幻想散々的   作:Lan9393

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六十六話:記憶

想鵐Sido

 

「なぁ」

 

  重っ苦しい空気から逃れるように僕は口を開けた。

フランは「うー?」と見上げてくる。

 

「お姉さんのこと、好きかい?」

「うん!好き!だーい好き!」

「そうか・・・・」

 

僕はフランの頭を撫でてやると、ホゥっと息を吐いた。

何となく安心したのだ。あの姉は妹のためにずっと・・・。

やり方はよろしくなかったものの、しかしその気持ちは十分読み取れた。

『行きすぎた愛』というものはどこの世界でもあるもので。

しかし、その愛こそがレミリアのフランに対する思いであって、それは否定してはいけない。

フランはジィっと僕を見ている。

 

「ん?」

「やっぱり、あの『オハナシ』のお兄さんに似てるよ」

「・・・やっぱり僕のこと忘れちゃったの?」

 

不安になったのかもしれない。僕はフランを見て聞いた。

 

「うん。・・・だって、私は『オハナシ』しか、聞いてないんだもん。『咲夜』って人も『美鈴』って人も知らない」

「そっか・・・」

 

僕はさみしげな表情をしたフランを抱きしめる。

フランはあたふたしながら、やがて僕を抱きしめ返してくれる。

片手でフランの背中に。もう片手はフランの頭を撫でてやる。

 

「お、お兄さん?」

「忘れてても、体は・・・君自身は覚えてるよね?」

 

人を体で覚える、なんて不可能だ。否・・・そもそも、『人』を『体』で覚えようとする『心』が覚えるんだろう。

彼女は今、心を・・・記憶をリセットされている。

 

「・・・い」

 

フランがポツリと呟いた。

ん?と聞き返すと、フランが僕を見上げる。

 

「みんなに、会いたい・・・!」

「・・・うん。これから行くんだよ。お姉さんにも会おうな」

「うんっ!」

 

――――――――――――――――――

 

「妹様っ」

 

咲夜が駆けてくる。

フランは目を見開いた。

咲夜はフランを抱き寄せた。

ぎゅうっと強く、やっと大切なものを見つけたように。

それを、もう二度と離すまいとしているように。

 

「あ・・・知ってる!お姉様の『オハナシ』の中の、メイド!」

「咲夜だよ、フラン」

 

僕が嬉しそうに声を上げるフランに苦笑しながら言う。

レミリアは、紅魔館のメンバーをきちんと教えようとしていたのか・・・。

そして、外の世界を教えていたのか。

 

「咲夜・・・」

「はい・・・!そうです!そうです、フランドール様!!」

「咲夜、痛いよぉ・・・」

「ごめんなさい・・・!」

 

お互いが抱きしめ合い、ふと、フランが顔を歪めた。

咲夜がすぐさま反応し、肩を掴んだ。

 

「大丈夫ですか?!」

「咲夜・・・十六夜、咲夜・・・?」

「え・・・?」

「・・・っ!ご、ごめんね!もう、いくね!」

「あ、はい・・・。美鈴でしたら外にいますよ」

 

咲夜は暖かい笑みを浮かべた。

 

「ありがとっ!」

 

フランが走り出す。

僕は咲夜を一瞥してから、フランを追いかける。

なんだろう、どうしても咲夜の笑顔が悲しそうに見えた・・・。

 

――――――――――――――――――

 

  門に向かうと、そこには美鈴と妖夢にしばかれてる瀬良の姿があった。

なにをしたんだろう、君。

あっちゃこっちゃに蔦が切り捨てられる。

・・・なにしたんだ。

 

「あ!門番さん起きてる!」

「起きてますよ~?」

「えーっと、美鈴・・・」

「はい?」

「そうだよ、フラン」

 

フランを抱きしめ、僕は美鈴を見て、耳打ちをした。

なんでか瀬良が羨ましい。

だって、妖夢に触れてもらって・・・もとい、締め上げられてるからねぇ?

瀬良が悲鳴をあげる。

 

「いぃぃぃぃたいぃいいいい!?」

「ふむ、腕は終いにしますか。お次は足ですよ」

「なんでぇええええ?!」

 

・・・なんだろう、とてもかわいそうに思えてきた。あの立場にはいたくない。

僕はフランを見やる。美鈴と手を合わせてとても楽しそうに話していた。

 

「・・・」

 

僕は疑問に思っていた。

急な頭痛。そして、教えてもいない、十六夜咲夜というフルネームを知っていたこと・・・。

多分、記憶が戻って来ているのではないかと思う。

数日程度の催眠。そして、僕らと会ってしまったことが原因で思い出しかけているのではないだろうか?

よくわからないが、そうだとは思う。

とりあえず、本気で記憶を戻した方がいい。

僕は中へ入ってレミリアを探した。

 

――――――――――――――――――

 

  中へ入って少しすると、飛びながら移動するレミリアを見つけた。

その表情は焦っていて、今にも疲れ果て眠りこみそうなほど顔色が悪い。

僕が声をかけると、すぐさま槍を召喚し僕の首元へ突きつけた。

 

「フランはどこ?!」

「今は門で門番とお話中さ」

「・・・そう」

「待ってよ」

 

僕はレミリアを引き止めた。

レミリアはうざったそうに僕を見やる。

 

「その光の玉は?」

「フランの記憶を具現化したものよ。・・・眩しすぎて、今はきついけれど」

「・・・」

 

だからグロッキーだったのか。すると、向こうから駆けてくる足音。

フランだ。

フランはレミリアへ抱きつくと、ぎゅうっと、腕を回した。

 

「お姉様・・・!」

「ごめんなさい、フラン。私は、あなたのことを考えていなかった」

「いいの、いいのよお姉様」

「でも・・・」

 

レミリアが口を開きかけ、閉じた。

フランの視線に、タジタジである。

 

「お姉様、それ頂戴」

「ええ・・・これはあなたの記憶。さぁ、受け取りなさい」

「うん」

 

フランがその球体を手にした瞬間、球体がフランに取り込まれた!

眩い光をはなったフランは浮き上がって、そのまま床へ落ちた。

 

「「フランッ?!」」




想鵐「めっちゃ適当になってねぇか?」

・・・気のせいだよ。

想鵐「飽きたーとか言うなよ?」

言わないよ。
さて、次の異変は何だったかな?

想鵐「そ、の、ま、え、に!もう一個オリジナルいれんだろ?」

うん、日常話の後にね。
まあ日常話を多めにしてその中に伏線いれる感じかな。

想鵐「そうか。まあ、今はフランが準ヒロインにあがるっていう異変だしな」

どんな異変

想鵐「というか、本気で僕と妖夢のシーンいれてよ・・?このままじゃ僕とフランになっちゃうじゃん」

あとあとの展開で想鵐と霊夢もそれっぽくなる安心しろ

想鵐「・・・・」

いや、頼れるっていう場合でね?
うん。

想鵐「・・・そうか。まあ、いいけどさ」

そ、そっかー。

想鵐「ではまた次回」

そんなつれない?!
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