幻想散々的   作:Lan9393

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紅霧異変最後の戦い!


六話:みんなが笑みを浮かべて

魔理沙Sido

 

  私は爆風の中に、一人の女の姿を発見し、ため息をつく。

さっきっからマスパ撃ってる私の心境を考えろ。

また本を片手にこちらへ向かってくる。

 

「あなた・・・さっきから図書館を荒らしまくってなにがしたいのかしら」

「んー?いや、死ぬまで借りたいなーと」

「それは泥棒よ、泥棒」

「私にゃなんのことかさっぱりだな」

 

しらばっくれて私は適当な本を手に取る。

おー、いい本。

 

「あなたって人は・・・!う、げほげほ!」

「あああ!パチュリー様!!」

 

赤髪の変な悪魔っぽいのはパチュリーっつー奴に近寄ると、その背を手でさすった。

 

「じゃあ、私はここらで退散するぜ!」

「あ、待ちなさい・・・」

 

私はその図書館を後にした。

 

――――――――――――――――――

 

霊夢Sido

 

  私はすぐに札を投げ始める。

そいつは羽を広げ、飛んで回避。

ここでいつも舌打ちするのだけど・・・余裕がない。

なぜかって?

あいつの放つ弾幕がね・・・ちょっと。

やっかいというかなんというか・・

 

「さあ!いくわよ巫女!!」

「あーもう、めんどくさいわねぇ!!」

 

私たちは同時にに武器を構えなおした。

 

――――――――――――――――――

 

想鵐Sido

 

「落ち着いた?」

「うん・・・」

 

フランが泣き止んで、僕はもう一度頭を撫でてあげる。

すると、フランはニパッと笑って、ふたたび影を落とした。

 

「お姉様止めないと・・・!」

「ははっ。じゃあいこう?」

「でも・・・出てきたら怒られちゃうかな」

「んー。ここは僕が誘拐したってことで♪」

「い、いいの・・・?」

「?じゃあ行こうよ!」

 

僕はフランの手を掴んで、歩きだした。

この異変を止めるために・・・。

 

――――――――――――――――――

 

霊夢Sido

 

  荒い息遣いが聞こえる。

それに気をかけることもなく、私はスペルカードを取り出す。

 

「その前に・・・スペルカード。天罰『スターオブダビデ』」

 

そいつは、レーザーを展開し、リング弾と丸弾を発車してくる。

舌打ちをし、それをよけていく。

殺す気?!

 

「まだ・・・まだよ・・・」

「また!?」

 

止んだと思えば、そいつはまたスペルカード宣言をする。

 

「神槍『スピア・ザ・グングニル』」

 

そいつは、大きな赤い槍を作成し、それを投擲してくる。

よく見ると、弾で作ったような感じがする。

私はそれが当たらないよう横に移動。が、起動が変わる。

しかたない!

弾幕を張り、やりすごす。

そしてスペルカード宣言をする!

 

「スペルカード!霊符『夢想封印』!」

 

色とりどりの光弾が、そいつの元へ向かって行く。

 

「終わりよ!!!」

 

「待ってよ」

 

男特有の低い声が響く。

そいつは安堵したように地面へ降りる。

 

「レミィ、なにしてるんだ?フランが逃げた」

「フランが・・・?」

「ああ。えーっと、想鵐。そいつと一緒に」

「ありがとう、未來」

 

未來、そう呼ばれた男は、ため息をついて、その場から離れる。

 

「俺は手助けしない。ただ、想鵐を見たいだけだから」

「わかってるわよ」

 

未來とそいつは軽く談笑する。

何かムカつく・・・。

 

「あんた!なにも・・」

 

「未来!!!」

 

向こうから、少女と手をつないだ想鵐が、未來に駆け寄る。

未來は、ぶつぶつと呟くと、その場から消えてしまった。

想鵐は落ち込んだように肩を落とすと、少女の背中を軽く叩く。

 

「お、・・・お姉様!」

「フラン。部屋にいなきゃダメでしょう?なんでこんなところに」

「わたし、寂しかった」

「!」

 

フランは、そいつに近寄ると、抱きつく。

 

「なあ、お姉さん」

「レミリアよ。気軽に呼ばないで頂戴」

「そうかー。レミリア、フランはずっと一人で、お姉さんと会いたがってたようだよ」

「・・・・」

「遊んでくれる人がいない。寂しい。なんで幽閉してたの?」

 

想鵐は無表情のまま、レミリアに問い詰める。

レミリアは目を逸らし、ため息混じりにつぶやいた。

 

「本当なら、この異変を成功させて、フランを外でいっぱい遊ばせたかった」

「え・・・」

「フランに、サプライズで見せてあげたかった。怖がる必要のない世界を。それに、気が触れていたから・・・無闇に外を見せても、壊し尽くしてしまいそうだから」

 

レミリアは悲しげに目を伏せ、想鵐を見やる。

フランも想鵐も、じぃっとレミリアを見ていた。

私は口を挟む。

 

「だったら・・・一言言いなさいよ」

 

「「は?」」

 

想鵐とレミリアがハモって聞き返してくる。

ちょうどそこに魔理沙が来た。

 

「魔理沙も、少し気が触れてるくらいだったら、別に迎え入れてあげてもいいわよね?」

「ん?何の話かわからないが、楽しけりゃそれでいいだろ!」

 

魔理沙は笑う。

レミリアは予想外かのように目を見開き、フランは涙目だった。

ふっと笑う声が聞こえる。

想鵐だった。

 

「あはは!さすがは幻想郷!僕の世界の考えとは違うな・・・」

 

切ないような、複雑なような・・・。

そんな目が私に向く。

 

「・・・ごめん。霧、しまう」

「そうしてもらえると嬉しいわ」

「さーって!異変解決ってなわけで、博麗神社でお祝いだ!宴会だ!」

 

魔理沙が騒ぎ立て、フランを撫でながらレミリアは笑む。

想鵐も笑っている。

私は、幸せな気分になった・・・かもしれない。




オリジナル展開っていいよねっ。
ちなみに、レミリアさんの幽閉の動機は半分捏造デス。

想鵐「サプライズってとこな」

はい。

想鵐「ねぇ・・・なんで未来が」

ノンノン。未來です。

想鵐「どっちも読みはみらい!!」

理由としては、オリジナル異変の伏線ってやつですかね。
異変毎に出てくるつもりです。

想鵐「はぁ・・・。それで、宴会は?」

次の話にやります!
あと、次は紫さんから、想鵐さんへ素敵なプレゼント!

想鵐「へぇ・・・」

ではでは!
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