~あの夏の日の絆~原作キャラクターコメンタリー   作:真黒 空

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STAGE3:偽りのクラスメイトを観て

 

ルルーシュ「コードギアス原作キャラクターコメンタリーを始める。今回で第3回目だ」

 

ルルーシュ「本来ならメインの進行はスザクがやっているんだが、なぜか今回スザクは休みという事なので司会は俺、ルルーシュ・ランペルージが一人で行う」

 

ルルーシュ「スザクは休みなのになぜ俺だけこんな事をやらされるのか、そもそもこんな事をやる意味はあるのか、言いたい事は山ほどあるが……意味がないので割愛しておこう」

 

ルルーシュ「さて、このまま始めて俺一人でコメントするのでは、ただ映像を見て独り言を呟いているだけになってしまう。よって前回同様ゲストがいるそうだ」

 

ルルーシュ「前回のゲストであるC.C.が役割を果たしていたかは疑問の残るところなので、今回のゲストはまともな奴を期待したいな。二回連続であのピザ女が来たなら、今回の収録はここまでにするとしよう」

 

ルルーシュ「ちなみにここまでの話で理解しているとは思うが、ゲストに誰が来るかは俺も知らされていない。そもそもスザクが休む事自体、今日ここに来て初めて知らされた。事前に聞かされていたなら絶対に俺も来なかっただろうから、そういう意味では制作側の掌の上で転がされているのかもしれないな。腹立たしい事だ」

 

ルルーシュ「何はともあれ、ゲストの登場だ。入ってきてくれ」

 

ミレイ「こんにちガーーーッツ! ゲストのミレイ・アッシュフォードでーす! 今日はよろしくね、ルルちゃん!」

 

ルルーシュ「会長!? あなたがなぜ……? ここで何をするのか分かっているんですか!?」

 

ミレイ「もっちろん! 私達とは違う歴史を辿った映像を見てルルちゃんと楽しくお喋りすればいいんでしょ。ちゃーんと前回までの話も観て来たから予習もばっちりよ!」

 

ルルーシュ「予習って、そういう事ではなく……」

 

ルルーシュ「(そもそもこの映像は前回までを観る限り俺がブリタニアに反逆していく話だ。辿った歴史が違うとはいえ、これを見られては俺がゼロとしてブリタニアに反逆している事を会長に知られる恐れが……)」

 

ミレイ「あっ、ルルちゃんがゼロとして活動してる事は知ってるから、そこらへんの心配はいらないわよ」

 

ルルーシュ「は……? ど、どうして知っているんですか!?」

 

ミレイ「それじゃ、早速スタート!」

 

ルルーシュ「いまはそれどころじゃ……! 勝手に始めないでください!」

 

 

 

<原作アニメ開始>

 

 

 

ミレイ「まずは歴史の説明ね」

 

ルルーシュ「すんなり切り替えないでください! 俺はまだ聞きたい事が山ほどあるんです」

 

ミレイ「んもう! ルルーシュには適応力が足りないのよ。こんなのはその場のノリでどんどん進めちゃえばいいの」

 

ルルーシュ「それで割を食うのはいつも俺なんですよ。一体どれだけあなたの尻拭いをしてきた事か……」

 

ミレイ「うんうん、優秀な副会長が部下で私は嬉しいわ」

 

ルルーシュ「褒めて誤魔化そうとしないでください。まったく……」

 

ミレイ「とにかくいまは画面について話しましょ。ブリタニアが日本を占領した時の説明よ」

 

ルルーシュ「前回もありましたね」

 

ミレイ「近代史の授業でも習うから、学生としてエリアと場所は暗記しておかなきゃいけないけど、こうして実際の映像を見せられると酷いものね」

 

ルルーシュ「こんなのはまだ可愛いものですよ。実際はもっと悲惨で惨たらしいものでした」

 

ミレイ「……こういう言い方は良くないのかもしれないけど、ルルーシュが生き伸びてくれて本当に良かったわ」

 

ルルーシュ「会長……」

 

ミレイ「頑張ったわね、ルルちゃん」

 

ルルーシュ「……」

 

ミレイ「でもしんみりするのは今回の趣旨には合わないから、リセーーーット!」

 

 

 

<オープニング>

 

 

 

ミレイ「そんなわけで、オープニングよ!」

 

ルルーシュ「また豪快に話をぶった切りましたね」

 

ミレイ「画面を見て話しをするのが今回の主題なんだから、これでいいの!」

 

ルルーシュ「まぁ確かに、こんなところに来てまで辛気臭い話をするのは、ただただ気が滅入るだけですね」

 

ミレイ「分かってるじゃない!」

 

ルルーシュ「ちなみに俺は前々回このオープニング関する話は既にしているんですが、会長は話しておきたい事がありますか?」

 

ミレイ「うーん、良い曲だとは思うけど、正直出て来る人は殆ど知らない人だからコメントのしようがないのよね。私達生徒会メンバーが出てくるのも一瞬だけだし」

 

ルルーシュ「テロリストと軍関係の人間が大半でしたね。1話と2話を見た限り話の主題はそちらのようなので、仕方のない事かもしれませんが」

 

ミレイ「というわけで、私は出演者としてこの場を借りて制作陣に物申したいと思います! いまからでも私達の出番をもっと増やしたオープニングに差し替えるべきよ!」

 

ルルーシュ「どうしてそうなるんですか!」

 

ミレイ「だっていままでの話を見るに、この映像の主人公ってルルちゃんでしょ? そのルルちゃんが住まう場所であり、帰る場所であり、一日の半分以上を過ごすのがこのアッシュフォード学園と生徒会なんだから、扱いが小さくて良いわけがないじゃない」

 

ルルーシュ「むっ……そう言われてみれば確かに……」

 

ミレイ「でしょう? 確かにテロリストと軍の戦いっていうのは絵的に映えるかもしれないけど、それは普通の日常があってこそのもの。だからこそ、我ら生徒会はもっと優遇されて然るべきなのよ!」

 

ルルーシュ「……尤もらしい事を言って、自分の出番が少ない事が不満なだけなのでは?」

 

ミレイ「そ、そんなわけないじゃない! 制作さーん、見てますかー! 次回からはもっと我ら生徒会が活躍するオープニングをバーンと作ってくださいねー! なんなら私が作りまーす!」

 

ルルーシュ「お願いですからやめてください……」

 

 

 

<本編開始>

 

 

 

ミレイ「本編ね」

 

ルルーシュ「本編ですね」

 

ミレイ「前回の続きだから当たり前だけど、シリアスな雰囲気なだけにあまり茶化したりふざけたりできない感じね」

 

ルルーシュ「そもそも隙があればふざけようとしないでください。付き合わされるのは俺なんですから」

 

ミレイ「ここら辺の話、普通の人からすれば宮廷なんてのは煌びやかなものなんでしょうけど、中の実態は真逆よね。人間の汚いところが全部詰まってる感じ」

 

ルルーシュ「誰もが他人を蹴落とす事ばかり考えていますからね。それを思えば、母さんが死んだとはいえ子供の頃にあそこから出られたのは幸運だったのかもしれません」

 

ミレイ「アッシュフォードが落ちぶれてなかったら、私もその渦中にいたって考えるとゾッとしない話だわ」

 

ルルーシュ「クロヴィスが虐殺なんて凶行に走ったのも、それが原因かもしれませんね。いえ、それを言うならC.C.を捕らえて人体実験をしていたのも、昔のあの人からは考えられません」

 

ミレイ「クロヴィス殿下は野心に燃えるタイプとは思えないけど、第三皇子ともなれば本人の意志とは無関係に周りが祭り上げるでしょうし、他の皇位継承者から身を守るためにも地位と立場は必要になる。環境のせいで変わらなければならなかったなら、やりきれない話ね」

 

ルルーシュ「かといって、保身のための虐殺が正当化されるわけではありません。同情の余地はあれど、真に同情されるべきは理不尽に巻き込まれて殺された新宿の日本人でしょう」

 

ミレイ「そうね。その通りだわ……」

 

ルルーシュ「……」

 

ミレイ「あっ、私の登場よ!」

 

ルルーシュ「……さっきの空気はどこに行ったんですか?」

 

ミレイ「そんなのどうでもいいの。ようやく登場ね。1話でも2話でもルルちゃんが学園にいないから殆ど出番がなかったのよ。名前すら出てなかったんだから」

 

ルルーシュ「そんな事を俺に言われても困ります。不可抗力でしょう」

 

ミレイ「ルルーシュが学校サボって賭けチェスになんて行かなければ良かっただけの話じゃない」

 

ルルーシュ「いくら相手が会長でも、自分の行動を他人にとやかく言われる筋合いはありません。そもそも俺はこんな映像が撮られてる事なんて知らないんですから」

 

ミレイ「ま、それもそうね」

 

ルルーシュ「しかしシャーリーが興味深い事を言ってますね。仮定の話なんて無意味ですが、もし本当に会長が一日早く思い出していれば俺とリヴァルは賭けチェスに行けずに、新宿の件に巻き込まれる事もなかったかもしれません」

 

ミレイ「それが良い事なのか悪い事なのかは人によって意見が変わるところでしょうけど、もしそうなったらここにいるルルーシュも映像の中のルルーシュも全然違う未来を辿る事になっていたでしょうね」

 

ルルーシュ「もしかしたら、いまも生徒会で会長のイベントに振り回されてる未来があったかもしれませんね」

 

ミレイ「そう思うと、自分の迂闊さが恨めしくなるわ」

 

ルルーシュ「今更何を言っても無意味ですよ。まぁ『もし』の話が目の前で映像として流れてるんだから、気にしてしまうのも仕方のない事かもしれませんが」

 

ミレイ「実際、ルルーシュはどっちが良いと思ってるの? いまの自分と、映像の中の自分と」

 

ルルーシュ「無意味だと結論付けた直後にそれを聞きますか。……正直、どうでもいいです。映像の中の自分がどんな運命を辿ろうが、ここにいる俺とはまるで関わりはありませんから」

 

ミレイ「ドライねぇ。ま、ルルーシュらしいって言えばらしいけど」

 

ルルーシュ「そんな事を言ってる間に話が進んでいますね」

 

ミレイ「お嬢様スタイルのカレンね。私もすっかり騙されたわ」

 

ルルーシュ「あの性格で良くお嬢様に擬態できたものですね」

 

ミレイ「いま思えば、ちょこちょこ素が出てるところはあったわね」

 

ルルーシュ「頭で考えるよりも身体が動くタイプですから。スザクと一緒で」

 

ミレイ「そうと分かっていれば思う存分こき使ってあげたのに」

 

ルルーシュ「……会長はカレンに対してあまり遠慮していなかったと記憶してるんですが?」

 

ミレイ「これでも一応手加減してあげていたのよ」

 

ルルーシュ「もしかしたら、カレンも病弱のフリをするよりはそっちの方が性に合っていたかもしれませんね」

 

ミレイ「蜂を瞬殺しちゃうくらいだもんね」

 

ルルーシュ「テロ活動をするために休む口実を作るためだったんでしょうが、性格的に明らかに無理がありますよ。あれは」

 

ミレイ「それにしてもギアスって便利ね」

 

ルルーシュ「自白剤いらずですね」

 

ミレイ「あら? 効いてないわね。ギアスってやつ」

 

ルルーシュ「何か条件があるんでしょうか? 面倒な事になりましたね」

 

ミレイ「ま、ルルちゃんならなんとかするでしょ。それよりナナリーの登場よ」

 

ルルーシュ「この世界でも、元気にやっているようですね。安心しました」

 

ミレイ「咲世子さんとも仲良しみたいね」

 

ルルーシュ「ええ。折り紙はここで教えてもらっていたんですね。俺達の時は、もう少し後でしたが」

 

ミレイ「それはルルちゃんが休学しちゃったからでしょ?」

 

ルルーシュ「やむを得ない事情があったのは会長もご存じでしょう」

 

ミレイ「願い事は『優しい世界』か。ナナリーは本当に良い子ね」

 

ルルーシュ「ええ。自慢の妹です」

 

ミレイ「アッシュフォード家の後ろ盾に関しては……本当にごめんなさい」

 

ルルーシュ「会長やルーベンに謝られる事ではありませんよ。むしろここまで匿ってもらえた事には本当に感謝しています。ただ……」

 

ミレイ「分かってる。私も同じ考えだから」

 

ルルーシュ「儘ならないものですね」

 

ミレイ「本当よね。だからナナリーは何も知らず健やかにって、そう考えるルルちゃんの気持ちも良く分かるわ。実際見てて癒されるしねぇ~」

 

ルルーシュ「おじさん臭いですよ、会長」

 

ミレイ「ルルーシュこそ。悪人っぽいわよ。心の中で「お前にだけは」って。完全に詐欺師じゃない」

 

ルルーシュ「ええ。ナナリー以外には」

 

ミレイ「ホントに良い性格してるわ」

 

ルルーシュ「場面は変わって、ギアスの性能テストですね」

 

ミレイ「テスト範囲か。ルルーシュなら聞かなくても楽勝よね?」

 

ルルーシュ「当然です」

 

ミレイ「ハハハ。シャーリーが言ってたわよ。ルルはやればできる子なのに、って……あっ、そういえばルルちゃんもこの映像で見てたんだっけ?」

 

ルルーシュ「見てますよ。それに会長も知ってるでしょう? 俺が目立てないわけは」

 

ミレイ「まぁそうなんだけど、シャーリーの言いたい事も分かるなぁって」

 

ルルーシュ「勘弁してくださいよ」

 

ミレイ「ルルちゃんがカレンを誘ってるわね」

 

ルルーシュ「変に探られでもすれば俺達の素性がバレかねませんから、早めに動くのは当然です」

 

ミレイ「でもカレンの歓迎パーティーと被るなんて、ルルちゃんってばここぞいう時に抜けてるわよね」

 

ルルーシュ「そもそもこれは会長が俺に知らせてなかった事が問題があるのでは?」

 

ミレイ「それはほら、たまには副会長にもサプライズをと」

 

ルルーシュ「知ってて連れてくれたんじゃなかったのかって、画面の中で話してますよ」

 

ミレイ「細かい事は気にしない!」

 

ルルーシュ「はぁ……」

 

ミレイ「おっ、サービスシーン」

 

ルルーシュ「そういうところがおじさん臭いんですよ」

 

ミレイ「女子のシャワー中に部屋に入るなんて、ルルちゃんも男の子ね」

 

ルルーシュ「そういうんじゃない事は見てて分かるでしょう」

 

ミレイ「ねぇねぇ、本当に下心はなかったの?」

 

ルルーシュ「ないですよ。というか、画面の俺はこれも利用してるみたいですね」

 

ミレイ「むしろそれを口実にカレンの裸を……」

 

ルルーシュ「会長」

 

ミレイ「ごめんごめん」

 

ルルーシュ「だけどこうして見ると、このギアスっていうのは便利ですね」

 

ミレイ「ルルちゃん頭良いから、もう使いこなしてるわよね。私じゃ絶対こんな使い方思いつかないわよ」

 

ルルーシュ「と、何か事件があったようですね」

 

ミレイ「みたいね……って、これ!」

 

ルルーシュ「スザクが、捕まった……!?」

 

 

 

<エンディング>

 

 

 

ミレイ「今回はここで終わりみたいね」

 

ルルーシュ「なんてところで終わるんだ……」

 

ミレイ「彼、大丈夫かしら」

 

ルルーシュ「俺達の世界でも一度親衛隊に捕まってはいるので、大丈夫だと信じたいところではありますが……」

 

ミレイ「ま、気にしても仕方ないわよ。次の映像で嫌でも分かるでしょ」

 

ルルーシュ「あっさり流さないでください。俺にとっては親友のピンチなんですよ」

 

ミレイ「だって現実じゃあの子もピンピンしてるじゃない。あくまでこれは、映像の中の出来事なのよ」

 

ルルーシュ「それはそうですが……」

 

ミレイ「だ、か、ら。リセーーーーット! そろそろ締めの挨拶に移るわよ」

 

ルルーシュ「締めの挨拶って……毎度の事ですが誰に挨拶をしているんですか?」

 

ミレイ「そんなの誰だっていいの! とにかく始めたんだから終わらせるのは当然じゃない!」

 

ルルーシュ「そもそも始めたのではなく、無理やり始めさせられてるんですよ。その事についても、俺はまだ納得していな――」

 

ミレイ「細かい事はいいの! ルルちゃんってばそういうところ本当に神経質よね。禿るわよ?」

 

ルルーシュ「会長が大雑把すぎるんです! いつもの無理な企画にどれだけ俺達生徒会が大変な思いをしてると思ってるんですか!」

 

ミレイ「優秀な部下を持って私は幸せよ♪」

 

ルルーシュ「少しは俺達の事も考えてほしいと言ってるんです!」

 

ミレイ「それじゃ、今回のお相手はアッシュフォード学園生徒会から、生徒会長のミレイ・アッシュフォードと」

 

ルルーシュ「副会長のルルーシュ・ランペルージが……って、強引に話を終わらせようとしないでください!」

 

ミレイ「みんな、バイバーイ!」

 





おふざけ企画3話目です。
お気楽ミレイさんを書きたかっただけの話でした。

本編では主にシリアス担当になってしまっているので、こういうところでもないと生徒会長のミレイさんを書けないのが目下の悩みです。
早くミレイさんがいつものノリでルルーシュを振り回すところを本編でも書きたいなぁ。

続くかは分かりませんが、続いた場合はどんどんとはっちゃけていきます(選手宣誓)。
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