幻想散々的   作:Lan9393

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八十六話:相談事はなんですか?

想鵐Sido

 

「へ?幽々子様と紫様とお話がしたい、と?」

 

妖夢は首をかしげた。

それに、僕は頷いて見せる。

 

「うん。呼んでもらえないかな?」

「それは構いませんが・・・どうして」

「・・・ちょっと、ね。レミリアと話したし、二人とも話したい」

「わかりました。少々お待ちください」

 

妖夢は何処かへ走っていく。しばらくすると、半霊がふよふよ浮いて僕を連れていく。

連れられていった場所には、幽々子と紫がいた。

 

「・・・何の用?」

「君たちに折り入って相談があったから」

「相談?」

「ああ・・・相談」

 

扇子を口元にやって笑んだ幽々子に、僕は笑う。

紫は無言で先を促した。

 

「みんなのこと。僕、きっといつかこの世界からいなくなると思う。その時は、霊夢によろしくってね」

「あら、簡単じゃなぁい。それに、当たり前のことよぉ~」

「・・・どうして、居なくなると思うの?」

「あの神社裏に植えられた樹。僕はあれが嫌いだ」

 

どうしても、能力が反応してしまう。

あれは実らせる木だから、なんて本能的に察してしまって。

だから、嫌いだ。

 

「・・・なにがあったかは聞かないわ。ただ、あなたの魂は私の元へ来ないと許さないわよ」

「ははっ、なんでかは知らないけど、それはないなぁ!」

 

紫の扇子が閉じたままこちらに向けられる。

くいっと顎を押しやったその動き。僕はただ笑った。

すると、幽々子が口を開く。

 

「妖夢のそばにいたいから?」

「・・・・それは、ちょっと違うかな。魂じゃあしゃべれないでしょ?しゃべれないのに、付きまとうのはダメだよ」

 

僕は幽々子の言葉に笑って返す。

ストーカーにはなりたくないものだ。

 

「・・・そう」

「あ、そぉだぁ!」

 

紫が頷けば、幽々子が笑って声をあげた。

僕と紫は幽々子を見やって首をかしげた。

 

「・・・新しい子に、博麗神社を見守らせればいいのよ!ね、いいでしょ!」

「異世界と繋ぐの、疲れるのよ・・・。ま、候補がいないわけでもない。いいわ、その案を採用しましょ」

「わぁい!紫大好き~♪」

「私もよ幽々子」

「あの、もういいっすか?」

 

僕は二人の世界に入った二人に向けて笑った。

紫がこちらを睨んだ気もしたが、杞憂のようだ。なにもない。

 

「・・・あなたの用はあれだけ?」

「はい。あなた方に守ってもらいたいので。ではこれで・・・うわぁああ?!」

「じゃあね~♪」

 

 

スキマだっ!

気づいた時には遅く、もうすでに博麗神社の境内で尻餅をついていた。

あ、なにかがクッションになったようだ。痛くない。

しかし舞い散る葉。

青筋を立てる霊夢。

状況を把握した。

これは、逃れることができなさそうだ、と。

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