久遠side
どこかへ行ってしまったミレイ。
俺とアイリスは取り残されてしまった。
うーん、どうしたものか。
頭を抱えていると、俺の目の前に誰かが立った。
未だ、隣にはアイリスがいるし、誰だ?と顔を上げる。
すると、そこには少し険しい顔つきをした慧音さんが立っていた。
なんでそんな顔をしているんだ?と問う前に、彼女が口を開けた。
「・・・ミレイは?」
「え?ああ、先行っててくれって、どっかいっちゃった」
「ッ!・・・瀬良め、先に行動を起こそうとする気か・・・!」
「せ、瀬良?瀬良って、・・・天魔の?」
「ああ。園瀬良。・・・いいや、お前たちにこの話はしないでおこう。とりあえず、我が家に行こう―――」
俺の手を引いて、慧音さんが歩き出そうとしたとき。
不意に彼女の足が止まる。
さっきっから様子がおかしい、なにがあったんだろう?
「・・・そこの女子は?」
「アイリスよ。えっと・・・あなたは?」
「・・・上白沢慧音だ。アイリス、よろしくな。お前も、うちへ来るか?」
「ええ、ぜひともお邪魔させてもらうわ」
笑顔でそう告げた彼女。
黄色のふわふわした髪が、彼女が動くたびに揺れる。
・・・思わぬところで仲間が増えた。
彼女を見て思った。
永久は、今どこにいるんだろう・・・?
☆ ☆ ☆
第三者side
ミレイが帰ろうと歩を進めていると、近くの茂みが揺れる。
首をかしげて、その茂みを覗くと、ぴょこん、とたった猫耳が見えた。
「猫?!」と驚いたものの、淡い水色の耳はよりピコピコと動きを見せ、そのまま『誰か』が顔を出した。
どこかで見たような姿。
猫目がじぃっとミレイを見上げる。
「久遠は、どこ?」
「と、永久さん・・・えっと、なにしてるの?」
「あの村に近寄りたくないから、ここにいるんだよ。久遠ってば、戦いもしないで村になじもうだなんてバカなこと考えてるんだもん」
「バカって・・・」
「嫌われてるのに、なんで好こうなんて思うの?!・・・ごめん、君に当たっても仕方なかったね」
「い、いいよ。大丈夫」
しゅんと耳が垂れ下がる(猫というより犬のようだ)。
いそいそと出てきた彼女。ミレイはそれを見て、目を疑った。
膝から下がないのだ。
それは、注意深く彼女を見なかったミレイだからこその驚きであり、普通であればあり得ることのないその事象も、なんとなくミレイは『幻想郷だから』と割り切っている面もあったからか、すぐに驚きは納得へと変わった。
確か、名前は永久といったか。
膝から下は吸い込まれるように『それ』の中心にある。
『それ』は時計の形をとっていた。
時を操る精霊。
ミレイは永久を見ながら、「あっ」と声を上げた。
「久遠君のところに戻らなきゃ・・・」
「あ、じゃあ私も・・・私、は・・・」
「村には入りたくない?」
「・・・ううん、久遠と一緒にいるし、もしもの時は目的地まで時止めていくから」
「能力の乱用だなぁ・・・」
苦笑しながら、永久と並んでミレイはまた歩き出す。
永久はどこか虚空を見つめている様子で、それを見てミレイは声をかけようとした。
「・・・ねぇ、永久――」
「ッ!」
何を見たか。
永久は血相を変えて姿を消してしまった。
一瞬の出来事。どうせ時が止まったのだろう、ミレイは眉をひそめて、永久が見ていた方向を見つめる。
空間のゆがみが、そこにはあった。
改めて見たところ・・・三月ですってよ!
三月から今までずっとこの章書いてるらしいよ!
どんだけサボってるんだよ!!!
ありえねえよ!!!!
久遠「そう思うのなら、もっと更新を速くしたらどうだ?」
はい、そうですね、ごめんなさい。
ミレイ「た、たぶん大丈夫だと思うよ?」
そうだといいですけど・・・(ぷすぷす
二人(これはやばい気がする)
では、また次回もお楽しみに!