自キャラの活躍と原作キャラとの絡みが見たかったので書いた。反省も後悔もしていない。

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お前もアークスにならないか?(ア窩座)


自キャラを無双させたいだけの話(仮題)

『オラクル』。

 

それは、マザーシップを中心とした数百の宇宙船からなる巨大船団である。

 

その誕生と共に外宇宙への進出が可能となり、未知の惑星が発見された場合、調査員である『アークス』が派遣される。アークスは『ダーカー』と呼ばれる生命体の殲滅を目的として創設された組織で、バランスの取れたヒューマン、フォトンの扱いに長けたニューマン、頑強な肉体を持つキャストの三種族から構成されている。

 

無論、誰しもがアークスとして活動できる訳ではない。

 

武器を手に取り戦う以上、そこには常に死の危険が付き纏う。アークスを夢見る無謀な若人が無闇矢鱈に命を落とさぬよう、士官学校を卒業し資格を得たものだけがアークスになることを許される。その後も研修生として先達の任務に同行し、知識と経験を深めてようやく一人前のアークスとして活動が認められるのだ。

 

数多の星に潜むダーカーを殲滅し、宇宙に安寧と平穏を齎すまでアークスの戦いは続く。

 

 

 

これは、英雄譚ではない。

 

 

 

『守護輝士』と呼ばれた英雄達の、その輝かしい光の影に生きた一人のアークスの物語。

 

尊敬と畏敬と侮蔑と共に、彼女はこう呼ばれていた。

 

 

 

 

 

 

 

―――『亡霊(ファントム)』と。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■□▪▫■□▫▪■□▪▫■□▫▪■□▪▫■□▫▪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「総員、陣形を整えろぉっ!!」

 

焦りを含んだ野太い男の怒声が響く。

 

慌てて武器を構える研修生達を取り囲むように、虚空に赤黒い粒子が寄り集まっていく。渦を巻くようにうねるソレは、やがてその中心から異形の生物を吐き出した。

 

硬質な黒い甲殻で全身を覆った蜘蛛のようなシルエット。しかしその大きさは優にアークスを超えており、凶悪な光を放つ鋭爪が大地を抉る。アークスにとって不倶戴天の敵であるその異形こそ、

 

「だ、ダーカー!? 何でだよっ、ナベリウスには居ないはずだろ!?」

 

「ダーカー……こいつらが!」

 

ダーカー。

 

同種以外のあらゆる生命体を見境なく襲って殺す、宇宙の癌細胞。この言葉は決して比喩ではなく、ダーカーは他の生物に寄生することでその数を増やす。たとえ殺したとしても『ダーカー因子』と呼ばれる粒子を撒き散らし、それを取り込んだ生物を侵食し狂わせる。

 

だが、アークスだけがその侵食に抗する術を持つ。大気中に漂う『フォトン』というエネルギー体を取り込み扱う技術を持つアークスは、その力でダーカー因子を浄化・消滅させることができる。

 

故に、ダーカーはアークスにしか倒せない。

 

アークス以外が倒したところで、悪戯に被害が広がるだけだ。

 

「こちらオリベ! 緊張事態発生! 繰り返す、緊急事態発生!!惑星ナベリウスにてダーカーの発生を確認! 至急救援を求む!」

 

『了解しました! ですが、応援の到着まで最短でも10分は掛かります! それまで凌いでくださいっ!』

 

「10分か……!」

 

オペレーターの言葉に、部隊長・オリベは苦虫を噛み潰したような表情で周囲に視線を走らせる。

 

目視できるダーカー10体ほどに対し、こちらの人員は8名。研修を終えた一般アークスならまだしも、現在はオリベ含む部隊長2人と研修生6人。研修生達を守りながら戦うとなると戦況はかなり厳しい。

 

だが、やらなくてはならない。

 

ぎしりと奥歯を噛み締めて、新しい弾倉をアサルトライフルに叩き込む。己を鼓舞する意味も込め、腹の底から胴間声を張り上げた。

 

「敵戦力を集中させるな!! 各自二人組みで行動し、各個撃破を狙え!!」

 

『りょ、了解!!』

 

ダーカーは可能な限り殲滅する。そうしなければ惑星の原生生物がダーカー因子に汚染され、生態系が崩壊してしまうからだ。

 

意識を集中させ、身体を巡るフォトンを手に持つ銃へと注ぐ。青白いフォトンの燐光を纏った高速の12連射が、狙い過たず蜘蛛型ダーカー『ダガン』の甲殻を食い破って風穴を量産した。

 

単体攻撃系フォトンアーツ『ワンポイント』。

 

威力は控え目だが消費するフォトン量も軽く、取り回しも良い。連戦が考えられるこの状況ではベストの選択肢と言えた。ダーカーの中には空間跳躍や拘束攻撃を行ってくる個体も存在すると聞くが、脅威度でいえば最も低いダガンしか居ないのは不幸中の幸いか。

 

―――しかし、問題はその数だった。

 

数匹のダガンを倒しても、それの倍近い数のダガンが次々と出現し続けるのだ。如何にアークスといえど疲弊はするし、傷は治せても体力は無尽蔵ではない。まして、護衛戦闘で神経をすり減らしていれば尚更だ。

 

だから、気づくのが遅れた。

 

「ひィ……っ、 来ないで! 来ないでよぉ!!」

 

オリベから最も離れた場所で戦っていた新兵の内、恐怖に耐えかねたのか1人の女性テクターがその場にうずくまってしまった。無論、そんなことをしてもダーカーの攻撃は止まらない。ぎちぎちぎちぎちと甲殻を擦り鳴らし、赤黒の異形が少女に迫る。

 

「くっ……!」

 

即座にライフルを構えたが、位置取りの都合上こちらからでは少女が邪魔で射線が通せない。為す術もなく少女の柔肌が食い破られる寸前、研修生の1人が飛び出した。黒を基調としたハンター用装備に身を包んだ、黒髪の青年だ。

 

「おおおォォッ!!!」

 

一閃。

 

拙い剣筋ながら、体格の良い青年が振るう刃はそれだけで十分な威力を備えている。薄緑のフォトン刃がダガンの頭部を斬り飛ばし、ドス黒い鮮血を撒き散らした。

 

「無事か!?」

 

「ぁっ、……あ、ぁ」

 

そのまま少女を庇うように剣を構えて立つが、腰が抜けてしまっているのかその場から離脱することも出来そうにない。そうこうしているうちに、青年と少女の周囲は数多のダーカーに埋め尽くされてしまう。救助へ行こうにも、オリベとて他の研修生達の護衛で手一杯だ。

 

黒髪の青年の知り合いなのか、線の細い金髪の青年がライフルで何匹か撃ち抜くが焼け石に水。二つの人影は、次々と群がるダガンに飲み込まれていった。

 

「クソっ、救援はまだか!?」

 

「ダメだ、あと3分……!」

 

「うそだろ……相棒。相棒ぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

 

悲痛な叫びが木霊する。

 

その場に居た誰もが絶望の表情を浮かべていた。

 

もうダメだ。自分たちはきっと、このままここで全滅する。

 

絶望の暗雲が彼らを覆い隠そうとした刹那。

 

 

 

 

 

 

 

―――。

 

 

 

 

 

 

 

 

不意に、音が聞こえた。

 

およそ戦場には似つかわしくない、澄んだ鈴のような音色だった。虚を突かれた金髪の青年が音の出処を探そうと首を巡らせる前に、群がっていたダガンの一匹に変化が起きた。

 

唐突に動きを止めたダガン。

 

その頭が、ずるりと滑り落ちた。

 

「…………、え?」

 

呆けた声が口から漏れるのも無理はない。青年の理解が及ぶよりも早く、ダガン達が次々と絶命していく。あるものは四肢を断たれ、あるものは正中から真っ二つにされ、あるものは胴体に風穴を開けて消滅する。

 

どんどんと数を減らしていくダガン達。薄れ始めた黒い壁の向こうに、シルエットとなって浮かぶ人影が―――三つ。

 

ひとつはテクターの少女。未だ地面にへたりこんだまま、呆然とそれを見上げていた。

 

ひとつはハンターの青年。剣を構えたまま、猜疑の視線でそれを見つめていた。

 

そして、もうひとつ。

 

見覚えのない白髪の女性が、静かに佇んでいる。

 

闇に溶けるような漆黒の外套に、ぴったりと肌に張り付く同色のボディスーツ。大胆に開けた前面からは陶磁器のような肌が覗いており、服装との対比でその白さが一層際立っていた。

 

肩口で無造作に切り揃えられた灰色がかった白髪。冷たく周囲を睥睨する、ルベライトの如き深紅の双眸。長い睫毛に縁取られたそれを半分落ちた瞼が覆い、怜悧な印象を幾分か和らげている。

 

その場の誰もが目を奪われていた。

 

ただそこに立っているだけで、口を開くことが憚られる。

 

白い女性の、瑞々しい果実を思わせる唇が言葉を紡ぐ。

 

「―――下がっていて」

 

鈴の音。

 

その一瞬で、ダガンの中心に居たはずの女性はオリベの眼前まで移動してきていた。いつの間に呼び出したのか、その手には細長い刀が握られている。滑らかな動作で納刀しながら(・・・・・・・・・・・・・)、深紅の瞳をオリベに向けた。

 

丁度、彼女の背後では既にダガンが細切れになって消えていくところだった。研修生二人の居る場所からオリベの居る場所、丁度一直線上にいた十数匹のダガン達が、だ。

 

「オリベ部隊、ですね。救援信号を発信されたのは貴方で間違いありませんか?」

 

「…………、」

 

呆けた表情を貼り付けて反応を返さないオリベに、白い女性の瞳が胡乱げに細められる。

 

「……、聞いているのですか?」

 

(待て……今、何をした!? いつ抜刀した!? いつ攻撃した!? 攻撃前のフォトンの揺らぎも、斬撃音も聞こえなかった! このアークスは一体、何者だ……っ!?)

 

険しい表情のオリベを見て、何かに合点したように一人頷く白い女性アークス。未だ犇めくダガンの群れへと向き直り、軽く歩を進める。

 

「確かに、こうも騒々しいと落ち着いて話も出来ませんね。―――まずは、この場を制圧します」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■□▪▫■□▫▪■□▪▫■□▫▪■□▪▫■□▫▪

 

 

 

 

 

 

 

結論から言うと、残りのダガン達は一分と経たずに殲滅された。

 

たった一人のアークスの手によって、だ。

 

片刃の直刀に血振りをくれた後、ゆっくりと納刀する女性アークス。

 

「……制圧完了ですね。事後処理は私が請け負いますので、あなた方はキャンプシップまで撤退してください。道中、再度の襲撃が無いとも言いきれませんので、私の部隊から護衛を付けましょう」

 

「あ、ああ。それは助かるが……君は一人ではないのか?」

 

至極もっともなオリベの疑問は、直ぐに解消されることとなる。

 

彼女の背後に、新たに三つの人影が舞い降りた。皆一様に、蒼黒を基調とした装束に身を包んでいる。その身のこなしを見ただけでも実力の高さが伺い知れる、紛れもない熟練アークス達だ。

 

「遅かったですね。何かアクシデントでもありましたか?」

 

「私達は全力で駆けた。ただ、我が師との力量差が隔絶していただけのこと」

 

マントのような装束を羽織った黒髪の少女がそう答え、

 

「やれやれ……自身の実力を把握していないというのも困りものだな」

 

黒髪をオールバックに撫で付けた青年が苦笑し、

 

「……ふん」

 

最年少と思しき白髪の少年が面白くなさそうに鼻を鳴らした。

 

「ダーカーは私が殲滅しました。シズル、ヘルガは彼等をキャンプシップまで護衛。キョクヤは残って私と周辺の調査です」

 

「了解した、我が師。……私はヘルガ。暫しの間、貴公らの盾となろう」

 

「俺の名はシズル。道中の安全は保証されたと思ってくれて構わないさ。それと、こっちの小さいのはキョクヤ。まあ、俺たちの名を覚えとくかどうかは好きにしてくれ」

 

少女と青年がそう名乗る。白い少年はというと、興味が無いのか腕組みをしてそっぽを向いていた。見方によっては何処か不貞腐れているように見えなくもない。

 

そうして、各々が撤退の準備を進める中、ハンターの青年が一歩前に出る。

 

「あの。……先程は、ありがとうございました」

 

「礼には及ばないわ。私は私の責務を果たしただけ」

 

「……そうですか。……、俺は、アッシュっていいます。あなたの名前を教えてください」

 

そこで初めて、端末を操作していた女性の視線が青年―――アッシュへと向けられた。数秒程視線を交わらせた後で、女性はその名を口にする。

 

 

 

 

 

「私は『リリィ』。ただのアークスよ」

 

 

 

 

 

 

 

 




読了ありがとうございました。
うちの子を活躍させたかったのでノリと勢いと妄想で書き上げました。
以下自キャラプロフ

名前:リリィ(Lily)
種族:ヒューマン(女)
身長:161(ブーツ込168)
クラス:ファントム
使用武器:カタナ(作中ではコートサーベル)

Ou:ノクターナルミスティ(裏地は蒼)
Ba:ツェルハトゥール影
In:ヒューマンインナー
ヘアスタイル:エンガショートヘア
ボイス:追加ボイス196(井口裕香)



その他登場キャラ

・シズル
外見はファントムクラスのデフォルトキャラ(男)。クールな性格で相手を試すような物言いをする(wiki参照)

・ヘルガ
外見はファントムクラスのデフォルトキャラ(女)。無闇に大袈裟な言い回しをすることが多い。

・キョクヤ
黒き狼(笑)



モチベあったら続いたり続かなかったりする。
あとPSO2楽しいから皆やってね。

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