神無悠月side
とある昼下がり、博麗神社にて
文 「というわけで、よろしくお願いします」
悠月「なにが『というわけで』だ‼ 後この流れ、前にもやったぞ」
星哉「まあまあ、落ち着こうよユウキ」
悠月「そもそもこの状況はお前の所為だろ」
星哉「何のことかな?」
悠月「とぼけるなよ。いきなり文を連れてやってきてなんて言いやがった」
星哉「取材してもいいよね? 答えは聞いてない‼」
悠月「無茶苦茶にもほどがあるぞ」
椛 「いきなりですみません」
悠月「お前も来てたのかよ」
椛 「面白そうだからってことで星哉さんに連れてこられました」
文 「あれ? でもその割には嬉しそうにしてわよね」
椛 「そ、それは」
悠月「お前も大変だな。こんなのに付き合わされて」
椛 「そこに居る上司でもう慣れました」
文 「誰のことですかー?」
二人「「お前だよ/あなたですよ」」
悠月「それより、よくあんな雨の中来たな」
文 「ネタの為なら雨の中、嵐の中ですよ」
悠月「ご苦労なことだな」
星哉「でも、こうも異常気象が続く中でこの神社だけ晴れてるんだよね」
悠月「それもなぜか霊夢が居る間だけな」
椛 「妖怪の山では風雨に見舞われてますけどね」
星哉「雨の降り続ける魔法の森に霧に包まれた紅魔館、季節はずれの雪が降る白玉楼か」
悠月「また妙な異変でも起こるんじゃねえだろうな」
文 「さて、それではいくつか質問させていただきますね」
悠月「本当にやるのかよ」
星哉「いいじゃない。どうせユウキも暇なんでしょ?」
悠月「やれやれ……」
文 「では、まず外の世界での暮らしはどんなでしたか?」
悠月「俺は卒業してすぐに京都の大学に入ったな。もう少し視野を広げたいって理由だけどな」
文 「ちなみにそこではどんなことを?」
悠月「先輩が専攻している相対性精神学を主に勉強してたな」
文 「相対性精神学?」
星哉「『夢と現実を同一とみなす学問』だったっけ?」
悠月「詳しく説明しようとすると時間が掛かるが、簡単に言えばそうだ」
文 「意外とユウキさんって頭いいんですね」
悠月「おい」
文 「次は、貴方の交友関係に関してお尋ねしても?」
悠月「知っての通りだよ」
文 「いえいえ、ここはユウキさんの口から聞かせてもらわないと」
悠月「交友関係ね……。星哉たちとは学園でバカやった仲間だし、霊夢たちとは異変通じて仲良くなったってだけだしな。特に話すようなことは無いと思うぞ?」
文 「なんでも霊夢さんや八雲紫を始め、紅魔館、白玉楼、永遠亭、その他もろもろの住人に気に入られているらしいではありませんか」
悠月「仲良くしてもらってるだけだ。それ以上はねえよ」
文 「その中に気になる人、というか好きな人っていますか?」
悠月「ストレートだな。まあ、今は教えられないな」
文 「つまり、居るってことでいいですね?」
悠月「勝手にどうぞ」
文 「では、ユウキさんの剣技、どこで身に付けましたか?」
悠月「どうしたんだよ。そんなこと聞くなんて」
文 「ちょっとした好奇心ですよ。椛との手合わせを何度も見て気になったので」
悠月「あれは家に伝わってる剣技だ。基本的な部分は母さんに教えてもらった」
文 「お母さんにですか?」
悠月「言っておくが、あの人には未だに勝てたことが無い」
文 「ユウキさんでも勝てない人っているんですね」
悠月「俺でも勝てない奴なんてたくさんいるぜ。少なくとも五人はいるな」
文 「気になったんですが、ユウキさんのスペカって何枚あるんですか?」
悠月「えーと……主人公2枚、紅魔郷9枚、妖々夢9枚、萃夢想1枚、永夜抄8枚、花映塚4枚、風神録8枚、番外3枚、初期8枚、全部合わせて52枚だな」
文 「よくそんなに把握できますね」
悠月「これ以上に組み合わせとか考えると100枚は行くんじゃないか?」
文 「そんなにあっては、相手をする私たちも覚えてられないですね」
悠月「それについては心配ない。これが終わった後にスペカ集を投稿するらしい」
文 「え? 投稿?」
悠月「こっちの話だ」
文 「そういえば、月美さんとはどんな出会い方をしたんですか?」
悠月「なんでそんなことを?」
文 「前から見てたら仲が良いというか、ただの相方としてはどうも違和感がありますので」
悠月「そんな珍しいことなんてねえよ」
文 「それでも、気になります」
悠月「……月美とは生まれた時からの付き合いだ。昔は俺の姉みたいだったが、いつの間にか俺の方が追い越しちまって、今じゃどっちが年上かよくわからねえな」
文 「本当に大事になされてるんですね」
悠月「どういう意味だよ」
文 「言葉のままですよ」
悠月「さて、他に聞くことはあるか?」
文 「では、ユウキさんが幻想郷に初めて来た時の話を教えてください」
悠月「初めて来た時、か……」
文 「もしかして憶えていませんか?」
悠月「いや、憶えている。はずなんだが」
文 「どうかしました?」
悠月「妖怪に襲われかけたのに、一番肝心な部分を忘れてるような気がするんだよな。」
文 「それだけでも十分な出来事だと思うんですけど」
悠月「あ、でも」
文 「ん?」
悠月「その時、女の子の助けてもらったっけ」
文 「それは面白そうですね」
悠月「生憎、それ以上は思い出せねえよ」
文 「残念ですね」
悠月「悪いな」
文 「それでは、今回はこのくらいで」
悠月「またする気かよ」
文 「ユウキさんの周りは面白い事が起きやすいですからね。その時はよろしくお願いします」
悠月「マジかよ……」
椛 「お疲れ様でした。……大丈夫ですか?」
悠月「あー椛ー気休めにもふもふさせろー‼」
椛 「きゃっ‼ ユ、ユウキさんいきなり何するんですか‼」
星哉「あーらら、ユウキがぶっ壊れちゃった」
椛 「ちょっと星哉さん‼ 眺めてないで助けてください‼」
星哉「いやいや、こうなったユウキも珍しいから目に焼き付けておこうかなと」
椛 「何呑気なことを……‼ って、文さんは何でカメラを向けてるんですか‼」
文 「今回は取材だけだったので1枚写真をと思いまして」
椛 「今更ですか!?」
悠月「あ~椛~♪」
椛 「ユウキさんもいい加減にしてください‼」
星羅『やれやれ、最終的にとんだ茶番になったわね』
月美『いいじゃないですか。面白ければすべてよしってことで♪』
星羅『呑気な子ね』
月美『それより、これどうするですか?』
星羅『今回の取材はボイスレコーダーに取っておいてって話だけど』
月美『後々ユウキに消されそうですね』
星羅『彼のためにここで消しおきましょうか』
月美『そうですね』
ここで録音は終わっている。
後日、星哉によって復旧された記録がユウキの下に送りつけられることなど、誰も知らない。
空亡「取材、というかある程度の設定暴露でしたね」
悠月「そういうところ、まだ謎に包まれたままだからな」
空亡「番外編の設定に全部書きたいところですけど、それだと大いにネタバレが」
悠月「どうせオリジナル書ける余裕もないし、いっその事書けよ」
空亡「いいんですか? 自重できませんよ?」
悠月「もういいよ。オリジナルなんて、余裕が出てきた時に出もいいだろうし」
空亡「それなら、地霊殿が終わった後にも出しましょうかね。設定・裏を」
悠月「何故か不安しか湧いてこない件について」
次回予告
またしても呼び出されたユウキ、守矢神社に辿り着いた彼に待ち受けたものとは?
非日常編・五、暇を持て余した神々、どうぞお楽しみに‼