幻想散々的   作:Lan9393

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この木にまつわるものはすべてオリジナル設定です。
・・・これから、大切になる(であろう)木です。


七十九話:『木が生えたら上に逃げた』

魔理沙Sido

 

私らはあっというまに博麗神社へたどり着いた。

そこには、ボロボロな霊夢と、その前に座る青い髪の女。

その辺に狐火も転がっていた。

その有様に、つい私は思った。

 

(・・・あ、この状況私のせいか)

 

おそらく、紫との弾幕ごっこのせいだろう、こんなボロボロなのは。しかし、今でも気を失っているということは、きっとこの女に追撃されたんだ。・・・多分。

紫なら、これくらいはできそうだしなぁ・・・。

 

「・・・あんたが、主犯か」

 

瀬良が普段と違う口調で話し出した。

文とかから聞いたが、これが本当の彼らしい。

 

「えー?さっきいなかった人だな~」

「・・・」

「君ら、誰ー?」

 

にっこりと笑って、そいつは剣を一振りした。

 

「私は霧雨魔理沙だ、こいつが・・・」

「烏天狗の瀬良」

 

そう、瀬良が言い放った瞬間、私らの足元が盛り上がる。

地鳴りが響いたその境内で、大きな地震が起きた。

それで私は体制を崩してしまったが、瀬良が私を姫抱っこしたおかげでなんとか・・・って、なにしとんじゃ!

盛り上がった地面はやがて穴が空き、中から木の根・・・のようなものが飛び出してくる。

それらは優しく霊夢らを持ち上げた。・・・まあ、女に向けられた根は明らかに殺す気満々だったが。

しかし、根がここに飛び出たのにかかわらず、木が生えたのは神社の裏手だった。

私らが体制を崩した原因は、その木だったのだ。

それにしても、大きな木だ・・・。

空いっぱいに広がった葉は、枝は神社を覆った。

太陽の光はそれによって遮られ、葉からこぼれ落ちる日の光が暖かい。

女は気の抜けたような声を上げる。

 

「・・・わーお、これは大きな木だねぇ」

「・・・黙れ。根を張り尽くさないうちにお前を『幻想樹』の生き餌にする」

「あっはは!怖い怖い~。ここで騒動起こすのもあれだな~。・・・そういうわけだから、空の上までおいで。そこで相手はするから!」

 

女はそういうと、バッと去った。

なんだったんだあいつ。空?空の上で、何かするのか?

・・・そんなことよりも、もっと疑問なことがある。『幻想樹』ってなんだ?

私が首を傾げると、ピクリ、と霊夢が起き上がった。

 

「これが、幻想樹ね・・・。噂や伝承で聞いただけのことはあるわ。あんた、これをどこで・・・」

 

伝承って・・・この世界、まだなにかあるのかよっ?!

何でその話、私にしてくれなかったんだ?!

 

「俺の能力はな、自然を司り、恩恵を得る。それはつまり、どんな事をも聞いて叶えてくれる木々や草花の優しさだ」

「ふぅん・・・それで、潜ませてたってわけ?」

「それとこれとはやや違うところはあるが・・・。潜ませていた、というよりは、俺の能力で管理してるも同然だ」

 

霊夢が大幣で自らを支え、瀬良を見やる。

瀬良は私を降ろし、腰につけていたらしいポーチに触れ、静かに答えた。

 

「それに、幻想樹も栄養を得ないと生きていけない。こんな大きい木では、一部の木々が日光を得られない。だから、種になればいいんだ。そうすれば、種の姿で日光も浴びれる・・・まあ、理由は別にあるんだが」

「種で、栄養補給・・・?!」

「ああ。ごの木を守らなければいけないからこういう方法をとっている。この世界があるのは、幻想樹のおかげなんだよ」

 

すっと、瀬良は目を閉じた。

落ち着くように、ゆっくりと息を吸い、吐く。

 

「冥界に西行妖があるように、この世界にはこの木が必要だった」

「・・・なんで、西行妖が必要って」

 

私はつい、それを問う。

異変については、深く聞かなかったため知らない。

その異変のきっかけって、なんだったんだ?

 

「あれは奥深くに死体が埋められている。どっかの誰かさんを消し去らないためにあの木を咲かせない状態で放置している・・・と聞いた。それは、必要であるものだ」

「・・・それで、この世界に幻想樹が必要なわけは」

 

答えてもらえた内容を心の中でメモし、再び問う。

すると、今度は霊夢から答えが帰ってきた。

 

「・・・今はいいでしょ。長くなるもの。さっ、追いかけましょう」

「おいおい、私の質問は?!」

「この場で答える必要がないの。今は異変解決に集中する時だわ」

「・・・おう」

 

私はしぶしぶ頷き、箒を取り出す。

瀬良がなにやらポーチを漁っていた。

 

「・・・二人とも、俺に掴まれ。手っ取り早く行く」

「え?・・・ああいや、いいのぜ!自分の力で」

「ええ、頼むわ」

「霊夢?!」

「・・・早くあいつをボコりましょ。この異変、対した意味はなさそうだけど」

「ただ、生き餌が出来ただけだな」

 

瀬良が何かを羽に巻きつけ、私を抱き寄せる。

ぐっと足に力を込めたかと思えば、羽を羽ばたかせ、またあのスピードで駆け抜けた

 

「・・・あら、早いのね」

「うるさい、舌噛むぞ」

「それ、私の時には忠告しなかったよな・・・あぐぅ!」

 

うう、思いっきり舌噛んだ・・・!

瀬良に笑われたような気がして、ムカついたから膝で蹴ってやった。




この異変、どうでもいい方向に転がって行きそうで怖いです。

瀬良「それは・・・・自業自得っすね」

そして久しぶり、瀬良の本気モード。しかも長め。

瀬良「あ、あはは・・・。まあ、いつもの調子で語れないっすからね、この木」

はい。まあそうです。

想鵐「・・・僕は」

あ、もうこの異変中には出ないですね。

想鵐「えええ?!困るよ!」

いいよ、妖夢さんとフランに介護されてろ!

想鵐「・・・うう」

どんどん近づいて行く百話・・・!
さあ、上手く九十九話でこの章を終わらせられるか!
・・・百話いったら章を整理します。
それと、緋想天、短くなります・・・多分。

では、また次回!





「「「「「・・・・・・」」」」」

あれ?みなさん?
なぜこの小説に・・・・。

「「「「「更新しろや!!」」」」」

ひぃいいいいい!!!
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