東方絆紡録   作:空亡之尊

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第四章『神風吹ける儚き奇跡』
東方風神録 予告編


山に紅葉が彩られた頃、俺は奇妙な夢を見た。

 

自分が生まれ育った神社の境内に佇んでいた俺。

そこには幼い頃の自分と、“記憶にない”緑髪の女の子が遊んでいた。

違和感を感じる俺に、背後に立つ黒い巫女服を着た少女は冷たい口調で語る。

 

 

「堕ちた神風情が」

 

「――私を倒してみせろ、人間」

 

 

その日、博麗神社に面倒事が迷い込んだ。

 

 

「おい、その言葉だと俺に友達がいなかったみたいになるじゃねえか」

 

「その辺は相変わらず、と言ったところでしょうか」

 

「アンタたち、新しい装備の練習台にするわよ?」

 

「まったく。お陰で霊夢はこの調子だしな」

 

「いいじゃないか。人生楽しまなきゃ損だ」

 

『趣味が悪いわね』

 

 

突然の神社の譲り渡しに激怒する霊夢と、それを面白げに眺める魔理沙。

俺はその提案をしてきた巫女が気になり、妖怪の山の頂上へと向かう。

 

 

「まあ、ウチの鬼巫女が暴れる前にことを納めねえとな」

「大変なのね。でも、この先に進むのは危険よ」

 

『ちなみにユウキの厄はどんな感じですか?』

「はっきり言って、普通の人だったら生きてるのが不思議なぐらい強力ね」

 

「お願い‼ その機械、私に頂戴‼」

「断る」

 

「無理です。不法侵入する輩には回れ右して帰っていただきます」

「悪いな。俺はいつでも一方通行なんだよ」

 

「……その嘗めた口、今すぐ訂正してあげるわ」

「やってみろよ。ただし、先に侮辱したのはそっちだってことを忘れるなよ?」

 

「とりあえず、葬式はそっちでやっておいてくれ」

「勝手に殺すな。まったく、アンタは相変わらずだな」

 

「黙れ盗人。そういう台詞は過去に俺にしてきたことを思い出してからにしろ」

「そんな~。女装させたり、寝顔撮ったり、着替えを撮ったりして稼いでただけですよ?」

 

「なんでまた博麗神社の譲渡なんて無謀で馬鹿な事を考えたんだ?」

「バカな事とは失礼だよ。これでも私たちにとっては死活問題なんだから」

 

「よう。久しぶり」

「あ、貴方は…………」

 

 

守矢神社へと辿り着いた俺は、かつての友人である早苗と再会した。

しかし、感動の再会というものは、どこの世界でもぶち壊される。

 

 

「久しぶりね。ユウキ……」

 

 

異様に長い刀をギラリと光らせる少女は微笑む。

そして、“筋書き通り”に早苗と似た姿をした“ソレ”が現れる。

 

 

「――また会ったな、神無の御子。今朝の夢以来か」

 

 

“ソレ”は友人にでも会ったかのように話し掛けてきた。

彼女の心の奥にある闇、それは果たして神か? それとも…………?

 

 

「……てめえ、何をしやがった」

 

「私の役目はここで終わりだから、後はこの子の相手でもしてて」

 

「――私は貴様らの筋書き通りに演じるだけだ」

 

「悪いけど、面倒事を増やしてくれた相手をそう易々と帰らせる気なんてないわ」

 

「おいおい。お前らだけで楽しもうなんてズルいぜ?」

 

「こっちは出番が少なかったからね、どうせだから参加させてもらうぜ」

 

『久しぶりー‼ セイラちゃん、元気ー?』

 

『ええ。貴女もはいつも通りね、月美』

 

 

「それじゃあ、そろそろ始めますか」

「ああ。長い前置きなんて飽きるだけだからな」

『無理はしないでよ、バカご主人』

『こっちも張り切っていきますよー‼』

 

 

「――絆を紡げ‼ 夢刀『月美』」

「――星を翔ろ‼ 否刀『星羅』」

 

 

 

 




空亡「ふふふ……ハーメルンよ、私は帰ってきた‼」
悠月「テンション高いな」
月美「予告とはいえ、久しぶりの投稿ですからね」
美羽「今回はいよいよ風神録なのね」
空亡「外伝なんて出してたら本編が進んでませんでしたからね」
月美「それよりも、今回からやっと新キャラが出るみたいですね」
悠月「セリフだけで嫌な予感が……」
美羽「ようやく来たわね。オリキャラの中でもキャラが立っている奴が」
空亡「まあ、詳しくは本編でということで。それでは、今回はこの辺で」
月美「次回からお楽しみに」


次回予告
ある日突然、神社の譲渡という面倒事が舞い込んだ。
東方風神録、解放された神々、どうぞお楽しみに。
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