同時刻——。
大爆発の後遺症が残るその場所は、様々な斬撃と歪み、風圧で木々はなぎ倒され、めちゃくちゃになっていた。
斬撃は、瀬良の真空の刃と妖夢のスペルカード(剣撃)。
歪みについては鈴仙の能力。少し強い『幻覚』と成ってそこに滞在している。本人でも直せるかと聞かれても、首を傾げるしかないほど。
風圧は、女烏天狗の能力だ。
「しかたない。この子を巫女たちに届けてくださいっす、射命丸さん」
「はいはい、わかりましたよ。その代わり、ここの大地はあなたが治すこと」
「それはわかってるっす。・・・荒らしたのはオイラだし」
瀬良は女烏天狗——射命丸——の言葉に返事をし、地面についたその傷を手で撫で、ぼそろりとつぶやいた。
ただ、一言。「ごめんね」と。
「・・・」
鈴仙は瀬良の姿を認識すると、ふと妖夢のことが気にかかった。
キョロキョロとあたりを見渡す。
しかし、どこにも姿は無い。焦燥感に駆られ、ついには足が動いた。
波長は合わなくても彼はみなの大切な人。彼に妖夢がいなくなったなどと伝えるわけにはいかない。
すると、肩が叩かれる。
「彼女はそこ」
瀬良が唯一、一本の木が生えている箇所を指差す。
その枝に銀の髪が揺れるのを見た。
そこへうさぎの脚力で駆けつける。
「妖夢!」
「・・・」
玉がない。あの毒々しい色で、妖夢の首にあり続けた、それが。
反応もないのだ。しかも体は冷たい。
もしや・・・と、鈴仙は瀬良を覗き見る。
未だに傷を撫で、つぶやき続けている。
妖夢の胸に手を当て、心臓の音を確かめる。弱い鼓動ではあるが、生きていると実感した。
「・・・妖夢」
「・・・」
「ちょっと」
鈴仙は地面に着地し、瀬良に声をかけた。
瀬良がこちらを見ると同時に鈴仙が妖夢をそっと降ろす。
「なんだい?ああ、玉がない、か?あはは、それは取ったんすよ。多分、痛みと効果が一時的にきれたんすよ!」
「・・・そう。妖夢が可哀想、ね」
妖夢の首を撫でる。そこにはもう異物の見る影もない。
鈴仙は安心したように笑う。
フランドールや魔理沙、霊夢が心配していた妖夢はもう安全なのだから。
顔に出さなくても心配しているのはわかっていた。鈴仙はそういうことに敏感なのだ。いや、霊夢や想鵐が疎いだけなのかもしてないが。
「・・・アニキを助けにきたんすか?」
「アニキ?」
鈴仙が首を傾げる。
瀬良はその様子に軽く吹き出す。
「アニキっていうのは、想鵐さんのことっすよ」
「ああ、想鵐さん・・・」
「そこの妖夢さんを好きな。そして、人を殺した」
「!?」
「あれ、聞いてないんすか?アニキは好きなやつを殺したんすよ?」
「・・・・なに、それ」
妖夢を見やる。
そんな人に好かれて大丈夫なのか!
死なないのか!と鈴仙は葛藤する。
「大丈夫っすよ。・・・・彼にとって大切な人がいる限り、ね」
瀬良と鈴仙が話す。
瀬良「オイラも入るっす!後書きに!」
想鵐「・・・なんでアニキ」
それは・・・何となくつけたんすけど、まあ理由はおいおい。
霖之助「なんで鈴仙の曲とかそういうのじゃなく、四季映姫さんの添い寝ボイス聞いてるんだ?」
・・・・いいじゃない、花映塚だし。
ではでは!