魔法少女リリカルなのはStrikerS~もう一人の副隊長~ 作:三日天下
この小説では、
「」が普通の会話。
「≪≫」が念話。
「()」が心の中で思っていること。
≪≫がデバイスとなっています。
分かりにくかったらごめんなさい
ふぉあーどヴァニアスは六課のロビーにいる。
それも機動六課メンバー全員の前に立っていた。
なんでこんな状況かというと…
「さぁ、模擬戦だ」
シグナムがそう言い放った。
「……なぜ?」
ヴァニアスはやりたくないという意味を込めてそう言う。
「部隊長を睨むような部下を私は持っていたくないのでな。鍛えなおしてやろう」
「いつ俺はお前の部下になったんだ?そんな話は聞いてない」
シグナムの中ではヴァニアスは部下になっていたらしい。
「まぁ、そんなことはどうでもいい訓練場に行くぞ」
シグナムがヴァニアスを連れていこうとした時、
「え、えっと、シグナム。ヴァンが今日来るってキャロやエリオに言っちゃったから
先にそっちでもいい?」
フェイトがヴァニアスに対して助け舟を出した。
「ん?そうか、ならそちらに行こう」
シグナムもフェイトに賛成して訓練場に連行しようとして伸ばした手をひっこめた。
「≪フェイト。すまないな≫」
「≪いいよ、気にしないで。実際キャロとエリオも会えるの楽しみにしてたから≫」
ヴァニアスは念話でフェイトに礼を言ったが…
「ついでやし機動六課全員に自己紹介しといた方がええやろ。紛いなりにも副隊長やし」
六課の部隊長様から追撃によりヴァニアスは撃墜しそうになった。
「……俺は人前に立つのが苦手なんだが」
「人前に立つのが得意な人間なんてなかなかおらへんよ」
「……俺は無愛想だからそういうのは」
「無愛想だからこそこういう機会がないと自己紹介なんてせーへんやろ?」
「……敬語は苦手で」
「今の感じかまわんよぉ、敬語なんて使われたら堪ったもんじゃあらへんしな」
「……拒否権は?」
「ほな、連絡しよう。『部隊長から連絡や。昨日任務によりこれなかったライトニング分隊のもう一人の副隊長が今日出向したので自己紹介をしてもらおう思いますぅ。15分後にロビーので行うんで離せない仕事がある人以外は来てなぁ~、これで連絡終了』…因みに拒否権はないで」
ヴァニアスは部隊長により自己紹介という過酷な任務を背負わされたのであった。
「≪え、えっと…私のせい?ごめんね、ヴァン…≫」
「≪…別に…いい≫」
念話には全く覇気が感じられなかった。
むしろ念話を返してだけ褒めるべきだろうか?
褒めても自己紹介という現実は近付いてくるが…
「って言うわけでさっそく本人に自己紹介でしてもらおうか、因みに敬語じゃないからって不快に思わんといてな。私が頼んでいつも口調にしてもらってるから」
いつの間にかはやてが初めのあいさつを終えていた。
「さぁ、ヴァニアス君出番やで」
はやても催促をしてくる。
ヴァニアスは隊長副隊長陣の中から前に出て中央に立つ。
「…ヴァニアス・マルディニス三等空尉だ。ライトニング分隊の二人目の副隊長をやらせてもらうことになる。俺はこんなんだが嫌わないでくれると幸いだ。」
そう言ってお辞儀をして元々いた隊長副隊長陣へ戻って行った。
「まぁ、こんなもんか。ごめんなぁ、みんな忙しいのに集まってもらって。じゃあ、解散」
はやてが解散の号令をかけるとみんなぞろぞろと自分の仕事に戻って行った。
だが、その中に動いていない1団があった。
六課のフォアード部隊である。
そこに高町なのは一等空尉が歩いていった。
そして、
「私たちも行くよ」
フェイトはヴァニアスを連れてなのは行った方向へ向かった。
その一団のところに着くと、
「ヴァンさん、お久しぶりです」
「お久しぶりです。ほら、フリードも挨拶して」
「きゅくる~~」
エリオ、キャロ、フリードと知っている連中からあいさつをもらう。
「あぁ、久しぶり。いつの間にかでかくなった二人とも」
「きゅくる~(怒)」
「悪い。お前もちゃんと成長してるよ」
「きゅる~」
ヴァニアスも挨拶を返しながらフリードをなでる。
「あ、あの~、マルディニス三尉は二人と知り合いなのですか?」
オレンジの髪を二つに結んだ少女がヴァニアスに話かけてきた。
その隣には青髪の少女もいる。
「…君は?」
「し、失礼しました!スターズ分隊所属ティアナ・ランスター二等陸士であります。あたしの隣にいるのが同じスターズ分隊所属の」
「スバル・ナカジマ二等陸士です!」
元気な挨拶をもらいヴァニアスは少し怯んだがすぐに挨拶を返す。
「ランスターにナカジマか。ヴァニアス・マルディニスだ、よろしく頼む」
「「こちらこそ」」
挨拶を済ませたヴァニアスは質問に答える。
「ランスター、俺がエリオとキャロと知り合いかという質問だったか?」
「は、はい」
「俺は昔フェイトの補佐官をしていてそのときに知り合った」
「ヴァン、ついでだからみんなの質問に答えてあげたら?」
ヴァニアスがティアナの質問に答えるとフェイトがそう提案した。
「それいいね。私もヴァニアスくんのことあんま知らないし」
なのはもフェイトの提案に乗ってくる。
なのはとヴァニアスはさっきの全体への自己紹介の前に個人的に挨拶と自己紹介を済ませている。
「…俺なんかに聞くことなんてあるのか?」
ヴァニアスが溜息混じり言った瞬間
「はいはい!!あります!」
スバルが元気よく手を挙げた。
「…ナカジマなんかあるのか?」
「はい!マルディニス副隊長はどんな魔法をつかうんですか?」
ヴァニアスはスバルの質問に少し悩むようなしぐさをした。
「…魔法術式は古代ベルカ式で魔力変換資質『雷(いかづち)』を持っている」
「え?『電気』じゃなくて?」
ティアナがヴァニアスの言葉に疑問に思う。
それもそのはずである。
有名な魔力変換資質はあくまで『電気』であり『雷』なんて聞いたこともなかったからだ。
「『電気』よりも攻撃力は高いが使い勝手が悪いとでも思ってくれればいい」
ヴァニアスはティアナの質問に答えた後スバルの質問に答えていく。
「魔力光は紫。ポジションはガードウィングとセンターガードだ」
「え!?ポジションが二つもあるんですか?」
スバルは目を輝かせながら聞いている。
「あぁ、俺の魔法は特殊でな。まぁ、実際見せた方が早いんだが…」
ヴァニアスはそう言った。
いや、言ってしまった。
「では、私と模擬戦をしよう」
いつのまにかシグナムがヴァニアスの後ろにいた。
「新人達へのいい刺激にもなるだろう。高町、訓練場を借りるぞ」
「うんいいよ、わたしもヴァニアスくんの実力知りたいし、元フェイトちゃんの補佐官がどこまでやれるか気なるし」
「決まりだな」
「……」
ヴァニアスが関与する暇もなくなのはとシグナムの間で決まってしまった。
「では行くぞ」
「「「「はい!」」」」
新人達もシグナムについて行っている。
「ごめん、今回は庇えないよ?」
「…そんなこと自分が一番分かっている」
フェイトからの助け船はもらえなかった。
ヴァニアスも自爆したから助け舟をだしてもらえとも思っていなかった。
「でも、がんばってね」
フェイトが笑顔で言ってくる。
「…やるからにはこちらも手を抜かない」
ヴァニアスはこの笑顔のあるなら模擬戦もいいかもしれないっと陰で思っていた。
陰でなにかを思っているのはなにもヴァニアスだけではなかった。
「(もうちょっとマルディニス副隊長に質問したかったな)」
シグナムについて行ったスバルはそう少しだけ損をした気分になっていた。
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書きだめしてるんですが案外各話の文字数がバラバラで調整するのに時間が掛かるんでw