幻想散々的   作:Lan9393

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うーん・・・二話も伸ばせなかったか。


三十六話:幕を下ろしたくば

  ここか、と魔理沙が私の背中でつぶやく。

妖気が集まってる。それに、霊気も感じる。おそらく想鵐もいるんでしょうね。

すると、屋根が弾幕らしいものによって破壊される。

大きな手が家を粉砕せんと掲げられ、そのまま振り下ろされる。

前方の壁は残っており、私は扉いノックする。

しかし反応なし。

もう一度、ノックする。

声も何も聞こえない。中で乱闘なのだろうか?

魔理沙が痺れを切らしたようで、思い切り振りかぶって扉に殴りかかる。

 

「は、はーぶぎゃっ!!」

 

瞬間、扉が内側に開く。

バランスを崩した魔理沙を支えるために前へ踏み出すと、魔理沙の拳も自然と前へ向かう。

返事をしたそいつの顔面に魔理沙の拳を叩きつけた体制になるのだ。

そしてそれは勢いをつけたもの。

そいつは転がって行った。

 

「「「「・・・」」」」

 

弾幕ごっこをしていたらしいアリスと鬼がこちらを呆然と見ている。

なによ。私は悪くないわ。

すると、ガラガラと弾幕ごっこの被害にあった壁の瓦礫を押しのけてそいつ———想鵐は現れた。

 

「なんだよ?!なんで急に?!僕何もしてない!まだ!」

「うぅ・・・。今のは・・・悪かったのぜ」

「なにしてんのよ?」

「「おい元凶ぉおおおおお!!」」

 

二人を放っておいてアリスたちに目を向ける。

すると魔理沙と想鵐が叫ぶ。

ああもううるさいわね。

 

「遊んでるのよ」

「人形遊びってのは楽しいな!」

 

アリスがさらりと答え、そいつはニコニコと笑いながら言った。

すると、私たちの後ろから歟疾が顔を出す。

 

「萃香・・」

「!?」

 

歟疾が鬼・・・萃香の名を出すと、萃香は歟疾に気がつき、瞬時に顔を朱に染める。

あたふたとする。何かそれを見て思うのだけど・・・こいつ、どうしたのかしら。

 

「な、歟疾!?」

「君が、彼女の言う歟疾くんかい?」

「ああ。吟遊詩人をやっている」

「そうか・・・」

「想鵐くん、よろしく頼むよ」

「!?・・・あ、ああ」

 

想鵐はびっくりしたと目を見開くが、差し伸べられた手を見て、笑いながらその手を取る。

時折頭を抑えて「いてぇ」と呻き、アリスがため息をつく。

 

「さて、異変をやめなさい」

「おやおや?・・・ふむ。うーん」

「僕は至ってかまわない。詩にできそうな素材は集まったからね」

「そうか。じゃあやめるかー」

「軽っ!!」

 

想鵐が叫ぶ。ああ、もううるさいわね!

 

「よし、終わったならいいわね。あんたら、酒代出せる?」

「「無理無理」」

「・・・・」

「私は飲むから金なんてないし」

「僕なんて、稼いだ金が萃香の酒に変わるからねぇ」

「・・・」

「れ、霊夢?」

「・・・バカなの?死ぬの?」

「落ち着け!!」

 

想鵐が頭を抑えながら私に言う。

こいつらが異変の主なのに宴会の酒代も出せないの・・・?!

 

「ほら飛びなさい!金は!!無いの?!」

「ほーら」

「はーい」

 

カスッと音がする。ああ、・・・本当にないのね。

 

「酒代なんてうちにないわよ・・・」

「あら?霊夢、私のことを忘れて・・・」

「ああ・・・忘れてたわ」

「私もだぜ」

「おい、お前ら・・・」

 

レミリアがふふん、とドヤ顔して私に言い放つ。

ああ、レミリア居たわね。

 

「それでしたら、幽々子様にお伝えしましょうか?お酒でしたら蔵にありますし」

「妖夢、お願い」

「そしてレミリア様。足りない分を補充していただけないでしょうか?」

「・・・妖夢」

「はい?」

「う、う、うわぁああああああああ!!!!」

「きゃぁ!?」

 

妖夢にレミリアが飛びつく。

それを見て、想鵐が少しムスッとしている。

なによもう。

ムカつくわね・・・。




少々早いですが萃夢想終わりです。
次なんでしたっけ。

想鵐「花映塚・・・じゃないか?」

そうでしたっけ・・・。
まあ、宴会回を書いてからなんで。
はい。では、また!

想鵐「・・・まったく」
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