魔理沙は目の前の死神・・・小野塚小町を早く討伐したかった。
なぜか?
長年の親友であり異変解決のライバルである霊夢の安否が不明なためだ。
霊夢が死んでしまえば、新たな巫女が生まれる。その巫女は、天才とまで言われた才能を持つ先代巫女の霊夢を超えることはできないだろう。
(いや、待て)
と、魔理沙は思考を巡らす。
(霊夢は確か結界を作り出すのが得意なはず。いや、想鵐のあの能力が発動したら?対象を枯らし尽くすっていう能力のもとなら、霊夢の結界なんてやすやすと・・・いや、それは無理だ。あいつの結界は先代巫女を受け継いでいる。先代巫女が歴代の中で強力な結界を作っていたはず。なら、霊夢は結界を————)
「おいおい、あたいの前で考え込むのかい?!」
「うおっ!残念だが、もう思考はまとまったのぜ。お前を倒して想鵐を殺す!」
「へぇ?大切なんじゃないのか?」
「霊夢も想鵐も好きだ。だから・・・私は想鵐を殺す」
「・・・よく意味がわからないね。どうしてだい?どうして、大切だと思える人を殺す?」
魔理沙は繰り出された鎌からの弾幕をよけ、後退する。箒に乗って飛び回り、大きく叫んだ魔理沙に小町は渋い顔をする。意味不明だとでも言うような、そんな。
噛み締めたように告げた二個目の言葉を噛み砕き、小町は呆れたような顔で鎌を一閃した。
そこからは弾幕が形成されている。だが、魔理沙は相殺することもなく逃げ回る。
「想鵐は自身を殺せ、っていう時があったのぜ。多分、それを一番聞いたのは霊夢だ。聞いてないのは妖夢だろうな・・・自身が人殺しだからその罪を償いたいと。大切な人を失ったあいつは言ったんだ。あれで妖夢まで死んだら・・・この幻想郷全員が死んだらどうなるんだろうなぁっと!!!」
「・・・そうかい。あいつはやっぱり、か。まあいいか!四季様の処罰はもうすぐだ。きっと彼は二度と帰ってこない。彼は地獄へ—————」
「そうはさせませんよ!!!死神さん!」
聞き覚えのある声。
毎回毎回冥界の人と会うことはあった。
仕事関連で・・・だが。
小町はびっくりして上を見上げる。
「魔理沙さん、私です!さあ、鈴仙さんと霊夢さんのところへ!」
「妖夢・・・!?お前、平気なのか?!」
「はい!この通り。しかし、異物が消えてから体が軽くなりましてね。むしろスッキリした感じです」
にっこりとした笑顔を浮かべて、妖夢は刀を抜いた。
魔理沙は安心して、その場を離れる。
「へぇ。まさか君とやりあうことになるとは」
「お話は聞きました。皆さんの大好きな想鵐さんには絶対帰ってきてもらいます」
「君は好きじゃないのかい?」
「さあ、どっちでしょうね・・・?」
「まったく、みーんな想鵐を好きなのかい?へぇ・・・」
ニヤリ。
小町が先を見据えながら、鎌を構える。
妖夢はもう離れて、刀を下段に構えたまま、目を閉じ集中している。
「さぁ、行きますよ」
「いいよ。来な」
前の比にならないスピード。
彼女はここまで成長したのかと小町は反射神経で鎌でガードした。
「人符『現世斬』!」
————————————————————–
一方。
「う、ぎゅう・・・」
「あら、妹さん?その程度かしら」
風見幽香は少々傷つきながら、目の前のボロボロなフランドールを見下ろす。
(お姉様より強い・・・!ううん、互角、かな?!・・・でも、こんな相手能力使わないでどうやって戦うの?!咲夜かめーりんが来てくれれば・・・!)
「呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃーんっですよ妹様!」
「め、めーりん!?」
「ほら、傷だらけじゃないですかぁー。私怒られちゃいますよ・・・。ここは私に」
「いやっ!」
「私のかっこいいシーンが・・・」
「めーりんと一緒にやる!」
フランドールの肩を掴んだ美鈴は、にっこりと微笑んで言葉を放つが・・・それを遮ってフランドールは叫んだ。
これからはいうことを聞かなさそうだ・・・と、そこに、魔理沙が目に入った。
「妹様、失礼しまして・・・せいやぁあああああ!!!!」
なんと、美鈴はフランドールを担ぎ上げて投げた!
それは魔理沙の方へ向かって行きフランドールを魔理沙がキャッチ。
美鈴は改めて幽香に向かう。
「小町の方も敵を入れ替えたみたいね。まあ、ボロボロの子をいじめる趣味はないわ。泣いて縋られたいけれど」
「うわあ・・・見て見たいけどいやですね・・・。咲夜さんがきたがってましたが、私も紅魔館の一人。主君の妹様をお助けする使命はあります」
真剣そのもの。
硬い表情を作って、美鈴は幽香を見た。
幽香は傘をさしてそれをくるくると回すだけ。
「妹様に傷つけたものは例え主君でも想鵐さんでも許しませんよ・・・!」
妖夢さん復活!美鈴さん登場!
想鵐霊夢を助け出せ!!
瀬良「これもうヒロイン霊夢でいいっすよね」
いやダメだ!
瀬良「メインヒロインより主人公を理解してるハーレムってなに!?」
・・・いやまあ一番最初に会いましたし。
瀬良「うわぁ・・・。ってか、これ五十話までに終わる?」
多分無理。
五十話行ったら番外編書くお!
瀬良「そ、そうっすか」
うぃ!
想鵐「そう・・・」
トトリさんで忙しいんですよね。
二人「課題!!!」
そんなものはない!!
トトリさんの声で癒してもらうんだもんねっ!
うわああああん!!!
瀬良「あれが作者で本当に大丈夫か?」
想鵐「大問題だ・・・。では!」