチラと伺いながらリューはそう答えるが、まあ実際に今回の件について大変であったのは両人とも同じだろう。
そんな事は互いに分かっているとも。
だからこそ、余計なことは口にする事なく、ただそんな柔らかな言葉を呟くだけ。
互いに互いを酷く意識しながらでも。

「……髪、伸ばしてたんですね。リューさん」

「髪、ですか……?ええまあ、伸ばしてはいますね。邪魔であると思わない日もありませんが……似合わないでしょうか」

「いえ、よくお似合いですよ。雰囲気が柔らかく見えるので、私はその髪型も好ましく思います」

「こ、好ましく……」

「本当ですよ?リューさんはお綺麗な方ですし、髪型ひとつ変えるだけでずっとずっと可愛らしくもかっこよくもなるんですから」

「や、やめて下さい……貴女の言葉は何故だか妙に私に刺さる。必要以上に貴女の心配をしてしまったり、私の心は貴女に乱されてばかりだ」

ようやくその必要以上の心配から解き放たれ、それまでの異常な心の動きに戸惑い始めていたというのに……どうしてかこうして言葉を交わしているだけでも心が動かされてしまう不思議。
一言褒められただけで妙に嬉しく感じてしまうし、こうして2人で夜空を眺めているだけなのに相手の事を異様に意識してしまう。
それは確かに今日まで色々な事があったのだから多少は意識してしまうのは仕方ないとも思えるが、流石にこの反応は過剰なのではないかと自分でも思ってしまうくらいだ。
褒められでもしようものなら、途端に顔が熱くなってしまう。

「……私、ここでリューさんに会えて良かったです。貴女のことがもっとよく知れて、もっともっと好きになれそうで」

「す、す、好きに!?あ、貴女はいきなり何を……!?」

「あ、リューさんはそうでもなかったりしますかね。私達まだ出会ったばかりですし」

「い、いえ!そんな事は……!私もその、貴女のことは、えと、好ましく……思って……」

「それなら私も嬉しいです♪」

「……卑怯だ、貴女は」

これではまるで、一目惚れでもした乙女の様だ。
適切なコミュニケーションを行える土台すらなく、相手のことをよく知っている訳でもなく、ただ言葉を交わしただけで心だけは過剰に動き、目と目を合わせるだけで顔が紅潮する。
自分でも馬鹿馬鹿しいと自覚しているのに、"好き"と言われたその瞬間から胸の鼓動が止まらない。

……まあ、それもこれも全部全部ユキの魅了の効果のせいなのだが。
元の世界のロキが言った様に魅了の効果自体はそう大きく無かったとしても、例えば相性のいい相手には強く効いてしまうという、恋愛的な話から考えれば至極当然な効果に晒されてしまっているだけなのだが。

(落ち着きなさい。落ち着きなさい、リュー・リオン。ユキは私の後輩であり女性だ。いくらなんでも緊張し過ぎているにも程がある。ましてや出会って少しの相手に恋愛感情などと、馬鹿馬鹿しい……)

一度、二度、深呼吸。
……うん、鼓動は止まらない。

そもそも後輩と言っても、リューもユキも出会ったばかりで全く話が出来ていない。
というか実際、後輩だとはっきりと認識できてはいないだろう。
飲み会の時にユキを後輩だと断言したのも、今の自分では考えられない様な話だ。自分でも分からないくらいに。
故に、きっとこの関係性を表すのなら、先輩と後輩というより、片方が一目惚れをしただけという関係の方がいくらか健全だ。最早"健全"という言葉が何を指し示すべきものなのかも分からないくらいに混沌とした状況では有るのだが。

「ユキ……」

「……?どうかしましたか?」

屋根の棟に内股気味に座りながらも、リューに声を掛けられた事に嬉しそうに笑顔を返すユキ。
本当に、なんと可愛らしいのか。
いくらアストレアと容姿が似通っているとは言え、彼女はアストレアではない。見た目は似ていても、笑い方も、泣き方も、そういった仕草や性格は全く異なる物だろう。
同性であってもここまで見惚れてしまうのだ。
それは本当にユキが相当に愛らしくて、同時にそれほどユキの魅了がリューに対して強く働いてしまっているという事でもあって。

「あの、あまり近寄らないで下さい……」

「そんないきなり!?」

「顔、顔が近いです……本当に離れてください」

「なんでですか!?私もっとリューさんと仲良くしたいです!」

「私は困ります……」

「ど、どうしてそんなこと言うんですか!?私はこんなにもリューさんとお話ししたいのに!」

「うぅ、きつい……」

「それは流石に酷過ぎませんか!?あ、待ってくださいリューさん!どうして逃げるんですか〜!!」

「顔が、顔が良過ぎる……これ以上はもう無理だ……」

「リューさぁぁあん!!?」

リューは逃げる。
顔を赤くしながら。
だがきっと、元の時代のリューがこれを見れば、そうなってしまった事にも少しの同情と納得を得てしまうだろう。
なぜなら、元の時代のリューがユキの魅了に掛からないのは、既に基盤として先輩後輩という関係が構築されており、その上で魅了のスキルの効果を知る以前からユキのエルフに対する危険性を知っていたからで。
そうでなければ自分とユキの相性がそれこそリヴェリアとユキの相性に匹敵するか勝ってしまうのではないかと、そう恐れてしまう事など無かったのだろうから。

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