心憂い天運に一縷の望みを!   作:バニルの弟子:ショーヘイ

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祝 このファン500日記念!
これからも末永く続きますように!(てことで、ひとまず三期から始めましょうか)

㊟ ネタバレと言うか、本文を読んでいる最中の方には極力読まないで欲しい事も多数ありますので、ご了承ください。

最後に一言
これは完結詐欺ではありません。


設定資料集
ひとりごと(蛇足ともいう)


 どうも、作者のバニルの弟子:ショーヘイです!

 

 今回の主役はエリス様な訳ですが。WEB版を含め、原作でも暁なつめ先生は天界事情について殆ど語っていません。となれば、自分で妄想するしかない。

 そんなわけで、結構な量のオリジナル設定を勝手に作ってしまいました。

 なもんで、ここで製作秘話(需要あんのかな?)なんかも混ぜながら、まとめておこうかと思います。200%自己満なんで、軽ーく読み飛ばしてください。

 

 それじゃあ、いってみよう!

 

〇本編の概要

 カズエリを書くにあたってまず考えたのは――

 

 どうやってエリス様にカズマを好きにさせようか?

 

 これにつきますね。

 原作順守でカズエリをやるには、二つの大きな障害があるんです。

 

 一つ目は、エリス様のカズマへの好感度調整。

 原作でエリス様ルートが開通されなかったという事は、十七巻を通してもエリス様の心をスティールすることは出来ないという事。恐らくですが、あのまま後日談の時系列に突入しても、エリス様ルートが解放されることはないでしょう。

 そこで、今回は三部構成にする事にしました。

 

 第一幕 クリスがカズマの良さに気付く

 第二幕 クリスがカズマに告白する

 第三幕 カズマがクリスに告白する

 

 原作を読んでいる人は気付いたと思いますが、第一章は十三巻と十四巻の間に新たに挿入した話です(細かい時系列が知りたい方は、ぜひ私が作った時系列をご参照ください。とサラッと宣伝を入れてみる: https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=13088885 )。

 ぶっちゃけ、一章をマルッとカットして二章から始める手もありました。そこまでの過程は皆さんで考えてねーと丸投げして。そうすれば中編にすることも不可能ではなかったと思うのです。

 ただ、これだとあまりにも無責任すぎる。なので最終的には書く事にしました(私が読者だったら、「おまっ、ふざ!」って思うでしょうしね笑)。

 

 で、二つ目なんですが。これは完結記念にTwitter上でやっていた、キャラ達によるコメントが原因です。

 あそこでエリス様に届いた質問への答え。

 

 ――エッチな事をすると女神としての力が失われてしまうので、そういう事は出来ませんが

 

 これ、詰んでるだろ。カズマにプラトニックを求めるって無茶すぎません?

 あれ以降にカズエリを書かんとする勇敢な方々は皆、この柵に取り付かれて頭を悩ませたことでしょう。なんせ、相手はあのカズマですからね。

 一応はサキュバス店があるとはいえ、続くエリス様のこのセリフ。

 

 ――ちなみに浮気をしたら天罰が下りますよ?

 

 とあるので、本気で禁欲生活を強いられることになる。

 あのカズマが、禁欲? ……うん、まったく想像できない。じゃあ、どうすりゃいいんだよ⁉

 そうやって暫く悩み苦しみベッドの上をごろごろ転がり、そのまま寝落ちしていた気がします。

 とまあ、そんな困難をどうやって解決するかを考えるうちに、いっそこれを裏の主題にしてみるか。という発想に至りました。

 こうして、“人法”なるものが生まれた訳です(これのせいで最後の最後まで振り回されましたけどね苦笑)。

 これは日本で言う憲法や刑法と同じ位置づけだと思って下されば十分です。

 

 天界規定 ≒ 六法

  人法  ≒ 憲法、刑法

 

 みたいな。

 

〇天界

 次に考えたのはエリス様について。

 原作では、クリス時を併せても両の手で数えられるぐらいしか登場していない。それが今回の主人公、エリス様です。

 カズクリならともかく、カズエリとする以上、天界について触れない訳にはいかない。しかし原作では、アクアとエリス様の部屋の描写以上の情報はほとんど皆無。そこでまず私は彼女について出来るだけ深く掘り下げていきました。

 普段はどんな仕事をしているのか、家は仕事部屋とは別にあるのか兼用なのか。日頃から食べている物は? 彼女の過去は? パンツの色は白でいいのか? そもそも天界とは何ぞや?

 そうやって深めている間に、あんな感じの天界像が完成しました。

 

 広い空間の中心に職場があって、部屋の移動には全て転送魔法が使われている。エリス様の住居は、天界の片田舎にでもあるんじゃないですかね?

 補足しておくと、死者を送る部屋とエリス様の仕事部屋は別物としておきました。

 本当はこの仕掛けを使って、天界に来たカズマがエリス様を助けるべく奮闘するシーンも書こうかと思ってたんですけど、進行の都合で泣く泣くお蔵入りに。

 

〇カーラとココ

 天界での暮らしがあるのなら、そこに交友関係があるのは当然のこと。また、女神の仕事をする場面を入れるのなら、エリス様の独白だけではいくら何でも不自然すぎる。しかし、なつめ先生はそのようなキャラをお書きになっていない。

 困った。

 なにか都合のいい方法はないものかと思いめぐらせていると……あったよ。そう言えば前に天界サイドの人を作ってたじゃん、あの人達に再登場してもらおう!

 そんな理由でしょっ引かれたのが、この二人です。

 私が以前書いた『このすばMemorial』のエリス編が初登場なので、良ければこの機に読んでやって下さい敬礼( https://syosetu.org/novel/240111/8.html )

 

 まずはカーラ。

 ● 主な仕事

 カズマ達がいる世界で寿命で亡くなった者を導く女神様。

 前作ではセリフはなくここまでの設定だけでしたが、この機に色んな設定を追加しました。

 ● 司っている物

 彼女は“法”を司る女神でもあります。物理法則や魔法法則が捻じ曲がってないかの点検や、天界規定の管理・調整なんかも彼女の仕事。

 あとは、天界における検察官兼裁判官の様な事もしています(こうしてみるとかなりの働き者なのでは?)。

 彼女の話し方や口癖もこれのイメージを引き擦っていますね。

 ● 権能

 “虚偽を看破し調整する”(つまり、彼女にダウトゲームでは勝てない)というもの。

 バニルさんの“見通す力”とは異なり、現在ある事実を見る事しか出来ず、普通に使っても相手の感情までは分かりません。その代わり、法にダイレクトに干渉できます。

 エリスの恋心に真っ先に気付いたのもアクアを跳ね飛ばしたのも、この力の応用です。

 ● 容姿

 肩まで伸びた山吹色の髪にスリムな体型、檳榔子黒(青みを含んだ気品のある黒色)の瞳。

 前者で遊び人ぽさを、後者で法の女神っぽさが出ればいいなーと思ってデザインしてみたのですが、これでイメージ湧くのかな?

 ● その他

 圧倒的な利己主義です。そもそも「法律なんかに縛られたくない!」と言う思いから法則の隙間を付きまくっていて。結果、誰よりも法に詳しくなってしまった為に、法の女神に抜擢されたのです。

 作中ではアクアが彼女についての噂を語っていますが、あれは彼女の性格が裏目に出たせいでしょうね。自分がアウトローな事をするだけあって、本当はかなり柔軟で寛容な人なんですが。

 それと、何気に自分の知名度が低い事を気にしてるそうです。

 

 続いてココ。

● 主な仕事

 エリスに仕えている傍付き天使。アクアにとっての、加隅亜衣さん演じる天使と同じ立ち位置ですね。

 『上司にしたい女神ランキング』で常連一位なエリス様の傍付きを務めるだけあって、かなり敏腕な天使さんです。

● 容姿

 とくに考えていないので、亜衣さん天使と同じような見てくれでいいと思います。それ以上は皆さんの想像にお任せします笑

● その他

 基本的に生真面目でクールな印象を受ける仕事人間(仕事天使?)。しかしその実態は、ただのエリス様の熱狂的なファンで、一周回って崇拝しています。

 彼女が今のポストを獲得し維持する為に、どれだけの努力を積み重ねて来た事か(噂では裏でこそこそと色々やってるとかいないとか)。

 

 こんな所ですかね(カーラに対してココの説明は少ないなあ笑)。

 当初、カーラはカズマへのアドバイザー的な感じで出そうと思ってたんです。なんせ、クリスが寝込んでしまい天界について話せるのはアクアだけ。でも、アクアに法則だのなんだのとややこしい事を解説させるのはどうしても違和感が拭えなかったので。

 しかし、頂いた感想を見て急遽、カズマ達が打倒すべき象徴という大事な仕事を担ってもらいました。ドラマ性としても、こっちの方が面白いかと思いまして。

 あっ、因みに、二人の名前には由来があります。具体的には言いませんが、このすば世界の天界人っぽい名前にしようとして作ったとだけ言っておきます笑

 

〇氷雪の島 アンドール

 これに関しては完全に趣味です。

 デートの場所なんて、アクセルでも王都でも紅魔の里でもアルカンレティアでも(これは流石にないか)どこでもいいのでしょう。むしろ、そっちの方が皆さんの中にあるイメージ像をお借りできるので、書き手としては手っ取り早くはあるんです。

 でも、なんかしっくりこない。

 折角お頭がデートをするというのに、これでは勿体ないのではないか。そんな理由で、完全にオリジナルな島を一つ作り上げました。

 

● 立地

 ベルゼルグ王国がある大陸の最北端に位置する諸島です。

 めぐみんとエリス様の誕生日の加減上どうしても季節は冬にしたかったので、思い切って舞台は最北端にしました。

● 地形

 大小二つの島から構成されており、それらが北西部を残して囲繞する事で中心に湾が形成されています。丘陵な小島に対し大島は北に向かうにつれどんどん険阻となり、標高は六百メートルにも及ぶのだとか。

 クリスの群生地の地形も、絵とか描いて結構しっかり構成を練ったんですよ。

 モデルは、スカンジナビア半島近隣にあるロフォーテン諸島。食べ物とか街の名前も、ノルウェーにあるものを参考にしています。

● 自然

 自然保護区に指定されるぐらいには美しく特別な場所です。

 水産物が豊かと言う設定はモデルに合わせています。

● その他

 地形やらアトラクションやらは全て、クリスがデートするのに都合のいいものだけで構成されています。

 食べ物やらフィヨルドやら歴史やら、細々した設定を考えるのは楽しかったですね。このすばっぽくするために工夫したつもりですが、皆さんにささったかどうかは今でも分かりません。

 

〇クリス

 女神と言う事はきっと、男性経験も少ないはずのエリス様。そんな人がデートに誘う、しかも最後に告白までするとなれば、きっと自分に所縁のある場所にすると思うんです。

 そこで導入したのが、“クリス”。

 言わずと知れた、エリス様の大好きな花にして、お頭の名前の由来となった花です。 

 原作では紫色の花で、花言葉が『諦めない心』であるとしか記述されてなかったので、本作で使わせて頂くにあたり大幅に設定を追加しました。

 ここで、原作組の人は読んでいて首をひねった事でしょう。

 

 ――クリスって夏の花じゃないの?

 

 八巻は六月。それも一年で最も暑い時期の話なんですから、誰が何と言おうと夏です。ただ、クリスの花を使った話をどうしても書きたかった。

 そこで、あの少女達が買って来たのは人の手により量産された物、アンドールに咲く物は天然物、という設定にしました(……はい、分かってます。今まで以上に無理のある設定ですよね。でも私は謝らない!)。

 

● 特徴

 葵色(薄い紫色)の花びらが付いた小さな花。

 発芽時には瑞々しいスッキリとした芳香な香りがします。

● 生息地

 極寒地域にしか生息できません。アンドール諸島の高山では、地下にあるマントルのお陰で冬に雪が溶けるので、群生地が生まれました。

 これが自然保護区に指定された最たる理由です。それだけ希少な植物なんですよ。

● 発芽条件

 夏季に土の栄養を貯め込み、初冬は雪の下で過ごす(この世界は季節の移り変わりが日本の月感覚よりも前倒しです。参考資料は私作の時系列を……て諄いか)。

 十二月中旬ぐらいに、雪の厚みが急激に薄くなった夜、溶解した雪の水分を吸収して一気に開花し、余剰水分は薄紫の光子として外部に排出します。

 これは単に幻想的な描写を書きたかっただけです。そっちの方がお頭がカズマを誘う理由に相応しいかなと。

 

 クリスにまつわるエリス様の話もオリジナルです。

 それぐらいのことが無いと、名前に使わないかなって気がしたんですよ。と言いつつ、本当はもっと単純な理由な気がしてならないです笑(なつめ先生ー、教えて下さーい!)

 

 それともう一つ。お頭ことクリスについてもすこし妄想を加えました。

 前々から気になっていたんですよ。

 エリス様は胸にパッドを入れるぐらいお胸の事を気にしてるのに、クリスの胸は……(ああ、エリス様に怒られそうブルブル)。

 しかもクリス自身、スレンダーさを気にしているそぶりを見せています。

 そこで考えてみた訳ですよ。

 私は見逃したんですが(今もずっと後悔していますクッソー)、なますに37回ぐらいで暁先生への質問回があったそうで。アクアやエリス様は元々は人間だったという設定があると仰ってたそうなんですよ(又聞きなんで信憑性はいまいちです。正確な情報を知ってる方がおられましたら是非コメント下さい!)。

 この事実を基に、こんな妄想をしてみました。

 

 ――もしかして、クリスの姿はエリス様が人間だった頃の姿なんじゃなかろうか?

 ――女神に転生する際に、前の姿を基に女神の姿を作ったのではないか?

 

 はっと閃いた事でしたが自分の中ですーっと腑に落ちたので、折角なので最後のお話で使わせてもらいました。

 

〇原作キャラ達について

 このすばを読むたびに思うのですが、やはりどのキャラも素晴らしい完成度ですね。

 全てのキャラが好きな私としては極力、普段は脚光を浴びていないキャラ達にも焦点を当てて魅力を沢山引き出してあげたいのです。しかし、これがなかなか難しい。

 本当はふにふらやどどんこ、ねりまきやぶっころりーも出してあげたかったし、レインにも活躍の場をあげたかった。ゼスタだって出番を待ってるだろうし、キース、テイラーなんてもっと中心に来てもおかしくないはず。

 あと、私の心の師匠に関しては意図的に出さないようにしています。というか、あの人はなにかと便利すぎてすぐに登場させてしまうので、寧ろ止める方に苦労しました。今作でも、天界の話をする役として登場させようか真っ先に悩んだほどです。

 今の私ではセシリーを多めに、ゆんゆん、アイリス、クレア、あるえ、ダスト、リーンを少々、ウィズをほんの一瞬出すのが精一杯でした。

 アイギスにチャレンジできたのは個人的に面白かったですね。最近は専らCV千葉繁さんで脳内変換しています笑(どうっすかね、金崎さん?)。皆さんのアイギス像と一致していたらいいのですが。

 そしてなにより、クリスやエリス様の事を深く考えられたのはよい経験でした。一人のキャラに対し、その人の過去や心情変化など、ここまで時間をかけて慎重に丁寧に作り上げたのは初めてだったので、かなり充実した毎日でした。

 そのお陰か、このファンでお頭を見るだけで「お頭、かわいいー! 結婚して!」と叫んでしまうのが最近の悩みです笑

 

 と、好き勝手に書いていたらいつの間にかとんでもない文字数になっていました(設定資料とはなんの冗談だ?)。こんな無駄話に長い時間お付き合いくださり、ありがとうございます。

 とてつもなく余計な話ですが。もし億が一、私のこの設定を自分の二次創作でも使いたいよって言う奇特な方がいらっしゃいましたら、無断で利用して下さって構いません。好き勝手に弄ってやって下さい。

 ただ、その際に私の名前を入れるなり、リンク先を添付するなりして下されば、私は泣いて喜んで隣人にうるさい! と怒られる事を保証します。

 

 それでは、これで文句なしにこの作品は終わりです。また次の作品へのご来店を、心よりお待ちしております!(感想や評価もいつでも待っております)

 

 この素晴らしい読者様に祝福を!




 P.S.
 先週、リクエストで頂いたカズリアをpixivの方にあげたので確認してくださると幸いです。

〇リンク先まとめ
このすばMemorial エリス編 : https://syosetu.org/novel/240111/8.html
このすば時系列 : https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=13088885
カズリア : https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=15548198
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