第三者Sido
「いえ~!」
「わぁ!輝夜!・・・あの時ぶり」
「生きてて良かった~!」
「・・・?」
想鵐に飛びついたのは輝夜。
・・・想鵐が山にこもっていた時に、瀬良が見た影。
輝夜と妹紅は想鵐をぶん殴ったのだ。
「・・・輝夜と妹紅はなにかと頼りになる人だからね・・・」
「えへへ~」
テレテレと輝夜が顔を赤くして想鵐を抱きしめる。
いっそう、ぎゅうっと。
ビリッと効果音が付くほどの勢いで二人は引き剥がされた。
引き剥がしたのは妖夢だった。
「・・・妖夢?」
「・・・はっ!」
むすっとしていた表情は一転して驚き戸惑ったような顔になった。
あせあせと言い訳を探している妖夢はふと視線を集めていることに気づき、それを口にした。
「ほ、ほら、お二人ともが注目されてますしっ!」
「注目してるのは妖夢なんじゃないかな・・・」
「え、ええ、えええっとぉ・・・」
ぐるぐる。思考が回れば回るほど、妖夢は混乱してしまう。
想鵐はそれを見て、ぷっと吹き出した。
「わ、笑いましたね?!」
「ごめんごめん・・・。ぷくくっ・・・。いやぁ、妖夢が焦るのなんていつぶりだろ」
「そ、そうですか?焦ったことなんて・・・ありましたね」
想鵐が山ごもりする前だ。それを想鵐も思い出して、「そんな前じゃなかったか」と笑った。
妖夢は恥ずかしげに顔を背けた。
そんな中、輝夜はぽけぇっとしていた。
それに魔理沙が近づいて、ため息。
「やっちまったなぁ・・・入るスキないぜ」
「失恋ってこういうことなの・・・?」
輝夜はポツリとつぶやいた。
魔理沙がそれに目を丸くして、複雑そうに笑って輝夜の背中をポンポンと叩いた。
「・・・違うな。あれは『違い』だ。『扱いの、違い』だ」
「・・・そう」
悲しそうに笑む輝夜と複雑そうな魔理沙を見かけたフランが駆け寄る。
「どーしたのー?」
「ああいや、なんでもないのぜ」
「・・・お兄様?」
「・・・」
輝夜は大げさに肩を揺らした。
フランは想鵐と妖夢が仲良さげに話しているのを知って、そちらに駆けていった。
輝夜も魔理沙も止められず、しかたなく見送る。
「おにーさまぁー!」
「うおぅ!なんだ、フランか。どーしたー?」
「どうかしたんですか?」
「えへへー、お兄様と妖夢、仲よかったから!」
フランは満面の笑みを浮かべて想鵐に抱きつく。
妖夢はそれを笑って見ていた。さすがに、フランは剥がせないのだろう。
そして、不意に放たれた言葉に妖夢の顔は一層赤くなる。
「ふぇ?!」
「仲いいって・・・悪かったらこうも話せないよ?」
「それもそっかぁ!」
妖夢とは裏腹に、想鵐は笑ってフランに返事した。
するとフランは納得したように、笑って言った。
「・・・それにしても、妖夢。さっきから顔赤いけど、酔ったりとか・・・は、してないか。さすがに飲んでないしね。じゃあ風邪?熱とか・・・」
「へ、へいきです!」
「そう?ならいいけど・・・さ」
ボンッと想鵐の顔も一気に朱に染まる。
その赤い顔の原因がわかったようで、二人とも急によそよそしくなる。
「・・・私は戻るぜ」
「・・・ええ」
魔理沙は輝夜を置いて、盃を持って何処かへ行った。
未だ騒がしい宴会は、そろそろ終わりを迎える・・・。
緋想天終了!
徹夜のせいで文章がおかしい・・・(ガクブル
次からは・・・百話への話数稼ぎもとい、九十九話は、何が起こるのか・・・?
と言った感じです。
今日中に百話いくといいなっ!
想鵐「無理だろ・・・」
・・・ぐすん。
ここから九十九話まであとがきはありません。
御了承ください。
想鵐「ただし、説明が必要な部分がいれます。では、また!」