魔法少女リリカルなのはStrikerS~もう一人の副隊長~ 作:三日天下
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今日も六課では訓練をしてるFW陣の悲鳴や掛け声が響いていた。
「……当たるな、すべてを避けろ。防御をするな足を止めるな」
「は、はい!!」
その訓練場の一角でエリオはヴァニアスから訓練を受けていた。その訓練とはヴァニアスが出すランサーを避ける避けるひたすら避けるというものである。
そのランサーはエリオの周りを円を描くように囲んだ設置したものから放たれており撃ったは補充撃ったら補充を繰り返しており、時折ヴァニアスのデバイス―ヨネット―から放たれるものの二種である。
このヨネットから放たれるランサーが曲者だ、勿論普通のランサーよりも速度、威力共に高い。更に一回のみヴァニアスの手動によるターンが入る、しかもターンするかどうかは不明である。避けた後に気にしなくてはいけない弾丸が偶に紛れ込んでおり当たるとダメージが入りノックバックもするので更にランサーが命中しダメージが入る。この連鎖を起こさないためにもすべて避けるしかない。
「お前は敵の攻撃を掻い潜っての一撃離脱、スピードに一気に距離つめられる故の奇襲性が売りだ。だから絶対に足を止めるな」
「はっ、は、はい!」
エリオも必死になりながらもヴァニアスの話を聞きながら訓練を続けている。六課に来たばかりの頃にはできなかったことだろう。
「そろそろ射撃魔法以外もいくか……エリオ!今から砲撃を混ぜる、最優先で避けろ……避けないと……医務室行だ」
そう言ってヴァニアスはヨネットの銃口をエリオに向け、引き金を引いた。
≪バスターバレット≫
紫色の奔流がエリオに向かって放たれた。
「っ!?、ソニック・ムーブ!」
≪ソニック・ムーブ≫
エリオは自分の十八番の移動魔法を使いなんとかヴァニアスからの砲撃を回避する。しかし……
「……威力の高い魔法を回避したからと言って安心するな、次がないとは限らないからな」
エリオの周りにはプラズマランサーがもう迫っており回避できる距離ではなかった。
「うっ!」
計5つのランサーが命中する。どれも威力は抑えられており痛い程度で済むものだった。
「威力は抑えた、続きを行くぞ」
「はい、ヴァンさん!」
FW陣は午前の訓練も終了しシャワーを浴びて昼食を摂っていた。因みに本日の昼食はスパゲティらしい。
「ふぉいえばふぁ(そういえばさぁ)」
「口に物が入ってる時にしゃべろうとしない」
スバルが話そうとし、ティアナに注意される。いつも過ぎる光景にエリオとキャロは苦笑していた。その内にスバルは口の中のものをすべて飲み込んだらしく話を再開する。
「そういえばさぁ、なのはさん達隊長陣って身内が多いじゃん?」
「そうね、なのはさんと八神部隊長は同じ管理外世界の出身らしいし」
「フェイトさんも小さい頃は同じ世界で過ごしたらしいですよ」
「ヴィータ副隊長とシグナム副隊長も八神部隊長の家族ですし……」
ここまで言って4人の中で疑問が生まれた。
「「「「ヴァニアス副隊長(ヴァンさん)は?」」」」
「ずっと気になってたんだよねぇ」
「確かに言われてみれば……」
「フェイトさんの副官だったからじゃないんですか?」
「私もそう思います」
「そうかな?う~ん……」
そうエリオとキャロに言われてがスバルは少し納得できないようで首をかしげている。その状態でスバルはぽろっと呟く。
「じゃあなんで副官に選ばれたんだろ?歳も同じだし……」
「た、確かにそうね……魔導師ランクが高い人に魔導師ランクの高い人をあてるのも不自然ね。しかも、管理局の勤務年数も対して変わらないでしょうし……当時まだ私達より若かったフェイトさんには普通ベテランまで行かなくても副官暦が長い人をあてるでしょうし」
「そう言われてみると……」
「不自然ですね……」
スバルの呟きによって残りの3人も首をかしげることになった。今首をかしげている4人も後ろから忍び寄る影があった。
「……気になるか?」
「「「「へ?……ヴァニアス副隊長(ヴァンさん)!?」」」」
FW陣の後ろには日替わり定食を持ったヴァニアスの姿があった。
「……そんなに驚くか?」
少し怪訝な顔をしてヴァニアスは尋ねた。
「ヴァンさんの話をしてる時に急に後ろに現れたら驚きますよ!」
エリオがそう言うと他の3人も同意らしく首を縦に振る。
「……まぁ、いい。俺がどうしてフェイトの副官になれたかっだったな?」
「は、はい」
ヴァニアスもそこまで気にしていないらしくすぐにいつもの感情表現が少ない顔に戻る。
「一言で言ってコネだ」
「「「「へ?」」」」
ヴァニアスの口から放たれた強烈な一言によってFW陣は固まってしまった。ヴァニアスには予想通りの反応だったらしく少し面白そうに口角を上げていた。
「まぁ話すと長くなる……座っていいか?」
「は、はい!」
「どうぞ!」
スバルとティアナが過剰な反応を見せてる中エリオは黙々と隣の席から椅子を一つ拝借していた。
「ヴァンさん、ここでいいですか?」
エリオは自分とキャロの間を一席分開けてヴァニアスに確認を取る。キャロもヴァニアスが座りやすいように少し移動する。
「ああ、すまんな。キャロもありがとう」
「いえいえ」
「そ、そんなこと」
ヴァニアスの労いの言葉に何でもないですよと言った感じのエリオ、照れるキャロと両極な二人であった。
ヴァニアスは用意された席に座り、話し出す。
「一言で言えばコネだ」
「「「「え?」」」」
FW陣4人は予想していなかった言葉を聞いて驚愕の表情を浮かべた。
「親父がクロノに口添えしておいてくれたらしくてな、クロノの推薦で一発だった」
いまだぽかんとしてるFW陣だがスバルがいち早く回復してヴァニアスに質問をする。
「ヴァニアス副隊長のお父さんってどんなお仕事してらっしゃるんですか?やっぱり管理局でお仕事してるんですか?」
「「…………」」
スバルのその言葉を聞いた瞬間エリオとキャロは急に暗い表情をして顔を伏せる。それを見てティアナは疑問に思うがなにも思いつくことはなくヴァニアスの回答を待つしかなかった。
「親父は管理局員だったな。俺が12歳の時殉職したがな」
「あっ……」
「(ばかっ)」
「(だ、だってぇ~)」
ヴァニアスの言葉を聞いた瞬間スバルはしまったという表情を浮かべ、ティアナはスバルを睨み付け念話を飛ばす。
少々暗い雰囲気なってしまったがヴァニアスは気にしていないと言わんばかりに話を再開する。
「フェイトの副官になった時が14歳だったからな……親父はフェイトが執務官志望という情報得た頃から手を回してくれたらしい」
「あの、なんでヴァンさんはフェイトさんの副官になりたかったんですか」
エリオはスバル達の暗い雰囲気を打ち消そうと少し明るめの声でそう言った。
「……俺は管理局に入りたてのとき明らかに異質な存在だった。入局時点の8歳で総合Aランク、絶滅危惧種扱いされていた古代ベルカ式の使い手、おまけに魔力変換資質持ちで尚且つ防御系統の魔法が一切使えないときたからな」
「「「「…………」」」」
こうやって並べてみると改めて規格外の人だなぁしみじみと思っているが絶対に口には出さないFW陣4人であった。
「入局してしばらくした後ある情報が親父の元に届いた……俺と同い年のAAAランクの魔導師が二名発見され片方は嘱託魔導師にすでになっているとっな」
この言葉を聞きさらにすごい人たちがいたなぁと若干遠い目をしつつあるFW陣である。
「その魔導師達の活躍……闇の書事件での戦闘風景を親父が入手した。そこに移っていたのは防御を捨てスピードで翻弄していくタイプの近~中距離を得意としたミッド式の魔導師だった……それを見て思った、『こいつの戦い方をもっと見たい、こいつと戦って技術を盗みたい』とな。しかし俺はすでに親父の部隊に配属されていた、だから親父に頼んだ。こいつと同じ部隊にしてくれっと、そしたら親父に『甘えるな、お前はすでに局員だ。私情で部隊を異動などできるものか』て断られたよ。秘密裏にクロノに口添えしてくれていたのにな。本当にいい親父だったよ」
ヴァニアス言い終わると黙々とちょっとずつつついていた昼食を食べ始めた。そしてなぜか最後のほうにまた暗い話題に行ってしまったことに困惑してるFW陣であった。しかしその雰囲気を壊すものが現れた。
「もう、ヴァン。みんな困ってるよ、そんなとっつきにくそうな顔しないの!」
「……この顔は生れつきだ」
「「「「フェイトさん!?」」」」
正直な話この雰囲気を壊してくれたフェイトのことを救世主だと思ってるFW陣一同であった。
「言い訳しない。あっ、はやてから昼休憩終わったら部隊長室来てだって、FWのみんなも」
「私たちもですか?」
急に話の矛先が自分たちに少し焦ったFW陣だがティアナは冷静に対処する。
「うん。次の任務の話だって」
「わかった。後で向かう」
ヴァニアスの了承の言葉を聞くとフェイトは私は用があるからと別のとこに向かってしまった。
「さぁ、さっさと飯食って部隊長室に向かうぞ」
「「「「はい」」」」
こうやって皆が少し食事に集中したためティアナのつぶやきを誰も聞くことはなかった。
「やっぱり副隊長達は凄い……才能がない私とは違う」
という小さな小さな弱音を。