"Stay, Heaven's Blade" Fate said.  “「その天の刃、待たれよ」と『運命』は言った。”   作:haru970

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短くてすみません、時間があまりこっちに取れなかったです……


第31話 アーチャーと言う男(中編)

 ___________

 

 セイバー運営、遠坂凛、三月 視点

 ___________

 

「衛宮士郎! 私はお前に()()()()を申し込む! 受けて立つか?!」

 

「「な?!」」

 

 これには凛とセイバーがびっくりする。

 

 まさか()()アーチャーが「一騎打ち」などと騎士道精神めいた事を言うとは考えもしなかった。

 

「ああ、受けてやるさ!」

 

 そして即答して了承する士郎にもびっくりした。

 

「衛宮君?!/シロウ?!」

 

「やらせてくれ、遠坂にセイバー」

 

「おい衛宮?! 正気かお前!」

 

「頼みよ、慎二」

 

「み、三月も何か言えよ?!」

 

 そこで凛達は食べ終わった三月が階段の所で座っているのを見る。

 

「ミツキ! 貴方はこれで良いのですか?!」

 

「うん」

 

 三月の答えに顔が引きつる凛。

 

「う、『うん』って…………貴方ねえ?! これで衛宮君が死んだらどうするのよ?!」

 

「遠坂さんとセイバーと慎二君達は()()()()()()()()()()?」

 

「「「?!」」」

 

 アーチャーがキザな笑いを正面にいる凛とセイバーに向ける。

 

「と、言う事だ。 良かったな、衛宮士郎。 お前を心底信じきっている者が少なくともここには一人いる」

 

「………わかりました」

 

「セイバー?!」

 

「ですが一つ……いえ、二つほどだけ聞かせてください。 アーチャー、貴方はエミヤシロウと言う人間が英霊になった者ですね?」

 

「そうだ」

 

「貴方はシロウの理想の姿の筈、何故その理想が自信を殺したいのです?」

 

「オレはなセイバー、君の様に自らの光だけで英雄になった者じゃない。 さっきも言ったが『死後の自分』を売り渡す事で英霊になった『守護者』だ」

 

「「『守護者』?」」

 

 士郎と凛の疑問にアーチャーが答える。

 

「『守護者』は死後、抑止力となって()()()()()者………とは表側の単なる綺麗事だ。 実際には『掃除屋』、単なる霊長の抑止力として世界のバランスを崩す者の始末を任された存在だ。 この様にオレは『()()()()()』になった訳だが……オレはそれが間違いだと()()()()()。 こんな人生に何の価値も無く、後悔しかなかったよ。 来る日も来る日も殺し尽くした。 人命なぞ、もうどうでもよくなるぐらい殺して、殺した人間の数千倍の人々を救った」

 

「アーチャー、それは────」

 

「────君になら分かるだろう、セイバー? 誰よりも過去を…………過去の『選定』をやり直したいと願っている君、かの『アーサー・ペンドラゴン』なら?」

 

「「「「「?!」」」」」

 

 士郎、凛、セイバー、そして慎二が全員セイバーの真名宣言に驚く。

 

「何だ? 彼女から聞いていなかったのか、何故こんな不毛な殺し合いに身を投じてまで 聖杯を欲するのかを」

 

「…………シロウ、私は…………私はある選択を()()()()()にしたかった………初めは歴史を変えると思い、聖杯を求めたのですが………今では………私は『王』になるべきではなかったと…………」

 

「それを人は『後悔』と呼ぶのだ、衛宮士郎。 お前はまだ『すべての人間を救う』とほざくか? そんな事は不可能だ。『大を救う為に少の人間を見殺しにする』。 多くの人間を救うと言うのが『正義の味方』なんだろう? だから、『誰も死なさないように』と願ったまま大勢の為に一人には死んでもらい、『誰も悲しませないように』と口にしながらその陰で何人かの人間には『絶望』を抱かせた。 それがこのオレ、『英霊エミヤ』だ」

 

「…………何で…………こんな事を………俺に………」

 

「………………生前、オレは『エミヤシロウ』で…………『衛宮切嗣』の()()の養子だったからだ」

 

「………………………………」

 

 アーチャーと士郎はチラリと三月を見たが、彼女の顔に表情はなかった。

 

「オレの人生に『エミヤミツキ』と言う少女は()()()()()()()。 だからと思い、今までは様子を見ていたが…………………ガッカリしたよ」

 

「何だって?」

 

「今のお前ではまた『守護者』になるのが容易に想像出来る。 いいか? 『守護者』は『人』など救わない。 『守護者』がする事はただ既に起きてしまった事や作られてしまった『人間の業』をその力で無にするだけの存在だ。 霊長の世に害を与えるであろう人々を『善悪』の区別なく処理する大量殺戮者」

 

「アーチャー……………」

 

「故に俺は考えた、『どうすれば消える事が出来るのか?』と。 もしオレが消えられるとしたら、それは英雄となる筈の前だった人間を殺してしまえばその英雄は誕生しない」

 

「それは無駄です、アーチャー。 貴方は既に『守護者』として我々の目の前に存在し、時間の輪から外れているのです! 今のシロウを消滅させたところで、あなた自身は消えない!」

 

「かもしれん。 だが可能性はゼロではない。 ならば試すまでだ」

 

「……………お前は………俺を認められないんだな…………俺が、『未来の俺がお前だ』って事を認めない様に」

 

「そうだ」

 

「なら尚更この戦い、俺は引き下がる訳には行かない……それに……俺は三月達を連れて帰ると約束したんだ! 彼女らの帰りを待っている人達がいるんだ! 『トレース、オン』!」

 

 士郎の両手にアーチャーと同じような双剣が現れる。

 

「そうか…『I am the bone of my sword(体は剣で出来ている)』」

 

 アーチャーを中心に風が舞い上がり始め、士郎は身構える。

 

「『Steel is my body, and fire is my blood.(血潮は鉄で、心は硝子) I have created over a thousand blades(幾たびの戦場を越えて不敗)────』」

 

「ウ、ウゥゥゥ?! ────────────────────────────────────────────────?!?!?! (イ、イ゛ダイ?! イ゛ダイイ゛ダイイ゛ダイイ゛ダイイ゛ダイイ゛ダイイ゛ダイイ゛ダイ!!!!!!)」

 

「三月?! お、おいどうしたんだよ?!」

 

 三月が酷い頭痛で頭を抱え、声にならない叫びを内心しながらフラフラしている所を慎二に支えられる間にアーチャーの詠唱が終わる。

 

「『So as I pray, Unlimited Blade Works(その体は、きっと剣で出来ていた)』!」

 

 風と共に眩い光がそこにいた皆に瞼を閉じさせる。

 ゆっくりと光が収まり、皆が目を開けると無数のピンからキリまである状態の剣などが荒野の様な地面に突き刺さっていて、空には無数にゆっくりと機械的に動く歯車達があった。

 三月は遠くなる気を無理矢理に引き止め、荒い息をしながら慎二の腕を力強く掴んで自身を立たせながら久しぶりにアーチャーに渡された昔呑んでいた薬を服用した。

 

「グッ………フゥ、フゥ、フゥ…」

 

 三月が服用するとやはり効き目が早く、頭痛が引いていくのと、体の調子が良くなるのを実感した。

 

【告。 ■■■■条件を満たしマシタ】

 

「こ、固有結界ですって?!」

 

「知っているのですか、リン?」

 

「禁術の中の禁術、心象世界を具現化して現実を侵食する大禁呪………」

 

「では、アーチャーの宝具は────!」

 

「────私には生前、聖剣も魔剣もそのような類の物を持っていなかったからな…………オレが持ち得るのはこの世界だけだ。 これがオレの宝具、『無限の剣製(Unlimited Blade Works)』。 武器であるのならば、オレはオリジナルを見るだけで複製し、貯蔵し、引き出せる。 それが『英霊エミヤ』としての能力だ」

 

「アーチャー………あんた、まさか………」

 

「さて、試してみるかセイバー?」

 

「何をです?」

 

「何、お前の聖剣を確実に複製してみせようと言っているのだ」

 

「な、そんな事が『投影』で可能なのですか?!」

 

「こちらも()()()()()にした『投影』だが、()()()()()()()()()。 相打ち程度に()()()持って行けるだろう。 だがこれは一騎打ちの為の場を用意しただけだからな、お前にその気が無いのならお前と争うつもりは無い」

 

「アーチャー…………」

 

「来い、衛宮士郎。 オレはお前を殺す。 もし自分が間違っていないと思うのなら、貴様の成れの果てのオレを倒してみせろ!」

 

「ウオォォォォォォ!」

 

 士郎がアーチャーに走り、(自分)との戦いが始まる。

 

 ___________

 

 衛宮士郎、エミヤシロウ 視点

 ___________

 

 

 けたたましい金属音が響く。

 ジャリッとした荒野で踏ん張る音が其処彼処でする。

 少年と青年の二人の雄叫びが時折聞こえてくる。

 

 歯がゆい気持ちで凛、セイバー、慎二は彼らの中心で斬り合おうとする二人を見ていた。

 三月も視ていた。

 ()()()()()()()()()()()()()姿()()

 

 アーチャーは初手では油断していた。 だが戦いが始まってすぐに彼は本気を出し、内心焦っていた。

 

 ()()()()()()()()()()()()()()()()のだ。

 

「ヌッ! (馬鹿な、何故奴がこんなに強くなっている?!)」

 

 アーチャーがチラリと三月を見る。

 

「(やはり彼女の存在が関係しているのか。 末恐ろしい存在だよ、君は!)」

 

 アーチャー(エミヤシロウ)は生前努力を積み重ねていた。

『今度こそ救う為に』と。

 

 彼が『無限の剣製(Unlimited Blade Works)』を初めて使い始めて10年、ただひたすらに修行を重ねて基礎を埋めて、そこから更に10年かけて使いこなせるようになった。

 つまり合計20年間ほどの時を使い、アーチャーは『投影』と『無限の剣製(Unlimited Blade Works)』を今のレベルに持ってこられた。

 

 だが目の前の少年はどうだ?

 

「(思わず笑ってしまう様なレベルだよ、全く!)」

 

 アーチャーの前にいる士郎は魔力量や実戦経験がアーチャーと比べて圧倒的に不足しているものの、『投影』の早さと『双剣術』に関してはアーチャーとやや下…いや、ほぼ互角だった。

 つまり悔しくもアーチャーの修行に費やした時間の何割かを吹き飛ばしたような感じだった。

 

「チィ!!! (ふざけるな! これでは()()()()()!)」

 

 アーチャーは力任せに士郎の魔力不足の『投影』を次々と壊していき、傷を負わせていった。

 丸腰では話にはならないので士郎はいち早く『投影』しなおし、それをする度に魔力がごっそりと持って行かれ、体の傷が軋む。

 

「(このままじゃ駄目だ! 俺とアイツとでは能力とかが元から違う! もっと効率よく『投影』を────!)」

 

 そこで士郎は目の前に()()()()()かのように錯覚する。

 

「(そうだ! 真っ向から挑んで勝てないならば!) ハァァァァァ!」

 

「む?!」

 

 士郎の戦闘スタイルが変わって行き、アーチャーは持ち前の戦闘経験で対応する。

 

「!!! あの剣筋は?!」

 

「何、何なのセイバー?!」

 

「(なるほど、考えたものだな。 力と魔力量でオレに敵わないと悟った瞬間、攻撃を()()()()()()()とはな!)」

 

「(力と力のぶつかりあいを最小限に! 敵の攻撃後の隙にカウンターで相手の隙を更に作る!)」

 

 士郎の戦闘スタイルがアーチャーのより更に攻撃を受け流し、捌くタイプになる。

 かつて彼と三月が稽古をした日の、()()のスタイルだった。*1

 

「お兄ちゃん………」

 

「ならこれはどうだ!」

 

 アーチャーが士郎から少し離れ、彼の周りに剣が出来上がり、それらが士郎へと飛来する。

 

「クッ!(『トレース、オン』!)」

 

 飛んでくる剣を弾きながらそれらを士郎が『解析』する。

 

 そして次に同じような剣がアーチャーから放たれると、士郎はそれらを()()()アーチャーに接近戦をまた挑む。

 

「何?! (馬鹿な?! もう軌道を見切ってきただと?!)」

 

「ウオォォォォ!(剣の『解析』すればどの様に飛んで来るのか()()()!)」

 

 それは一つ一つの剣の僅かな特徴や重量のバランスなどを『解析』して取るであろう()()()()と言った、アーチャーでさえ数多の戦闘経験からと持ち前の洞察力で導くような()()

 

 このような斬りあいがアーチャーと士郎の二人の間で長く続き、その間にも士郎は成長していった。

 

「貴様! 何処でこの剣筋を覚えた?!」

 

「お前自身が言った筈だ! 俺には『衛宮三月』がいる! それにここには俺の相棒が、憧れが、親友達がいる! そんな奴らの前でかっこつけたいと思うのは悪いか?!」

 

 そう啖呵を切った士郎だがやはり自分よりはるかに修羅場を『英雄』、『守護者』、『英霊』として潜り抜けたアーチャーに徐々に追い詰められ、士郎は息を荒くしながら膝が地面に着く。

 

「これで分かったか? お前は俺に────」

 

「────『やってみなければ分からない!』」

 

「フン、結局お前はオレと言う事だな。 敵わないと知って尚、ここに現れる愚かさ。 生涯くだらぬ『理想』に囚われて、自らの意図を持ってなかった()()()。 それが………自分の正体だと理解したか?」

 

「ッ」

 

「ただ『救いたいから救う』など、そもそも感情として間違っている。 『人間(ヒト)』として故障しているお前は、初めからあってはならない『偽物』だった。 そんなものに生きている価値はない」

 

「…………三月?」

 

 慎二は隣で自分を抱いている三月に声をかけるが答えは返って来ず、三月はただアーチャーと士郎を見続けていた。

 

「オレはお前の『理想』だ」

 

「うるさい!」

 

 士郎が立ち上がり、更にボロボロになった双剣を『投影』で新しいものに変えて、アーチャーにただ斬りかかる。

 

「ウオォォォォ!」

 

 そこには先程までの技術を使っていた士郎の姿は無く、ただ斬りかかる士郎がいた。

 そしてアーチャーは涼しくこれを真っ向から受け止め、膠着状態になった剣達からはギリギリと音と火花が飛ぶ。

 

「決して敵いはしないと理解出来ている筈だが………お前は本当に『正義の味方』になりたいと思っているのか?」

 

「俺は『なりたい』んじゃなくて、絶対に『なるんだ』よ!」

 

 ギリッと士郎が歯を噛み締めて、膠着状態を無理やり解除する。

 だがアーチャーがまた膠着状態へと戻す。

 

「そうだ。『絶対にならなければならない』。 それが衛宮士郎にとって()()の感情だからだ。 例えそれが自身の内から表れたものでないとしてもな」

 

「ッ!」

 

 士郎の体が僅かにビクリと反応する。

 

「その様子では感づいてはいたようだな。 オレの記憶はおぼろげで、かつての記憶で覚えているものなどほとんど無い。 だが、それでもオレは()()()()だけは覚えている────」

 

 アーチャーの『あの光景』と言った言葉で士郎と三月の二人の前に10年前の景色と場が蘇る。

 

『冬木市大火災』。

 炎の海の中で充満し、焼け焦げた死臭。

 士郎はそんな絶望的な状況の中で助けを請い、叶えられた時の感情を思い出す。

 そして「衛宮切嗣」という男が自分()を助け出した時に見せた安堵の顔を。

 

「それが()()()()()だ。 助けられた事への感謝は後から生じたもの。お前はただ、お前を助けた顔があまりにも幸せそうだった衛宮切嗣(正義の味方)に憧れ、自分もそうなりたいと思っただけだ!」

 

 今度はアーチャーが膠着状態を外し、士郎を蹴る。

 士郎はボキボキと何かが折れる音を耳朶で聞こえながら咳をし、咳をする度に唾液と血が混ざっていた液体が吐き出されていた。

 

「アーチャー…………」

 

 凛の声にアーチャーは一瞬だけ彼女の方を見た。

 

「ゲホ! ゲホッゲホッゲホ! (そうだ…………()()()救われたのは俺の方じゃない。 誰一人生存者のいないような大火災。 助かる筈のない子供()と、いる筈の無い生存者を見つけた男………この二つの内、どちらが奇跡だったかと言えば────)」

 

「────子が親に憧れるのは別に変な話ではない。 だが養父の奴(衛宮切嗣)は少なくともお前には()()を残した。 そしてお前は()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。 お前のその『理想』はただの借り物。 『衛宮切嗣』が取りこぼした『理想』で、『衛宮切嗣』が正しいと信じたものをお前はただ真似ているに過ぎない」

 

「そ、それは………違────」

 

「────違わないさ。 『正義の味方』? 笑わせるなよ。 『誰かの為になる』とそう繰り返し続けたお前の想いは決して自ら生み出したモノではない。 そんな存在が他人の助けになるなどと、思い上がりも甚だしい!」

 

 アーチャーは力尽くで構える士郎の双剣をまた壊し、その勢いのまま士郎の足を刺した。

 

「グォアァァァァァ?!」

 

「「「シロウ!/衛宮君!/衛宮!」」」

 

「ッ」

 

 セイバー、凛、そして慎二が士郎の名を呼び、三月は息を短く呑む。

 

「アーチャー…………お前────」

 

「そうだ! ()()()『誰かを助けたい』と言う願いが『綺麗』だったから憧れた! 故に、()()からこぼれ落ちた気持ちなど…無い!」

 

 アーチャーが怒りを露わにして士郎に斬りかかり、その度に士郎の『投影』した双剣は壊れてはまた『投影』して迎え撃ち、徐々に真正面から追い詰められる。

 

「これを『偽善』と言わず、何というか?!」

 

「グゥゥ?!」

 

「この身は『誰かの為にならなければ』と! 強迫観念に突き動かされて来た! 傲慢にも走り続けた!」

 

「ヌグアアアァァァ!」

 

「だが所詮は『偽物』だ! そんな『偽善』では何も救えん! いや、元より()を救うべきかも定まらん!」

 

 アーチャーの言葉に気を取られた士郎の腹にグサリとアーチャーの短剣が刺さる。

 

「ガッ?!」

 

()()!」

 

 士郎が痛みに顔をしかめ、閉じそうになる瞼を気力と三月の声で何とかその衝動を抑える。

 アーチャーが片手から短剣を消して士郎の頭を無理やり自分へと向けさせる。

 

「オレを見ろ、『衛宮士郎』! 走り続けた結果が『コレ』だ! 初めから救う術を()()()! 救う()()を持たず! 醜悪な正義の体現者がお前の成れの果てと知れ! その『理想』は破綻している! 『自身より他人が大切だ』という考え、『誰もが幸せであって欲しい』という願いなど空想の御伽噺に過ぎんのだ!」

 

 士郎の足から力が抜けて、アーチャーは士郎の頭を離して彼の顔を蹴り飛ばす。

 

「そんなものが夢でしか生きられないのであれば────!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────その『理想()』を抱いたまま溺死しろ! 衛宮士郎!

 

*1
第16話後編より




作者:お気に入りや感想、評価等あると嬉しいです!

ウェイバー(バカンス体):えー?! また短いのかよ?!

チエ:気にするなウェイバー。 奴もかなり疲れているのだ

ライダー(バカンス体):そうだぞ坊主! 時には休む事も大事だと“しーえむ”で言っているではないか! 

チエ:確か…『大切ですよ、無理しない勇気』とかだったな?

ライダー(バカンス体):おお! それだ!

ウェイバー(バカンス体):頼りになるのか、それ?

ライダー(バカンス体):知らん! だが響きが良いではないか!

ウェイバー(バカンス体):そんなんだから内部崩壊するんじゃないか、お前の国は………
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