なんでこんなにも更新ペースが遅いかって?・・・もう仕方ないじゃないですか。
話が思い浮かばないんですよ。そんな話は置いといて。
戦闘シーンになるかと思われます。
あまり得意ではないので、どんだけダメな一話になるやら・・・。
さて、それじゃあ、どうぞ!
第三者side
二人はその場で静止した。
久遠の首元に突き付けられた手刀。
アヤトの眼前に延ばされた火の手。
荒い息遣いと、パチパチと火が燃える音しか聞こえないほど静かなそこで、二人はにらみ合っていた。
火が伸びれば、手刀もまた首に近づく。
目の前でメラメラ燃える炎にイラついたか、アヤトは舌打ちして飛び退った。
その瞬間を見逃さなかった久遠はすぐさま前かがみに走り出し、手にまとった炎をアヤトに向けて伸ばす。
しかしそれは容易く避けられ、炎は地面を焼いただけだった。
今度舌打ちしたのは久遠のほうだった。
空間をゆがめて飛び、目の前に急に現れるアヤトの拳を止められず、腹部に受けて一気に吹き飛ばされ、壁に激突する。
「ぐっ・・・ぅ」
「情けねぇぞ久遠。それでも俺の主人か?ん?」
「・・・なんで永久を嫌うんだよ、お前。昔はあんなに仲良かったのに――――ゔぁ?!」
「黙れよ、俺に一撃も与えられないくせして」
壁にもたれたまま、久遠が一言言うと、その腹におもいきり足が降ってくる。
踏まれた腹からこみあげてくるものを飲み込みながら、久遠はその痛みに耐える。
その顔を見て、アヤトはひどく愉快そうに笑った。
「いいザマじゃねぇか。どうせ、姉貴がいねぇとロクに戦えねぇんだろ?俺や姉貴の能力、便利だもんなぁ」
「・・・うる、せ」
「俺を、姉貴無しで倒すのなんて無理だぜ?いいから姉貴呼べよ、おい」
「とわ、が、傷つく、だろ」
「んなもん関係ないだろ!?テメェはチェスのプレイヤーが駒を使わないでどう戦うってんだ?!じゃんけんか?!言葉か?!精霊使いのテメェは精霊を使うのが普通だろ?」
「・・・」
アヤトがただ感情的にはなったその言葉を聞き流し、久遠は懐をまさぐる。
あるものは水の入った瓶とマッチ、そしてナイフだ。
ナイフを投げようものなら「殺す気か?ならこっちだってその気で殺ってやるよ」なんて言い出しかねないし・・・。
そこで、一つ。ポケットに入っていたものがあった。
それはこの世界で『スペルカード』と呼ばれているものの媒体だった。
「・・・」
「おい、久遠?よそ見してんなよ・・・ナァ!」
顔面を蹴られた。
アヤトのイライラは最高潮らしく、忌々し気に唾液を地面に吐き捨てた。
久遠は口の中が切れて出てきた血液を吐き出し、その媒体をくしゃりと握りしめ、思い切り体をゆすぶった。
カタリと地面に落ちたそれを見て、呼びかけた。
「水の精霊!」
「はい、何でしょう坊ちゃま?」
「・・・不器用精霊じゃねぇか。なんだ、ビビッて損した・・・そんなん呼んでどうするんだよ?」
「・・・」
久遠はただ黙って媒体を握りしめていない手で精霊を掴み、強く念じる。
『スペルカード』と呼ばれるそれを作る方法なんて知らない、だからそれに似た何かを作る。
「《水猫》」
ただそれだけを告げると、精霊はどこかへ消えた。
目を瞬かせて、何が起きたのかを把握するとアヤトは素っ頓狂な声を上げた。
「―――は?」
「・・・さて、改めていくよ」
「何がしたかったんだテメェ?!精霊つぶして―――正気か?!」
「うるさいな。これでもう全力で戦えるんだ。ほら、出せる手は使わないとね」
パンパン、と二度手拍子する。
土の塊が浮かび上がり、それがアヤトに向かって飛びだしていく。
すると、それはアヤトが作りだした空間のゆがみに吸い込まれ、同じように作り出された、久遠の目の前の空間のゆがみから吐き出される。
久遠はそれを火をまとったこぶしで壊すと、そのまま前へ飛び出した。
「・・・おとなしくしてろよ」
「誰がしてるかってんだよ」
こぶしを前へ突き出すと、火をまとってない腕をつかまれ受け流され、すぐさま姿勢を戻し、久遠は再び殴りにかかった。
「同じのは効かねえって――――ん?」
手のひらを向けて、そこから火を放射する。
それは空間のゆがみの中にまた吸い込まれ、今度は出てこなかった。
間近で放射したのにすぐに反応された。・・・久遠は腹が立って、自分の目の前にいるアヤトの後ろに土の塊を作ってくいっとこちら側へ手を動かす。
「ぐっ?!」
気づかなかったらしいアヤトが背中に思い切りぶつけられた土の塊を見て、忌々し気にまた舌打ちした。
「イラつく、本当にむかつくぜ・・・おい、久遠」
「なんだ?」
「・・・姉貴を呼べ。一気に片付けようぜ。俺はあんたと姉貴に勝ちたい。あんたは俺をぶちのめしたい。メリットはあるはずだが?」
久遠が睨むと、アヤトは「そんなに嫌か?」と嘆息した。
「そもそも、永久は呼べばすぐ来るような子じゃないんだよ」
肩をすくめそう言ってやれば、アヤトは不機嫌さを表情に出して、「そうか」といった。
「さて、続きをしよう。きっと、永久がいなくても君に勝つから」
「おめでたい頭だなぁ、おい・・・いくぞ」
――――――――――――――――――――――――――――――
二人はじきに一人の少年と出くわした。
少年は包帯から手を放しながら、ただ笑った。
「ヤァ、こんにちわ。・・・遊ぼうぜ、ミレイ」
少年―――優馬は、ふわりと身を浮かせ、手のひらから黒ずんだ塊を生み出す。
「・・・戦わなきゃ、いけないんだね」
次回はミレイさんVS優馬になりそうですね。
久遠とアヤトの話はきっとまた次の次の話で出てきますよ。
瀬良を出したまま、以下に二人を戦わせるか・・・少々考えて書かなければならないと思いますし、また更新が遅れると思われます・・・ああ、本当にごめんなさい。
ミレイ「やっと出た~」
久遠「俺、スぺカの紙っぽいの持ってたの?」
きっとさとりさんあたりにもらってたんでしょう。
久遠「なんだ、後付か」
しかたないですね・・・。
久遠「俺の《水猫》、だっけか?あれってなんなんだ?」
後になったらわかりますよ、多分。
それでは、次回予告してから去りましょう!
ミレイ「まだあれやるんだ・・・」
優馬と戦うことになったミレイ。
その能力でいかに彼と戦うのか、そして瀬良は彼らの戦いに参入するのか否か?!
今、最後の戦い(久遠とアヤトは終わっていない)が始まる!
では~!