幻想散々的   作:Lan9393

103 / 129
百二話:妹と地底脱出まで

久遠Sido

 

  俺は痛む腹を抑えながら、さとりとこいしを見守る。

さとりは俺が吹き飛ばされたことに驚いたかと思えば、こいしを見つけて一目散にそちらへと向かって行った。

こいしが目を覚ますと、さとりに飛びついた。

 

「お姉ちゃんっ!」

「こいし、大丈夫ね?・・・よかった」

「それはこっちのセリフ!お姉ちゃんこそ無事?」

「ええ。久遠さんのおかげで」

「嘘つきー!ほっぺた痛そうだよ?」

「これは、・・・・あ、あはは」

 

姉妹仲がよろしいようで何よりだ。

俺は微笑みながらアーディ・・・土の精霊に視線を向ける。

土の精霊はボフンッと消えた。

 

「とりあえず、ここはどこで、なんなのか。教えてもらっていいか?」

「はい。ここは地霊殿。幻想郷の地底にある建物です」

「・・・地底。だから土の精霊が呼べるわけか」

「?精霊・・・ですか?」

「ああ、いや。こっちの話。続けてくれるか?」

「は、はぁ・・・。えっと、・・・」

 

さとりが説明しにくいように眉を下げていた。

うん、なんだろう、俺が到底理解出来ない話に思えてきた。

 

「まあいいさ。地底ってとこに来てるのか。・・・ふぅん」

「これからどうするんですか?」

「うーん。地上に行きたい、かな」

「・・・地上に、ですか」

 

とても言いづらそうな雰囲気。

俺、何か悪いこと言ったか?

 

「地上と、なにかあったの?」

「いいえ。お客人に言うことはありません」

「・・・そっか。ならしかたないか!さとり、こいし、ありがとな」

 

悲しげに言われちゃあ、追求することはない。

俺はそう言って、出口を教わる。

・・・まあ、土の精霊呼んでもいいんだけどさ。

 

「出口?なら案内するよ!」

「うおっ。いいのか?」

「うん!いいよね、お姉ちゃん!」

「・・・ええ。気をつけて」

 

さとりはそのまま会釈して去って行った。

その後ろ姿を、こいしが困ったように見ていた。

 

「さとり、どうしたんだ?」

「・・・わかんない。でもね、言えることはあるよ」

「?」

「お姉ちゃんはずぅっと地霊殿の中にいるの」

 

はい?と返事を返す間もなくこいしは歩き出した。

俺はそれを追いかける。

 

「お、おい、こいし・・・?」

「こいしさん。この地霊殿って、火とかある?」

「火?・・・うーん。灼熱地獄にはあるのかなぁ?」

「水は?」

「さぁ?わかんない!」

 

永久はこいしに聞いたあと、熟考するような仕草をする。

俺にはその行動の意味がわからなかった。

う、うん。意味がわからない。

 

「どうしたんだよ?」

「ここでどんぱちやるんだったら土だけじゃキツくないかって私の配慮よ」

「いや、土だけでもやれないことはないぞ?」

「そう?」

「ああ・・・多分な!」

 

言い張ると、ため息を吐かれる。

・・・俺なんか言ったか?

すると、こいしの笑い声が聞こえた。

 

「お兄さんたちって面白いね~」

「・・・たち?」

「え?だっているじゃん。横」

「・・・うおおおおおおっ!忘れてたーーーー!」

「あ、見えるんだね」

「うん!」

 

妖怪だもん、と笑ったこいしの頭を撫でてやる。

うん、いい子だ。

 

「ねえ、くお兄って呼んでいい?」

「く、くおにい・・・?ああ、久遠だからか」

「うん!」

「いいぜ」

 

急に呼ばれなかった名前を提示されてもなぁ・・・。

俺は苦笑しながらこいしの手を取る。

あ、なんでだろう。永久の視線が痛い。

 

「なんだよ、永久?」

「・・・別にっ。灼熱地獄探してきまーす」

「お、おう?」

「どうしたんだろー?」

「さあな?まあ、頑張ってくれればいいか」

「報酬はー?」

「ないなー」

 

こいしとのんびり話しながら、俺は出口目指して歩いて行った。

 

☆  ☆  ☆

 

  しばらく歩くと、鼻歌が聞こえた。

鼻歌の方へ目を向けると、そこには猫耳少女。

・・・なんだろう、まともな人に見える。

 

「あー!こいし様じゃないですか!」

「やほ、お燐!」

「おりん・・・?」

「ああ、お客人ですか!私は火焔猫燐です!お燐と呼んでくださいな」

「お燐、か。俺は齋藤久遠。よろしく、お燐」

「お願いしますにゃ~」

 

お燐と握手を交わす。

・・・うん、今聞き捨てならない語尾があったぞ。

 

「・・・にゃ?」

「猫アピールですにゃり~」

「そ、そうなのか」

 

いや、見目でわかるんだが・・・。

そんな言葉を飲み込んで苦笑しながら返すと、お燐は満足げにわらった。

 

「じゃあ、いこ!」

「おう。またな、お燐」

 

俺はこいしに連れられてお燐の前から去った。

 

 

「にゃ~。いい人そうですにゃ。あっ。さとり様にお願いしにいこっと♪」




久遠「お燐登場か」

ええ。ちなみにお空さんはまだですよ。
永久視点・・・は・・・どうしようかなぁ。

久遠「それで、百話以降初、キャラ視点だな」

はい♪

久遠「・・・上機嫌だな」

そりゃあもう!いい夢見ましたから!

久遠「ち、ちなみに聞くけど、どんな・・・?」

幻想入りする夢です!

久遠「」

神様だか八雲さんだかにお願いして能力得て、その上で紅霧異変前に幻想入りをしたんですよ!
しかもiPadとスケッチブック持参ですよ!これで更新もできる!
能力は『書き連ねたものを力にする程度の能力』!自身のキャラの能力を使えると言ったものです!

久遠「よ、よく覚えてるね・・・」

三分の一妄想ですもん。

久遠「」

とまあ、大体夢で見たんですがね。博麗神社にきちゃってました俺!すごい!
日頃の行いが良かったからですね!

緋乃「そのあと布団の中で必死にお祈りしてたのは誰だっけか?」

・・・言わないでください。


久遠「えーっと、で、では、また次回!」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。