第三者Sido
ゴツンッ。
霊夢の拳骨が二人に振り降ろされた。
「・・・正気?」
「いったぁ!なんすか、霊夢さん!」
「痛いわよ!なにがしたいの?!」
「あんたら、素の自分になってどうすんのよ」
魔理沙には何のことだかさっぱりな様子。
霊夢は手をぶらぶらさせながらも、ため息をついて天子を見やった。
「戦闘をするなとは言わないわ。でも、弾幕ごっこのルール内の戦闘を心がけて頂戴」
「う・・・了解っす」
「うー。わかったわよー」
「よろしい」
霊夢が降りる準備をすると、思い出したかのように天子を見やる。
天子はこれ以上あるのか、と身構えて霊夢を見上げる。
「あんた、宴会開くから酒とか持ってきなさいよ」
「うぇ?!え、ええ・・・って、なんで私が・・・」
言い切らないうちに霊夢にpは雲から飛び降りて行ってしまった。「どうせのこと宙に浮かぶのだから心配はいらない」と瀬良が声をかける。
「それに、異変の首謀者には宴会の酒代とか吹っ掛けるんすよ。まあ当然っちゃ当然っすね」
「・・・あんた」
瀬良は自らのモグラ帽子を深くかぶって、天子に向けて笑いかける。
天子は少し顔を染めて瀬良を見やった。
「オイラはこれで。魔理沙、いくっすよ~」
「おうっ!わかったのぜ!じゃあな、天子!」
魔理沙に声をかけたあと、瀬良も飛び降りる。
黒い羽が広げられ、彼も滑空を始めた。
次は魔理沙が降りる番。
「待って!」
「んにゃ?」
天子から呼び止められる。
魔理沙は何かあるのかと天子を見れば、天子は顔を真っ赤に染めていた。
「・・・あ、あの・・さ」
「んだ?」
「あ、あああああの男、他に女いるの?!」
「ぶふぅ!!!」
明らかに誑かしまくっていること前提のセリフに、魔理沙はつい吹き出した。
「あっははははは!!!そりゃ、まあ・・・ぷぐふふ・・・」
「い、いるの?!」
「あいつ自身、好きなやつがいるかは知らねーが、あいつを慕う奴らはいっぱいだぜ~?妖怪の山の女は殆ど!」
腹を抱えて笑いながら、魔理沙は言った。
それを聞いて天子が俯く。
「そ、そんな・・・」
「でもまあ、いいんじゃねーの?じゃなー!」
「え、ええ・・・」
箒を手にし飛び降りる魔理沙を手を振って見送った天子は、胸に手を当て祈った。
(どうか、この思いが届きますように——)
☆ ☆ ☆
「遅かったじゃない」
「え?ああ、まあな」
「じゃあ、オイラはこれで」
「ええ、助かったわ」
「じゃあな、瀬良ーー!」
瀬良が勢いをつけて羽ばたき去るのを、ただただ見送った二人は、そのまま息を吐く。
異変は終わったようだ。あの日照りも何もない。
「・・・さて!私も帰るか——」
「ああ魔理沙は泊まっていきなさいよ色々聞きたいことも言いたいこともあるから」
「あ・・・あっははははは!!!」
魔理沙が肩を掴まれるのを振り払って走り逃げる。
霊夢はふぅと再び息を吐いて神社の中へ身を投げ込んだ。
「・・・想鵐」
この異変中、会うことはなかった思い人。
明日の宴会に会えると信じて・・・・。
天子さんは瀬良くんのハーレムに!
性格・口調ともに不安定でしたが、強引に「素はお嬢様興奮すると活発に!」・・・という感じに。
わあ、輝夜の時といい・・・わあ。
瀬良「でも、あの挑戦的な眼差し・・・なかなか楽しめたっすよ!」
ならよかったよかった。
そしてあと十話どうやって稼ごう?!
瀬良「無計画は己の首を絞めるっすよ?」
そうですね・・・。
まあ、想鵐くん帰還ついでの宴会長続き!って感じですね。
百話遠いさすが百話。
では、また今日中にいつかーー!
瀬良「・・・ん?!」