鬼舞辻無惨レ〇プ!鬼狩りと化した先輩&淫夢ファミリー 作:ジョニー一等陸佐
突如として襲ってきた鬼舞辻の手下と思しき鬼達。
日輪刀を構える野獣と炭治郎はそれぞれ彼らに今までの鬼と明らかに違う気配や匂いを感じていた。肺の中に入ってくる匂いと空気は重く、感じられる気配が大きな身の危険を伝える。
彼らは強い。それも、今まで対峙してきた鬼より遥かに、桁違いに。その場にいる全員がそう悟った。
今対峙している鬼二人の内一人は毬を使って、今いる家屋をぼろぼろに破壊しつくした。到底あり得る所業ではない、いわゆる血鬼術というものだろう。
その隣、なぜか裸の少年の鬼もただならぬ気配を感じる。この鬼もおそらく格別の強さを持ち血鬼術を扱うのだろう。
そして何より。
「ひで・・・ひでじゃねえか!?」
野獣たちと共に、珠世達を守らんと刀を構えていた葛城が驚愕の表情で言う。その視線の先にいるのは、少年の鬼。葛城にはその鬼に見覚えがあった。そう、その少年の鬼こそは葛城が探していた行方不明の養子、ひでだった。
野獣も驚いた表情で葛城とひでを交互に見る。
「え!?あの鬼がひでなんすか!?」
「・・・間違いねえ。行方知れずになってた俺の養子だ・・・ひでだ。なんで、なんで鬼になってんだよ・・・!」
葛城が声も、そして体も震わせて言う。そこに怒りや悲しみ、動揺があることは鼻の利く炭治郎でなくともその場にいる全員が容易に察せられた。
葛城のみならず野獣たちも瞬時に理解していた。これが最悪の再会であることを。行方知れずになっていた養子と、家族と再会した。だが肝心の相手は人を喰らう存在である鬼になり果てていた。それはつまり、家族が敵であり、殺さねばならないことを意味していた。
頭では分かっていても、受け入れられるはずがない。当の本人である葛城は特にそうだろう。葛城が叫ぶ。
「おい、ひで!ざけんじゃねぇよオイ!誰が鬼になっていいっつったオイオラァ!なんで鬼になってんだよぉ!」
だが肝心の少年鬼・・・もとい、ひでは首を傾げ小馬鹿にしたような様子を見せる。
「ん~?誰だこのおじさん、急に大声出して・・・この人おかしい」
「・・・くそっ!俺のこと忘れちまったのか・・!」
鬼にされれば人間としての理性は勿論のこと、今までの人間だったころの記憶も忘れる。ひでももちろん例外ではなかった。もはや呼びかけるだけ無駄だろう。
「くそっ、やらなきゃなんねえのか・・・!」
完全に葛城のことなど忘れている。
そうこうしている間にも少女の鬼が再び手にしていた毬を投げつけた。鬼の腕力で投擲された毬は砲弾を思わせる速度と威力で飛翔、ただでさえ破壊しつくされている家屋内をさらに粉砕しながら跳ね回っていく。ただ跳ね回り飛ぶだけでなく、物理的にあり得ない軌道を描き、獲物を追うように飛ぶ。そして、珠世をかばっていた愈史郎の頭を直撃し、丸ごと消し飛ばす。
「愈史郎さん!」
「キャハハッ、一人殺した」
炭治郎が叫び、鬼が笑う。同時に珠世もろとも首を失った愈史郎の体が倒れる。
「禰豆子!奥で眠っている女の人を外の安全な所へ運んでくれ!浩二さん、葛城さん、珠世さんたちのことを・・・」
「馬鹿野郎、俺も一緒に戦うに決まってるだろ!炭治郎、お前はあの少女の鬼を頼んだ!俺と葛城さんはひでのほうをやる!」
「おかのした!」
野獣の言葉に炭治郎がうなずいた。
一方の葛城は鬼とはいえ自分の養子、家族を相手にすることにまだ戸惑いを感じているようだった。刀を握る手が震えている。
「くそっやるしかねえのか・・・!」
「葛城さん・・・今は戦うしかないっすよ。でなきゃ他の皆がやられてしまう」
「分かってるよ。でもよ・・・」
「どうしてもっていうんなら、気絶させて拘束しましょう」
「・・・分かった」
野獣の言葉に葛城も肚を決めた。
「野獣、俺の刀は普通の刀だ。鬼にダメージを与えることはできねえ。俺は援護に回るから、お前が決定打を与えてくれ」
「分かりました・・・オッス、お願いしまーす!」
刀を構え、鬼達と対峙する野獣と炭治郎、葛城。
対する鬼たちは、野獣と炭治郎の姿を確認して目を細める。
「耳に飾りの鬼狩りに、日焼けした鬼狩りはお前らじゃのう」
どうやら野獣と炭治郎が狙いのようだ。
禰豆子や珠世たちを巻き込んで危害を与えるわけにはいかない。
炭治郎が叫ぶ。
「珠世さん、身を隠せる場所まで下がってください!」
炭治郎の言葉に珠世と平野は首を横に振った。
「炭治郎さん、私たちのことは気にせず戦ってください」
「私たちのことを守る必要はない・・・鬼だからな」
少女鬼が炭治郎に向けて再び毬を投擲した。
あの毬は物理的にあり得ない軌道を描き、追うように飛んでくる。そしてあたりを跳ね回り破壊の限りを尽くす。避けたところでまず無駄だろう。ならば――
炭治郎は全く臆することなく真正面から毬のほうへ突っ込んだ。
水の呼吸、漆ノ型、雫波紋突き・曲――
水の呼吸、その拾ノ型の中で最速の突き技。
その名の通り、静かな水面に波面を広げるように素早く、斜めから曲線で毬を刺し貫く。瞬間、毬の動きがぴたりと止まる。これで毬の威力が和らいだ。
やった――
そう思った次の瞬間。
「!?」
団子のように串刺しにされたはずの毬がぶるぶる震えたと思ったら突然日輪刀ごと炭治郎の頭に勢いよくぶつかってきた。
馬鹿な、なぜ動いた?投擲された時も愈史郎に当たった時も、不自然な曲がり方をした。特別な投げ方や回り方をしているわけではないのに。これがあの少女鬼の血鬼術だというのか。
破壊された屋内では毬によって首をなくした愈史郎を珠世と平野が抱きかかえていた。
普通の人間ならもう死んでいる。だが、彼らは鬼だ。メキメキと音を立てて、骨が、血管が生え、先ほどまで存在した頭部を再現するように新たな血肉が生えていく。
頭の半分、口の部分まで再生したところで唇が動き、愈史郎が叫んだ。
「珠世様!!俺は言いましたよね!?鬼狩りに関わるのは止めましょうと最初から!俺“目隠し”の術も完璧ではないんだ。貴女もそれは分かっていますよね!建物や人の気配や匂いを消せるが存在自体を消せるわけじゃないんだ、人数が増えるほど痕跡が残り鬼舞辻に見つかる確率も上がる!」
その言葉に炭治郎は鬼がこれだけ近くに来ていながら攻撃されるまで匂いがしなかったのを思い出した。愈史郎の血鬼術だったのだ。
愈史郎がさらに怒りを込めた声で叫ぶ。
「貴女と二人で過ごす時を邪魔するものが俺は嫌いだ、大嫌いだ!!許せない!」
「キャハハッ何か言うておる、面白いのう楽しいのう。十二鬼月である私に殺されることを光栄に思うがいい!」
「十二鬼月?」
「鬼舞辻直属の配下です!」
少女鬼の言葉に炭治郎が疑問の声を上げる。
疑問に答えたのは珠世だった。
「遊び続けよう、朝になるまで、命尽きるまで!!」
少女の鬼が羽織を脱ぐ。そして腕をメキメキと新たに脇の下から左右二本ずつ生やす。合計六本になった腕から一斉に六つの毬を放つ。ただでさえ、一つだけでもすさまじい威力の毬の嵐が炭治郎たちを襲った――
炭治郎が少女の鬼と戦っている一方で、野獣と葛城も鬼と化したひでと戦いを繰り広げていた。そして、苦戦していた。まず、相手が葛城の家族故一旦拘束しようとしているのと、葛城の持っている刀が日輪刀ではないこと、そしてなによりひでの使う血鬼術が原因だった。
結論から言うと、ひでの使う血鬼術は「分裂」あるいは「分身」だった。よくドラマやアニメなどフィクションの忍者が使う分身の術のように自らの分身を何体、何十体も出現させ一斉に襲い掛かるのだ。自らの指をかみ切り血を出したかと思うと、あっという間に何十体にも分裂・分身し一斉に襲い掛かってきたのだ。想像してみてほしい。何十体もの裸の少年(大嘘)が暴れまわり襲い掛かってくる光景を。おぞましいというほかない。
「動くと当たらないだろ?動くと当たらないだろォ!?」
葛城が刀を振り回しながら叫ぶ。葛城は葛城流という剣術の指導者だ。当然その腕前は並大抵のものではない。むしろ、常人どころか一般の有段者よりも遥かに強力で高度な、常人離れした威力と技を扱う実力の持ち主である。
だがその刀の切っ先がひでになかなか当たらない。あたってもかすり傷程度だ。それは野獣も同じだった。何しろ、分裂した影響かとにかく素早いのだ。それも、常人を遥かに上回る体力や身体能力を持つ鬼殺隊士や葛城が対応できないほどの速度で動くのだ。それ故日輪刀や刀を当てることができない。攻撃が当たっても、致命傷にならない。何とか日輪刀で首を切り落としても、すぐに再生してしまう。普通の鬼なら即死するはずなのに。分裂することで、受けるダメージを極最小に抑えているのだ。
こちらが攻めあぐねている間にひでは四方八方から野獣と葛城に襲い掛かる。攻撃力自体はそれほど大きくないが、相手の速度と耐久力が大きく、対応しきれず決定打を与えられない。
このままではダメージや疲労が蓄積し、嬲り殺しにされるか、あるいはその隙をついて一転攻勢されてしまう。
ひでの攻撃を避けても、別のひでが襲い掛かってくる。ある時は避けてもまるで動きが分かっているかのように、追うようにこちらに迫ってくる。それも一度に複数で。
「いくら何でも相手が多スギィ!しかも攻撃が当たっても決定打にならないし・・・どうすりゃいいんだよ・・・!」
一斉に襲い掛かるひでたちに対し、野獣はそう叫ぶほかなかった。
炭治郎と野獣たちがそれぞれの鬼を相手にし、苦戦している中鬼である珠世達は何もしていない・あるいはしようとしなかったわけではなかった。だが、こうしている間にも家屋を複数の毬が暴力的な速さで飛び交い、なかなか身動きが取れずにいた。また、珠世の術を使えば炭治郎や野獣にもかかってしまう。
こうしている間にも炭治郎は複数迫る、その上軌道を変える毬の攻撃を避けるのに精いっぱいで、野獣たちも分身し一斉攻撃を仕掛けるひでの大群に防御するので手いっぱいだった。
すでに攻撃を受け血まみれの愈史郎が野獣と炭治郎に叫んだ。
「おい、間抜けの鬼狩り共!「矢印」を見れば方向が分かるんだよ!矢印を避けるんだ!そうしたら毬女とその露出魔のクソガキの首くらい切れるだろう!俺の「視覚」をお前らに貸してやる!」
「!?」
「ファッ!?」
その言葉と共に愈史郎が何かの紙のようなものをそれぞれ野獣と炭治郎、葛城の頭に向かって投げつける。紙は額ほどの大きさで何か呪術で使うかのような不思議な模様が描かれている。それぞれの紙にぴたりと張り付く紙。瞬間、野獣や炭治郎たちの視界に変化が現れる。それまで見えなかった、空中や地面を走る無数の黒い矢印が現れたのだ。よくよく見れば毬やひでの動きはその無数の黒い矢印に乗り、それに導かれるかのように動いている。この矢印で、毬やひでの軌道を動かし、誘導していたのだ。
ネタが分かれば先ほどよりはある程度楽に戦える。
そしてひでと少女鬼の二人だと思っていた鬼が、実は三人にいることも分かった。
炭治郎が叫ぶ。
「愈史郎さん、ありがとう!俺にも矢印が見えました!禰豆子!木だ!あそこの木の上だ!」
禰豆子が頷き、庭の隅の木の上まで一気にかけ跳躍。踵落としを加える。と、同時に禰豆子の攻撃をくらい、枝や葉の間から首に数珠をまいた着物姿の少年鬼が現れた。この鬼があの木の中に潜みながら、矢印を操っていたのだ。
動いたのは愈史郎だけではなかった。
「あの矢印の鬼は浩二君と葛城に任せた!あの毬の鬼は私たちがひきつける!」
平野はそう言うと、服の内側から人差し指ほどの大きさの小瓶を何本も取り出した。よくよく見れば、中には赤いもの――血が入っている。そのまま小瓶をひでや鬼たちにそれぞれ投擲。パリン、と瓶の割れる音とともに彼らの服や肌、地面に複数の血の染みを作る。
「浩二君、炭治郎君!あの鬼たちはおそらく鬼舞辻に近い!奴らから血を取ってくれ!」
「分かりました!」
「かしこまり!」
平野の呼びかけに炭治郎も野獣もうなずいた。
少しでも早く薬を完成させると、禰豆子を人間に戻すと固く誓ったのだ。そのためにはどんな鬼とも戦い、勝って見せる。
野獣は矢印の鬼へ、炭治郎や禰豆子、葛城は毬の鬼とひでへと突撃していった――
矢印を操り、それを通してひでや毬を誘導していた鬼――矢琶葉は不機嫌だった。禰豆子に蹴り落された、隠れていたのがばれた、というのもあるが何より不機嫌だったのは突然黒い着物を着た男の鬼に小瓶を投げつけられ服に血の染みや汚れができたことだった。この矢琶葉という鬼はどうも潔癖症というか神経質なところがあり、ここに来る道中も服が土で汚れた、汚れていないかなどと気にしていた。
服をはたいている間にも目の前には日焼けした鬼狩りの男が迫ってくる。だがどうということはない、前述したように彼の血鬼術は矢印を操ること。これによって足跡をたどる、人や物の動きを操る、といったことができる。応用の仕方によっては人体をあり得ない方向に動かしねじ切ったり損傷させることができる。たかが鬼狩り一人来たところでどうということはない。
矢印を操るために手をかざす。その手のひらには矢印の入った目玉がある。
「まったく、なんというクッソ汚い男じゃ。儂の傍に寄るな・・・?」
そこで彼は首を傾げた。
どうにも、体がよく言うことを聞かない気がしたのだ。動きが遅い気がする。術の利きも少し悪くなったというか、発動が遅くなった気がする。
「うわっ」
「・・・!?」
地面を走る矢印が突進してきた鬼狩りの男――野獣の足元に到達し、彼を転ばし後ろに投げ飛ばした。更に野獣に攻撃を加えるべく術を発動しようとしたところで矢琶葉は明確な異変に気付いた。
体の動きが、そして矢印の動きや利きが遅くなっている。体が重い。術が思うように操れない、利きが悪い。まるで何かに体を拘束されているかのように――
そこで彼は先ほど投げつけられた血の入った小瓶がその異変の原因だと気づいた。おそらくあの黒い着物姿の鬼の血鬼術だろう。相手も鬼である以上、血鬼術を使える可能性を頭に入れるべきだった。
ぬかったか――そう思うと同時に体勢を立て直した野獣が再びこちらに向かってくる。
幸い、術自体は、矢印を操ること自体はできる。一本の矢印の利きが悪いのならば、複数で――
そう考え矢琶葉は一気に矢印を地面に、空中に出現させ野獣に向けた――
野獣は矢印の鬼、矢琶葉の首を切らんと突撃する。真正面から無数の矢印が空中を、地面を伝って向かってくる。初めて視認した時よりどういうわけか勢いがないが、それでも十分脅威だった。まず数が多いし、先ほどより減ったとはいえ速さがある。そして、矢印は野獣に当たるまで消えないし、刀でも切れない。毬やひでの動きを操り誘導していたことを考えれば、あの矢印を使って人やモノの動きを操るのがあの鬼の血鬼術なのだろう。下手をすれば体をいいように操られ粉砕される恐れがある。
避けることがならば――
矢印が野獣のもとに到達する。
野獣の呼吸、伍ノ型、夜捕怒(やんほぬ)――
自身を中心に円を描くように刀を振るう、本来ならば防御や複数の周囲の敵の迎撃に使う剣技。野獣はそれを盾に(縦)振るった。ただ降るのではなく、無数の矢印をその刀身に一気に巻き付けるようにして。巻き付いた矢印の動きとその勢い、型の足運びを使って跳躍。一気に距離を詰め、矢琶葉の頭上真上まで飛ぶ。
よし、このまま――
野獣の呼吸、弐ノ型 金睡冷伏。
真上から、一気に日輪刀を振り落ろす。もともと数ある型の中でも時と場合によっては対象を粉砕するほどの威力を持つ型だ。そこに衰えているとはいえ刀身に巻き付いた矢印の動きや勢いが加わり、その勢いは更に増している。
「!?――」
次の瞬間、振り下ろされた刀身は矢琶葉の首をたたき切り、そして粉砕した。悲鳴を上げる間もなく、彼の胴体から首が消え、どさりと地面に倒れる。日輪刀で首を失った鬼の体はあっという間に崩れ去り服だけを残し消えていった。
「ふぅ・・・何とかやったな」
野獣は炭治郎たちの支援に赴くべく身を翻した。
野獣が矢琶葉と戦い討ち取った頃、炭治郎たちもひでと毬を操る鬼――朱紗丸との戦いも佳境を迎えようとしていた。朱紗丸、そしてひでもまた矢琶葉と同様違和感を感じていた。何かに縛られたかのように体の動きが重く遅くなり、術の利きが悪くなっている。毬の威力や速度が遅くなっている。それは時間が経過するごとに大きくなっていく。
おかげで慣れたのもあって炭治郎は毬にうまく対応できるようになり、共に戦う禰豆子も毬を蹴り返すようになった。
「ああ^~痛いんだよォォォォ!!(マジギレ)」
「刀痛いのはわかってんだよオイオラァァァァ!!YO!!(日顕)」
ひでも分裂・分身を繰り返して体力を消耗したのに加え、同様の違和感によってそれまでと違って葛城の攻撃が当たり、押されるようになっている。
一転攻勢、今押しているのが炭治郎たちであることは明らかだった。
(くそっ、なぜこうも体が、術の利きが遅い?)
毬を蹴り返され、時には腕や体を切られながら朱紗丸はいら立ちを募らせていく。
彼女のいら立ちを察したのか様子を見ていた平野が口を開いた。
「体が重いだろう?それが私の血鬼術だ・・・」
「何じゃと・・・?」
平野は先ほど投げつけた血の入った小瓶を取り出して見せた。
「『緊縛』・・・それが私の血鬼術だ。この小瓶には私の血が入っていてね。この血が当たったり、匂いを嗅いだりすれば相手は緊縛されたように身動きが全く取れなくなり、私の思うがままになる・・・」
「・・・!」
平野の言葉に彼女は眼を見開いた。
思えば違和感を感じ始めたのは平野が鬼たちにあの小瓶を投げつけた時からだった。野獣が矢琶葉と戦っていた時彼の動きや術が鈍ったのもこれが原因だったのだ。
やはり、あの時に原因があったのだ。完全に侮っていた。
「もっとも、こう相手の数が多いと、その分術の利きや効果が小さくなっていくがね・・・それでもだいぶ動きを鈍らせるぐらいの効果はあったようだ」
「小癪な・・・!」
「あがいても、無駄だよ。その血鬼術は、私のどうぞという声にしか反応しないのだ」
そうこうしている間にも比例するように彼女の動きや毬は鈍くなり、同時に炭治郎たちの攻勢も強くなる。そして。
禰豆子が毬を朱紗丸の顔面目掛けて蹴飛ばした瞬間、炭治郎はそこに一瞬の隙を見出した。慰安が好機を言わんばかりに一気に駆ける。
水の呼吸、参ノ型、流流舞い――
その様はまるで複雑に、しかし滑らかに流れていく水流の如く。回避と攻撃を合わせたその技で、一気に距離を詰め毬を躱し、あるいは切り落とし、そしてついにその日輪刀の切っ先を首に向ける。
「――!」
次の瞬間、朱紗丸の首と胴体は切り離されていた。ぼとり、と毬よりも重く鈍い音が地面に響き続いてどさりと体が倒れる音が響く。やがてその体がゆっくりと崩れ始めはじめた。
彼女を倒したのだ。
残る鬼はひで一人。
「おーい、炭治郎、大丈夫か!」
声のしたほうを見れば野獣が炭治郎たちのもとに向かっていた。
彼も矢琶葉を倒し加勢のため戻ってきたようだ。
「大丈夫です、こっちもちょうど毬の鬼をたおしたところです!あとは一人だけ!」
野獣と炭治郎が目を向けるとそこには対峙する葛城とひでの姿があった。分身しようとしても平野の血鬼術によって身動きがうまく取れず、体力も消耗したのかひでは一人で地面にへたり込み息切れしていた。その彼に葛城は刀の切っ先を向けている。
もはや形成は完全に逆転していた。
「ア゛ア゛ーッ!ざけんじゃねぇよオイ!誰が鬼になっていいっつったオイオラァ!(大声)」
「やーだやめてタタカナイデ!タタカナイデヨ!」
消耗したひでを拘束しようとする葛城。本来なら切るべきなのだろうが、前述したようにひでは葛城の養子、家族であるので殺すのに躊躇があるのだろう。もちろん拘束は容易でなくひではなおも鬼の体力で持って暴れまわる。
「なにするんだ、痛いんだよォォォォ!!(マジギレ)」
「うるせえ、暴れんじゃねえ!いうこと聞けこの野郎!」
取っ組み合いはとうとう両者の言い争いに発展する。
その激しさは危険な領域にまで突入する。
「えぇ!?何鬼になんかなってんだよ!?ふざけんじゃねえよおい、本気で怒らしちゃったねー、俺のことねー?おじさんのこと本気で怒らせちゃったねぇ!」
「おじさんやめちくり~(挑発)」
「洗いざらい話してもらうからなぁ?鬼のことや鬼舞辻のことまで全部よぉ」
「やだ、そんなことはなせるわけないだろ!」
「鬼舞辻とかいうわけのわけの分からねえ奴にたぶらかされやがってよぉ、もう許さねぇからなぁ?あの臆病者の下種野郎のこと洗いざらい話してもうぞ!」
ひでを拘束しながら鬼舞辻を罵る葛城。
その言葉にひでの額に青筋が浮かび、彼もガチギレし叫ぶ。
「鬼舞辻様をばかにするな!そんなことしたら鬼舞辻様に怒られちゃうだろ!(迫真)・・・あ」
ひでが鬼舞辻の名を叫んだその瞬間。それまで暴れまわっていたひでがその動きをぴたりと止め、まとっていた雰囲気を一変させた。瞬時に恐怖の表情が顔に浮かぶ。
その様子に何かがおかしいと葛城も、野獣たちも動きを止める。
ひでは何かにおびえるように叫び、地面を無様に転がりわき目も降らずに暴れだした。
「ライダー助けて!ねぇ許して、助けて、入れて!ねぇ寒い入れてよ!入れて・・・あ^~!!」
まるで見えない何かに怯え許しを請うかのような様子。尋常ではない。やがてひではもだえ苦しむように腹を抑える。
「ああ逃れられない・・・!あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛も゛う゛や゛だ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」
そして。
ひでが絶叫した次の瞬間。
バキッ、ゴバッ!と。
肉や骨を裂き、人体を破壊する音と共にひでの口や腹から何本もの太い腕がその細い体躯を突き破って飛び出してきた。
活動報告にあった「無限列車の眠らせてくる奴が柔らかスマホ使っている」というアイデアが面白かったので採用します。てことは、この世界の眠らせてくる奴は実は現代人だった可能性が微レ存・・・?
ついでだから岩柱は思い切ってホモにしようか・・・(理由:中の人)
『ガバガバ鬼滅劇場―炭治郎と珠世の診断―』
炭治郎「先生医者なんですよね?折角だから診てもらえないすかね?」
珠世「どんな相談でしょう」
炭治郎「俺は四角四面なところがあるのですがどうしたらいいでしょうか」
珠世「なるほど・・・血鬼術を使ってみましょう」
惑血、融通無碍の香!!
炭治郎「ファッ!?ウーン・・・」ヌギヌギ
なぜか突然服を脱ぎだしふんどし一丁の姿になる炭治郎
珠世「効果を見てみましょう・・・え~~、自分でモノの大きさとかってのは測ったことあります?」
炭治郎「あります」
珠世「その時は何センチぐらいでした?」
炭治郎「13センチぐらい」
珠世「ふ~ん・・・じゃあ、オ〇ニーとかっていうのは?」
炭治郎「やりますねぇ!」
珠世「最近はいつ抜いたの?」
炭治郎「今朝ですねぇ!(平然)」
珠世「今朝ぁ!?」
炭治郎「あと今日大根みたいなうんこがでて・・・」
珠世「なるほどなるほど・・・」
野獣「(こんな情報聞きたく)ないです。ていうかオカズはなんなんですかね・・・」
禰豆子「ムームー(クッソどうでもいい情報ばかりで草ww)」
愈史郎「珠世様になんてこと言わせるんだ、帰れえ!」