幻想散々的   作:Lan9393

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四十四話:解

  同時刻——。

大爆発の後遺症が残るその場所は、様々な斬撃と歪み、風圧で木々はなぎ倒され、めちゃくちゃになっていた。

斬撃は、瀬良の真空の刃と妖夢のスペルカード(剣撃)。

歪みについては鈴仙の能力。少し強い『幻覚』と成ってそこに滞在している。本人でも直せるかと聞かれても、首を傾げるしかないほど。

風圧は、女烏天狗の能力だ。

 

「しかたない。この子を巫女たちに届けてくださいっす、射命丸さん」

「はいはい、わかりましたよ。その代わり、ここの大地はあなたが治すこと」

「それはわかってるっす。・・・荒らしたのはオイラだし」

 

瀬良は女烏天狗——射命丸——の言葉に返事をし、地面についたその傷を手で撫で、ぼそろりとつぶやいた。

ただ、一言。「ごめんね」と。

 

「・・・」

 

鈴仙は瀬良の姿を認識すると、ふと妖夢のことが気にかかった。

キョロキョロとあたりを見渡す。

しかし、どこにも姿は無い。焦燥感に駆られ、ついには足が動いた。

波長は合わなくても彼はみなの大切な人。彼に妖夢がいなくなったなどと伝えるわけにはいかない。

すると、肩が叩かれる。

 

「彼女はそこ」

 

瀬良が唯一、一本の木が生えている箇所を指差す。

その枝に銀の髪が揺れるのを見た。

そこへうさぎの脚力で駆けつける。

 

「妖夢!」

「・・・」

 

玉がない。あの毒々しい色で、妖夢の首にあり続けた、それが。

反応もないのだ。しかも体は冷たい。

もしや・・・と、鈴仙は瀬良を覗き見る。

未だに傷を撫で、つぶやき続けている。

妖夢の胸に手を当て、心臓の音を確かめる。弱い鼓動ではあるが、生きていると実感した。

 

「・・・妖夢」

「・・・」

「ちょっと」

 

鈴仙は地面に着地し、瀬良に声をかけた。

瀬良がこちらを見ると同時に鈴仙が妖夢をそっと降ろす。

 

「なんだい?ああ、玉がない、か?あはは、それは取ったんすよ。多分、痛みと効果が一時的にきれたんすよ!」

「・・・そう。妖夢が可哀想、ね」

 

妖夢の首を撫でる。そこにはもう異物の見る影もない。

鈴仙は安心したように笑う。

フランドールや魔理沙、霊夢が心配していた妖夢はもう安全なのだから。

顔に出さなくても心配しているのはわかっていた。鈴仙はそういうことに敏感なのだ。いや、霊夢や想鵐が疎いだけなのかもしてないが。

 

「・・・アニキを助けにきたんすか?」

「アニキ?」

 

鈴仙が首を傾げる。

瀬良はその様子に軽く吹き出す。

 

「アニキっていうのは、想鵐さんのことっすよ」

「ああ、想鵐さん・・・」

「そこの妖夢さんを好きな。そして、人を殺した」

「!?」

「あれ、聞いてないんすか?アニキは好きなやつを殺したんすよ?」

「・・・・なに、それ」

 

妖夢を見やる。

そんな人に好かれて大丈夫なのか!

死なないのか!と鈴仙は葛藤する。

 

「大丈夫っすよ。・・・・彼にとって大切な人がいる限り、ね」




瀬良と鈴仙が話す。

瀬良「オイラも入るっす!後書きに!」
想鵐「・・・なんでアニキ」

それは・・・何となくつけたんすけど、まあ理由はおいおい。

霖之助「なんで鈴仙の曲とかそういうのじゃなく、四季映姫さんの添い寝ボイス聞いてるんだ?」

・・・・いいじゃない、花映塚だし。
ではでは!
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