幻想散々的   作:Lan9393

24 / 129
ひとまず二グループの動向を。


永夜異変~欠けた何かを探して!~
二十三話:執行


  想鵐の砂暗でみんなは飛んで行っていた。

すると、ずっと目を閉じていた霊夢目を開き、つぶやく。

 

「イマ」

「霊夢?」

「イマ、分裂して!」

 

片言なのが想鵐いはひっかかったが、冷静「分裂」とつぶやく。

すると、砂暗半分に別れ、囮役と叩き、誘導役がわかれる。

 

「じゃあ頑張れよー!」

「うう・・終わった、終わった私」

 

想鵐の目に写ったのは、元気良く手を振る魔理沙とそれを抑えるアリス。手をついて、懺悔する妖夢と団子を食べ続けている幽々子の姿だった。

 

(大丈夫か・・・。アリス、妖夢)

 

魔理沙と幽々子が暴走する気しかしない。

想鵐はそれを感じて、心の中で心配をしたーーー。

 

アリスSido

 

  しばらく鳥に乗ったままで進んでいく。

そうしていると、魔理沙が声をあげた。

 

「あれ、誰だ?」

 

そこには、飛び回る虫。

が、人型。

 

(なに、あれ)

 

すると、目のはしで確かに妖夢がーーーー

 

殺虫剤を取り出すのが見えた。

は?え?まさか?

 

「幽々子様に近づくなぁあああ!!」

 

ぷしゅーと気の抜けた音をたてて、それは人型の虫にかかる。

すると、ピチューンとそいつが消える。

 

「・・・かわいそうよ、妖夢」

「はぁ・・・はぁ・・・はぇ?!私なにしたんですか?!」

「無自覚かよ!?」

 

魔理沙のチョップがビシ、と妖夢の頭に直撃する。

痛いとうなる妖夢の手には未だに殺虫剤が握られている。

どこで手に入れたのかしら・・・。

 

「それにしても、お腹空いたわ~」

「こんな時にのんきね・・・」

「も、もうお団子ないんですか?!」

「あるわけないでしょ~。もう、妖夢ってばお茶目さん♪」

「お茶目で人を殺虫剤で殺したって・・・」

「私が暴れられないだろ~!」

「暴れなくていいわよ!」

 

私はこれから異変が終わるまでこんな茶番に付き合わされるのかとため息をついた。

 

「あら?いい感じに食べ物がいるわ~」

 

幽々子が指差した先にば鳥の羽をはやした女。

すると、幽々子が飛び出し、蝶の弾幕を放ち当てる。

私たちが動く手間が省けるのはいいのだけれど、ほぼ本能で行っているのはすごいと思う。

 

「あああ!!!またかよーーー!」

「ゆ、幽々子様!そんなのお食べになったらお腹を壊されます!!」

「妖夢。捕食行為に異を唱えなさい」

 

なんでこうもずれているの?!

私、戦うまでもなく疲れるわよ!!

 

「あれ?アリス、疲れてないか?」

「誰のせいよ、誰の・・・!」

「「「移動の疲れ?」」」

「あんたらのせいよ!!」

 

想鵐Sido

 

「・・・なあ、紫」

「なにかしら?」

「幸せの定義ってなんだ?」

「あら、それを今聞く?」

「別に聞かれて困る内容でもないだろー」

 

求めることが大事とはわかったが、どうしたら幸せになれるんだ?

定義ってあるのか?

 

「その人が充実してる、嬉しい。

 

       それがあれば、十分幸せよ」

 

「・・・そか」

 

僕はよくわからなかった。

長寿なほどそういうのはわかるらしいけど、充実してるかなんて・・・。

わからないだろ、普通。

 

「おしゃべりしてないで。誰かくるわよ」

「あっれー?お客さん?」

 

小柄なウサミミの子がひょっこりと顔を出した。

いつのまにか、視界は竹林。

 

「じゃないかな。君は?」

「因幡てゐ!妖怪だよ!」

 

てゐというらしい子は、笑って構えた。

すると、霊夢が札を一枚投げる。

それがひたいにくっつくと、シューと音を立てる。

 

「いくわよ」

「え?おい!?」

 

チュドーン!!

 

砂暗がまた速度をあげると同時にてゐがいたところが爆発する。

・・・・そういうこと。

僕は後ろを向くが、フランがぷるぷると震えている様を見て、前を向いた。

多分霊夢のことだから殺しはしていないだろう。

すると、広いところに出た。

建物の中・・・・?!

 

「どなたですか?」

 

またウサミミ?

僕は砂暗から降りてその人に近づいた。

薄紫の髪が揺れていた。

気がつけば、指先がこちらを向いていた。

 

「動かないで」

 

凛とした声はただ無表情に発された

 

すると、フランが僕を砂暗の上に投げて降りた。

 

「お兄さん、先行ってて!私がここやる!」

「い、いや。待ってフラーー」

「いいから!壊さないよ、絶対!」

「・・・想鵐、フランを置いて行きましょう」

「ペアじゃないのか?!離せ!」

 

すると、スキマが展開されて、僕はフランの近くに落とされた。

 

「・・・作戦変更。あなたたちはここで足止めお願い。私と霊夢が元凶の元へ行く」

「なんかごめんな、ありがとう、紫」

「・・・ふん」

 

砂暗はそのままで、紫と霊夢は飛んで行った。

僕の近くに砂暗が寄って来て、僕の頬に嘴を摺り寄せた。

 

「やあ鈴仙。面白そうだな。私も混ざっていいかい?」

 

奥から白髪の男らしい態度の女性が歩いてきた。

 

「ああ・・・あなたですか。姫様は?」

「追い出されたよ。変な男との会話で機嫌を損ねたらしい。暇つぶしに付き合ってもらう」

 

僕を指差してウィンクしてくる。

隣でフランが震えるけれど、頭を撫でてやると震えが収まったらしい。

 

「君は?」

「藤原妹紅さ」

「妹紅ね。僕は白野想鵐。君の相手は僕が務めさせてもらう」

「お、嬉しいね。ちょっとそこの女の子はちょい怖いので。まあ面白そうだけど」

「それ、僕をバカにしてる?ま、いいけどさ」

 

妹紅の目に、ただならぬ狂気が宿っている。

フランも同様。

そしてー

 

ウサミミの子の目は、ヤバイ感じがした。




アリスがただの苦労人になった件。
そしてなぜ役割が変わった、と思ったが、霊夢だしいいかと。
あと、妹紅と鈴仙の接点がないとか言わないでください。
都合上帰り際に遊んでくれるということになりました。
フランさん可愛いよ、妖夢さん殺虫剤持ってたよ。
幽々子様本能で捕食したよ。最強だよ。
魔理沙がツッコンダヨ。
紫さんが冷静だよ。

想鵐「・・・こいつ、大丈夫か?」

ではではまた次回!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。