詳しいことはマツタケさんの『東方忘却記』を見てみてください。
忘れない復讐劇
神無 悠月side
「…………………………」
俺、神無悠月は目の前にある“モノ”を視て棒立ちしていた。
空間にできたガラスが砕けたような裂け目、その先にはただ真っ暗な闇だけが広がっている。
暇潰しにそこらを散歩していた時にこんなものを見つけた時の対処など俺は知らない。
「これ、何でしょうか?」
傍らにいた月美が首を傾げながら裂け目を見る。
そんなの俺が知りたいと言いたいところだが、何でだろう、この先に俺のトラウマを抉るような何かが待ち構えている気がする。早く立ち去った方がいい、そう俺の勘が囁いている。
「……帰るか」
「え‼ このままこれを放置するんですか‼」
「嫌な予感がする。命の方じゃなくてトラウマ的な方で」
「そんな理由でこれを放っておくわけにもいきませんよ」
「大丈夫、どうせ紫辺りがすぐに解決するって」
「そんなこと言って、もしこれが危ないものだったらどうするんですか」
「そもそもここ神社裏だぞ? 神社にすら参拝客も来ないのに、こんな所に人なんて来るのかよ」
「もしものことがあるかもしれないじゃないですか」
「そう言われてもな………」
否真意訴える月美と裂け目を交互に見る。
紫のスキマや美羽のハザマとも違う裂け目、怪しいことに変わりないが、これ以上関わりたくないのが俺の本心だ。しかし、こうなった月美は強情だからな、何とかする方法は…………………。
そんな事を考えていた時、裂け目の向こうから“見覚えのある水の触手”が伸びてきて――――。
「「……え?」」
触手は俺ら二人を縛るとそのまま裂け目の向こうへと引きずり込んでいった。
裂け目から差し込んでいた光が徐々に薄れていき、視界が暗闇に染まる。
「「なんじゃこりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼‼‼‼‼」」
静かな暗闇に俺ら二人の叫びがこだました。
少年少女祈祷中
「「―――ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ‼‼‼‼‼」」
同じような裂け目から暗闇の空間を抜けたと思ったら触手の拘束が解けた。
放りだされた俺たちは折り重なるように地面へと倒れ込んだ。
顔を上げて抜けてきた裂け目を見るとそれは時が巻き戻るように復元されていき、裂け目は綺麗に閉じた。そこに残っていたのはただの風景だけだ。
「どうなってんだよ、これ」
「うぅ~痛いです~><」
「ったく、結局はこういうことになる運命だったのか」
「すみません、ユウキ」
「いや、どっちにしろ俺が巻き込まれるのは確定みたいだったからな。気にするな」
俺は手を差し出して月美を起こすと周囲を見渡した。
記憶が確かならここは人里近くの森だった気がする。
「それにしても、ここは何処でしょうか?」
「場所なら人里の近く、世界でなら……どこだろうな」
「このパターンとあの触手、バカの私でも何だかわかる気がします」
「俺もそう思っていたところだ」
「なら、探す人は分かっていますね」
「ああ」
俺と月美は互いに頷くと人里の方へと歩き出した。
それと共に一抹の不安と燃えたぎる復讐心を胸のうちに抑えながら。
少年少女祈祷中
「確か慧音の家はどこだっけな……」
人里の通りを歩きながら周囲を見渡す俺は呟く。
ここに来てから道行く人の不自然な視線を察する限り、どうやら別の世界であることは間違いないようだ。しかし、そうだとしても好奇の目に晒されるのはいまだに慣れないな。
そうこうしていると寺子屋の近くに子供たちが集まっているのが見えた。気になってそこに歩み寄ってみると、その中心では一人の青年が飴を配っていた。
安売りのシャツとジーパンを着ている以外にあまり描写するところが無い(わかりません)が、ただ気になるところといえば、彼の傍らに置いてある一振りの古びた剣だろうか。なぜかそれからは人の意志のようなモノを感じる。
青年は俺の存在に気付くと子供たちに配っていた飴を俺に差し出した。
「飴、いるか?」
「ああ、ありがたく頂くよ。じゃあレモン味で」
「どうも、それなら私はオレンジ味で」
「毎度あり。二つで百円です」
「「金とんのかよ‼」」
俺ら二人のツッコミに青年はくすっと笑うと冗談だと言って飴を手渡す。
袋を開けて口に放り込むとレモンの甘酸っぱい味が口いっぱいに広がっていく。月美も美味しそうに微笑んでいる。コイツはコイツでお気楽だな。
「そういえば見かけない服装だけど、もしかして外来人?」
「そうなるな。まあ、別の世界のだけどな」
「どういう意味だ?」
「私たち、こことは別の幻想郷から来たんですよ」
「ああ、なるほど。僕は土樹 良也、見ての通り外来人だ」
「神無 悠月、見ての通りごく普通の人間だ。ごく普通の」
「夢燈 月美です。ユウキの相棒、というか愛刀です」
「愛刀?」
『言葉のままですよ。マスター』
その声は良也が持つ剣の方から聞こえてきた。
「……なるほど、変な気配はお前からだったのか」
『あら、私に対してお前なんてなめた口を利きますわね』
「すまないな。俺はお前みたいな態度だけデカい女性に対しては敬意を払わない主義なんでな」
『言ってくれますわね。本来なら私が直々に貴女を葬って差し上げたいのですが』
「その姿じゃまともに動けないだろ。“古河音”」
『「「え?」」』
俺の言葉に月美を含めた三人は呆気ない声を上げた。
「ユウキ? 古河音さんって……」
「お前、もしかして鈴芽と古河音の事を知っているのかい?」
「鈴芽、それがお前の名前か?」
『ええ、そうよ。でも今は一人の人格、月詠 鈴芽よ』
「そうか。ならそれ以上は詮索しねえよ」
『その方がいいわ』
「二人共、勝手に話を……」
「りょーーーうーーーやーーーさーーーん」
良也の話を遮るように彼を呼ぶ声が聞こえた。
視線を少し向けるとそこには見覚えのある少女が大きく手を振りながら走ってくるのが見えた。
肩にかかる薄い緑髪の一つ縛り、魔理沙と色違いの白い帽子、慧音と色違いの黒い服、手にはひらがなで「はるばーと」と書かれた箒を手に持っている。
少女は俺らのすぐ背後まで近づくと良也に元気そうに話し掛ける。
「ああ、古河音か」
「ああとはなんですか。こんなきゃわいい女の子に話し掛けられてその反応は酷いですよ」
「きゃわいいって、お前はまず日頃の行動を思い返してから言ってくれないか」
「あはは、そうですね~。って、こちらの方はどなたですか?」
「あ、古河音さん久しぶりです」
「え、誰? 私の知り合いにこんな黒髪ロングでアホ毛の美少女なんていないはずだけど…………は、もしや本編では語られていない幼い頃に生き別れた私のお姉ちゃん‼」
「いえ、そんなよそ様の設定に無理矢理ねじ込むほどこの駄作者さんに勇気はありませんよ」
「……もしかして月美ちゃん? あのカゲ〇ロのエ〇ちゃんみたいな立場だった」
「元ネタはそうですけど。まあ、その月美です」
ぎこちない笑顔を浮かべる月美に古河音は目を輝かせながらその手を取る。
「おお‼ デフォルメ状態でもすでに可愛かったのに実体化したらものすごく可愛いじゃありませんか‼ でもやっぱりアレですか、悠月さんに乱暴されましたか、エロ同人誌みたいに‼」
「い、いえ、まだそんなことは……」
「まだ? まだという事はいずれはそうなる予定なんですね‼ やはり悠月さんは獣でしたか」
「あ、あの……」
「悠月さんで思い出しました。あの時阿求ちゃんに書いてもらった絵が一部の腐女子に好評で」
「へえ、そんなにあの絵がどうしたって?」
「…………………………え?」
俺は古河音の方へと決して笑っていない笑顔を浮かべながら振り返った。
彼女はそれを見て笑顔を引き攣らせながら額に冷や汗をかいている。さながら蛇に睨まれた蛙だ。
「よう、久しぶりだな上白沢 古河音」
「ひ、久しぶりですね悠月さん。こんな所にどんな御用で?」
「なに、コラボ回あるあるで謎の裂け目に巻き込まれて別世界へと移動しただけだ」
「それは大変でしたね。早く戻れるように博麗神社にでも……」
「おいおい、そんなに他人行儀に振舞うなよ。俺とお前の仲だろ?」
早々にその場を立ち去ろうとする彼女の肩を掴んで引き止める。
「古河音の奴どうしたんだ?」
「ああ、実はかくかくしかじかというわけで」
「まったく、アイツは初対面の相手になんてことしてんだ」
『これは完全に自業自得ですわね』
近くでこの光景を見ている三人は納得して頷く。
「ちょ、誰か助けてくださいよ‼ このままだと私ヤられちゃいますよ‼ エロ同人誌みたいに‼」
「大丈夫、痛みは一瞬だ(痛みなんて感じる間もなく殺ってやるから覚悟しろ)」
「いやーー‼ ネタに的確な回答だけど副音声の方が物騒じゃないですかーー‼」
涙目になりながらも俺を振り払おうとするが、予想以上に肩を持つ手に力が加わっているためか、彼女は逃げようにも逃げられない。
「……こうなったら」
「ん?」
「水符『一緒に暗殺しなイカ?』」
その時、俺の背後にあの忌々しい水の触手が現れた。あの触手は水で構成されているためか斬っても斬っても再生する厄介な代物だ。攻撃力こそ皆無だが、相手の動きを封じる手としては最適だ。
瞬く間に俺は触手に囚われた。しかし、あの屈辱を思い出し、かえって俺の復讐心に火をつけた。
「フッフッフ、これで一安心。さて、それでは着せ替えを……」
「ふっ、古河音よ、お前はすこし思い違いをしているぞ」
「ふぇ?」
「言っておくが、俺に二度も同じ技は通じねえよ‼ 月美‼」
「はい」
「行くぜ‼」
俺の叫びに応えるように月美が刀へと変わり、俺の服装も黒い羽織へと衣替えする。
「夢刀・月美、神代装束・月詠、代り身完了」
「え‼ なんですかその特撮ヒーローみたいな変身は‼」
「うるせえ、駄作者の趣味だ‼」
「しかし、このスペカを破るのは容易ではありませんよ?」
「それはどうかな?」
俺はホルダーからチルノとレティのスペカを取り出し、一つにする。
「凍えろ‼ 『アイシクルエデン』」
スペカが切られた瞬間、俺の周りを吹雪が吹き荒れた。安全仕様で人に対してはあまり効果はないが、弾幕や能力に対してはそれ本来の力を発揮する。水の触手はみるみるうちに凍り付いていき、それがやがて全て凍り付くと粉々になって散った。
「…‼ このスペカを破るなんて、やりますね」
「あの時の屈辱、ここで晴らしてやるから覚悟しろよ」
「なら、ここは私とっておきのスペカをお見舞いしてあげます」
突如、彼女が手首につけていたアクセサリーが巨大化し、杖となって彼女の手に納まる。
その形は先端部分にガラス玉が二つと棒が一本だけ、これだけ見るとただの杖にしか見えないが、これだけは言っておこう…………………………。
「『ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲じゃねーか、完成度高けーなオイ』」
「あ、そこノッてくれんですね」
「ツッコまなかったら面白くないからな」
『だからって手を抜く気はないですけどね』
「それじゃあ遠慮なく、華符『咲き乱れる百合と薔薇』」
彼女がスペカを天高く挙げると俺の視界を覆うように赤と白の花弁の弾幕が飛び交う。名前的に考えるとGLとBLなのだろうが、ふざけた名前の割には回避に困る弾幕だ。
「淡蝶『誕生と最期を飾る美しき桜』」
スペカを発動させ弾幕を本物の百合と薔薇の花弁に変える。
「ふふ、弾幕は美しくないとな」
「わあ、間近で見ると凄いですね。ホントに花吹雪ですね」
「さて、まだやるか?」
「いや、正直言ってユウキさんに勝てる策がありません」
「そうか……」
「しかし、一つだけ策があります。たった一つの策が、とっておきの策が」
「「『『(あ、何だかこの後の展開が読める気がする)』』」」
「…………一応聞くが、どんな策だ?」
「フフフフフ……逃げるんだよぉぉぉぉぉ‼‼‼‼!」
「「『『やっぱりか(呆れ)』』」」
その場全員の思いが一致した時、彼女は箒にまたがった。
あの構えは魔理沙の『ブレイジングスター』に似ている。つまりは突進力に長けたスペカの可能性がある。つまりは速さで俺を振り切ろうという算段なのだろう。
俺はホルダーに手を掛けとあるスペカを構える。
「速符『お前には早さが足りない』」
「時奇『静止するモノクロの弾幕』
彼女のスペカが発動した瞬間、俺は構えていたスペカを放り投げ、指を鳴らす。
その時、飛び立とうとしていた彼女の身体がビデオの一時停止を押したようにピタリと止まった。
「な…なんだ? 体の動きが、に…鈍いぞ!? ち…違う、動きが鈍いのではない…、う…動けんッ‼ ば…ばかな、ま…全く…体が動かん!?」
「俺が時を止めた」
「っていうか本当に動かないんですけど‼ 咲夜さんの能力ですか」
「当たり、スペカ発動時はお前自身が弾幕そのもの、弾幕を止めるスペカなら捕えられるわけだ」
「凄いですね‼ ……って、関心してる場合じゃ」
「ああ、ここからは俺のOSHIOKIタイムだ」
そして都合よく俺の手には一枚のスペカが握られている。
そこには『萌』と書かれたハートを背に、箒を持ってドヤ顔をしている古河音の姿が描かれている。
「渾沌『幻想郷CQC・俺の必殺技』」
「私のスペカだからか、名前が不吉すぎる‼」
『ちなみに効果は何ですか?』
「え……と、『弾幕をハチャメチャにぶちかます、相手にとってクライマックスなスペカです』」
「CQCって近接格闘の略だったはずですよね!?」
『「貴女が幻想郷CQCだと思うものが幻想郷CQCです。ただし他人の同意を得られるとは限りません」……と、ご丁寧に説明文がスペカの裏に記載されてますね』
「さすが古河音のスペカ、ネタ要素満載でなおかつ面白みのある仕様だ」
「それは褒めているんですよね? ねえ?」
「じゃあ、ぶちかますか」
『そうですね』
「え? ちょ、マジですか? そんなの喰らったらさすがに死んでしまいますよ?」
「大丈夫だ。お前にはギャグ補せ……主人公補正という強い耐性があるだろ」
「今確実にギャグ補正って言いましたよね? いくら私でも爆発に巻き込まれたら怪我ぐらいしますよ!? それに、こんな身動きできない女の子に一方的に暴力を振るうなんて、悠月さんは心が痛まないのですか!? それでも人間ですか!?」
「いや、全然(キッパリ)」
「おのれ悠月ィィィィィィィィィ‼‼‼‼‼」
『さて、それでは……』
「フフ、しかしこの上白沢古河音、自分のスペカなんかに負けは――」
少年少女祈祷中
「――やっぱり、スペカには勝てなかったよ」
そこには、真っ白に燃え尽きた様子でその場に倒れ込んでいる古河音の姿があった。
動きを封じられた上にハート型の弾幕が無茶苦茶に放たれ、その一つが爆発するたびに他の弾幕も連鎖的に爆発、あんなのをまともに喰らえばこうなるのも仕方ないことだ。
「うわー完全に燃え尽きてるね」
『愛情が爆発するのを身を持って体感したようね』
「ちなみにこれ、使う相手のあるものへの愛情が大きいほど威力が高いらしい」
「この場合、やはり……」
「「「『アニメとか女の子への愛情か…………寂しい奴』」」」
「寂しい奴とかいうなぁぁぁぁぁ‼‼‼‼!」
「「「『あ、復活した』」」」
「ちょっと、良也さん‼ なんで助けてくれなかったんですか!?」
「いやだって、ほぼお前の自業自得じゃないか。それに、邪魔したら僕が殺されそうだった」
「くっ……これだったらもう少し良也さんの好感度を稼いでいれば……」
「お前に対する俺の好感度はマイナス方面にまっしぐらだよ」
「ガーンですね」
「お前ら、楽しそうだな」
「そうですね」
「さて、俺はもう用事は済ませたし、もうそろそろだな」
「ええ」
「あれ? 二人共どうしたんですか、そんな辛気臭い顔して」
『……なるほど、どうやら時間というわけですね』
「察しがいいな」
「え? それって……」
その時、彼女たちは気付く。俺たちの身体が徐々に消えていこうとしていることに。
やっぱりコラボ回の終わり方はこういうのしかないみたいだな。もう少し考えろよ駄作者。
「なーんだ、もうこれでお別れですか。安心している反面、何だか悲しいですね」
「元々ここは私たちの世界ではありませんからね。仕方のないことですよ」
「そうだよな。どうせなら、この飴でも持って行けよ」
「ありがとな。この代金、また会った時にでも払わせてもらう」
『それなら、その時まで私たちのことを忘れないことね』
「忘れたくても忘れられねえよ。特に、このふざけたいたずら娘はな」
俺はそう言って彼女の頭をワシャワシャと撫でる。
「ちょ、何をするんですか。くすぐったいですよ」
「なあ、古河音。お前は今は楽しいか?」
「愚問ですね。こんな美少女たちがたくさんいる幻想郷に居て楽しくないわけないじゃないですか」
「そうか。なら、その今を存分に楽しめ。まあ、お前なら言われなくても楽しむだろうな」
「ふふ~ん。この私を誰だと思っているのですか?」
「ああ、お前は好奇心旺盛で、オタク知識が豊富で、表裏もなく人懐っこくて、良いも悪いも欲望忠実で、どうしようもない奴。それら全部を含めた一人の人間、上白沢 古河音だろ?」
「ようやくユウキさんも私のことを理解してくれましたね。少し嬉しいです」
「ふふ、久々に恥ずかしい台詞を吐いたからな、ここで帰らせてもらうぜ」
俺は彼女の頭から手を離すと視界が徐々に光に包まれていく。
「あ、そうそう」
「???」
俺は彼女に近付き、背を合わせるようにしてかがむと彼女の額に優しく口付けをした。
離れて彼女の顔を覗き見ると、珍しく顔を紅くしていた。
「『!?』」
「え!? い、今何を……」
「ふふ、別れの悪戯だ。快く受け取っておけ」
俺は悪戯っぽい笑みを浮かべるとその場から消え、元の世界へと戻って行った。
本当にワンパターンだ。だが、幸いにも今回はキャラ崩壊が許されてるし、別にいだろう。
そんな事を考えていると、隣にいた月美がジト目で睨んでいた。
「ユウキは悪い人ですね」
「そうだな。今度会った時は覚悟しておくとするか」
「まったく、仕方のない主ですね」
「いいだろ、たまにはさ」
雲一つない青空を眺め、俺は口元をニヤッとさせる。
さて、今度会った時はどんな仕返しをされるのか、すこし楽しみに思う俺であった。
かくして、忘れられない喜劇はこうして幕を一旦閉じるのであった。
空亡 「……やり過ぎた。よそ様のキャラになんてことを……」
古河音「まあまあ、そんなに気に病まずに」
空亡 「いえ、いくら茶番劇でもネタにフルボッコはまずいと思いましてね」
古河音「それ、ウチの小説を見てから言ってください」
空亡 「あ、すいません」
空亡 「ええ……ご紹介が遅れましたが、上白沢 古河音さんです」
古河音「どうもー」
空亡 「軽く説明しますと、悪戯好き、オタク、百合、腐女子、自由奔放、etcなお人です」
古河音「凄い端折った言い方ですね。もっと言う事もあると思いますよ~?」
空亡 「黙っていれば可愛い女の子だと思いますとユウキが言ってました」
古河音「……物凄いラブコメ主人公臭がしますね」
空亡 「そういう人なので」
古河音「そういえば、駄作者さんはオタク知識は豊富で?」
空亡 「僕はそこまで「俺が」ガンダムだ! ……あ」
古河音「なるほど、そこそこですね」
空亡 「///」
空亡 「さて、もう話のネタがないのでこれで終りです」
古河音「メタイですね。けどまあ、楽しめたからいいですけど」
空亡 「今回はウチの茶番にお付き合いいただき、ありがとうございました」
古河音「それじゃあ、悠月さんたちによろしくと言っておいてね~」
空亡 「さてと、それでは次回までお楽しみに」
次回予告
霧の湖に住み着く怪魚、果たして釣り上げることはできるのであろうか?
非日常編・惨、新月四重奏、どうぞお楽しみに‼