魔法少女リリカルなのはStrikerS~もう一人の副隊長~   作:三日天下

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 更新遅れてすいません。しかも、本編じゃないです。

 初の番外編!サウンドステージの話をヴァニアス視点の一人称で書かせていただきました。いやぁ、一人称って難しいですね……これの制作に約一カ月かかりました(汗
※言い訳はあとがきにて

 そんな慣れない一人称ですので誤字脱字等いつもより多いと思います。そんな時は感想かメッセージで教えていただくとありがたいです。

では、前書きはこのくらいにして本文をどうぞ!


番外編 前篇:火:アリサ・バニングス + 触媒:高町なのは + ある物質:八神はやて=?

「出張任務だと?」

 

 

 俺、ヴァニアス・マルディネスは部隊長である八神から次の任務の話を聞いていた。

 

 

「まぁ、カリムが半分休暇の代わりで出してくれた任務なんやけどな」

 

 

 八神は苦笑をしながら答える。騎士カリムは六課の創設にも関わった人物であることは聞いているがどのような人物かは知らない。今の話を聞く限る初任務で疲れた人に休暇を与える程度は優しい人物ではあるようだ。

 

 

「……で、どこへの出張なんだ?」

 

 

 俺は多分わざと話していないであろう任務先を訊く。

 

 

「聞きたいん?」

 

 

 八神は目を厭らしく光らせながら訪ねてくる。

 

 

「……お前の所為で聞きたくなくなった。が、任務先d「第九十七管理外世界 地球」……」

 

 

 俺が言葉を言いきる前に八神は任務先を言う。それは俺がもっとも行きたくない世界の一つであった。正確に言うと最も会いたくない人物の一人がいる世界であった。

 

 

「……転送ポートはお前達の友人の所にあるんだよな?」

 

 

 だが、まだ会うと決まったわけではない。希望を捨てるわけにはいかない。

 

 

「ん?そうやね、それがどうしたん?」

 

 

「その友人の名前は?」

 

 

 俺は俺の任務への参加不参加を決めるであろうこと八神に尋ねる。

 

 

「??、アリサちゃん。アリサ・バニングス」

 

 

 八神は俺がなんでそんなことを訊くのか疑問に感じていたらしいがそんなことは今の俺にはどうでもよかった。

 

 

「その出張の日俺は六課の護衛をしよう。新設された部隊だ、犯罪者どもが襲ってこないとも限らないしな」

 

 

 俺は全力でその出張への不参加でのメリットを述べる。

 

 

「ヴァニアス君の言う事に一理あるなぁ、考えとくわぁ」

 

 

 八神の了承?の返事を聞いて俺は内心ほっとしていた。

 

 だが、この時の俺はもっと早く気が付くべきだった……。八神の前でこんな態度をとったら玩具にされるという事を。

 

 

 

 

 

「八神訊きたいことが二つある」

 

 

 俺は八神を睨みつけながら問う。もちろん睨んでいることが近くにいるシグナムにばれないように自然体を意識しながら。

 

 

「リインがなぜでかくなっている?」

 

「外部フレームを使用してるんよ。あれで魔法文化のない管理外世界でも問題なく活動できるんや」

 

「……確かにあんなのが管理外世界で浮いていたら怪奇現象扱いか……。それともう一つ……。なぜ俺がここにいる?」

 

「ん?何言っとるん?ヴァニアス君も行くからに決まっとるんやん」

 

 

 俺は溜息もつかずその場‐‐ヘリポートから踵を返す。

 

 

「出張がんばれ、俺は隊舎の警備と自己鍛錬でもしている」

 

「……フェイトちゃん呼ぶよ?あと、エリオとキャロも呼ぶけどええ?」

 

「分かった行く。だから、あいつら呼ぶな」

 

 

 あの三人が来たら確実に面倒なことになる。あの三人が面倒なのではなくその三人に余計なこと言うタヌキと白い悪魔が面倒事を起こす。今は白い悪魔の方は俺の近くにいないがいつ来るかわからない。故に、俺は八神のその言葉に屈するしかなかった。

 

「……会わないことを祈るばかりか」

 

 

 俺は甘すぎる考えをするしか選択肢がなかった。

 

 

「ヴァン、はやて!ヴァイスが出発できたって!」

 

 

俺と八神はフェイトに呼ばれてヘリへ乗り込む。その時の俺は希望を捨てていた。

 

 

 

 

 

「あんた達も部下がちゃんといるのねぇ……。特になのはが教導官とか未だに信じられないわよ。歩いたら躓いて、走ったら転んでいたのにね?」

 

「っにゃ!?アリサちゃん!?今は関係ないよね!?仮にも部下の前なんだからそういう話はしないで!!」

 

「体育の授業があるたびになにか問題おこしてたもんね」

 

「すずかちゃんまで!?」

 

「あははは……」

 

 

 高町達は旧交を深め合っているのかこっちに意識を向けることはない。意識していないから声も大きくこっちにも聞こえている。高町の昔話(黒歴史)が暴露されているのも聞こえている。それを聞いたエリオ達4人は目を丸くしている。できればもっと多く高町の昔話もとい黒歴史を暴露してほしいものだ。反撃の材料になる。

 

 

「な~~に乙女の話を盗み聞きしとるん?ヴァニアス三等空尉」

 

 

 わざわざ階級付き呼んで、まるで盗み聞きをしている俺に対して『管理局員がそんなことええん?』とでもいいたげな八神が俺の後ろから現れる。相変わらず嫌な時に嫌な現れ方をする奴だ。

 

 

「……お前は行かなくていいのか?」

 

「話を反らそうとしたって無駄やで。どうせなのはちゃんへの反撃材料でも用意しようしたんやろ?」

 

 

 八神はお見通し言わんばかりに俺の顔を覗き込む。だが、すぐに身体を反転させ高町とフェイトとその友人の方を向く。

 

 

「まっ、今回不問や」

 

「?」

 

 

 いつもならここぞ言わんばかりに攻めて俺をいじろうとする八神が珍しく俺を見逃した。このことに俺は不信感を覚えた。

 

 

「アリサちゃ~~ん!なのはちゃ~ん!ちょっと来て!」

 

「っ!?」

 

 

 俺は抱いた不信感は間違いではなかった。八神はやらかした。俺が細心の注意を払って回避しようとして事を回避不能な状態にした。しかも、高町という嫌おまけまで付きで。

 

 

「はやてどうしたの?」

 

「そうだよいきなり」

 

 

 小走りでこっちへ来た高町とアリサ・バニングスは八神が呼びだしたことを疑問に思っているらしい。

 

 

「なぁ、アリサちゃんこの人どっかで見たことない?名前はヴァニアス・マルディネス」

 

「……ああ!あるわ」

 

 

 アリサ・バニングスは数秒俺の顔を見ると思いだしたらしい。

 

 

「やっぱなぁ。で、どうして会ったん?」

 

 

 八神は確信に近いことを訊く。俺はアリサ・バニングスが覚えてないことを祈るばかりである。背中に冷や汗を流しながら。

 

 

「中学三年の学園祭あったでしょ?あんときあたし達のクラスメイド喫茶やったじゃない?そん時来たのよ客として」

 

「「へ?」」

 

 

 まずい、マズイ、不味い、拙い。八神さえも予測していなかったらしく素っ頓狂な声をあげている。ある意味予測通りだった方が良かったかもしれない。

 

 

「た、確かにやったけど……」

 

「かなり珍しい客だったし、フェイトの知り合いだって言うから少し話したから覚えてるわ」

 

「どんな感じだったん?」

 

「あたし達と同い年くらいで学園祭に来てるのにスーツだし、入ってくるなりフェイトしか見ないし、フェイトに手振られて顔赤くするし、フェイトに色眼使っていた男どもには威嚇するし、メイド服姿のフェイトに間近で『ご主人様』って呼ばれて顔反らしてさらに顔赤くして、あたしフェイト唆して『旦那様』って呼ばせてみれば、テーブルに頭打ち付けていたわね。後、うちクラスの大人し目な娘達を二、三人落としていったわ」

 

 

 八神と高町はアリサ・バニングスの話を聞き終えるとこちらをちらちらと見ながら必死に笑いをこらえていた。そのうち限界を迎えたらしく、

 

 

「「あはははははははは」」

 

「……」

 

 

 俺は苦虫を何匹潰したか分からないような表情をしているに違いない。

 

 これが嫌だった……。これをネタに何日間あいつらの遊び道具扱いされるにのだろうか……。考えるだけで憂鬱だ。

 

 

「手振られただけで顔赤くするって……ダ、ダメや、笑いが」

 

「だ、だめだよ、はやてちゃん、そんなに、わ、笑ったりしたら……ご、ごめん私も限界!」

 

 

 ……1カ月くらい休暇をもらい何処か人のいない処へ行こうか、そうすれば少しはこの心労も減るだろう。

 

 

「ヴァニアスくんまるで初恋の乙女みたい」

 

「お・と・めwww乙女ってそれはいかんでなのはちゃん。主にわたしのお腹の問題で」

 

 

 ……ダメだ、六課の書類仕事が俺無しで終わるわけがない。

 

 

「あー、笑った、笑った。なんやヴァニアスくん、わたしらのクラスの娘らを落としていったって?まぁ、外見はそこそこええからな」

 

「気取った感じでスーツを着てる訳じゃないしね」

 

「確かに坊ちゃんや成金が威張ってスーツ着てる感じはしなかったわね。中学生でスーツ着こなすって……あたしやすずかが言えたことじゃないか」

 

 

 なおかつ、最終的に休暇届けを承認するのは部隊長である八神だ。俺はどうすればいいんだ?

 

 

「でも、落とされた娘ら可哀そうやな。まず地球来んし、本人はフェイトちゃん一筋だし」

 

「こんなに思われてるのにフェイトちゃんは相変わらずの天然で鈍感だし」

 

「へ?こいつとフェイト付き合ってないの?」

 

 

 最悪八神を脅して……、無理だ。脅す材料が部隊内のセクハラ(女性へ)を上層部へ報告するか、書類仕事を手伝わないくらいしかない。書類仕事はアレの為に手伝わないわけにはいかないから実質セクハラ件だけか?

 

 

「付き合ってへんよ、ヴァニアス君の一方的な片思いや」

 

「アリサちゃんはなんで付き合ってると思ったの?」

 

「……あたし達のクラスの娘を二、三人落としたって言ったじゃない?その娘達親しそうにこいつと話していたフェイトにどんな人かとか、どこに住んでいるかとか訊いたのよ。そしたら……」

 

 

 八神のあのセクハラは酷いしな……、案外いい感じに問題になってくれるか?だいたいあいつはあんなにも女性の胸を揉みただがるのか(特にライトニングの二人のを)?お前は中年の痴漢親父か。

 

 

「「そしたら?」」

 

「フェイトは惚気とも取れそうな……いや、惚気にしか聞こえない言葉でこいつをベタ褒めしたのよ。しかも、頬を少し赤く染めながら」

 

「「……うわぁ」」

 

 

 シグナムは家族だからいいのかもしれないが、フェイトは親友と言ってもただの友人だぞ?フェイトがそれを許したとしても、俺にわざわざ見せつけるようにやらなくてもいいと思う。

 

 

「……フェイトちゃんゼッタイに自分の失敗の話とかしてそれが恥ずかしいから頬を赤くそめてたよ……」

 

「ここまで来ると悪女にしか見えんわ……」

 

「その反応の様子だと天然と鈍感でまたなにかやらかしてるらしいわね」

 

 

 ……だが、羞恥心で顔を赤くするフェイトは非常に可愛かった。

 

 

「また男を無意識に落としてるの?」

 

「そうみたいだよ、よく食事に誘われていたみたいd」

 

「高町、その話詳しく聞かせろ」

 

 

 俺の聴覚が必要な情報を手に入れたらしく脳にその情報を伝えてくれた。

 

「……うわぁ、今までなに言っても無反応やったのに……ヴァニアス君ってフェイトちゃんが関わってくるとキャラ崩れるなぁ」

 

「ほんとだよね、普段はあんましゃべんないのにフェイトちゃんと話す時とフェイトちゃんの話題の時は普通に話すもんね」

 

「好きに言っててくれ、それよりさっきの話続きを」

 

「……あんた大変ね、天然のフェイトに振り回されて、尚且つはやてにいじられるって……ご愁傷様」

 

 そう思うならあぶr、ガソリンに火をつけないでほしいと思うのは贅沢なのか?

 

 

「ヴァン~、このお菓子おいしいよ。地球の料理なんて食べる機会あんまりないからスバル達が食べちゃう前に食べといたほうがいいよ!!」

 

「ああ、わかった、今行く!」

 

 

 フェイトから呼ばれたため普段では出さないような比較的大きい声で返事をする。そして、俺は姫様(フェイト)のもとへ早足で向かう。

 

 後ろからなにか話声と『ニヤニヤ』と効果音が付きそうな視線をいくつか感じたが気のせいだろう。




 感想、誤字脱字報告、批評いつでもお待ちしております。


 さて、ここからスーパー言い訳タイムだ!!

 まず、一つ!
 私、受験生ですから!模試やらテストやら二年の時とは比べ物にならないくらい忙しいんですよ!

 二つ!!
 ただでさえ少ない執筆時間を趣味の遊戯王の方へ回したり、他の作者様の二次創作を読んだりしていた!!


 この二つが遅れた理由ですね。大変申し訳ない
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