私生活が忙しくて、なかなか描く暇ができませんでした。すいませんm(_“_)m
あと、今までと少し書き方を変えてみました。
今後はこの感じでやっていこうと思いますのでよろしくお願いします。
最後に、設定変更のお知らせです(2021年1/13)
・神谷修也の年齢変更(27→25)
・武装検事局の人員変更(検事2名、武装検事6名、検察事務官25名、総勢33名)
本作の都合上、変更を余儀なくせざる得なかったため以上の設定を変更しました。
読者の皆さまにはご不便をおかけいたします。申し訳ありません。
では、長々と書きましたが、まえがきは以上です。
どうぞ!
科学分析室を後にして、事件現場に向かうことになった修也たちは、現在車で都内を移動していた。まず彼らが向かう先は、修也が居合わせた最初の爆発現場である都内中心に位置する高層ビルだった。事件の足取りを追ううえで、事の始まりから探っていくのは当然のことである。それに倣い、修也たちも件の現場へと向かっていた。修也の愛車であるBRZ*1が心地よいエンジン音を奏でながら駆け抜けていく最中、目の前の信号が赤へと点滅し、車は一時停止した。それに合わせるように、助手席に座っていた律子が口火を切った。
「先輩、これから向かう現場ですが、犯人は何を目的にビルを爆破したのでしょうか?あそこはオフィスビルで、爆発したフロアに入居しているテナントもこれといった点がありませんし・・・。」
律子が疑問を投げかけると、運転席にいる修也は前を見ながら答えた。
「事件現場自体に犯人の目的はないだろう。今回、俺はある情報筋からイ・ウーに関する情報を入手して、現場で張り込んでいた時に事件に遭遇したわけだが・・・結果は知っての通り倉庫で取り逃した。だが、今回の件、少なくとも俺を誘き寄せたものであることは間違いない。倉庫で奴と話した時、俺のことを知っていたことから、情報もおそらく奴が敢えてリークしたんだろう。」
修也が答えると、律子は再度疑問を投げかけた。
「つまり、先輩を誘き寄せるためだけに爆発を起こした・・・先輩は以前からイ・ウーについて捜査していたから犯人に目をつけられたということでしょうか?」
信号が青へと変わり車が発進すると、修也は運転しながら答えた。
「そうかもな、しかし、今まで尻尾も掴めなかった組織の一員と思わしき男が、突然現れた。それも宣戦布告するかのように・・・。なんにせよ、あちらから動きがあったんだ。奴らに近づく機会を得た今、この事件、徹底的に調べるぞ。臼井。」
修也がそう言うと、律子も答え、
「はい!先輩のお役に立てるように全力で取り組みます!ところで、先程の話にあったある情報筋とはなんですか?S*2のように武装検事も独自の情報源を持っているんですか?」
彼女も決意を固めたようだが、どうやら先ほど修也の話ででたある情報筋に興味があるようだ。
「あぁそれか。確かに、他の武装検事にもそれぞれ独自の情報源を持つものがいることはいるが、全員というわけではない。俺の場合は、そうだな・・・腐れ縁といったところか、昔からの付き合いで今もこうして情報をもらうことがある。」
勿論ギブアンドテイクでな。という修也に対し、律子は、
「もしかして
武偵時代の知り合いなのか尋ねた。律子は、武装検事局の中で
「・・・当時東京武偵校にいた時、組んでいたチームの一人だ。優秀で、こと情報収集にかけてあいつの右に出る者はいなかった。まぁ面倒くさがりなのが玉に瑕だったが・・・。」
まるで郷愁に浸るかのように話す修也であったが、
「・・・・もしかして女性ですか?」
なんでそうなる?
そして、この問いに修也は、
「よくわかったな臼井。流石の分析能力だ。」
何故か素直に感心していた。まさか、これだけの情報で見破られるとは思いもしなかったので、彼は普通に律子の能力に感心していたのだ。というのも、彼は、科学分析室で美佐恵とこんなやりとりをしていたのだが、
『あの子が修也君を慕っていても?明らかに彼女、あなたに好意を寄せていると思うけど。』
『えぇ、たとえ臼井が私に好意を寄せていたとしても、今言ったことを変えるつもりはありません。』
この時、修也は律子の好意に気づいているかのような発言をしていたが、
『(慕っている?まぁ、彼女とは長い付き合いだし、俺に対する好意は親愛によるものだろう。)』
・・・全然認識が違っていた。
この男、何故か鈍感主人公ムーブを決め込んでいた。仮にも優秀な武装検事であるにもかかわらず、修也は律子の恋愛感情を理解できなかったのだ。
お前それでも武装検事かよ!?
こんな調子であるからして、当然律子の気持ちに気づくことなく勘違いしているのである。
律子哀れなり(でもフラグは折れきってなかったよ!やったね!)。
「ありがとうございます(やっぱり・・・もー!先輩の身近には何人女がいるの!?さっきの桂木さんもそうだけど、その女性ともなんだかんだ仲がよさそうに見えるし・・・このままじゃ先輩が盗られる!!)。」
相変わらずのポンコツっぷりを披露していた。
「さて、そろそろ現場に着くぞ。マスコミや野次馬がいるだろうが気にせず一気に行くぞ。お前は何を聞かれても答えるな。」
そんなこんなで現場に着きそうなったので、修也は現場についた時の説明をする。武検局のテレビで見た時、現場にはまだマスコミなどが多くいることはわかっていたからだ。
「了解です。」
さっきまでポンコツっぷりを披露していた律子も、流石に気を引き締めたのか真剣な表情になった。
「さぁ、あれが現場だ。」
両名はついに現場へ到着した。
◆■◆■◆■◆
現場に到着した修也たちの前に広がっていたのは、修也の予想通り騒然としていた光景だった。事件発生からすでに10時間近く経過していたが、すでに臨場していた警察が貼っていた規制線の前で、マスコミが現場の状況を伝えており、この状況に野次馬が少なからず湧いていた。警察も後処理に追われているようで、この喧騒が冷め止むことは未だなさそうだ。
「現在私は、本日未明に爆発が起きた高層ビルの前にいます。爆発が起きてすでに10時間ほどが経過していますが、未だ現場は混乱している状態です。警察によりますと・・・・」
どうやら先程テレビで見たのとは違う番組のリポーターがいるようだ。リポーターは、現場の状況を話しており、カメラマンはリポーターとその周りの光景を舐めるように撮影している。
「近づいてみると本当に人がいますね。」
「都心のど真ん中で起きたからな。マスコミも余計駆けつけてくるだろう。」
歩きながら、そんなことを話していた二人だったが、野次馬がそれなりにいたので規制線の前まで野次馬の中を通りながら進んだ。
「失礼。」
「すいません、通ります」
そんな様子が目に入ったのか、現場の状況を伝えていたリポーターが、
「・・・・であるらしく、現状これがテロであるかは不明とのことですが・・・?あれは・・どうやら捜査関係者のようです。」
カメラに修也たちを写すように指示した。そして、彼らに近づいていくと、
「武装検事だ。通してもらうぞ。」
修也が武装検事手帳*3を警察官に提示しており、その光景を見たリポーターは修也たちに詰め寄って、
「すいません!〇◇テレビですが、武装検事が何故現場に?今回の爆発は何か重大な事件に関係しているのでしょうか?お聞かせください!」
「現在捜査中ですので。」
詳しく話を聞こうとしたが、修也は淡々とあしらっており、詳しい内容を聞くのは無理そうだと悟ったリポーターはその矛先を律子へ変えた。
「今回同時期に起きた港湾地区での爆発との関連性はあるのでしょうか!?連続爆破事件の可能性は!?」
「!?・・・。」
律子は、自分に矛先を変えられ、動揺しているようだ。武装検事とはいえ、まだ新人の彼女にとっては、このような経験に慣れていないので仕方ないだろう。
そんな彼女の様子に気づいたのか、修也は咄嗟に彼女の前に躍り出て、
「現在捜査中ですので、情報はお伝えできません。行くぞ。」
「あっはい!」
簡潔に話を切り、律子に声をかけ規制線の中へと入っていった。声をかけられた律子は、その声に従い修也についていく。
「あっちょっと!待ってください!」
後ろからはリポーターの声が聞こえ、律子は少し振り向きそうになるが、
「気にするな。前を向け。」
「っっ!はいっ!」
再度修也に声をかけられ、律子は嬉しそうに返事をしたのだった。そして、2人はビルの前へと近づいていくが、ビルの中からスーツ姿の男が出てきた。
「ん?これはこれは、今更武検局からおいでなさったのですか?神谷武装検事?」
「
「まぁいつもならお互い管轄争い*4をするところですが、いいでしょう。今回はお譲りしますよ。貴方が関わる事件なら、
「そうしておけ。邪魔をするなら叩き潰すぞ。」
「いやはや恐ろしい。肝に銘じておきます。」
この嫌みったらしい男の名前は、
「では後は任せましたよ。検討を祈ります。」
「思ってもないことを・・・。」
「本心ですよ。・・・しかし貴方が教育係を務めるとはね〜可愛らしいお嬢さんだ。」
中道は修也の隣にいる律子に目が入り、声をかけた。
「初めましてお嬢さん。僕の名前は中道傑、君と同業の者だ。今後も会うことがあったらよろしくね。」
「はっはい。臼井律子です。よろしくお願いします。」
律子に自己紹介すると、彼女も少し慌てて名乗り返した。
「律子ちゃんか。いい名前だね〜・・・
「え?」
律子の名前を聞くと、中道は突然おかしなことを言い始めた。そのことに思わず、疑問の声をあげた律子だったが、中道は構わず続ける。
「いやね?職業柄人の生き死にを見る機会が多いものだから、何か面白いことはないかと思ってね。そうしたら気づいたんだよ。人の死に様の表情を。気づかずに平然とした表情の者もいれば、感情を剥き出しにする者、はたまた死を受け入れ得心のいった表情をする者、本当に色々な人がいるんだ。それを見ているうちにね、思ったんだ。もし今目の前にいる人が死ぬ時、一体どんな表情をするのか!あぁ!僕は気になってしょうがない。今まで、犯罪者だけを殺したが、そう!例えば武装検事を殺したら一体どんな『そこまでにしておけ。』っ!・・・。」
その時、重厚な殺気が中道を貫き、思わず彼は饒舌な口を噤んだ。殺気に当てられた彼は、瞬間、息が止まり、時間が止まり、体が全く氷漬けされたかのように動けなくなり、汗がでてきた。そして、その汗が頬を伝うまでの時間が永遠に感じられるくらい、彼にとってこの時は長く感じるものだった。
修也が喋った途端、突然彼が喋らなくなったことに、律子は躊躇しながらも声をかけた。
「あっあの。大丈夫ですか?」
「・・・。」
律子の声かけに対して反応しなかった中道だったが、その様子を見た修也は殺気を緩め、
「それ以上俺の部下に戯言を言うな。次はこれで済まないぞ。」
「・・・えぇ、わかりました。やれやれ、これ以上やり過ぎてしまうと本当に私の命がもたなそうだ。」
彼に警告し、中道は少々やり過ぎたと自覚したのか、落ち着きを取り戻した。
そして、今度こそ現場を後にしようと歩き出し、最後に伝えることがあったのか途中で立ち止まり振り向いてきた。
「では私はこれで。そうそう、獅堂君が貴方とまた戦いと言っていましたよ。」
そう言うと、修也はそれに答え、
「そうか。また叩きのめされたいのなら構わないと言っておけ。」
「えぇ、そう言っておきますよ。」
中道はそれを聞くと、修也たちに背を向けて現場を後にしていった。
「先輩、あの人は一体・・・」
ようやく中道が去り、律子は落ち着きながら修也に彼について尋ねた。
「あいつは公安0課の中でもとびきりのサイコパスだ。」
「・・・公安0課はああいう人たちがたくさんいるんですか?」
「あいつほどではないが、それなりにおかしいのはいるぞ。」
「もっとまともなものだとばかり思っていました・・・。」
「まぁ、慣れるしかないな。」
公安0課のイメージがあまりにも違い過ぎて、遠い目をしている律子と、もう慣れたのか平然としている修也だったが、
「さっきのマスコミに加え、頭のおかしい公安0課。まさか現場に来て早々こんなに疲れるなんて。」
「・・・・。」
どうやら律子はあまりにも突然のことが多すぎて疲弊しているようだ。そんな様子の彼女に修也は、
ぽんっ
彼女の頭に手を置いた。
「ふぇ?」
「まぁ、そのなんだ。初めての現場で、いきなりこんな経験をするのも滅多にないことだが、あまり気負いすぎるのな。これは実地研修でもあるが、もっと気を楽にしないと仕事が疎かになるぞ。俺としては、初めての教育係で至らない所もあるかも知れないが、お前とは長い付き合いなんだ。できることならこの研修で落としたくない。だから頑張れ、
かぁぁぁ///ボンッ///!
あまりの不意打ちに思わず反応が遅れ、その後の修也の言葉に律子の顔はみるみるうちに赤面していった。そればかりか、頑なに言ってこなかった自分の名前を言われ、彼女の頭は限界突破した。
その結果。
「プシュゥゥゥ///」
彼女の頭はショートした。
「?おい、どうした。」
修也は彼女の変化に気づき、頭から手を離して声をかけるが、
(@д@)「フニャーー///」グラッ
彼女は目を回しながら倒れそうになった。
「おいっ!」
咄嗟に動いた修也は、彼女の腰に手を回しゆっくりと地面へ下ろした。
「危なかった・・・全く、突然どうしたんだ?」
修也はわからないとばかりに、律子の様子に終始疑問符を浮かべていたが、この一部始終を見ていた警察官たちは皆思った。
「「「(何現場でいちゃついてんだ。)」」」と。
◆■◆■◆■◆
次回、第伍話臨場part2
人物紹介
・中道傑…警視庁公安部第0課所属。25歳。公安0課の中でも、尋問と暗殺術を得意とし、普段は情報収集のため現場にも出向くが、裏でこそ彼の真価が発揮されると言っても過言ではない。裏の仕事をやりすぎたのか、性格がねじ曲がっており、狂人と言っても差し支えないほどのサイコパス。というのは半分冗談で、作中律子に絡んでいた時に言っていた話は、律子をからかうために脚色した話であり、修也も途中まで止めなかったのは、これが初めてではなかったからである(しかし半分冗談だが半分本気でもある)。それでも、サイコパスじみているのは確かで、同僚からも苦手意識を持たれている。獅堂とは同期で、一番仲がいい。
一応、オリ主の鈍感主人公気質には理由があります。後ついに原作キャラが出てきましたね!(名前だけだけど・・・)今週までは忙しいのは確定なので、次回の更新は、来週以降になると思いますが、なるたけ早くできるように頑張ります。ここまで読んでくださりありがとうございました。次回の更新も生暖かい目でご覧ください。