魔法少女リリカルなのはStrikerS~もう一人の副隊長~ 作:三日天下
書きだめしてた分がなくったので更新はこれから遅くなると思います。
会話文だけならあと10話分くらい書きだめしてるんですけど地の文が・・・
噂をすればなんとやらとはよく言ったもので、車に乗ったフェイトがちょうど現れた。
キャロ達はいつのまにか隊舎の前まで来ていたらしい。
キャロ達の後ろからヴァニアス達も追いついていた。
「みんな訓練のお疲れ様」
「私もいるでぇ~」
フェイトが労いの言葉をかけて、助手席のほうからはやてが手を振っている。
「「「「八神部隊長!?」」」」
フォワードの4人は普段はあまり関わりのないこの部隊のトップの登場に驚きを隠せない。
部隊の隊長が相手とあってフォワード陣は少々堅くなっていた
「フェイト、どこかへ行くのか?」
はやての登場にあまりおどろかなかったヴァニアスはフェイトに質問する。
驚かないというより関わったら面倒だから無視を決め込んでいたのかもしれない。
「うん、ちょっと六番ポートまで」
フェイトはすぐにヴァニアスの質問に答えた。
そして、二人の会話を聞いたはやてはおもちゃでも見つけたような顔をした。
「やっぱヴァニアス君は愛妻家やなぁ、自分の奥さんのことしか見てなくて私なんて眼中にあらへんで?なぁ、なのはちゃん」
はやては恒例と言わんばかりにヴァニアスをいじり、なのはも仲間に加える。
「うん♪ヴァニアスはやっぱフェイトちゃん一筋だよ」
なのはは、はやての意図がわかったのかすぐに悪乗りをしてくる。
そんな様子を見てヴァニアスは文句の一つでも言ってやろうという雰囲気で頭を掻きながら口を出す
「……お前r「なのは、はやて」……?」
「「なに?(なんや?)」」
が、フェイトに遮られてしまう。
フェイトはそのまま話始める。
「だめだよ。ヴァンをからかっちゃ!ヴァンは少し心配症でやさしいからちょっと気を使ってくれただけなんだから」
フェイトはヴァニアスを褒めちぎりつつなのは達を注意する。
「………」
「「フェイトちゃん……」」
ヴァニアスはいつも変わらないような表情でフェイトの方を見ているようだが若干だが頬が緩んでいるように見えなくもない。
フェイトの言葉に感動し、その後なのはとはやてはヴァニアスを慈愛に満ちた表情で見た。
その表情は、「よかったね。思いは届いていないわけじゃないんだよ」とでも言いたげである。
フェイトはそんなヴァニアスを無視してるのか自分の話を半分聞いていないことに気がついていないのか(多分後者である)「それに」っと話を続ける。
「もしヴァンに彼女さんがいたらどうするの!こんな噂が万一にでも流れて、彼女さんの耳に入りでもしたら大変だよ?彼女さんがいなくてもヴァンには迷惑だよ?」
フェイトは話を終えて周りを見た。
そこには……
「…………」
誰が見ても暗い表情をしていると分かるヴァニアス。
「「フェイトちゃん……」」
もう一種の諦めの域に達してるフェイトの親友二人。
「「フェイトさん……」」
自分たちの母親であり姉の父親のような存在であり兄への精神攻撃を見て唖然しているライトニングの二人。
「「副隊長……」」
自分たちの戦技教官の一人である人物へ憐れみの視線を送るスターズの二人。
そんな状況をみてフェイトはやっと異常に気がつく。
「え?なに?みんなどうしたの?」
フェイトはもしかて自分の発言の所為とは思っているようだが、なぜかは分かっていないようだった。
こういうところが『天然』っと言われる所以とはフェイトは知らない。
「……フェイト。出かけるんじゃなかったのか?時間は大丈夫か?」
そんなフェイトをみて、またあきらめたのかヴァニアスは気持ちを切り替える。
またその姿は話を逸らそうとしている当りむしろ引きずるのを防ごうとしているようにも見える。
「え?」
「そうやね、ほな行こ」
フェイトは急な話題転換についていけなかったが、はやてがヴァニアスの心情を読んだのかフォローを入れる。
「う、うん。じゃあねみんな頑張ってね」
フェイトはこの場に少し未練というか違和感があったのかぎこちなく別れの言葉をかける。
フェイト達が出発してある程度たったころ、
「「「「………」」」」
「……っく」
その場はほとんど沈黙で守られていた。
約一名を除きそれを破る気配もない。
それを構成しているのは、
直立不動のヴァニアス。
ヴァニアスに同情の眼差しを向けているフォワード4人。
そして、笑いを堪え切れていないスターズ分隊の隊長の三組あった。
まぁ、約一名の所為で沈黙も長く持つものではなかった。
「……お前らそんな眼で見るな、余計悲しくなる。そして高町、笑いたければ笑え」
ヴァニアスは視線に耐えきれなかったのか、はたまたなのはの様子にしびれを切らしたのか、その両方なのか、理由は定かではいないが元気ではなかった。
対してスターズの隊長は、
「あはははははははは!!!」
もの凄く元気に大爆笑していた。
失礼を通り越してすがすがしいくらいの大爆笑である。
「笑いすぎだ」
予想以上に笑われてさらに不機嫌になっていくヴァニアス。
「だって!だって!思わせぶりなこと言っておいてあれだよ!『天然だなぁ』とは思ってたけど、ふふっ、可哀そうだよ、さすがにこれは!」
なのはは話している間も笑いを堪えることができないらしく途中で笑い漏らしている。
「そう思うなら笑うな」
笑えと言ったり、笑うな言ったり忙しい副隊長様はどんどん不機嫌になっていく。
「無理だよぉ……あぁ、お腹痛い」
全力全開で大爆笑したなのははやっと落ち着いたらしく涙を拭う。
「あいつのあれはどうにかならないのか?」
ヴァニアスは落ち着いたなのはに分かり切ったことを聞く。
「ん?無理だよ」
「……そうか」
なのはの即答は予想が着いていたらしくヴァニアスは諦めの表情を浮かべていた。
「って、それはヴァニアスくんが一番よく知ってるよね?」
「……」
ヴァニアスはなのはの追撃をガン無視してフォワード陣の方へ向き直る。
そこには、
「「ヴァンさん……」」
「「副隊長……」」
さっきよりも同情の色を濃くした眼差しを向けるフォワード陣。
「……お前らはさっさと飯を食ってこい」
「「「「は、はい!」」」」
フォアードの4名はちょっとばかし怒気を含んだヴァニアスの声に身体を震わせ急いで食堂へ向かう。
「……はぁ」
フォワード陣が去った後少ししてから溜息をつくヴァニアス。
「ダメだよぉ、生徒にあたったりしたら」
そんなヴァニアスを見てなのははヴァニアスを注意する。
「……」
ヴァニアスは、お前もその原因だっと言わんばかりになのはを睨みつける。
それはフォアード陣に向けた怒気とは比べ物にならないくらい鋭い。
「おぉ、怖い、怖い。さぁ、わたしたちもご飯食べにいくよ」
若干馬鹿にするような雰囲気を出しながらヴァニアスの睨みをスルーするなのは。
「……はぁ」
ヴァニアスはまた溜息をつきながら隊舎に戻っていくなのはの背を追うのであった。
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