幻想散々的   作:Lan9393

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十六話:追う

想鵐Sido

 

  二人は怒っているようだ。

なんで収まらないんだか・・・。

 

「や、三人とも」

「ーーーーっ!!なんで裏切るのよ!!」

「裏切る?なんのことかな」

「あんたは、私の家にいる私の味方!ならなんで私の仇を殺さないのよ!」

「殺す?何言ってるの?」

 

霊夢はいつもおとなしく、その考えは公平なもの。

なのに、今は味方、仲間、差別・・・いつもの霊夢じゃない。

 

「そいつは私の母親を殺したのよっ!!それが祖先だろうが親だろうが関係ない!!」

「ち、ちがいま・・・」

「霊夢。それは言いがかりじゃないかな?」

「想鵐さん・・・?」

 

霊夢はビクリと震える。

わかってるならいいんだ。その言いようもない怒りをどうにかしたいんだろうね。

 

「別に僕は君の代わりに殺そうとしたわけじゃない。妖夢が、僕の後輩に似てたんだよ。だから、かな?」

「なによそれ・・・だから咲夜に連れていかせたっていうの?!」

「うん。邪魔して欲しくなかったから」

「・・・そう。それならさっさと言いなさい」

「錯乱してる人にどう言えと?」

「・・・・・そうだったわね」

「ちょっと待てよ」

 

上手く行きそうだったのに、魔理沙がそれを制止した。

なんだい、と僕は魔理沙を見る。

 

「それって霊夢の気持ちを無下にしてないかッ?!」

「してない」

「嘘だッ!だったら殺すだの捉えるだのしろよ!!なんで、なんで仲よさそうにしてんだよ!!」

「僕が妖夢と仲良くしてちゃあダメなのか?」

「お前は私たちの仲間じゃないのかよ!!!今回異変を解決する仲間だろう?!」

「え?異変を解決するっていうの、霊夢の仕事だろ?君らはついてきただけ。仲間なの?」

「はぁ?!」

 

事実だ。

本来ならば、別に霊夢にひっついてくる存在はいらないだろう。

確かに孤独よりははるかにマシだ。

だが、生来より天才的な才能を持つ霊夢にとって、好奇心半分でついてくる存在など足を引っ張るだけではないか。

魔理沙は事実を聞かされると、霊夢をチラリと見た。

それに気づいた霊夢は、そこで顔を背ける。

咲夜は別に・・・仕事らしいしな?

 

「魔理沙・・・あなたがいて、邪魔とは思わなかった。けど、紫から紅魔館の時に・・・魔理沙と一緒じゃなきゃダメなのかって言われて・・・いいえって答えたの」

「・・・・っ?!」

「・・・この異変だって、ヤバイ気がした。次の日には行こうって考えてたのよ」

「余計なお世話・・・ってか?」

「・・・・・ええ」

 

魔理沙は唇を噛み締めると、ダッと先へ走って行った。

咲夜は追おうとする。も、霊夢に止められた。

やらせておけ、の意味を持ったその行動は、なぜか震えた腕で行われた。

僕は何も言わなかった。

いいや、ちがうかな?

言えなかった。

それは妖夢も同じらしく、霊夢を恐れながら見つつ、己の胸に手を当て、ほぅと息を吐いていた。

 

「さて、と。あの方向には幽々子様がいらっしゃいます。この異変を起こした張本人であり、この白玉楼の主でいらっしゃいます」

「幽々子・・・」

「はい。・・・・・私の、主人です」

「そっか。霊夢?」

「・・・私がやるから邪魔しないで」

 

霊夢は思いつめたように眉を寄せる。

そして、走り出した。次第に浮いて行く。

僕も砂暗を呼んで乗り、咲夜と妖夢は飛んで追いかけて行った。

 

「・・・・なんの目的があったんだろう?」

「幽々子様は・・・西行妖という妖怪桜を咲かせたかったようです」

「それで、これくらいの異変に・・・何かがおかしい気がする」

「え?」

「花を咲かせるくらいで、こんな禍々しいことになるのかな・・?」

「・・・わかりません。ですが、私は幽々子様のために」

「それはいいんだよ。まあ、解決すればわかるかな?じゃあ行こう!」

 

無理やりに二人と僕は霊夢たちの向かった先へと進んだ。

そこにはーーーー

 

美しい桜が咲いていた。




霊夢さんが安い回。
きっとここの魔理沙は想鵐のハーレムじゃなく、霊夢が好きなんだよ!
と思わざるを得ないくらいに魔理沙が依存っぽいのしてる件について。

想鵐「そこで親友だから、同情、としないんだね」

・・・・あ。

想鵐「え、今?」

・・・・(汗

想鵐「え?え?」

で、ではまた次回!!

想鵐「ええええええええ!?」
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