鬼舞辻無惨レ〇プ!鬼狩りと化した先輩&淫夢ファミリー   作:ジョニー一等陸佐

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アンケートの結果、本作における胡蝶カナエ姉貴は存命のままにさせることにしました(ただしまともな状態で生きているとは言っていない)。


第18話 空手部、再開再び

 愈史郎の作った道具で血を採取した後、野獣と炭治郎は鬼が消滅したことを確認すると二人は清とてる子を回収して家屋から出ることにした。採取した血はいつの間にか部屋の中にいた珠世の使い猫に預けた。この猫は愈史郎の血鬼術により、鳴くまで見えないようになっており、姿を隠したまま動くことができる。ちなみにこの珠世の使い猫だが顔や姿勢が三浦の池沼顔に似ていたため、野獣と炭治郎は勝手にMUR猫と名付けていた。

 部屋を出て清とてる子を探しに出る野獣と炭治郎。炭治郎がにおいを辿ったのですぐに二人がいると思しき部屋にたどり着くことができた。

 

 「清!てる子!」

 

 「キャアアア!」

 

 「うわーっ!」

 

 二人のことが心配でいてもたってもいられなかった炭治郎が勢いよく扉を開けた途端、炭治郎の顔に次々と本や急須が投げ付けられた。

 投げ付けたのは、探していた清とてる子本人だった。

 

 「痛っ!なんで物を投げつけるんだ!」

 

 「ご、ごめんなさい炭治郎さん、急に鼓が消えて混乱しちゃって…」

 

 どうやらあの鼓の鬼を倒したことで急に血鬼術が消え正常に戻ったことで色々混乱してしまっていたようだ。とはいえ二人は特に怪我もなさそうで無事な様子である。そのことに野獣と炭治郎は胸をなでおろし一緒に外に出ることにした。

 野獣が脚を怪我している清を背負い、炭治郎がてる子の手を引いて匂いを辿りながら出口を目指す野獣たち。炭治郎が自然と急ぎ足になる。頑丈な箱の中に入っているとはいえ、外に置いてきた妹、禰豆子のことが心配だった。

 

 「炭治郎、どうだなんか匂いはするか?」

 

 「んにゃぴ…善逸と正一の匂いが…いや、それだけじゃない。ほかの匂いもするぞ。嗅いだことのある匂いだ…もしかして…」

 

 匂いの正体を思い出そうとしていると二人はさらにもう一人、誰かが近づいてくるのを感じた。その正体はすぐに分かった。向こうから誰かが走ってやってきている。

 短髪に端正な顔立ち、手には黒い槍を持った青年――木村だ。思わぬ再開に互いの顔に驚きの顔が浮かぶ。

 木村が叫んだ。

 

 「先輩!炭治郎君!みんな無事だったんですね!」

 

 「おっ、木村!大丈夫か?大丈夫か?」

 

 「木村さんこそ無事だったんですね、良かった…あれ、善逸は?」

 

 炭治郎は木村と一緒に行動していた善逸の姿がいないことに気付き疑問の声を上げた。

 木村が顔をしかめる。

 

 「はい、実はそのことなんですが…善逸君も、みんなも無事なんですが少し面倒なことになっていて…」

 

 「どういうことだ?」

 

 「はい。三浦先輩と、伊之助君のことは覚えてますよね?あの猪の被り物をした…」

 

 野獣と炭治郎の脳裏に三浦と伊之助の姿が浮かぶ。廊下を辿るときにした嗅いだことのある匂いと彼らの姿がつながる。あの匂いの正体は彼らのものだったのだ。

 

 「え、三浦先輩も来てるのか!?」

 

 野獣が驚きの声を上げると木村がうなずいた。

 

 「はい。実は今外で善逸君と伊之助君が喧嘩になりそうで。今三浦先輩が何とか伊之助君をなだめているんですが…正確には善逸君が木箱を守っていて、伊之助君がそれを寄越せと言ってるみたいなんですが。とにかく早く来てください!」

 

 木箱。

 それを聞いて炭治郎は一瞬背筋が震えた。この屋敷に入る際、炭治郎は木箱に入れた禰豆子を置いてきた。命より大切なものだからと善逸に預けて。結局善逸たちもついてきて置き去りになる形になったのだが…それをめぐって善逸と伊之助が争っている。あの伊之助のことだ、おそらくあの中に鬼が、禰豆子がいることを察して倒そうとしているのだろう。今のところ血の匂いがしないことから大惨事にはなっていないとは思うが早くしなければ禰豆子が危ない。

 野獣もそれを察し一同は駆け足で外に向かう。

 玄関が見え、外の様子が垣間見える。ますます足を駆ける速度が速くなる。

 やがて玄関を飛び出した先に炭治郎たちが見たのは――

 

 

 

 

 

 我妻善逸は散々な思いだった。木村とともに正一を守りながら行動していたが、善逸がクソザコナメクジな態度を見せるたびに木村にどすの利いた声ですごまれたり、正一にはお前の刀は何のためにあるんだと言われたり、時には突然現れた鬼に尻を掘られそうになる(気付いたその鬼は首が取れて死んでいたが。木村と正一によれば気絶した善逸が切り落としたらしい)などなど。そこへさらに突然部屋が変わり勢いよく家屋の外に飛ばされ頭を怪我した。とにかく散々だった。まぁ、木村と正一も無事で、とにかくみんな揃って外に出られたのでそこは良かったかもしれないが。

 これからどうしようと木村たちと話し合っていると勢いよく何かが蹴り飛ばされる音がした。

 

 「フハハハハハ!猪突猛進、猪突猛進!!鬼の気配がするぜ!どこだどこだぁ!!」

 

 見ればいつか見たあの猪頭…最終戦別の合格者、三浦とともに行動していたせっかち野郎の嘴平伊之助が両手に日輪刀を携えて扉を蹴飛ばして外に飛び出してきているではないか。

 

 「見つけたぞおお!!」

 

 伊之助は草陰においてある、炭治郎が背負っていた木箱を見咎めるとそれに向かって駆け出し――そして阻まれた。

 

 「やめろーっ!!」

 

 「!!」

 

 「善逸君!?」

 

 気付けば善逸は反射的に動き、その木箱を庇っていた。

 恐怖に震えながらも善逸は必死に声を張り上げた。

 

 「この箱に手出しはさせない!炭治郎の大事なものだ!」

 

 「オイオイオイ、何言ってんだ!その中には鬼がいるぞぉ分からねえのか?」

 

 「そんなことは最初から分かってる!」

 

 実のところ、感情や体調が分かるほど常人離れした聴覚の持ち主である善逸には、炭治郎と野獣がその木箱で鬼を連れていることが分かっていた。鬼の音は人間の音とは全く違うのだ。

 でも――

 善逸は思い出す。

 炭治郎からは泣きたくなるような優しい音がしていたことを。それも今まで聞いたこともないぐらい優しい音だった。(ちなみに野獣は優しい音とともに排便音のような、泣きたくなるぐらいクッソ汚い音が時折した)

 思えば善逸はよく人に騙されていた。常人離れした聴覚を使えば相手が何を考えているのかもわかるのだが、それでも善逸は信じたいと思う人をいつも信じてきた。

 鬼を殺す鬼殺隊に所属しながら鬼を連れている炭治郎と野獣。しかも炭治郎は命より大事なものと言った。そこには事情があるはずだ、と善逸は信じていた。納得できる事情があるのだと。だから――

 

 「俺が、直接炭治郎たちに話を聞く。だから、お前は引っ込んでろ!」

 

 信じるが故に恐怖を押し殺し怒りの形相で叫ぶ善逸に伊之助も怒りで返す

 

 「威勢のいいこと言ったくせに刀も抜かねえ愚図が!同じ鬼殺隊なら戦ってみろ!お前を箱ごと串刺しにしてやる!」

 

 「善逸君!」

 

 襲いかかる伊之助、駆け出す木村。箱を庇うように身構える善逸。

 しかし、流血が起こることはなかった。

 新たな闖入者が現れたからである。

 

 「あっ、おぃ、待てぃ」

 

 殺気立ったこの場には不似合いな間の抜けた声とともに何者かが伊之助の肩をつかんだ。

 一斉の声の主に視線が集中する。伊之助が殺気立った様子で振り返るが声の主を見ると、あっという間に殺気が消え間の抜けた声を上げた。

 

 「あっ、兄弟…」

 

 声の主、伊之助の肩を掴んだのは坊主頭にガタイのいい体格、どこか間の抜けた顔。野獣と木村の先輩、三浦智将だった。

 木村が驚きの声を上げる。

 

 「三浦先輩…!?なんでこんなところにいるんです!?」

 

 新たな闖入者に皆が驚く中、三浦は相変わらず抜けた様子で口を開いた。

 

 「いや~指令を受けて伊之助と一緒にここに来たんだけど、伊之助が我先にとこの館の中を進んでしまって、気付いたら迷ってしまったんだゾ。相変わらず伊之助はせっかちで困るんだゾ…それにしても木村たちも一緒に来てたなんて驚いたんだゾ…ようやく外に出たらなんか喧嘩が起きているし…いったい何が起きてるんだ?」

 

 そう言うと三浦は伊之助の方に向き直った。

 

 「とりあえず刀を収めるんだゾ。隊員同士で徒に争うのは御法度のはずだゾ」

 

 「でもよ兄弟、この箱の中鬼がいるんだぜ?しかもこの弱味噌野郎が庇うしよぉ」

 

 三浦の言葉に不満そうに答える伊之助。だがそこに先ほどまでの殺気は感じない。そういえば、最終戦別の時も伊之助と三浦の中は割と良さそうだった。話によれば初めて出会った時から一緒に過ごしていたという。それもあって、三浦の言うことな少しはら聞く耳を持つのだろう。

 

 「先輩、実はですね…」 

 

 三浦先輩ならしばらくこの場を抑えられるかもしれない…

 そう思った木村はそれまでの経緯を簡単に説明した。

 

 「…そういうわけなんです」

 

 説明を受け腕組みをする三浦。

 

 「うーん、なんかよく分からないけど取りあえず野獣たちもつれてきてくれ。とりあえず伊之助の奴は俺がなだめてるから」

 

 「はい、分かりました」

 

 そう言うと、木村はまだ中にいるであろう野獣や炭治郎たちを探して屋敷の中へと駆け出して行った。

 

 

 

 

 

 木村や野獣たちを見つけ、再び一同が合流するのに思いのほかそう時間はかからなかった。

 炭治郎たちが外に出たとき、危惧していたようなことは起きておらず、清やてる子、正一は抱き合って生きて再会できたことを泣いて喜んでいたし、相変わらず善逸は禰豆子の入った木箱を抱きかかえていた。木箱に異常はなく、三浦は伊之助をなだめていた。

 一同が集まったところで炭治郎や善逸が事情を話す。

 その箱の中には命より大切なものが入っていること、館の中で起きたことや、鬼を倒したこと、突然現れた伊之助のことなどなど…

 暫く話を聞いていた三浦は腕を組んでい頷いた。

 

 「とりあえず込み入った事情があることは分かったゾ…」

 

 そして再び伊之助の方を向き直り口を開く。

 

 「とりあえず伊之助、刀を収めて欲しいんだゾ…あの箱の中には確かに鬼がいるみたいだけど、炭治郎が言うには命より大事なモノなんだゾ、いつも持ち運びしてるってことはきっと複雑な事情があるんだゾ」

 

 「でもよぉ兄弟…」

 

 不満そうな伊之助に三浦は続ける。

 

 「じゃあ聞くけど、もし伊之助の目の前で俺が殺されそうになったり、本当に殺されたらどうするゾ?」

 

 「そりゃあ助けるし、殺されたら…とりあえず殺した奴は許せねえな、ぶっ殺す」

 

 「そういうことだゾ。炭治郎にとってはきっと同じようなモノなんだゾ。野獣の連れの言うことだから俺は信じるんだゾ…とりあえず事情を聴いてからことを起こしても遅くはないと思おうゾ。とりあえず俺の顔を立てると思って…」

 

 「兄弟がそこまで言うなら…」

 

 渋々といった様子ではあったが、日輪刀を収める伊之助。とりあえずこの場で事を起こすことは思いとどまってくれたようだ。

 

 「それに」

 

 三浦が視線を移す。

 

 「とりあえず先にやることがあると思うゾ」

 

 三浦の視線の先には清たちや、鬼にケツを掘られて死んだ青年の死体があった。

 

 野獣が頷く。

 

 「ですよねぇ…殺された人が屋敷の中にいるし、その埋葬とか、処理をしないといけませんよね…」

 

 「清君たちを無事に帰す必要もありますよ、先輩」

 

 木村も口を開く。

 死体の埋葬や処理、清たちの見送り…鬼を倒したとはいえ、それで終わりではない。事後処理が残っている。

 こうして一同は協力して事後処理を行うことになった。

 

 

 

 

 

 事後処理自体はそう難しくなかった。

 鎹鴉を報告に行かせた後、野獣と炭治郎たちは協力して遺体埋葬した。それから一同で山を下ることになったが、何故か善逸は正一を連れて行くとごねた。何とか善逸を引き離し一緒に山を下りた。

 それから淫夢くんが藤の花の香袋を清に渡した。鬼除けになるので今後稀血である清は常時持ち歩くようにとのことだった。

 清たちの住む村の近くまで一緒に歩くと、そこで野獣たちと清たちは別れとお礼の言葉を告げて別れた。

 それから野獣と炭治郎たち一同は改めて自己紹介をし合ったところで、淫夢くんが指令の書かれた紙を手渡した。

 

 「えーと、何々…負傷を完治させ、休息せよ、だってさ」

 

 「そういえば鬼と戦って怪我しましたね俺たち…」

 

 「あんまりろくに休んでいない気もしますね…」

 

 鬼と戦う鬼殺隊、体が資本である以上休息や治療も任務の一つだ。

 同封されていた地図に従い、一同は目的地へと向かった。

 

 

 

 

 

 野獣と炭治郎たち一同六人が地図に従って着いたのは一見大きな屋敷だった。

 見た目は普通の日本家屋だが、その門には大きな藤の花の家紋がついている。その隣には何故か「COAT」と英字がでかでかと書かれていた。門に掛けられている大きな木札には「皇都一神教」と書かれているし、門には「ゴウハカミ」「GO is GOD」といったことが書かれている。

 正直言ってなんか怪しかった。

 

 「…ここで合ってるんだよな、休息場所?」

 

 「でもなんか見るからに怪しいですよ」

 

 「何だよGO is GODって…GO is not GODの間違いだろ」

 

 野獣と炭治郎が不安そうに言い、善逸が壁の言葉に突っ込む。

 しかし地図はこの場所を指している。

 入ろうか入るまいか戸惑っていた野獣たち。

 そこへ待ちかねたように、門の扉が開いた。

 

 「大丈夫大丈夫、ここで合ってるからさ」

 

 若い男の声が響く。

 扉が開くとともに一人の人物の姿が現れた。

 そこにいたのは一人の若い男。真っ黒な肌に伸ばした茶髪。白シャツにジーパン。その姿は古風な日本家屋にはあまりにも不似合いで、明らかに現代日本の都会の若者の服装である。でなきゃホモビに出てきそうな格好だ。

 

 「あの、あなたは…」

 

 突然の若者の出現に一同が唖然としているとチャラそうなその男は軽く笑って口開く。

 

 「あ、ごめんごめんいきなり登場しちゃって、驚くよな。とりあえず自己紹介しとくね。俺の名前は豪、桜井豪。まぁとりあえずGOって呼んでくれ。ハイ、ヨロシクゥ!」

 こうして再び集結した空手部は新たな出会いを共にしたのだった。

 

 

 

 

 

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