幻想散々的   作:Lan9393

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百七話:平和的解決?

久遠Side

 

  轟音は未だ響く。

しかし、どういうことか。

俺の向かう先からも似た音が聞こえてくる。

・・・ここ、怖い。

 

「・・・久遠、久々の荒事だけどどうする?」

「行く以外の選択肢はないさ。さとりたちがなんであそこで話してたのか。この先に答えがあるんだろうな・・・」

「そう、だね」

「思えば永久」

 

永久と会話を続けながら、ふと俺は永久に問う。

永久は「ん?」と俺を見て言葉を待つ。

 

「お前、どこ行ってたんだ?」

「・・・灼熱地獄さがしに行っただけだよ?」

「そうか。そうだったな。じゃあ、先には何がある?」

「・・・」

 

なんとなくわかった。

この先にはおそらく灼熱地獄とやらがあって、永久はそこでなにかを見た、または会った。

 

「ほら、行こ」

「うおっ!?」

 

体感速度が変わる。

おそらく、俺の走る速度をあげたんだろうか。

全く、そんな焦ることだろうか?

俺は内心苦笑しながら走る。

すると、開けた場所に出た。

そこには、大きな羽を広げた少女と、・・・永久に似た青いフードの少年がいた。

隣で、永久が目を大きく見開いているのがわかる。

 

「うわあぁああああっ!」

「!?」

「・・・」

 

フードの少年が、つい今大きな羽を広げていた少女を蹴り飛ばした!

少年はこちらを見やると、舌打ちをして空間を捻じ曲げ、亀裂へ飛び込んだ。

 

「待て!」

 

俺はその亀裂へ駆け寄るとすぐさまそれは閉じられた。

やや近距離にいた少年に、その顔を確認するまでもなく逃げられた。しかも、忌々しげな舌打ちつきだ。たまったもんじゃない。

 

「・・・また逃げられちった」

「いいよ。また必然があれば、ね!」

「ああ」

 

永久は笑いかけてくれる。

必然、か。

・・・もう無いかもしれないのに、どうしてそう言えるんだろう。

俺は不思議でならなかった。

 

「うう、痛た・・・」

「!大丈夫か、あんた」

「うぇえ・・・頭いったぁ~」

 

頭を抑えた羽を持つ少女が唸る。

俺が声をかけてもスルー。

永久が呆れたようにため息をついて声をかけた。

 

「・・・おくー、お空。私だよ」

「えっ。あー!チワワ!」

「永久だよ!」

 

名前を間違えるばかりじゃあ飽き足りないのか、俺を指差した。

会ったことない人だぞ、俺。

永久が自身を指差しながら言えば、「ああ!」と納得したように手を叩いた。

・・・といっても、片手は多角柱ですけどね!!

 

「・・・この子は霊鳥路空。この通りおバカさんっていうか、なんていうか」

「うん、大体察した。大丈夫」

「そ、そっか」

「それで・・・えーっと、なんだっけ?」

「なにが?!」

 

空が悩み出した。意味がわからない。

 

「そーだったそーだった、永久、その人は?」

「あ、それ考えてたんだ」

「俺は斎藤久遠。よろしくな」

「さい・・とう・・・くおん?」

「そうだ」

「佐藤・・・くん?」

「誰だッ!」

 

省略しすぎな気がする。

・・・まあ、いいのだろうか。

 

「それでね、佐藤くん」

「定着した!」

「ありがとうございました」

「・・・へっ?」

 

空は深々と頭をたれた。

俺はその状況に理解が追いつかず、硬直してしまう。

何が起きている?一体、何が?

 

「・・・久遠、少年」

「あ、ああ・・・あれは俺も我を忘れていたからさ。それよりも、怪我はないか?」

「うん!無事!」

「ならよかった。それにしても、地上での間欠泉はなんだったんだろう」

「・・・お空、知ってる?」

「なにをー?」

「ああいやなんでもないや」

 

これは「しらない」って言うオチだな。なんとなくわかった。

俺は空の不思議そうな顔を目を逸らすことで視界から外す。

誰か彼女に人並みの頭脳をあげてください。

 

「・・・あとでさとりに聞くか」

「そうだね。お空、歩けるよね」

「うん、もちのろんだよ!」

 

勢い良くかけ出した空に、俺は苦笑する。

元気なのはいいことだ。

俺は永久に目配せして、空の隣に行った。

・・・もちろん、時を止めてもらって、さ。

驚いてはいたけれど、その驚きはなんだか嬉しかった。

金切り声は上がらなかった。殴られなかった。

ただ空は、ポカーンとこちらを見て、言ったのだ。

 

「ホリックはなに?」

 

いい間違えだったらしい、ホリックを永久が訂正した。

そして同時に説明する。「私の力だ」と。

空は納得したかはわからないが、へぇ、と声を漏らしていたのを聞いた。

 

 

「・・・久遠さん」

 

きっと、暖かい笑みを浮かべる彼女を見かけるまで、あと何歩だろうか?




しかしまだ終わりません。

久遠「・・・地霊殿は伸ばすんだね」

いやあれですよ。
久遠くんと早苗さんのからm(殴

久遠「早苗先輩かぁ・・・」

ねえ久遠くん、何で殴られたのかな、俺は。

久遠「なんとなく、かな」
瀬良「でもさ、地霊殿内のお話やってからだよね」

まあそうですね。
この続きは少し地霊殿と繋がりあるだけで、日常編扱いにしようと思ってます。

久遠「ふぅん・・・。異変ではないと」

はい。
名付けるとなると・・・。
『ピクニックに行こう!~守矢神社~』
って感じになります。

久遠「よし締めようか」

あれおかしいな無視された。

瀬良「ではー」

・・・また次回!
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