霊夢Sido
札を懐からだし、構えてから投げる。
私はそれをただ繰り返していた。
しかし、グングニルが飛んできたらば違う対応をせねばならない。
それに近づいてお祓い棒で弾くのだ。
目的を失った槍は消滅する。レミリアは『また』笑みを浮かべた。
「私を殺そうとはしないのね」
「なんのために弾幕を作ったっていうの?まったく・・・。これだから、あなたは世話が焼けるのよ」
何時の間にやら静寂が訪れていた。
イラついて思い切り針をぶん投げる。
「風魔針ッ!!」
「ふふ・・・怖いわねぇ?」
「うるさい!あんたも・・・あんたも、想鵐が好きじゃないの?!」
針は軽く避けられるが、一本だけヒットした。
それは、レミリアが私の言ったことに硬直し、目を見開いたことから、止まってしまったためだ。
「・・・だッ、大ッッ嫌い!!」
レミリアはいつになく焦っているようで、そして後悔しているよう。目を見開き切って、その視線はあちらこちらを見てうつむく。
「・・・だい、きらい」
「そう。まあいいのだけれど。想鵐を忘れることが、フランを救うことになるのかわからないだけよ。むしろ傷つけているんじゃ・・・・ぐっぶ!?」
「黙れッ!!!」
思い切りタックルをかまされる。
そのまま地面まで落ちて行き、足蹴にされる。
「フランを救うのは私!私なのよぉおおおお!!!」
そのまま何回も、何回も蹴りがいれられる。
はっきり言ってキツい。
「・・・!」
ヒュゥッと口笛を吹く。
狐火がレミリアへと体当たりをしながら、指を火で燃やしレミリアの首へとそれを向ける。
レミリアはそれに気づいたかすぐさま飛び退いて槍で狐火の指を受け流す。
狐火は指を口元へやって息を吹きかける。
火は息でさらに燃え広がりレミリアにかかる。
しかしレミリアはそれに臆せずまた何回もそれを振り払った。
「・・・霊夢様を傷つけるなよ!」
「誰に口きいてるのかしら、妖怪のガキ・・・!」
「僕が主人と敬うのは霊夢様だけだ!」
「いいから狐火!」
「はっ!」
そんなことは言わなくていい・・・いいのだから。
狐火を退けると私は再び針を構え投げる。それと同時に札も投げてあげた。
レミリアの持っていた槍へ張り付いてそれは剥がれない。
ついでに創り出す腕にも張り付いているので、槍はもう生成できない。今あった槍も封じられたからか形を保つことが出来ず壊れた。
「さぁ、終わりよ」
「・・・・ッ」
「・・・あなたが何を思ってフランを閉じ込めるかなんて、私は知らないけれどね」
レミリアの顎をお祓い棒ですくい上げる。涙で潤んだ目をこちらに向けた。
「間違ってる。あなたは、間違ってるのよ」
「・・・・それは・・・っ!」
「いいから、フランに謝りなさい。思い出させてあげるのよ」
「・・・」
よろよろと立ち上がったレミリアは紅魔館へと飛んで行った。
狐火が私のそばで膝をついている。
ペシッと叩いてあげた。
「あてっ?!」
「バカな真似をするんじゃないわよ」
「・・・はい」
「ま、助かったわ。狐火」
「!はい!」
狐火は笑顔を浮かべた。
式神、か・・・。
考えてあげてもいいのかもね。
狐火のファインプレー。
名前つけてあげたいです・・・(汗
そろそろこの異変も終わりに近づいてきましたね!
では!