想鵐Sido
この頃外出することが多い。
前々回は白玉楼。前回はアリス宅。
そして今回は紅魔館だ。
執事としてお手伝い中。・・・まあ、姉妹に「やるなら制服で」って言われたからなんだけどね。
「咲夜さん、他にやることはー?」
「廊下の雑巾掛け、それと棚の整理整頓、お嬢様のお茶淹れ・・・まだまだたくさんあるわよ?」
「うっそーん」
「その分報酬も弾むわ。お仕事次第だけど」
「・・・はーい」
この頃神社が金欠だ。
いやまあ、金欠じゃない時なんてほとんどなかったけれども。
今は霊夢との共同生活のために働こうと思った。
・・・ああ、癒しが欲しい。
僕はとほほ、とつぶやきながら雑巾を乾拭きのままスーッと廊下を駆け抜ける。
咲夜さんがいるんじゃ手も抜けないしね。
「・・・・・・・・終わりましたー」
「まだ拭き残し」
「あ、はい」
そこも拭いてまた顔をあげる。
すると名簿・・のようで違う、紙が渡される。
これは、フランの部屋の棚の・・・。
「妹様のお話相手にもなってあげて。そうね・・・今が10時だから、12時になったら一回帰ってきて頂戴。そしたら昼食を取りましょう」
「了解ッ!」
僕はダダダッと走り出す。が、ナイフが飛んできたので減速。
・・・わぁい、廊下を走るな・・・ですかい。
先が思いやられるなぁ・・・。
というわけでフランの部屋。
コンコンとノックして押し入る。
すると、飛びついてきたフラン。
「おにーさま♪」
「わ!?ふ、フラン、落ち着いて・・・じゃなくて退いて?!」
ゴロゴロと頬を僕の腹に摺り寄せて「ふにゅぅ」と声を上げる。
愛らしくて頭を撫でてあげるけれど、僕には仕事がある。
離れてくれる気配もないのでフランの体を背中に回してそのまま棚へ向かった。
やっぱりごちゃごちゃになっている。
一番最初、仕事をぺぺっと言ってもらった時にも「ぐちゃぐちゃになっていると思うから、破片に気をつけるように」と言われた。
これはぐちゃぐちゃになりすぎではないだろうか。
フランを見やれば、何のことかわからないようで首を傾げている。
話すことはない。片付けよう。
僕は黙って名簿と棚を見て片付けを始めた。
「・・・お兄様」
「んー?」
「幸せ?」
「・・・へ?なんで?」
フランの質問についそちらを向いてしまう。
すると、不意に柔らかい感触が僕の唇に触れた気がした。
性格には、口元・・・頬に近い位置だ。
「あー、失敗しちゃった」
「なっ・・・?!」
「知ってるよ、お兄様は妖夢が好きだって」
指先がフランの指先とくっつく。
フランは僕の手をとって、確かに指先と指先をくっつけていた。
「でもね、お兄様・・・」
「・・・ふ、らん」
ぎゅうっと抱きしめられる。
「私、お兄様のこと大好き!いなくなられちゃったら、困っちゃう・・・かな。ねえ、アリスとあったよね」
「うん・・・」
「アリスもお兄様が必要なんだって言ってた。モテモテだね、お兄様!」
「・・・必要、か」
僕なんかが必要にされている、なんて。
とても恐れ多い気がして。
——妖夢はどうなんだろうか。
妖夢も、フランと同じように好いてくれるのだろうか。
アリスのように必要と思ってくれるのか。
あの台所仕事は、必要とされていると受け取っていいのだろうか。
僕には到底わからない。
・・・曖昧な答えを導きだそうったってうまくいかない。
僕はフランに笑いかけてから仕事に戻った。
「ちなみにフラン、大好きっていうのは」
「ひみつ!」
「」
紅魔館でアルバイト。
想鵐くん、博麗神社を助けるのだー。
想鵐「確認します。メインヒロインは?」
妖夢さんです!
想鵐「今メインになりつつあるのは?」
フランまたは霊夢さんです!!
想鵐「謎である!!!!」
あ、紅魔館、DE、アルバイトが終わったら次は・・・うん、瀬良くんのナンパ話になるかな。
想鵐「いつ次の異変が起きるの?」
まあ、瀬良があややと早苗さんと向き合ったら、かな。
想鵐「・・・早く次の起きないかなぁ」
君のハーレムが増えるね!
想鵐「妖夢さんを落とさせてください」
なんでだろうね・・・理桜くんにはあんなにあっさり落ちたのに、君には落ちないって不思議。
想鵐「僕も不思議」
では~!