鬼舞辻無惨レ〇プ!鬼狩りと化した先輩&淫夢ファミリー 作:ジョニー一等陸佐
すみません、許してください!なんでもしますから!
禰豆子の一件でひと悶着ありながらも皇都一神教の屋敷で休息の時を過ごした野獣と炭治郎たち。
その翌朝、彼らはGOと老婆に見送られながら屋敷を去ろうとしていた。
「治療もしてくれて、その上美味しい食事も風呂もいただいて…本当に、ありがとうございました」
「ありがとナス!」
深々と頭を下げて礼を言う炭治郎たちにGOは笑いながら言う。
「いいって、いいって。これが俺達の仕事だからさ。少しでも役に立てたなら嬉しいよ」
「どのような時でも誇り高く生きてくださいませ。ご武運を…」
そういって老婆も深々と頭を下げた後、火打石を取り出してそれを打ち出した。切り火といわれるおまじないらしい。
それでは今度こそ、と一行が屋敷を離れようとした直前、GOが何かを思い出したように口を開いた。
「あ、そうそう…田所君に炭治郎君だったね?もし会ったらでいいから俺からちょっと伝言があるんだけどさ…珠世さんと平野店長によろしくって伝えといて」
「「…え?」」
GOの言葉に野獣と炭治郎は顔を見合わせた。
珠世、そして平野。それは今いる人物の中では二人しか知らない存在のはずだ。
その二人の名がなぜGOの口から出てきたのか。
「あの…」
「ああ、そんなに気にしないで。出来たらの話だからさ。え、何、鬼とのドンパチが不安なの?大丈夫だって、安心しろよ。今の君たちなら鬼なんかパパパッと殺って終わりっ!大事なのは心の持ちようだぜ?」
疑問を口にしようとしたところでGOの軽快な口調の言葉に阻まれてしまい、結局そのまま一行は屋敷を離れ次の任務の待つ那田蜘蛛山へと向かうのだった。
「こ↑こ↓」
「はえ~すっごいおっきい…」
一行が那田蜘蛛山に到着した時、時刻はすっかり夜の時間帯に突入しており、あたりは暗闇に包まれていた。月明りもなく夜空には星だけが微かに瞬いている。眼前には巨大な山の姿が闇の中で不気味に佇んでいる。あたりには蝉兄貴や鳥兄貴の迫真の鳴き声がクッソ五月蠅く響きそれが、不気味さに拍車をかけていた。
「ちょ、ちょっと待ってくれ」
一行が中に入ろうとしたところで善逸が野獣たちに声をかける。
見れば善逸は地面に座り込んで全身をぶるぶる震わせている。
案の定、善逸の怖がりが発動したのだ。
「ちょっと待ってくれないか!怖いんだ!!目的地が近づいてきてとても怖い!!」
肝心なところでクソザコナメクジぶりを発動した善逸に当然一行は呆れ、容赦なく罵倒の言葉を浴びせる。
「また君かぁ、(任務が)壊れるなぁ…」
「なんだお前、根性なしだなあ(棒読み)。この程度で怖がるとか、そんなんじゃ(鬼殺隊として)甘いよ(棒読み)」
「いや、でも…」
「だからこんなんじゃ任務になんないんだよ(棒読み)。こっちの事情も考えてよ(棒読み)」
「嫌です…」
「やめちゃうの?だったら…しゃぶれよ(迫真)」
「すいません、許してください、何でもしますから、入りますから!」
野獣の迫真の脅しの言葉に一瞬、善逸は貞操の危険を感じ態度を変えた。
と、不意に炭治郎が鼻をひくつかせ、顔をしかめる。彼の嗅覚のことを知っている野獣はすぐに炭治郎が何かを感じたのだと悟った。それもよくないものを。
「どうした、炭治郎?」
「…恐怖の匂いだ」
匂いを感じた方角に目を向けると、那田蜘蛛山の麓、山中に入る獣道の入り口付近に誰かが倒れていた。
「たす…助けて…」
倒れていた誰かはこちらに気付いたのか顔を挙げうめき声と共にこちらに助けを求めた。
よく見れば全身血まみれで、手には日輪刀を携え黒い隊服を着ている。
「隊服を着ている!鬼殺隊員だ、何かあったんだ!」
炭治郎たちはすぐに彼が鬼殺隊の人間であること、そして山中で何か恐ろしい尋常ならざること――鬼に関係する何か――が起こっていることを瞬時に悟った。
「何があったんだ!?大丈夫か!?」
反射的に彼のもとに駆け寄ろうとした一同だったが。
「…!?」
「う、うわああ!!繋がっていた、お、俺にも!!助けて!ライダー助けて!!」
彼の体に触れるその直前、凄まじい勢いで彼の体が浮き上がり、後ろ向きの姿勢のまま猛スピードで山中へと飛んで行きそのまま戻らなかった。まるで体が糸か何かで山と繋がっていて。山が、あるいは山にいる何かが魚を釣るように彼を山中へと吊り上げ引き戻したかのようだった。
「な、一体何なんだゾ…」
「これは山中に何か潜んでますね…間違いない」
「やべぇよ…やべぇよ…」
突然の恐ろしい光景に一同は立ちすくむ。が、そんな中炭治郎が冷や汗を浮かべながらも静かに口を開いた。
「俺は…行く」
その口調は恐怖が感じられるものの、それを押し殺す勇気と確かな強い意志も感じさせるものだった。そんな様子の炭治郎に心配そうな目を木村が向ける。
「…行くんですか炭治郎君」
「行かなきゃいけないに決まってるだろ」
答えたのは野獣だった。その口調と目には炭治郎と同様覚悟と決意を湛えており、さながら獲物を狙い定め狩りに臨む野獣のようである。
「明らかに山中で何かが起きている。鬼に絡む何かが起きているんだ。それに助けを求められた以上行かないわけにはいかないって、はっきり分かんだね」
「そうだよ(肯定)。それにこれは任務だゾ。こういう時のための俺達鬼殺隊なんだゾ、行くのは当たり前だよなぁ?」
「…そうですね。行く行かないじゃなくて、行かなきゃいけない、ですね」
覚悟を決めた様子の空手部三馬鹿の様子を見て伊之助がドンと胸を叩く。
「よし、じゃあ決まりだな!俺が先に行く!!お前らはガクガク震えながら後ろをついて来な!!腹が減るぜ!!」
「あ、おい待てい、腹が鳴るだゾ(池沼)」
「三浦さん…腕が鳴るですよ…」
「ポッチャマ…」
とにもかくも覚悟を決めた一行は麓の獣道から山中へと入っていく。ちなみに善逸と木村の二人だが、彼らは今麓に残っている。善逸がやっぱり行かねぇと再びクソザコナメクジぶりを見せ、木村が彼を説得(意味深)しようとしているためだ。
山中に入るなり野獣たちは違和感を感じた。
蜘蛛の巣が山のあちらこちらに存在しているのだ。
もちろん自然あふれる山の中、虫や小動物が大量に生息している以上蜘蛛の巣が存在していること自体はおかしいことではない。
が、量がおかしいのだ。まるで行く手をは阻むように、獲物をからめとるようにゆく先々、四方八方に蜘蛛の巣が張り巡らされている。
伊之助などはイライラした様子でそれらを振り払っている。
「チッ、蜘蛛の巣だらけじゃねーか!邪魔くせえ!」
「いくら何でも蜘蛛の巣の数多すぎィ!まるで蜘蛛の巣にかかった虫見たいですね…」
「そんな言い方はやめてくれゾ…胸騒ぎがするんだゾ…」
「あ、そうだ(唐突)…なぁ伊之助」
胸騒ぎと不安を抱えながら進む中、炭治郎が不意に伊之助に話しかける。
「何の用だ!」
がばっと身構える伊之助に対し、炭治郎の口から出てきた言葉は意外なものだった。
「ありがとう。…伊之助も一緒に来ると言ってくれて、心強かった。それから浩二さんと三浦さんも一緒に来てくれて、本当に心強かったです」
不意に出てきた感謝の言葉。
「山の中からきた捩れたような…禍々しい匂いに俺は少し体が竦んだんだ。そんな中、浩二さんやみんなが一緒に行くって言ってくれて…本当に、ありがとう」
そんな炭治郎のように不意に一行の空気がわずかに和やかなものになる。
「おいおい、水臭いぞ炭治郎。俺達釜の飯を一緒に食った仲間じゃねぇか。仲間なら助け合うのは当然ってそれ一番言われてるから」
「当たり前だよなぁ?」
伊之助も不意に言われた炭治郎の感謝の言葉に、何か温かいものを感じていた。山で一人暮らししていた時には感じなかった、そして三浦と出会って一緒に過ごしてから時折感じるようになった温かい何か。不意に屋敷で休息とっていた時の老婆の心遣いを思い出す。
暖かくてほわほわしていて…
「…!浩二さん、あれを」
「!」
不意に炭治郎が何かを見つけ、向こうを指さした。
見れば少し離れた茂みの中で、黒い服を着た誰かがへたり込んでいる。
その様子からすぐに鬼殺隊員だと分かった。
「あの…」
「!?」
背後から近づき声をかけると刀に手を掛けながらその隊員がこちらを振り向いた。
その顔には疲れと、恐怖が浮かんでいる。よほど恐ろしいことに出くわしていたのだろう。
相手が炭治郎たち、鬼殺隊員だと分かりその顔から恐怖が薄れる。
「応援に来ました、階級・癸竈門炭治郎です」
が、彼らの名乗りを聞いて再びその顔に恐怖と絶望を浮かべた。
「み、癸…!?ふざけんじゃねぇよオイ!なんで“柱”じゃないんだ…!!癸なんて何人来ても同じだ!意味がない!みんな皆殺しに…」
そこまで言いかけて隊士の男は三浦と伊之助の存在に気づきその顔を驚愕に染めた。三浦もあっという表情を見せる。
「あ、お、お前らは…」
「知ってるんですか?」
炭治郎の問いかけに答えたのは伊之助だった。
「知ってるも何も、俺と兄弟が最初に出会った隊士だ、こいつらから鬼殺隊のこととか鬼のこととか聞きだしたんだよ。ついでに日輪刀を奪ったのもこいつらからだ。だよな兄弟?」
三浦が頷く。
「そうだよ(肯定)。俺がこの時代にタイムスリップして伊之助と出会ってしばらくしてから、山の中で二人組の鬼殺隊の隊員に出会ったんだゾ。その一人がこの男で…確か村田とか言う名前だったんだゾ。ちなみにもう一人はなんかさいころステーキにされそうな咬ませ犬みたいな奴だったゾ…おい村田ァ!!お前あの時俺たちのことチラチラ見てただろ(因縁)」
因縁をつけるかのような様子で話しかける三浦に対し、鬼殺隊の男こと村田は恐怖を浮かべた様子で首を振る。明らかに三浦と伊之助に恐怖か何か因縁を感じている。
「や、やめてくれあの時のことを思い出させるのは…」
伊之助がそんな様子の村田の髪の毛をひっつかんで凄んだ様子で話しかける。
「てめぇ、さっきは意味がねぇとかなんとか抜かしてくれたな…意味のあるなしで言ったらお前の存在自体意味がねぇんだよ。さっさと状況を説明しやがれ弱味噌が!!それともあの時みたいに指導(大嘘)してやろうか?とりあえず…しゃぶれよ」
「おし、じゃあぶち込んでやるぜ!!」
「や、やめてくれよ…(絶望)、あの時みたいに指導(意味深)するのはやめてくれ…は、話すから!!」
必死に懇願する村田。
どうやらこの村田という男、三浦と伊之助に対し相当恐ろしいことをされた記憶があるようだ。
髪をひっつかまれたまま村田はこれまでのことを説明する。
「かっ、鴉から…!!指令が入って十人の隊員がここに来たんだ。山に入ってしばらくしたら、隊員が…隊員同士で…」
「隊員同士で何があったんです」
「斬り合いになって…!!」
隊員同士で斬り合い。
村田のその言葉に野獣と炭治郎は顔を見合わせる。
隊員の同士討ち?
鬼ではなく?
一体この山で何が起きているというのか?
次々と疑問が沸き起こる中、村田があっ、という顔をする。
その視線の先にはもう一人の隊員が佇んでいた。
が、何か様子がおかしい。
片手に日輪刀を携え、しかしその体の動きはふらふらしていて芯が無く、まるで何かに操られているようで。
そしてその隊員の、生気のない目と目が合った瞬間。
その隊員は突然刀を構えてこちらに突進してきて――
ほぼ同時刻。
とある場所の巨大な屋敷。
その地下室に、二人の女性がいた。
いや、正確には一人の女性と一人の女鬼だ。
女の鬼は下着姿で、顔は奇妙な形をしたマスクで塞がれ、鋼鉄製の小さな立方体の牢屋の中に閉じ込められている。首は首輪と鎖で繋がれている。
女鬼と対峙している、もう一人の女はそれだけで食べていけそうなぐらい端正な顔立ちをしているが、なぜかサングラスをしている。その上で何故か女の鬼と同じく下着姿だ。
両者はどちらも汗にまみれている。いったい両者の間で何があったのだろうか。
女鬼の目は焦点が合っておらず、一方の女はサングラスで目こそ見えないものの恍惚とした表情を浮かべている。
女が口を開く。
「どうでしたか、零余子さん…二人でやる運動は?疲れたでしょうし食事の時間にしましょう!じゃ、この1番不味い薬から・・・」
女が瓶を取り出したところで、どこからか鴉が現れ、女の前に止まる。
「シノブ?今屋敷ニ御屋形様ノ使イガ来テ出撃ノ命令ガ入ッテイマス。スグ来レマスカ?」
「あ、あん、はっ、はい、40分後には、いっ、行けまっす!」
「モット早ク来レマスカ?」
「あ、ああ、はい、なるべくはっ、はっ、早く行きまっす」
鬼殺隊の仕事はいつも突然だ。
しのぶと呼ばれた女は名残惜しそうな目で女鬼を見たがすぐに、荒い呼吸を整えると、部下らしき人を呼ぶと後処理をするよう言い渡し、水浴びもせずすぐに着替えて傍にあった日輪刀を収めて地下室を後にする。
行先は那田蜘蛛山。
新たな敵、新たな仲間、新たな勢力。
それらが交差する先に何が待っているのか、どのような物語が繰り広げられるのかそれを知る者はいない…
早く物語を進めて、炭治郎に怪文書風の機能回復訓練の日記を書かせたい。