"Stay, Heaven's Blade" Fate said. “「その天の刃、待たれよ」と『運命』は言った。” 作:haru970
が、頑張ります!
ではでは、お楽しみください。
第1話 始まりは泥と火の海から
静かさが残る夜の公園にフワリと一人の人影が突然、前触れもなく空から降り立つ。
金髪に碧眼、小柄な体と整った顔にフリルドレスを着た十代前半のその子は暗い周りを見る。
人が一人も出ていない公園、そして街灯の明かり。
「………よし! 潜入成功!」
そして高らかに少女は笑いながら思う。
『何だ、
そう思いながら近くに『ある建物』へと音もなく、地面すれすれでホバークラフトのように進んでいった。
ピリピリした空気やボロボロの、まるで
『
「(よし、後は────ほぉ?)」
周りの空気に
だが次に起こった事によりその感心した気持ちは驚愕へと変わる。
何故なら────
「────しまった! 『余波』の方向が────?!」
────光の壁と呼べるものが彼女に急接近し、その体を包み込むながら焼いたからだ。
「(不味い! これは想定外、早く一時撤退────?!)」
そこで意識は途切れる。
【深刻なエラーが発生しました。
「(…………………)」
【エラーが発生しました。 生体活動の停止を確認しました。
「(…………………)」
【エラーが発生しました。 部位破損修復の材料が足りません。
「(…………………)」
【
「(…………………)」
【深刻ナエラーが発生。 材料が見つカラナい為、
___________
%$(*-311視点
___________
めを あけ る。
まわりは ほのお。
ほのお。ほのお。ほのお。
あかい、ほのお。
【視覚確認、良好。】
あつい。あつい。あつい。
これ は なに?
いたい?
いたい いたい いたい。
【触覚確認、良好。】
「………ケホッ! ケホッ…ケホッ!」
むせる。 てつの においが あじが する。
【嗅覚と味覚確認、良好。】
「う………」
仰向けに倒れていたのか炎の向こうの夜空がチラチラと見えた彼女は痛む体を起こし、立つ。
そして自分は火の海と化した何処かにいる事を
【知的機能確認、良好。
そして彼女は問う。
『コレはなに?』と。
見る限りは破壊、蹂躙されたものの跡。
何も目的も、考えも無く、おぼつかない足取りで歩く。
足の裏にチクチクと、小石や
その間に
『────────────────────────』
だがそれの誰もが叫んでいるのか、泣いているのか、怒っているのか、悲しんでいるのか、哀しんでいるのか、喜んでいるのか、吠えているのか………………幾度とない数々の
雑音も良いところのような
やがて一人の子供が同じように歩き、フラフラと仰向けで倒れたのを見つけ、歩く。
だが最後の最後で彼女は力尽き、前のめりに倒れ始める。
ガシッ!
完全に倒れる前に誰かの腕が支える。
「
「…………(なにを して いるの?)」
【現地言語を観測。 エラー発生。 データ不足、サラなるサンプルが必要デス】
そこでまた彼女の意識は途切れる。
…………………
………………
……………
…………
………
……
…
彼女が次に目を覚ますと、そこは心地よいベッドの上だった。
終点がようやく合った目で周りを見ると気付いた近くの看護師の人が何かを言ってくる。
が、未だに
看護師の人は喋るのをやめて、部屋を出る。
更に時間が過ぎていき、ようやく彼女は手を天井へと上げる。
そこは、雪のように真っ白い肌をした手と腕だった。
そして急に下半身の、ちょうどお腹の下を襲ってくる圧迫感。
【体の尿意を確認、排水を推薦。】
彼女はベッドからフラフラと部屋を出る。
後ろから
「────あら、そっちじゃないわよ? ほら、女の子はここよ────」
────近くの看護師さんは彼女の手を取り、女子トイレに放り込み、扉を閉めてしめた。
ここがどんな場所かは
用を足した彼女は手を洗う時自分の姿を初めて確認する。
白い肌に金髪碧眼の
パチクリとまばたきを何回かした後、トイレを出て、看護師に元居た部屋へと連れていかれ、ベッドに寝かされる。
だが看護師が部屋を出ると、すぐさま彼女は立ち上がり窓を開けて外を見る。
そこには街並みと、青い海が見えた。
その間【 】の声が色々と何か
「────おい! いい加減に俺を無視することはやめろ!」
彼女は声の持ち主の方へと顔の向きを変える。
「何してんだ?」
そこには赤みがかった茶髪の少年が話し掛けてきていた。
「………………………?!?! う……あ…………あぁぁぁぁ」
少年を見た瞬間、さっき止まった無数の【 】の声が聞こえ始め、彼女がまた苦しみだして頭を抱える。
声は男か女、はたまた子供か
「お、おい! 大丈夫か?!」
少年がベッドから降りて、彼女の手を取ると────
「────あ、あああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
彼女が叫び、少年の手を振りほどき、頭を両手で抱えて激しく頭を振る。
何故ならさっき少年が彼女の手を取った瞬間、【 】声が今までのない比で
【身体は剣で出来ているこの体は、無限の剣で出来ていた間違っていなかったって信じているそれじゃあ、俺達は別人だ、俺は後悔だけはしない、だから、俺はお前とは違うそうだ。俺は切嗣と同じだ。恨むのなら、────は俺を恨んでいい。もう泣くな。よくわかったから。だから、俺が守る。どんなことになっても、俺が守るよ。俺の為だけの正義の味方になる信頼して、いいんだなおしおきだ。きついのいくから、歯を食いしばれ失せろ。お前が存たままだと、二度と笑えないだめでござる。今日は断食するでござる
ついて来れるか、じゃねえ てめえの方こそ、ついてきやがれLäßtそうだ。だからこそ、守らないと。俺の前でだけ笑えた少女。 未来のない体で、俺を守ると言った彼女が俺以外の前でも、いつか、強く笑えるように────】
「お、おい?!」
「あああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
彼女は力の限り暴れて、自分の中から【 】の声を無くそうとする。 この騒動に気が付いた医者と看護師数人係で彼女を拘束し、鎮痛剤を打つ。
やがて薬に効果が出たのか、彼女の瞼は重くなり、完璧に閉じる前に最後の一言が頭の中で
【────俺がなってやるよ、代わりに。 正義の味方って奴にさ】
「(せいぎ の みかたって なに?)」
彼女の意識が途切れる前にそう思った。
…………………
………………
……………
…………
………
……
…
彼女は声で次に目を覚ました。
「おや、起こしてしまったかい?」
彼女が眠りから覚めたのを気付いた男は草臥れている背広を着た無精ヒゲのおじさんだった。
少年との話がちょうど終わったのか、彼は少女のベッドの横に移動した。
「…………………」
「こんにちは、僕の言っている事が分かるかい?」
「………………はい」
彼女はようやく返事をしたことに背広のおじさんははにかむ。
「君の、名前を教えてくれないかな?」
「…………………」
彼女はただ視線を返す。
「ああ、ごめんね。 まずは僕から。 初めまして、僕の名は────
────切嗣。『衛宮切嗣』というんだ」
「エミヤ………キリツグ?」
「そう。 君の名前は?」
「(なまえ?)」
彼女が考え込むこと数分。
「…………『
「ッ」
「『さんごう』? お前、変な名前だな!」
衛宮切嗣はバツが悪そうに顔をしかめ、少年は馬鹿にしたように笑う。
彼女が『三号』と名乗った理由は彼女自身も知らず、ただそう言うのがしっくりきただけだった。
「………それは………『アインツベルン』の………『個体名』か?」
「あいんつ………べるん…………こたい………めい?」
彼女は表情を変えず、ただオウム返しに切嗣に疑問形で声を返す。
「…………そうか」
そこから切嗣は色々と質問を続けるが彼女はただ首を横に振るだけで、正に『何も分からない』状態だった。
次第に日が沈みかかり、月が出る時間になったところで切嗣は提案をした。
「ねえ君、僕の養子にならないかい?」
「…………ようし?」
「うん。 話をして見たところ、君には肉親はおろか、自分の事も分からない。 だから、分かるまで僕が君の面倒を見ようって話だ」
「……………」
彼女はコクリと首を縦に動かした。
少しだけこのおじさんと話してみたけど他の人達と違い【 】の声が
「そうかい。よかった。 ところで、『三号』という名前は好きかい?」
「『三号』………私の………わからない…………」
「じゃあ、僕が付けて良いかな?」
「???」
「そうだね………………」
切嗣は考え始め部屋の中を見渡し、窓の外を見ると閃いたのか彼女を見る。
「君の名前は────
────『三月』、何てのはどうだい?」
「………………『みつき』?」
「お、何かこいつにぴったりだな」
「
少年が────『士郎』が切嗣に同意するのを彼女は────『三月』はまたコクリと頷く。
別に彼女がこれを拒否する理由はなかった。
「うん。 じゃあ、少し遅くなったけど家に行こうか?」
切嗣は嬉しそうに頬を綻ばせて二人の手を握り、部屋の外を三人で出た。
こんにちわ。
作者の────え?これもうあらすじでやった?
あ、ほんとだ。
えー、読んでくれて誠にありがとうございます。
Fate Stay/night, Fate Unlimited Blade Works, Fate Heaven's Feelとマラソン並みにアニメと映画、そして漫画を読んでおさらいをしています。
え?仕事の方は大丈夫かって? サアドウデショウカ…………
このご時世、大丈夫な訳ないでしょうはっはっは。
ちなみに自分の仕事にお正月とかは関係ないです(大分楽にはなりますが)。
ですが書くのは楽しいので止まれません。