七十六話:倒壊につき激怒
想鵐Sido
・・・・僕はまだ一人でいる。もう夏になった。暑いね。
それと今朝、山が崩れた。今はただの平地。
僕はそこに座っているよ。
「・・・ん?なんだ?」
ビュォオオオオ!
その時、猛烈な勢いで僕に向けて吹き付けてきた風。
勢いに僕はつい地面に手をついてしまう。
「・・・風?今は梅雨のはずだよね?」
僕は頭を掻きながら、未だ吹き付ける風に疑問を抱く。
まあ突風がふいてもしかたないか。
今日はそういう日なのかもだし。
しかし、どこかひっかかる。
そして止まない風に僕はふと思い当たる点があった。
止む気配がない。そして『異常』なまでに強い風。
「・・・異変か」
霊夢が動くだろうな。
くあぁ、と欠伸をして横になる。
こうやって手を延ばせば空さえも枯れしまうような錯覚を覚える。
輝夜に妹紅・・・何が言いたかったんだろう。
「・・・しかたない、突風が吹いてると流石に寒いし・・・異変解決にでもいきますか」
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霊夢Sido
「暑いっ!」
私は叫んだ。
今日はいい天気だし、洗濯物もよく乾く。けど。
数日前からずっとこうである。
空を飛んで見て回れば、森は雨、紅魔館は濃霧。
おかしい。おかしすぎる。
「・・・まあ、決定打も証拠もないし、まだ手は出せないわね」
トッと足をつく。
すると不意に訪れた揺れる感覚。
地面だ、地面が揺れている!
ガッシャーン、ガラ。
「!!神社が?!」
音を立てて崩れて行った神社になにもいえない。
・・・これは、許せないわね。
「どこのだれがこんなのしたのだか・・・。ああもう許せないわね!許せない!とっ捕まえて縛って異変を起こしたことを後悔してもらわなきゃ!」
「おーい!れーむ・・・ってあつっ!」
私が叫び散らすと、魔理沙が飛び込んでくる。
魔理沙は神社の境内に入ると、その日差しに目を細める。
「あら、魔理沙。あなたのところの天気は?」
「霧雨だぜ?」
「ふぅん。涼しそうね」
「ジメジメするだけだぜ。よくもないさ」
ところで、と魔理沙が話を振ってくる。
おおかた予想はつくけれどね。
「ちなみに犯人の予想はできてないわ。わかってそうなやつを片っ端から調べていくしかない」
「だとすると、幽々子、紫、レミリアあたりは捕まえとかなきゃな」
「ええ。それと、想鵐と瀬良。そして神奈子もね。私は自分が言ったのを捕まえるわ。あんたはあんたでお願い」
魔理沙は嘆息する。
「へーへー、骨が折れるなこりゃ」
「まあ、紫については見つけられたらでいいわ。この季節に寝てるのはあり得ないけど、あいつ去年結構力使ったから・・・」
私が顔を背けながらいうと、魔理沙が笑った気がする。
どこか焦ったように魔理沙は口を開いた。
「そそそそそんじゃ、神奈子は任せろ!紫は任せたぜ霊夢」
「は?!何言ってんのよ!」
「し、心配なんだろ?わかってるって」
「うっさい!黙れ!」
「はいはい黙りますよーっとじゃあな!またあとで!」
「あーもー、調子が狂うわねぇ・・・」
手を振って去る魔理沙。
ため息をつきながら私は魔理沙から目を離す。
倒壊した神社を見て、鋭く言った。
「いい加減、出てきたらどうかしら、紫」
「あら、気づいていたのね」
「ええ。まあね」
「なら声をかけても良かったんじゃない?」
「なんでよ」
「まあ、いいけど」
紫が倒壊した神社の裏から出てくる。
私は袖から大幣を取り出し向ける。
「・・・なに?その戦闘体制は」
「ほら、さっさと情報吐きなさい」
「まあいいけれど、ね。あなたも久々の弾幕ごっこじゃない?楽しむ?」
「めんどくさいわ。あんた相手にすると」
「ひどいわぁ、お姉さんの暇つぶしもできないの?」
・・・あ、今なんかムカついた。
私はそれに言い返すようにいう。
「ふぅん?お姉さん?お婆さんの間違いじゃないの?」
「・・・霊夢?」
しまった、と私はそっぽを向く。
トーンの下がった低い声に、私はギクリと身を強張らせる。
「言ってはいけないことがあるって、知ってる?」
「え、ええ。まあ・・・そうね」
「あなたはいけないことを言った自覚はある?」
「まああんたの態度みればどんなバカでもわかるわよ」
「そうね。あなたは元より天才だから」
ふざけている様子はない。
これは、真剣に怒らせてしまったようだ。
「・・・ゆ、紫!悪かったわ」
「そう。まあ謝れるだけマシね。どこぞの白黒魔法使いは何も言わず帰ったわ。今回も逃げたようね」
センスで顔を隠しながら紫は笑った。
その額には青筋が立っている。
「・・・あいつ・・・っ!だから・・・」
「その分、霊夢が楽しませてくれるわね?」
「なんでよ。あいつの責任・・・で・・・・しょ」
「や っ て く れ る わ ね ?」
「・・・・はい」
私はおとなしく構えた。
霊夢さんがかわいそうな件について。
想鵐「こ、これは・・・」
瀬良「・・・扱いが」
まあ、うん。
すいません。
霊夢「・・・」
れ、霊夢さん?
霊夢「難易度は?」
え?あ、弾幕ですか?
・・・・ルナティック越え?
もうやすやすと?
霊夢「・・・魔理沙」
魔理沙「な、なんなのぜ?」
霊夢「あとは任せたわ」
魔理沙「れぇえええむぅううううう?!」
想鵐「・・・」
瀬良「れ、霊夢さんが・・・」
・・・うーん、言いすぎたかな?
まあ霊夢さんなら超えてくれると信じてる!
想鵐「ちなみに描写は?」
しない。
瀬良「あ、はい」
君たちの天気はちゃんと考えて決めてるからね?
・・・まだ瀬良くん考えてないけどさ?
瀬良「ダメじゃないっすか」
うん。
というわけで、また次回もよろしくお願いします!