【完結】月闇絶唱シンフォギア   作:ネガ

111 / 111
完結と言いましたが、あれは嘘です。皆モヤモヤしていると思うので仕事中に思いついたヤンデレ共と決着を付ける話を書きました。 
例えるならドライブのゴーストの事件みたいな感じです。なのでこれが真の最終回です。
     







番外編 これが本当の、最後の話。

戦姫絶唱シンフォギアの世界で闇の剣士 仮面ライダーカリバーとして戦った上條隼人。彼の物語は完結した…はずだった。

だが、その物語にはまだもう少しだけ続きが残されていた。本当の最終回が。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………ッ!」

 

天国で暮らす隼人は絶句していた。朝起きたら、何故か自分の部屋に闇黒剣月闇と無銘剣虚無、自分が持っていたワンダーライドブックにガトライクフォンやブックゲートが置いてあるからだ。それだけじゃない。椅子には見た事の無い7冊の本も置かれている。何故ここにあるのか。自分はもう死んだはずなのに。資格は無いはずなのに。どうしてあるのか全く分からなかった。

 

「どういう事だよ…ッ! 何で…」

 

疑問と恐怖に満ちた声を出す隼人。すると…

 

【ガトリング!ガトリング!ガトリング!ガトリング!】

 

「うわッ!」

 

机の上に置いてあるガトライクフォンから着信が入る。一体誰なのか、恐る恐る手に取り、電話に出る。その相手は…

 

「もしもし…?」

 

『上條隼人ッ!私だッ!』

 

「富加宮さんッ! どうしてッ!?」

 

電話の相手は富加宮だった。危険を伝えるべく白いおっさん…ではなく神様に電話番号を教えられていた為、家に入れなくても隼人に無事かどうか電話したのだ。

 

「知り合いに電話番号を教えてもらったッ! お前が無事かどうかッ!それより────」

 

『俺の家に聖剣とライドブックがあるんですよッ!それに何が変な本が7冊もあるんですッ! これ何なんですかッ!?』

 

(あのヤンデレ共…ッ!)

 

予想通り。やはり創世の書と禁書は隼人の家に置かれていた。だがここからどうするか。真実を打ち明けるべきか。いや、もう迷ってられない。

 

「事情は知り合いの家で話すッ! すぐに来てくれッ!」

 

「分かりましたッ!すぐ支度しますッ!」

 

隼人は電話を切ると、寝巻きから白いシャツとベージュのズボンに履き替えて家を後にし、富加宮と会った。

 

「富加宮さんッ! あの本は一体…ッ!?」

 

「詳しい話は後だッ! 早く行くぞッ!」

 

「あッ!待ってくださいッ!何でそんなに急ぐんですかッ!」

 

焦りながら雲の道を走る富加宮を追いながら隼人も後を追いかけた。その様子を窓から響、未来、翼、クリスに似た少女達が覗いていた。

 

 

 

「あぁ…慌てながら急ぐ隼人も可愛いよぉ…食べちゃいたい…」

 

「もうすぐ…私達の悲願が達成させる…隼人は神の力を手にする…」

 

「この7冊の本とこれがあれば……隼人とずっと一緒にいられるんだ……」

 

「全知全能の書……この本達であたしの力を完全なものにして…隼人の大切な人と1つなってそれから……フフフ…!」

 

…と、全知全能の書を完全な物にし、良からぬ事を企む少女達をジャアクドラゴン、何故か新造されているジャオウドラゴン、そしてエモーショナルドラゴンが流石に怒りを持ちながら見ていた。

 

 

 

「これ以上好き勝手させてたまるか…!」

 

「隼人はそんな事を望んでないのに都合のいい思い込みをしたお前らのせいで!…」

 

「そういうの、取らぬ狸の皮算用って言うんだよ…! 何もかも思い通りになると思うなよ…!」

 

この時何故か、机に置いてあるエレメンタルドラゴンが無かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何処ですかここッ!?」

 

「知り合いの家だッ!」

 

そして、隼人は富加宮の後に連れられて神様の家にやって来た。富加宮はドアを急いで開けて駆け込む。

 

「おいッ! 連れてきたぞッ!」

 

富加宮が叫ぶと、リビングのドアが空き…

 

「あ、あぁ……よく来た…」

 

「ッ!? ど、どうしたんですか神様ッ!?」

 

フラフラになりながら入ってきたのは書物庫で少女達に攻撃され、頭はアフロで服も黒焦げになり、白いおっさんから黒いおっさんになったボロボロの神様だった。その変わり果てた姿を見て一体何があったのか気になる隼人だった。

 

「上條隼人…よく来た…」

 

「大丈夫なんですかッ!? とりあえず、富加宮さんから聞いて俺に用があるって聞いたんですが…」

 

「そ、そうだ…」

 

「とりあえず着替えて手当てしてから話しましょうよ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

隼人は、富加宮と共に痛めつけられた神様をシャワーを浴びて着替える様に言い、その後手当と服も新調した後、身体を休めながらリビングで隼人に呼び出した理由を語るのだった。

 

「上條隼人。単刀直入に聞くがお前の死因は何だ?」

 

「えっ…何って…闇黒剣月闇やワンダーライドブックの力が身体を蝕んでいったんじゃ…」

 

隼人が聞かされたのは富加宮から聞かされた嘘の死因。天国に来てからもずっとそれが自分の死因だと思っていた。すると、神様が口を開いた。

 

「すまない。それは富加宮の嘘だ。」

 

「え? 今なんと?」

 

「だから、富加宮の嘘と言った。」

 

「……ッ!」

 

隼人は富加宮の方へ物凄い早く首を向ける。まさか死因が嘘だったとは信じられなかったからだ。

 

「嘘ついたんですか?」

 

「すまない。本当の死因が恐ろしすぎて嘘をついてしまった。」

 

「ひどいじゃないですか…じゃあ俺の本当の死因は何なんですか?」

 

「……お前に真実を話す。お前の本当の死因はな……」

 

隼人の本当の死因を知っているのは神様と富加宮だ。そして遂に、隼人に本当の死因を伝えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハァァァァァァッ!? 聖剣とライドブックに宿ったヤンデレの意思が俺を殺したッ!?」

 

隼人は神様から聞かされた自分の本当の死因…それは闇黒剣やワンダーライドブックに宿ったヤンデレの意思が隼人を殺したと言う事。当然の反応だ。信じられる訳が無かった。

 

「こちらが嘘かもしれないが、これが本当の死因だ。」

 

「そんなアニメやライトノベルみたいな事ってありますッ!?」

 

ヤンデレと言われたらアニメやライトノベルぐらいしかないだろう。だったら自分を何の為に殺したのか気になってしょうがない。

 

「何の為に殺したんですか俺をッ!?」

 

だ。」

 

「何故そこで愛ッ!?」

 

そう。ヤンデレ達は愛ゆえに隼人を殺したのだ。それもそのはず、ある隼人の言葉がきっかけで。

 

「奴等はお前の願いを叶えようとしたんだぞ。永遠の平和がある場所へ行きたいという願いを。」

 

「永遠の平和がある場所…?ッ! まさか……ッ!」

 

そのまさかだ。隼人が南極で響達に言ったあの言葉。彼女達はそれを天国だと解釈したのだ。

 

「そうだ。あのヤンデレ共は永遠の平和がある場所を、天国と変に解釈した。だからお前を連れていく為に殺したと言う訳だ。」

 

「そんなつもりで言った訳じゃなかったんですけどね…」

 

皮肉にも自分の軽い気持ちで言った願いがこの様な形で叶ってしまうとは。しかし、もう死んでしまった為どうにもならないので受け入れるしかない。これも人を殺めたツケなのだろうかと隼人は思った。

 

「ちなみにこれが奴等の姿だ。」

 

「……? 嘘だろ……!」

 

神様は隼人に写真を見せると、そこに映っていたのは寝ている自分に抱きついて寝ている4人の少女達だった。

 

「立花響に似てる…しかも紫色…闇黒剣月闇か…? 小日向未来に似てて青白いのは、プリミティブドラゴン…オレンジ色の風鳴翼は無銘剣虚無…赤い雪音クリスはオムニフォースといったところか…こいつらこんな事してたのかよ…どうりで寝てるとき温かいと思ったら…」

 

「いやそっちかッ!?」

 

「何故立花響達に似てるか分かりませんがとりあえず本当の死因が分かりました。とりあえず聞きたい事があるんです。俺の部屋に変な本が7冊置いてあったんですよ。あれ何ですか?」

 

「やっぱりお前の所にあったか…!」

 

隼人の言葉を聞いて神様も予想通りだと顔に出した。狙いは間違いない。

 

「あの本は一体何なんですか?」

 

「まずA4サイズの6冊の本…あれは、天変地異や万物の根源を操る力を持つ禁書だ。」

 

「禁書ッ!?」

 

隼人は神様の言葉に驚く。禁書と言えばプリミティブドラゴンが当てはまる。ならもう1冊の本は何なのか。

 

「じゃあ、大きめの白い本は…?」

 

「宇宙の始まりからあらゆる現象、宇宙に存在する一切のものや、現世に存在する物の源や、神話や伝承、森羅万象といった全ての力を持つ神の力。私はあれを創世の書と読んでいる。全て私が管理していた持ち物をあいつらが奪い取った。」

 

「何の為に?」

 

全知全能の書を完全にする為だ。」

 

「ッ!?」

 

その言葉を聞いて隼人はハッとする。本来絶対に復活させてはいけない全知全能の書を完全なものにするということ。そう。不完全であるオムニフォースを完全なものにするという事だ。

 

「創世の書と禁書を使って欠けている部分を埋めて完全にしようと企てている。」

 

「だが、何の為に…?」

 

「例えば…俺に神の力を与えるとか?」

 

「そんなベタな目的の為……いや、あいつらならやりかねないな。」

 

とにかく本を取り戻して絶対に阻止しなければならない。だが、打つ手はあるのか。考えていた隼人が口を開く。

 

「……俺に考えがあります。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、隼人の家の雲の庭では少女達がワンダーライドブックと創世の書と禁書、そしてオムニフォースを用いて全知全能の書を完全な物にする為に儀式を開始しようとしていた。

 

「さあ…儀式を始めるよ…可愛い隼人の為に…!」

 

「これで隼人は……神になる……!」

 

「楽しみだなぁ…隼人と過ごす日々…!」

 

「待ってろよ隼人…完全になったらあたし達の愛でたっぷり染めてやるからな…フフフ…」

 

少々達は6冊の禁書と創世の書を開き、オムニフォースが天へ浮かぶ時、黄色、青、赤、銀、ピンク、緑のエネルギーの柱が天へ伸びる。そして、上空に巨大な本が投影される。それが全知全能の書だが、ページがあちこち欠けており不完全である事が目に見える。禁書を開いた事で、ページが少しづつ埋まっていき。彼女達は全知全能の書の中へ入る。何故なら最後のページに隼人が神の力を手にするという文が記される事を知っている。全て彼女達の思惑通りに進んでいる様に見えた。しかし、隼人が大好きな彼女達でさえ予想してない思惑へ物事が傾いている事をジャアクドラゴン、ジャオウドラゴン、エモーショナルドラゴンだけが知っていた。

 

「あいつらの好きにはさせないぞ。」

 

「隼人はお前らの思惑通りには動かないぞ。俺達もな。」

 

「そういえば立花響って神殺しの呪いを書き換えたんだよね。ここにエレメンタルドラゴンがいない。だとしたら…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ッ!?」

 

その時、丁度隼人達が神様の家へ出た時、遠くからエネルギーの柱と上空に全知全能の書が見える。

 

「あれは…ッ!」

 

「ヤンデレ共…ッ!始めたな…ッ!」

 

「行くぞッ!」

 

全知全能の書が完全な物になる前に阻止し、7冊の本を取り戻さなければならない。隼人達はひたすら雲の道を走る。しかし、自宅から大きく離れていて遠い。

 

「このままじゃ間に合わないッ!」

 

「どうすればいいんだッ!」

 

「こんな時にあそこまでいける登り坂があればッ!」

 

そう隼人が叫んだその時、不思議な事が起こった。隼人の家の庭にあるジャアクドラゴン、ジャオウドラゴン、そしてエモーショナルドラゴンが共鳴し、光を放つとあら不思議。上空の全知全能の書から隼人の前に一直線に光の坂が出来たではないか。

 

「これは…ッ!」

 

「どんなミラクルも起き放題とはまさにこの事かッ!上條隼人ッ!行ってこいッ!」

 

「分かりましたッ! おおおおああああああッ!」

 

隼人は全知全能の書目掛けて坂を駆け出す。最速で、最短で、一直線に真っ直ぐに向かって走り出す。全知全能の書が完全になるのを防ぐ為に。それを神様と富加宮は見ている。

 

「あいつの提案、上手くいくか?」

 

「分からない。一縷の望みを賭けるぞ。」

 

隼人が出した提案。それは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『敢えてヤンデレ達に儀式を行わせるだとッ!?』

 

『はい。完全にする時、全知全能の書のページへアクセスするはずです。不完全な今、敢えて儀式を行わせて、完全になる寸前で全知全能の書の最後のページを書き換えるんです。

 

『そんなバカなッ! どうやってッ!?』

 

全知全能の書を書き換えるんなんて不可能な事だ。しかし、隼人には秘策があった。

 

『秘策はこれです。』

 

隼人が神様と富加宮に見せたのは、響が生成したエレメンタルドラゴンだった。実はあの時家に出る前にエレメンタルドラゴンがまるで自分を持っていってくれと言わんばかりに光っており、全知全能の書を完全にするヤンデレ達の狙いを聞いた時に聞かされた時に神殺しの呪いを書き換えた響が生み出したこの力なら同じ神の力である全知全能の書を書き換える事が出来るのではないかと考えたのだ。

 

『成功するかどうかは分かりません。俺にとっても一世一代の大勝負。』

 

『全てを司る全知全能の書だぞッ!? 無理に決まってるッ!』

 

『…だとしても、俺は立花響の力を信じます。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私達も信じよう。上條隼人を、立花響の力を。」

 

「うむ。」

 

神様と富加宮も、隼人と響の力を信じる事にした。隼人はひたすら全知全能の書目掛けて坂を走る。

 

(未来は変えられる…お前が教えてくれたんだ…だから、未来を変えて見せる…ッ! 力を貸してくれッ!)

 

未来は変えられる。そう響に教わった。だからかえてみせる。必ず。そして走り続ける隼人は、開いている全知全能の書のページへ入って行ったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、全知全能の書の仮想空間。様々な情報が文字として羅列する中、4人の少女は全知全能の書が完全になるのもあと少しと見ていた。まさに95%まで来たと言うべきか。

 

「あと少しであたしの力が完全になる…!」

 

「これで隼人に神の力が…!」

 

嬉しくなって笑みを浮かべる少女達。そして、99%…最後のページが完全になるその時、突然文字が書き変わり始める。そして次々にページの文字が新たな文字に書き変わっていく。

 

「どういう事…!? 全知全能の書が…書き変わっているッ!?」

 

「誰が…誰が書き換えてるのッ!?」

 

「俺だよ。」

 

声がする方向を見ると、仮想空間内に隼人が歩いてきた。

 

「隼人…!」

 

「どうやって書き換えてるんだよ…?」

 

「これの力だよ。」

 

【エレメンタルドラゴン!】

 

隼人は少女達にエレメンタルドラゴンを見せる。間に合ったのだ。響が生み出した想いの力が奇跡を起こし、隼人が全知全能の書が二度と復活出来ない様に書き換えているのだ。

 

「何で…? 何で書き換えるの…? 私達、隼人の為に…」

 

「そんな事する必要は無い。もう、終わりにしよう。お前達が俺の為にここまでするなんて驚きだよ。でも、俺はもう戦う必要が無い。力ももう必要無い。だから俺達は離れるべきなんだ。」

 

死んだ自分に力はもう必要ない。戦う必要も無い。だから全て終わらせる。隼人の言葉に少女達は…

 

「嫌だ…!嫌だ嫌だ嫌だ!隼人と離れたくない!」

 

「何でそんな事言うの!?」

 

「離れたくない!隼人と一緒にいたい!」

 

「あたし達は隼人と離れたくねぇ! ここで一緒にいたいんだよ!」

 

涙を流し、離れる事を嫌がり感情的になりながら叫ぶ少女達。まさか大好きな相手から離れるべきだと言われるなんて思ってもいなかった。神の力を戸惑いながらも手にするとたかを括っていた。でも、隼人はそれを望んでいない。

 

「もう、俺なんかの為に力を集約しなくていい。このまま安らかに過ごさせて欲しい。それが俺の最後の願いだ。」

 

 

「そんなのやだよ…離れたくないよ…」

 

少女達は涙を流しながら受け入れる事が出来なかった。

隼人の最後の願いは、このまま安らかに天国で過ごさせて欲しい事だった。力なんていらない。それを分かってもらう為に隼人は変身せず、響と同じで彼女達と話し合う事を決めていたのだ。きっと分かってくれるはずと信じながら。

 

「お前らが俺の事を好きなのは分かった。でも、本当に俺の事が好きなら、俺の願いを聞いてくれないか? お願いだ。」

 

本当に自分が好きなら、自分の願いを叶えて欲しい。決して怒ることはせず、彼女達の思いを受けながら。

 

「……分かった。それが隼人の願いなら…」

 

響似の少女が、涙を流しながらも隼人の願いを聞き入れ、他の少女達も頷いた。大好きな彼の為に。意思である彼女達は聖剣とライドブックから消滅する事を選んだのだ。

 

「今まで、力を貸してくれてありがとな。」

 

隼人は穏やかな表情で少女達に礼を言う。涙を流す少女達も笑みを浮かべて隼人を抱きしめ、静かに消滅していった。そして、全知全能の書の最後のページが完全に書き代わり、仮想空間は真っ白な空間になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

気がつけば隼人は家の庭に立っており、辺りには創世の書や禁書、ワンダーライドブックに闇黒剣月闇と無銘剣虚無が散らばっている。そこへ神様と富加宮が走ってきた。

 

「やったか…ッ!」

 

隼人は頷き、6冊の禁書と創世の書を拾うと神様に渡した。

 

「ありがとう。まさか本当に全知全能の書を書き換えるとはな。」

 

「これでもう二度と、復活する事も、完全になる事もありません。」

 

全知全能の書の最後のページの1文には、こうして、全知全能の書は二度と復活する事も、完全な力を取り戻す事は無かったという文章に書き変わった。なのでオムニフォースも不完全のままであり、完全な力を復活させる事は無い。すると、隼人はある事を口にする。

 

「そうだ。神様、お願いがあるんですが…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数日後…

 

 

「上條隼人に頼まれた通り、全ての聖剣とライドブックはそれぞれ元の世界に戻した。」

 

「そうか。これであいつの長い戦いも終わりだな。」

 

神様と富加宮がリビングで隼人があの後聖剣とライドブックを返した事を話している。

そう。隼人はその後転生特典の後に継承した闇黒剣月闇や無銘剣虚無、持っていたワンダーライドブックを全て返し、神様に頼んでそれぞれ元の世界に戻してもらう様頼んだ。こうして隼人は正式に剣士を引退したのだ。まぁ隼人が死んでおりもう戦う必要が無いから当然なのだが。

 

「エレメンタルドラゴンはどうなった?」

 

「あぁ、あれはな…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現世。リディアンの寮にて。誰もが寝静まった夜。響と未来が同じベッドで一緒に添い寝している。

響の勉強机の上に、ストーリーオブ闇黒剣月闇と寄り添う様にエレメンタルドラゴンが置かれていた。そう。隼人はエレメンタルドラゴンを響に託してもらう様頼んだのだ。果たして朝起きたらどんな反応をするのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そういえば上條隼人は?」

 

「あいつは静かに過ごしている。これからも安らかに過ごして欲しいものだ。」

 

神様がそう話す頃、隼人は自宅の玄関の庭に設置したベンチに座りながらどこまでも広がる青空を眺めている。闇の剣士では無くなった彼は、''上條隼人''という1人の青年に戻ったのだ。今日も平和だなとのんびりしていると…

 

「隼人ッ!」

 

声のする方向を見ると隼人の大切な存在である瑠奈がやって来ており、手を振っていた。消滅したヤンデレ達が全知全能の書を完全にした後1つになろうとしていた事を隼人は知らない。

 

「瑠奈…」

 

「富加宮さんに頼んで教えてもらったんだッ!」

 

瑠奈は隼人の元へ歩いていくと、隼人の横へ座る。シンフォギアの世界で一度会っていたが、何だか会うのかすごく久しぶりな気がする隼人。

 

「これからは、ずっと一緒にいられるね。」

 

「…そうだな。これからまたよろしくな。」

 

「うんッ!あッ!そうだッ!隼人に話したい事たくさんあるんだ!今日ね、街で……」

 

瑠奈が元気に話しながら、隼人もまた瑠奈の話に耳を傾けながら2人は天国で安らかに過ごすのだった。その時の隼人の顔は、穏やかで明るい表情をしていた。

 

 

 

 

こうして、上條隼人の物語は真の最終回を迎え、幕を閉じたのである。

 

 

 




いかがだったでしょうか? ヤンデレ達の決着…それは響と同じ方法…話し合いでした。全知全能の書は響が生み出したエレメンタルドラゴンで神殺しの呪いを書き換えた様に全知全能の書を書き換えたということにしました。隼人の願いを聞いてヤンデレ達も受け入れて消滅していきました。そして聖剣とワンダーライドブックは神様に返して、元あった世界に戻してもらうよう頼み、エレメンタルドラゴンは響の元へ。
これで隼人は正式に闇の剣士を引退し、天国で瑠奈と安らかに過ごす事に。
これが、隼人の物語の真の最終回です。かなり無理矢理ですが、これで投げっぱなしは無くなったはず…
結構ヤンデレ共の放置で頭のモヤモヤが無くならなかったので書きました。

これで本当におしまいです。感想お待ちしています。




10ヶ月間応援ありがとうございました

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。