魔法少女リリカルなのはStrikerS~もう一人の副隊長~   作:三日天下

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すいません土日に風邪をひき、さらに来週テストにむけてテスト勉強を多少しなくてはいけなかったため更新が遅れました。

ご指摘していただいたとこを注意して書きました、どうでしょうか?少しは読みやすくなったでしょうか?


第五話:朝練

六課の訓練場にまた一筋の紫の閃光がはしる。

 

「……どうした? もうへばったのか?」

 

「「「「……」」」」

 

ヴァニアスは早朝訓練で少々グロッキーなフォワード陣に問いかける。

 

「ヴァニアスくん少し厳しいよ」

 

なのはが空に浮いているヴァニアスの少し上空から注意する。

 

「……高町のシューターの嵐の方がよぽっど酷い」

 

「「「「(……どっちもどっちですよ)」」」」

 

フォアード陣の感想はひとつだけだった。

 

「……仕方ないなぁ、後5分で終わりにしようか」

 

「「「「っ!!」」」」

 

なのはの一言によってフォワード陣に生気が宿る。

 

「でも、ヴァニアスくんの砲撃とランサーの嵐を避けれたらだけど」

 

「「「「……」」」」

 

そしてなのはの一言によってまた生気を奪われた。

一回希望を見せてからどん底に叩きつけるとは、さすが『管理局の白い悪魔』やることがエグい。

 

「…防御できる思うなよ? こっちもそれなりに力を入れてやる。お前らの防御なんてランサーで貫通できることを忘れるな」

 

ヴァニアスがさらに追い打ちをかける。

 

「「「「……」」」」

 

訓練が終わることはないのかっと錯覚し始めるフォアード陣。

 

「あと、ヴァニアスに攻撃を当てた時点で終了だから頑張ってね」

 

「「「「……はい!!」」」」

 

少しの間理解できなかったフォワード陣だがすぐになのはの言葉の意味を理解する。

頑張れば訓練が終わるかもしれない。なのはは暗にそう言ったのだ。

 

「あんた達、ヴァニアス副隊長の攻撃を5分間よけきる自信ある?」

 

ティアナが他の3人に聞く。

 

「ないよ!」

 

「ありません」

 

「無理です」

 

スバル、キャロ、エリオの順に答えていく。エリオはたまにヴァニアスの個人訓練を受けている所為かできるっということ自体を否定する。

 

「あたしもよ、1分半以内に決着をつけないとやられるわ」

 

ティアナは全員の確認をとり、

 

「≪1分後仕掛けるわ、それまで死に物狂いで避けて≫」

 

念話で仕掛ける時間を教える。

 

「≪わかったよ≫」

 

「≪わかりました≫」

 

「≪了解しました≫」

 

3者別々の肯定の返事をし、

 

「じゃあ、始めるよ。準備はいい?」

 

「……ああ」

 

なのはとヴァニアスの言葉を聞いた瞬間、

 

「わかったわね? へまはゆるされないわ! 散開!!」

 

ティアナは叫ぶ。

 

「スタート!!」

 

なのはも開始の合図を出す。

 

「バスターバレット」

 

その合図とほぼ同時にヴァニアスはフォワード陣に銃口を向け、引き金を引く。一直線に進む紫の閃光は一目見ただけであったら撃墜するような威力をもってることが分かる。

しかし、それはそれは轟音を立て、さっきまでフォワード陣の居た場所を紫の閃光が包み込むだけだった。それはティアナ達の散開が着弾よりも一瞬だけ速かったことを物語っていた。

 

「さすがに不意打ちには対応するようになったようだな、だが……」

 

ヴァニアスの足元に紫の三角形の魔法陣が浮かぶ。そして、デバイスを自分の胸の高さまであげて、詠唱を開始する。

 

「我、紫雷を操る者なり。天神よ我に力を与えたまえ。嵐となりし天神、今導きのもと舞い踊れ。」

 

≪ロードカートリッジ≫

 

カシュン

 

ヴァニアスの口から詠唱が紡がれる。

 

「プラズマランサー・レギオーシフト」

 

無数の魔力スフィアがヴァニアスを囲むように浮かぶ。

 

「廻りだせ、ファイア」

 

その言葉が紡がれた瞬間スフィアはヴァニアスの周りを回転しだした。

 

「……相性は悪いがあいつらならちょうどいい、さてこの状態の俺にどう対処する?」

 

ヴァニアスは少し楽しいそうにしながら言う。

そうしてからしばらくして、数個のスフィアが循環から抜け、一つのビルに向かう。

「……っへ?」

 

その先に素っ頓狂な声をあげたティアナがいた。ランサーはまっすぐにティアナに向かい、その狙いを違えることはなく唖然としてるティアナを打ち抜くが、そのまま貫通してしまった。

 

「……やはりフェイクか」

 

ヴァニアスはそれがフェイクシルエットだったことを初めから知っていたような口ぶりで言葉を吐く。フェイクを貫いたランサーはターンしてヴァニアスの周りに戻り循環の輪に入って行った。

そしてそれは廻りだす。

 

 

 

 

 

 

 

「(あの、魔法何かしら?)」

 

ティアナは数多のスフィアを見て疑問に思う。なぜなら攻撃してこなかったからだ。

それはただ廻っていた。

 

「≪あの魔法のことチビッ子たち知ってる?≫」

 

ティアナはライトニングに二人に聞く。

 

「≪わたしは知りません。エリオ君は?≫」

 

キャロが答える。

 

「≪……レギオーシフトだ≫」

 

エリオが答える。

 

「≪レギオーシフト? まぁ、いいわ。一応フェイクシルエットで試してみる≫」

 

ティアナは実際みて判断した方がいいだろうと判断を下す。そして、ヴァニアスから少し離れたビルの中にフェイクシルエットをだす。その瞬間ただ廻っていただけのランサーから数個シルエットめがけて飛んできた。そのままランサーはぶれることなくフェイクに向かった。耐久なんてものはないに等しいフェイクは一瞬にして貫かれ消滅してしまった。

 

「≪…なにが起きたわけ?≫」

 

ティアナは自分の目で確かめるためにフェイクを使ってのだが、その魔法の本質を見抜くことはできなかった。無理もない、フェイクシルエットを出して2秒と掛からずに消滅さられたのだから。

 

「≪レギオーシフトはプラズマランサーの派生形の1つです。範囲内自動攻撃魔法で、その範囲はヴァンさんが自由に決められます≫」

 

ティアナの疑問にエリオが答える。

 

それを聞いたティアナはたっぷり1秒間思考した。

 

「(ランサーを派生……ファランクスシフトと違って一撃必殺の攻撃ではない……範囲内自動攻撃……

範囲の自由指定……)」

 

そしてティアナは気づく。全ては布石だったことを。不意打ちの一撃を避けた時、そこからもう自分たちは『罠』にハマっていた。

 

「≪っ!? スバル作戦変更!! チビッ子たちも今すぐ言うとおりに動いて≫」

 

「≪え!? まだ30秒もたってないよ?≫」

 

スバルはティアナの言葉に少し戸惑う。

 

「≪このままじゃ撃墜されるわよ!!≫」

 

「≪っあ!! そうかレギオーだから!≫」

 

エリオは理由がちゃんと分かったようだ。

 

「≪わ、わかったよ≫」

 

スバルは戸惑いながらも従う。

 

「≪キャロもいい?≫」

 

「≪は、はい≫」

 

キャロもわかっていないようだがティアナを信用しているようだった。

 

 

 

「……そろそろいいか、範囲拡大」

 

≪招致≫

 

「(これは訓練だ。 生徒に気付かせ学ばせるために行っているものだ。だが、甘く教えることもしない。時間を与え、考えさせても出てこないようなら身体に教えるまでだ)」

 

そうヴァニアスの教え方を再確認しつつ、相手を殲滅することが目的ではないことを自分に言い聞かせる。ヴァニアスの足元の魔法陣が光るとほとんどのスフィアはある方向へ飛んでいった。

それはヴァニアスの正面。

 

「ディバインーーー!!」

 

スバルの後ろに他の3人が並ぶようにして立っている。スバルはスフィアを形成して、いまにも砲撃を放とうしていた。

 

「バスターーーーー!!!!」

 

スバルから砲撃が放たれ数多くのプラズマランサーを消滅させていく。

 

「……なかなか考えたな」

 

もちろんヴァニアスにはとどかないがそれでも感心していた。

 

一か所に固まることでランサーを集めて、それも砲撃で殲滅する。しっかりとレギオーシフトの特性を理解した証拠だった。

 

「だが、甘いな」

 

ヴァニアスはランサーを再生成して、周りにランサーをまた並び直す。

 

「ティア!! 援護お願い!」

 

スバルが叫ぶと同時に飛び出す。ローラーをフルスロットで稼働させ、砂煙を少し上げてスタートし、ウィングロードを発生させ、それの上を疾走してヴァニアスに迫る。

 

「わかってるわよ!」

 

ティアナはアンカーガンに弾を込めるとスバルに迫るプラズマランサーに撃つ。ティアナの放った弾丸は的確にスバルに直撃コースのランサーだけを落としていく。それ以外をスバルは時には避け、時には防御してまっすぐ進む。そして、ティアナが弾を再装填して撃とうしたら、

 

ガシャン

 

魔力の弾丸は発射されることなく変な音を立てるだけだった。

 

「た、弾詰まり?! こんな時に!」

 

アンカーガンは弾詰まりを起こしてしまっていた。この瞬間にも何個かのランサーがスバルに迫っている。

 

「ティア~、援護~」

 

ランサーを紙一重でなんとか避けているが限界が近い。避けられるのは訓練の成果が出てきたかもしれない。

 

「わ、わかってるわよ!」

 

ティアナは焦りながら弾を入れ換えて撃つ。その弾丸はランサーをしかっりと撃ち落とした。

だが、スバルのスピードは確実に落ちていた。あれだけのランサーをフルスピードで避けるのはかなり無理があったらしい。スバルはランサーがなくなったことで安心してスピードを出せるようになったので再加速をしようとする。

 

だが、それが叶うことはなかった。無理な加速がローラーに負担をかけたのか変な音を立てて、火花をだす。壊れることはなかったスバルがバランスを崩すには十分だった。

 

「え?! おっとっと」

 

減速こそしてまったがこけるまでには至らなかった。すぐに体制を立て直し、再加速をする。

 

「《もう何やってんの!! まぁ、いいわ。チビッ子達の準備は終わったみたいだからあたし達も準備するわよ》」

 

「《うん、わかった》」

 

スバルはヴァニアスに一直線に進んでいた90度進路を変更して、ビルの間に入っていく。それまでにランサーが数個飛んでくるがティアナが撃ち落とす。

 

「《準備はできたみたいね、スバルやって!》」

 

ティアナはキャロらに確認をとり終わるとスバルに支持を出す。スバルはティアナから指示後すぐにさっき入っていったビルの間からでてくる。

しかし、出てくる高さが入って行った時よりも遥かに高い。

 

「バスター!」

 

スバルはその高さからティアナの指示が出た即席の砲撃を放つ、威力と射程は余りないがランサーの進行方向を変えて、それらを撃ち落とすには十分だった。

 

「《3秒後にエリオ行って!周りのやつはあたしが落とす》」

 

「《はい!》」

 

キャロから強化魔法を受けたエリオのデバイス(ストラーダ)は桜色の光を発していた。ティアナは発射とクイックリロードを繰り返し、数発外しながらもかなりの数のランサーを減らす。ティアナとスバルの援護によって一瞬だがエリオからヴァニアスまでの一直線の道にランサーがなくなった。

それはキッカリ3秒後に起きた。

 

「いきます!」

 

ストラーダの噴射口から煙をだし、地面を思いっきり蹴る。エリオの突撃はランサーの反応スピードを超えていた。かなりのスピードだが、それなりに距離があったのでヴァニアスにはそれなりに余裕があった。

 

「確かに速いが、避けれないことは……」

 

ヴァニアスがエリオの突撃の軌道から離れようとした瞬間

 

「はぁぁぁああ!!」

 

スバルが既にヴァニアスのすぐ傍まで来ていた。ランサーも反応しきれていないのかスバルにすでに迫っているランサーは一個もなかった。

 

「っ?!」

 

それはヴァニアスを一瞬焦らせた。だが、スバル達だって1発当れば終わりなのだ。ヴァニアスはすぐさま銃口を向けてランサーを1発撃ち込んだ。ゲームセットだとヴァニアスは一瞬だが思ってしまった。

ヴァニアスの撃ったランサーをスバルを貫通して地面にあたった。

それが示していることはただ一つ。

ヴァニアスが撃ったのはフェイクシルエットだったっと言うことだ。

考えればわかることだった。

ランサーの嵐を避けながら一瞬で距離を詰めることは不可能なはずだ。

この時間にして1秒間の攻防がエリオに時間を与えた。

 

「ストラーダ!!」

 

≪ソニックムーブ≫

 

エリオは今出せる最高の速度でヴァニアスへ攻撃を仕掛ける。それは最初から距離などなかったかのように一瞬でヴァニアスに肉迫していた。

 

だが、それで終わるヴァニアスでもなかった。ヴァニアスは銃剣を前に出し紫雷をまとわせる。

電気と雷撃が大きな音を立て、エリオの槍(ストラーダ)とヴァニアスの銃剣(ヨネット)がぶつかる。黄色と紫が、電気と雷撃が激しくぶつかりあう。それも数秒のことだった。

 

運動エネルギーで勝っていたエリオの槍がヴァニアスの銃剣をはじいた。ヴァニアスはすぐさまヨネットをⅡモードに切り替え、もう弾かれた方とは逆の銃剣で槍を弾く。弾いたことは弾いたが無理な体勢で放った斬撃は力が籠り切らなく、エリオの槍の突撃を弾ききることはなかった。

 

それでも身体を反らし突撃を流そうとするが、少し足りなかった。ヴァニアスのバリアジャケットの胸の部分に傷をつけた。エリオを追ってランサーが迫ってくるがすぐに消滅する。

 

『そこまでだね』

 

なのはも放送を入れて訓練の終了を告げる。

 

『よく頑張ったね。これで早朝訓練終了だよ』

 

この言葉を聞いた瞬間フォワード陣は喜びの声をそれぞれあげた。

 

 

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