ナルトは先天的女の子、可愛いと思いません?
七班はとっても仲良し
そんな妄想

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こんな妄想をしたのは、自分だけでは無いはず


第1話

「う~~~ん!!ちょ~~すっきりだってばよっ!!」

 

 

思いっきり腕を上げ、背伸びをする金髪の少女。全身でチョーキモチいい!と、感情と水飛沫を振りまいている。

 

 

「ちょっとぉ・・・思いっきり顔に掛かったんですけどぉ?」

 

「風呂くらい、静かに入れねぇのかよ・・・」

 

そんなご機嫌な少女の余波を受けた二人は不満気にジト目を飛ばす。

しかしそんな二人の視線もなんのそのと、これまた機嫌良く、そして元気良く話し出す。

 

「だってよっ!だってよっ!オレってば誰かと風呂入るなんて初めてでさ、なんかめっちゃキモチいいってばよ!」

 

シレっと何気に暗い過去をカミングアウト

 

「・・・ほらっ、ちゃんと浸かりなさい」

 

「わかったってばよ、サクラちゃん!」

 

「・・・ウスラトンカチが」

 

「まったくもう」

 

 

何かと面倒見のいい桃色髪の少女、将来は立派な苦労人になれるだろう。

 

何せこれから長い時間をこの金髪の少女と、黒髪のツンデレ少年の、ひじょ~~~に面倒な二人と付き合っていくのだ。

 

お年頃らしく、恋にお洒落ににと、年相応でごく普通で、ちょっとおでこが広いのが気になっている少女、名を「春野サクラ」という。

 

 

「ふん・・・まぁ、コイツに落ち着けってのも無理な話だがな」

 

と、スカした台詞を吐くツンツン黒髪少年「うちはサスケ」

 

しかしその視線は、ぷるんっっと揺れた少女の胸を一瞬ではあるがチラ見していた。

 

そして相手には当然の如くバレていた、少女二人ともにバレていた。

 

女性は異性の視線には敏感なのだ。

 

 

「(にやっ)・・・んふふ~~!」

 

「なっ、なんだよ」

 

サスケの片腕を両腕で抱き込み、その胸に挟み込む様に抱く。

口元は「ニタ~っ」っと弧を描き、チャームポイントの両頬のキツネの様な三本線がぴくぴくと上下に揺れている。

 

煌びやかな金髪の長髪に碧眼の少女、名を「うずまきナルト」という。

 

 

「な〜んでもないってばよ〜、にししっ!」

 

何が嬉しいのか、一層強くサスケの腕を抱きしめて笑うナルト。

 

 

全身で感じる人の暖かさ

蔑まれ、憎しみをぶつけられてばかりだったこの身の裡から湧き上がる幸福感

きっと、サスケの反応も今の現状も、何もかもが嬉しいのだろう。

膨れ上がり、溢れ出る感情を持て余し、ただ相手に伝えたいのだ。

「私は今、幸せです」と、

 

 

 

「むぅ〜〜、んっ!」

 

「おっ、おい」

 

「こっちもだってば・・・よっ!」

 

いい雰囲気の二人に取り残されないよう、サクラは押し付ける様に頬に口付ける

それならばと、反対側からナルトもサスケの頬に口付ける

 

「・・・ウスラトンカチどもが」

憎まれ口を叩きながらも、その頬が湯の温度以上に赤く染っているのを、二人の少女は満足気に見つめる。

 

「んふふっ」

「えへへ〜」

「・・・フンっ」

 

気恥ずかしさから、顔を背けようにも両腕はがっちりと少女達の腕の中

 

せめてもの抵抗にと、目を瞑り、斜め上へと顔を上げるも、心の内を読まれていそうでむず痒い

 

でも、決して嫌じゃない

薄目を開けて見れば、楽しそうに自分の腕を抱く二人が居る、そして思う

 

「幸せって、こんなんだったな」と、

 

 

 

頬を染めながら、ツンっと顔を上げる彼を見つめる。

 

クールに見えた少年も、今ではなんだか可愛く見える。

 

常に一人で、言葉少なで、ミステリアス。

 

そんな所がかっこよくて惹かれてたはずなのに、今ではもっと好きになっている。

 

恋に落ちるとは良く言ったものだ、この甘い心地良さからはそう易々と抜け出せそうに無い。

 

本当は二人っきりだったはずなのに、彼を挟んでもう一人

 

がさつでズボラでイタズラばっかり、とても同性とは思えなくって、正直に言えば嫌っていた。

 

だと言うのに、彼の肩に寄りかかる今の姿はとても愛らしく、庇護欲を掻き立てられる。

 

そう思えばなんでか三人で居るのがしっくりくる、何故かとても安心する、欠けたピースが埋まり一枚絵が出来上がる。

 

ならばこの言葉をこの絵に飾ろう

「これが幸せよ」と、

 

 

 

 

この後は三人で布団に包まり、夜遅くまで語り合い、抱き合う様に眠る

 

きっと今夜は幸せな夢を見るだろう。

 

 

 

 

 

翌日

 

朝イチに集合の約束はきっちり破られ、お昼も間近になった頃、やっとこさ現れた担当上忍はたけカカシは目の前の現実を認められないでいた。

 

「・・・えっとさ、キミたちナニがあったの?」

 

木の葉一の業師、はたけカカシは非常に困惑していた。

 

「なにって、何がですか?先生」

 

「何を言ってるんだ?カカシ」

 

「カカシ先生、なんかヘンだってばよ?」

 

「いや、ヘンなのはキミたちの方だから」

 

 

呆然と自身の生徒を見つめるカカシ、余程の衝撃を心に受けたのか、人生の聖書であるはずのイチャイチャパラダイスは足元で砂をかぶっている。

 

 

「つかぬことを伺いますが、とても仲が良くございませんことでしゃうか?」

 

「やっぱり先生、ヘンだってばよ」

 

「台詞がおかしいし、しかも噛んでるし」

 

「とうとう壊れたか」

 

何のことか全然分かりませんと、態度で現し、ついでに毒まで吐いているが、超一流の忍であるカカシはそれが単なるおとぼけだと見抜いている。

 

 

というか、三人共にそれをを承知で惚けている。

どうせ隠せはしないのだと開き直って・・・

 

 

「(近すぎるんだヨ、距離がっ!距離がっ!)」

 

そう、触れそうな肩と今にも繋ぎそうな手の平

 

これで隠す気が有ると言う方が無理があるだろう。

 

「・・・キミたち」

 

はたけカカシは鼻が効く、それはもう犬の嗅覚の如く。

 

そしてその鼻が告げているのだ、三人から同じ匂いと、「サクラとナルトからのサスケの匂い」を・・・

 

 

「昨日の今日でなんでこんなに仲が良いのカナ?」

 

「仲間なんだから、仲が良いのは当然だってばよ?」

 

「うん、当然よね?」

 

「ああ・・・それよりさっさと任務に行こうぜ」

 

「・・・ウン、ソウシヨウネ」

 

トボトボと歩き出す後ろ姿は、煤けて哀愁と疲れが見て取れるが、彼の内心は震えに震えまくっている。

 

「(アカデミーって、そっち方面もちゃんと教えてるよね?大丈夫たよね?何かあれば責任が・・・というかナルトの場合は里がっ・・・!)」

 

そう、そうなのだ

 

任務は命懸けである以上、生き物としての本能として「そう」なる事は多かれ少なかれある

 

倫理的には兎も角、「うちは」の血、その繁栄は里としては喜ぶべき事だろう

 

 

しかし、しかしだ

 

ナルトが「そう」なった場合は、里が壊滅する危険を孕んでしまう。

 

 

「ドウシマショ・・・」

 

重い足をなんとか動かし任務へと向かう

 

チラッと後ろを着いてくる生徒たちを見れば、こっちの気も知らないで、楽しそうに戯れ合う姿が見える。

 

その光景はまさに「幸せそう」だ

 

 

「やれやれ、まったく・・・キミたちは本当に問題児だ」

 

忍びだからと、任務だからと言って、これを壊す事など自分には出来そうもない

 

何かあれば自分が矢面に立てばいい、忍として人として彼等の楯となればいい、この身は白い牙が長子はたけカカシ、今迄も大勢の人々を守って来たではないか。

 

なんだ、それなら今までと変わらないじゃないかと、少し肩の力を抜いて、次いでとばかりに本日の任務を吐き出す

 

「よ〜し、今日の任務はトラの捕獲だゾ〜」

 

「トラっ!?マジで!?」

 

「・・・それ、本当にDランク任務なんですか?」

 

「フンっ、上等だ」

 

どうせなら、楽しく気持ち良く

 

 

「さっ、頑張って行きまショ!」

第七班は歩いてゆく

 

 

 

 

 

 

これはほんの少しだけ優しい世界で、

 

 

恋する桃色の少女が、たまたま読んでいたくノ一用の忍術書に、

 

たまたま載っていた惚れ薬の配合表を見て、

 

学友の忍ご用達の花屋兼薬草屋に、これまた全ての材料が揃っており、

 

熟練の薬師が如く調合を完成させてしまい、いざ試そう(一服盛ろう)と件の少年宅へ向えば、

 

何故か金色の少女が着いてきてしまった挙句に、何の運命の悪戯か三人仲良く惚れ薬を飲んでしまい、

 

そのままに突き進むだけ突き進むという

偶然に偶然を幾重にも重ね合わせて足し合わせて掛け合わせて、

 

引く事も割ることも無く出来上がった奇跡の物語。





Q.続きは?

A.ナニソレオイシイノ?

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